デジタルコンテンツへのアクセス方法を多言語化する 2016年6月,Europeanaは,“White Paper on Best Practices for Multilingual Access to Digital Libraries”を公開した。このホワイトペーパーは,文化遺産のデジタルコンテンツへのアクセス方法を多言語化するための,研究成果・参考文献などのリソースやベストプラクティスを集約している。また,デジタルアーカイブシステムを多言語化する際の課題や,システムの多言語機能の評価方法なども解説している。 ホワイトペーパーでは,データ,インターフェース,ユーザーとの相互作用という,システムの3つの構成要素に焦点があてられているので,本稿ではそれに従い,コンテンツへのアクセス方法を多言語化する方策について紹介する。 ◯データ まず,メタデータの記述言語を明確に示す。これはメタデータが
http://pro.europeana.eu/files/Europeana_Professional/Publications/Metadata%20Quality%20Report.pdf Europeanaのメタデータマネジメントの実態が垣間見える“Report and Recommendations from the Task Force on Metadata Quality”(2015年5月)という報告書をざっと読んだ。 図書館界隈でもウェブ上に分散するシステムからメタデータをアグリゲートして大規模なデータベースを構築するという例は少なくない。そういったシステムにおいてはしばしば汚いメタデータと格闘するはめになる(はずだ)が、その実態を知る機会は少ないのでこの報告書はとてもありがたい。特に多言語環境のメタデータマネジメントの苦労は気になるところだった。 報告書の概要はカレント
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