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ブックマーク / psychodoc.eek.jp (10)

  • 電波体験

    狂気のイメージとして、電波はもうすっかり有名ですね。大槻ケンヂ小説とか、葉っぱのゲームとかで、電波といえばほとんど精神病のトレードマークとして扱われているけど、確かに実際「電波が聞こえる」とか「電波で操られている」と訴える患者はけっこういるものである。専門用語として「電波体験」という言葉もあるくらいだ。 ただ、フィクションにはよく登場する毒電波という表現には、私は今まで一度も出会ったことがない。「いい電波」と「悪い電波」があって、両方がせめぎあっている、と話していた人がそれにいちばん近いかなあ。しかし、「毒電波」という言葉は、誰が考えたか知らないが、いかにも毒々しい病んだ精神を連想させてなかなかうまい表現だと思いますが。 ちなみに、実際の診療で患者さんに「電波、届いてる?」とか訊かれたときには、「届いてますよ」などとは答えてはいけない。妄想をより強固にすることになってしまうからだ。こうい

    kamayan
    kamayan 2016/05/04
  • フォリ・ア・ドゥ

    1.精神病の感染 果たして、精神病というのは伝染するものなのだろうか。 人の心を操る寄生虫が出てくる小説(ネタバレになるのでタイトルは言えない)を読んだことがあるが、実際に見つかったという話は聞かないし、たとえ存在したとしてもそれはあくまで寄生虫病であって、「伝染性の精神病」とは言いがたいような気がする。 実際には、たとえば梅毒のように伝染性の病気で精神症状を引き起こすものはあるけれど、純粋な精神病で細菌やウィルスによって感染する病気は存在しない。精神病者に接触しても、感染を心配する必要はないわけだ。 しかし、だからといって精神病は伝染しない、とはいえないのである。 精神病は確かに伝染するのである。細菌ではない。ウィルスでもない。それならなんなのか、というと「ミームによって」ということになるだろうか。 妄想を持った精神病者Aと、親密な結びつきのある正常者Bが、あまり外界から影響を受けずに共

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    kamayan 2013/06/01
  • サイコドクターぶらり旅 - 古今東西時間ループもの一覧

    最近の日記 2010-09-28 [Tue] 1. 行ってみたい世界の精神病院さらに10選+1 2010-09-25 [Sat] 1. 行ってみたい世界の精神病院10選 2010-09-21 [Tue] 1. リトアニアの精神病院がえらくかっこいい件 2010-09-19 [Sun] 1. 各国の旧KGB部 2010-09-18 [Sat] 1. リトアニアの十字架の丘 2010-09-14 [Tue] 1. エストニアの萌え寿司バー 2010-09-13 [Mon] 1. スターリンのバースデーケーキ 2010-09-12 [Sun] 1. リーガのアールヌーヴォー建築群 2010-07-16 [Fri] 1. twitter 2009-12-10 [Thu] 1. 続・日米表紙対決 最近のコメント ▼ 古今東西時間ループもの一覧 「エンドレスエイト」の終了を記念して、いわゆる時間ルー

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    kamayan 2012/10/02
  • サイコドクターぶらり旅 - 行ってみたい世界の精神病院10選

    最近の日記 2010-09-28 [Tue] 1. 行ってみたい世界の精神病院さらに10選+1 2010-09-25 [Sat] 1. 行ってみたい世界の精神病院10選 2010-09-21 [Tue] 1. リトアニアの精神病院がえらくかっこいい件 2010-09-19 [Sun] 1. 各国の旧KGB部 2010-09-18 [Sat] 1. リトアニアの十字架の丘 2010-09-14 [Tue] 1. エストニアの萌え寿司バー 2010-09-13 [Mon] 1. スターリンのバースデーケーキ 2010-09-12 [Sun] 1. リーガのアールヌーヴォー建築群 2010-07-16 [Fri] 1. twitter 2009-12-10 [Thu] 1. 続・日米表紙対決 最近のコメント ▼ 行ってみたい世界の精神病院10選 前回紹介したリトアニアの精神病院の写真を見て思い

    kamayan
    kamayan 2010/09/28
  • おじろく、おばさ

    長野県の南部、飯田のあたりは、高山の多い信州の中でも特に山深いところである。平地といえるような土地はほとんどなく、ろくな道すらないのだけれど、そんなところにも古くから人は住んでいるもので、天竜川に沿ってぽつぽつと小さな集落がいくつか点在している。 そうした集落をひとつひとつ数珠繋ぎするようにして、豊橋と辰野を結ぶ飯田線が全通したのが昭和12年。なにせ平らな土地のほとんどない深い山地のこと、さぞかし難工事だっただろうことは想像に難くない。さてその飯田線に、中井侍(なかいさむらい)という、ちょっと変わった名前の無人駅がある。長野、静岡、愛知の三県の県境あたりに位置する駅である。 と、なんだか紀行文のように始まったのだけれど、別に私はこの中井侍に行ったことがあるわけではない。飯田線にも乗ったことはない。ただ、ある精神医学誌の論文にこの地域のことが載っていたので、ちょっと興味を惹かれただけである。

