飲食店の人気ランキングサイト「食ベログ」への不正投稿問題で、消費者庁は投稿した業者や依頼した飲食店の行政処分を断念した。 同庁の福嶋浩彦長官が28日の記者会見で「(行政処分は)非常に難しい」と述べた。 この問題では、投稿業者が飲食店から金を受け取り、「口コミ」と称して好意的なコメントを投稿していたことが今年1月に発覚。同庁は、投稿が飲食店の広告にあたるとして、虚偽や誇大広告を禁止する景品表示法に違反していないか調査してきた。 同庁幹部によると、投稿業者に依頼した可能性のある飲食業14社から事情を聴取。このうち4社は投稿業者への依頼を認め、「月10万円で5件の好意的なコメントを投稿する」などとする契約を結んでいたが、明白な虚偽の投稿は見つからなかった。また、投稿業者2社も「客の声を反映させただけ」などと虚偽投稿を否定したため、同法違反にはあたらないと判断した。