岩手県山田町で、東日本大震災のあとに整備された堤防が台風の雨水などをせき止めたため住宅が浸水したと住民が指摘している問題で、町は15日から住宅被害の調査を始めました。 この地区には、東日本大震災の津波で被害を受けた低地部の空き地に、緑地や盛り土の堤防を備えた津波を防ぐための公園が整備されています。 今回の台風に伴う浸水被害について地域の住民からは、流れてきた雨水などを堤防がせき止める形になったという指摘が出ています。 このうち、堤防に面する住宅は東日本大震災で押し寄せた津波は最大でも床上までの高さでしたが、今回の台風では多くの住宅が2階近くまで水につかったということです。 また堤防も一部が決壊しました。 町では15日から住宅被害の調査を始めていて、今後、地区が水につかった経緯も調べることにしています。