    kamayan
    kamayan 2009/06/26
  • ¥µ¥¤¥³¥É¥¯¥¿¡¼¤Ö¤é¤êι

    ºÇ¶á¤ÎÆüµ­ 2010-09-28 [Tue] 1. ¹Ô¤Ã¤Æ¤ß¤¿¤¤À¤³¦¤ÎÀº¿Àɱ¡¤µ¤é¤Ë10Áª+1 2010-09-25 [Sat] 1. ¹Ô¤Ã¤Æ¤ß¤¿¤¤À¤³¦¤ÎÀº¿Àɱ¡10Áª 2010-09-21 [Tue] 1. ¥ê¥È¥¢¥Ë¥¢¤ÎÀº¿Àɱ¡¤¬¤¨¤é¤¯¤«¤Ã¤³¤¤¤¤·ï 2010-09-19 [Sun] 1. ³Æ¹ñ¤ÎµìKGBËÜÉô 2010-09-18 [Sat] 1. ¥ê¥È¥¢¥Ë¥¢¤Î½½»ú²Í¤ÎµÖ 2010-09-14 [Tue] 1. ¥¨¥¹¥È¥Ë¥¢¤Î˨¤¨¼÷»Ê¥Ð¡¼ 2010-09-13 [Mon] 1. ¥¹¥¿¡¼¥ê¥ó¤Î¥Ð¡¼¥¹¥Ç¡¼¥±¡¼¥­ 2010-09-12 [Sun] 1. ¥ê¡¼¥¬¤Î¥¢¡¼¥ë¥Ì¡¼¥ô¥©¡¼·

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    kamayan 2008/11/02
  • サイコドクターぶらり旅 - 幻のロシア宇宙計画ドキュメンタリー

    ▼ 幻のロシア宇宙計画ドキュメンタリー 非英語SF映画シリーズ、今日はちょっと趣向を変えて、ドキュメンタリー映画を紹介しよう。1930年代のソビエト連邦で極秘裏に進められていた幻の宇宙開発計画を描いた映画である。タイトルは"Первые на луне"(First on the Moon)。2005年に作られた作品で、第62回ヴェネツィア国際映画祭ホライゾン部門ドキュメンタリー賞を受賞している。 このドキュメンタリーで明らかにされるのは、ソビエト連邦では1930年代にすでに宇宙開発計画が進められており、しかも人間を月に送り込んでいたという驚くべき事実! にわかには信じがたいことだが、映画は当時のドキュメンタリーフィルムや生存者のインタビューを用いて、これまで秘密にされてきた幻の宇宙開発計画の全容を明らかにしていくのである。 映画はまず、古代中国に始まるロケットの歴史から語り起こされる。

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    kamayan 2007/04/28
  • サイコドクターぶらり旅 - ダ・ヴィンチ・コード

    ▼ ダ・ヴィンチ・コード 原作読んでから観に行きました。 わりあい原作に忠実に作られているし、原作では想像するほかなかった美術品や場面が映像として出てくるので、原作読んだ人にとっては「挿し絵」として楽しめるのではないかと思うのだけれど、未読の人はどうなんだろうか。 原作も、ちょっとオカルトをかじったことのある人にとってはかなり薄い知識しか書かれていなかったが、映画ではその蘊蓄の部分も省かれてしまい、原作よりさらに薄味な作品になっている。さらに、原作ではさんざん悩んだあげくに解いていた暗号も、ほとんど画面に出ないまま一瞬で解かれてしまうので、見ている方はちょっと肩すかしぎみ。暗号解読ものというのは、あんまり映画には向かない題材のようだ。 小説ではいろいろ書かれていた登場人物の行動の理由も、映画でははっきりと示されないので、なぜそこでそうするのかがよくわからないのも難点。前半なんて、主人公がエ

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    kamayan 2006/05/21
    ダビンチコードは駄作らしい
  • サイコドクターぶらり旅(2006-05-20) - 小松秀樹『医療崩壊—「立ち去り型サボタージュ」とは何か』(朝日新聞社)

    名著です。医療者も、医療を受ける立場の人も必ず読むべき一冊。 このところ、医療事故訴訟や医療過誤で医者が逮捕されたなどというニュースが毎日のように報道される一方、小児科や産婦人科、脳外科などの科の医師が激減していると報じられているわけだけれど、日の医療の現場でいったい何が起こっているのか、マスコミはほとんど伝えない(伝える能力がない)から、知っている人はほとんどいない。 虎の門病院泌尿器科部長として勤務する医師が書いた書は、現場の医師の立場から日の医療を取り巻く厳しい状況と問題点を冷静な筆致で記し、対策を提言した。今後日の医療を論じるときにスタンダードになると思われるで、著者の現状認識には、私も全面的に同意する。著者の批判の矛先は、マスコミ、大学医学部、法律家、厚生労働省、患者などさまざまな方面へと向けられているが、特に医者が患者の側を批判することはタブーとされている中、現場の

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    kamayan 2006/05/20
  • 岡田尊司『脳内汚染』(文藝春秋)

    ▼ ヤクザ再び 去年の5月に書いたアイアンホース社の自転車ヤクザシリーズ。その後「トリビアの泉」で紹介されるなど有名になったのだけれど、久しぶりにアイアンホース社のサイトを訪ねてみたら、ラインナップがリニューアルされていた。 組長の上に、組長タイプRが登場。さらに若頭がなくなり、総部長という新たなグレードが! えー、若頭よかったのになあ。 ▼ 岡田尊司『脳内汚染』(文藝春秋) コメント欄で催促があったので、島清話はここらでちょっと一休みして、『脳内汚染』の感想でも書いてみましょうか。 その前にまずひとつお断りを。読者の方々は、私がこのをトンデモとして激しく叩くのを期待してるかもしれないのだけれど、実のところあんまり叩くつもりはない。もちろん鹿島茂氏のように手放しで絶賛するつもりにはなれないのだけど、これは思ったよりはまともに論じるべきだという印象である。 確かに感情的すぎる文体には

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