「ソサエティー5.0」という日本政府提唱による科学技術政策の基本方針(2016~20年度)がある。狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会から数えて5番目の人間中心の社会に備えての国家戦略がうたわれている。工業社会は動力による産業革命により実現され、情報社会はコンピューターとインターネット、すなわちICT(情報通信技術)により実現された。基本方針では人工知能(AI)と、様々なモノがネットにつなが
人工知能(AI)が近年、急激に進化しているが、今後どこまで進化するのだろうか。人間の脳を超えることはあるのだろうか。AI研究の経験があり、現在は経済学者として『人工知能と経済の未来』、『ヘリコプターマネー』など話題の著書を相次いで上梓した井上智洋駒澤大学准教授にインタビューした。最新刊の『人工超知能』では人間とAIの違いについて哲学の領域に分け入り、根源的な考察の糸口を提示している。(構成/奥田由意) ロジック(20世紀)から 知覚(21世紀)へ 編集部(以下、色文字):人工知能の研究は、ご著書によれば17世紀から行われてきたとのことですが、今世紀に入って爆発的な進化を遂げているように見えます。20世紀と21世紀の人工知能(AI)の研究にはどういう違いがあるのでしょうか。 井上 智洋 駒澤大学経済学部准教授 東京都生まれ。1997 年慶應義塾大学環境情報学部卒業。早稲田大学経済学研究科 博
米レッドランズ大学のInstitute for Spatial Economic Analysis(ISEA)は、人工知能(AI)などの技術によって今後20年間で人間の仕事がどの程度自動化されるか予測し、その結果を公表した。それによると、自動化されて職を失う人の割合は、人種や性別、年齢、学歴で大きく異なり、ヒスパニック系、アフリカ系、若者、女性が影響を受けやすいという。 人種別にみると、全職業に対して各人種の人が占める割合は、白人が78.8%、ヒスパニック系が16.7%、アフリカ系が11.9%、アジア系が6.1%。そして、今後20年のあいだに職が自動化される人の割合は、白人が49%であるのに対し、ヒスパニック系が61.4%、アフリカ系が55.2%と高い。逆に、アジア系は43.4%で白人よりやや低い見通し。 性別では、自動化の割合は男性が50.4%、女性が48.7%で大差ない。ところが、自動
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます ガートナー ジャパンは2016年10月に「日本におけるテクノロジのハイプ・サイクル:2016年」に発表。その中で人工知能(AI)は「過度な期待」のピーク期に位置付けられている。 同社にはAIに関連した問い合わせが増えているが、その多くは事例に関するものであり、多くの企業が早期にAIを導入して実績を作りたいと考えていることがうかがえるという。AIを標榜する製品やサービスが相次いで発表され、AIは百花繚乱の状況とも言える。 その一方でAIへの関心が高まるに連れ、社会にはAIについて多くの誤解が見られるようになっているとの見方を同社は明らかにしている。 同社の顧客の間で特に多く見られるAIに関する誤解を挙げ、さらに日本企業のAI戦略について、
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 矢野経済研究所は12月6日、国内のコールセンター(テレマーケティング)市場、コンタクトセンター/CRMソリューション市場の調査結果を公表した。調査は、7~11月にかけて、テレマーケティング会社、コンタクトセンター、CRMベンダなどを対象に、直接面談や電話・メールによるヒアリングを実施、文献調査を併用した。 主な調査結果は以下の通り。 コールセンター(テレマーケティング)市場 2014~2015年度のコールセンター(テレマーケティング)の市場規模は、国内の景気回復が後押しし、僅かながら改善の兆しが見られた。2015年度市場規模は、2016年度に予定された電力自由化、マイナンバー関連案件の需要が発生したほか、通販業務全般における案件増加など
世界のスマートフォン市場が縮小していても気にすることはない。Googleの最高経営責任者(CEO)を務めるSundar Pichai氏は、端末がいずれ完全に姿を消し、代わって人工知能(AI)が遍在する時代が訪れると予測している。 Pichai氏は米国時間4月28日、同氏が初めて株主らに宛てた書簡で「未来に目を向けると、次の大きなステップは『デバイス』という概念自体がなくなっていくことだ」とした。 「ゆくゆくは、どのような形態であれコンピュータそのものが、1日を通して人々を支えるインテリジェントなアシスタントになるだろう。われわれは、モバイルファーストからAIファーストの世界へと移行していく」と同氏は続けた。 GoogleがAIに投資するのは、そのような世界に向けた準備を整えるためだ。Googleはあらゆる場面においてユーザーのそばに寄り添い、ユーザーが端末に何も入力しなくて済むように「支援
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