早稲田大は2日、STAP(スタップ)細胞論文の不正が認定された小保方晴子・元理化学研究所研究員(32)の博士号を取り消したと発表した。 1年間の猶予期間中に小保方氏が博士論文の修正を終えられなかったためで、記者会見した鎌田薫総長は「博士論文にふさわしいものが提出されず、審査ができなかった」と述べた。 小保方氏は同日、「今回の決定に失望している。指摘された問題点をすべて修正して論文を再提出した。学術的な理由ではなく、社会風潮を重視した結論だ」とのコメントを発表。今年度中をめどに、修正した博士論文を独自に公表する方針を明らかにした。 小保方氏の代理人の三木秀夫弁護士は取材に「決定の取り消しを求めて、早大を提訴することも視野に入れている」と述べた。