2015年までに多くのプレーヤーがMVNOに参入し、「格安SIM」という言葉を一般紙や新聞でもよく目にするようになった。海外メーカーを中心にSIMロックフリースマートフォンも多数登場し、MVNO市場は大きなにぎわいを見せている。一方で、サービス形態や料金などを見ると、必ずしも差別化を図れているとは言い難い状況だ。2016年以降、MVNOはどこに向かっていくのか。 IIJ(インターネットイニシアティブ)が1月19日にMVNOの市場動向に関する説明会を開き、ネットワーク本部技術企画室 担当課長の佐々木太志が詳細を説明した。 タスクフォースで示されたこと 総務省が2015年10月から12月にかけて開催した、携帯電話料金に関するタスクフォースでは、MNO(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)に対して、(1GBなどの)ライトユーザー向けプランを作ること、実質0円やMNP転入の優遇措置などを見直すこ