辰巳芳子(たつみ・よしこ) 1924年生まれ。神奈川県出身。料理家・作家。 料理研究家の草分けだった母、浜子の傍らで家庭料理を学ぶ。 自然風土の恵みである食材への深い愛情を込め、 本物の食を追求し続けている。 日本料理だけでなく、独自にヨーロッパ料理の研鑽も積み、 人の生きる力を支える食への根源的な提言を続けている。 父の最期を看取ったスープは 全国で多くの人に飲まれ「いのちのスープ」として 静かな感動の輪を広げている。 現在は「良い食材を伝える会」「カイロス会」 「確かな味を造る会」などの会長を努め、 全国の小学生に大豆の種を蒔き育てる「大豆100粒運動」を提唱、 参加校は300校を超えている。 著書に『あなたのために~いのちを支えるスープ~』 『味覚日常』『手からこころへ』『食の位置づけ』『食といのち』 『いのちの食卓』『辰巳芳子の旬を味わう』など、多数。