なぜいま仮想化技術なのか これまで企業の情報システムは、とかく用途ごとにサーバを導入しがちであった。ファイル/プリント・サーバに始まり、メール・サーバ、データベース・サーバ、グループウェア・サーバなど、企業の成長とともに新たなサーバが導入され、いまや企業内に多くのサーバが存在する状態となっているのではないだろうか。Windowsサーバ自体が安価であることから、複数の用途で共有するために性能やハードウェア要件(メモリやディスク容量など)を見直すよりも、新たにサーバを導入した方が手っ取り早いといった理由から、この傾向に拍車をかけてしまった。確かに用途ごとにサーバを導入すれば、1つのアプリケーション/ハードウェアで障害が発生しても、ほかのアプリケーションへは影響しないなどのメリットがある。 一方、サーバの数が増えたことでシステム全体の複雑さが増し、管理コストを引き上げる結果となっている。構成変更