22歳の時に「地下鉄サリン事件」の被害に遭った女性に話を聞くことができました。 PTSDや後遺症の影響に長年、悩まされてきたとした上で「事件から30年がたち、被害者を支援してきてくれた人たちの高齢化が進んで今後、誰を頼ったらいいのかわからず、とても不安に感じている」といまの心境を語りました。 都内に住む森瀬郁乃さん(52)は、30年前、通勤の途中に日比谷線の小伝馬町駅で被害に遭いました。 液体状のサリンでぬれたホームを歩いて地上の出口に出たところ、息が苦しくなって病院に運ばれ「サリン中毒」と診断されて4日間、入院しました。 事件のおよそ5年後からは、ひどい頭痛や平衡感覚を失うほどのめまいなど、サリン中毒の後遺症に悩まされるようになり、正社員としてフルタイムで働くことも難しくなりました。 「時々、満員電車に乗ってしまうと、手に汗をかいてしまい、どうしても車両の真ん中の方に行けない。出口近くに
