Kさんが、亡くなった人の墓に手を合わせていると、肩を叩かれた。 「やめろ。この墓場には、殺人犯14人が葬られてるんだ」 「あんたは誰ですか?」「その男に殺された者の身内だ」 「わたしは、むしろ被害者の霊を拝んでいたのだ、加害者だけでなく」 「それなら、その加害者を、別の場所に葬ってからにすべきだ」 「いったい、どこへ移せと云うんですか」「無宗教の墓場ならいい」 そこに通りあわせたAさんが云った。 「Kさんは、加害者のお参りに来たんじゃない。文句があるなら墓場の 一覧表を出して、他にどんな人たちが葬られてるか云ってみろ」 隣村のCさんは口をゆがめて、もういちど云った。 「お前は、不起訴になった犯人仲間の孫だな。あのとき処刑されてたら、 お前なんか生れて来なかったんだぞ」 ◆ さてこの争いはどうなるか、あなたの“つづき”を聞かせてください。 ↓《A級戦犯@東京裁判》 http://d.hate