DTAを分析することで企業の来期以降の利益予測の妥当性を判断することができる。 着眼点は 1、当期の実績である法人税等は妥当な水準か? 2、翌期に予想されている当期純利益は妥当な範囲か? 3、2年目以降に予想されている当期純利益は妥当な範囲か? 1、当期の実績である法人税等は妥当な水準か? 発生主義で計算された法人税等の実効税率が40%かどうか。40%を大きく外れるならば注意が必要である(日本の単独P/L)。ただ連結だと海外子会社も入ってくるのでバラバラになる。 2、翌期に予想されている当期純利益は妥当な範囲か? 来期の当期純利益をDTA(カレント)を使って予想すると・・・ 来期純利益最低ライン=(DTA(カレント)×(1-法定実行税率)) ÷ 法定実効税率 この式が来期の利益予想となる理由 まず式を整理すると・・・ 税率×来期利益 = DTA(カレント) × 0.6 来期税金 = DTA