中東で戦闘が拡大する中、イスラエルで新たな火種が生まれています。 これまで事実上、兵役が免除されてきた、ユダヤ教徒のなかでもユダヤ教の教えを厳格に守る「超正統派」と呼ばれる人たちに、イスラエルの最高裁判所は先月、政府に徴兵を命じる判決を言い渡しました。 判決を受けてエルサレムでは先月30日、超正統派の人たち数千人が大規模な抗議集会を開いて抗議の意志を改めて示しました。 ネタニヤフ首相としては、大多数の国民からの要望に応じて徴兵を進めれば、超正統派からの強い反発を招くことが予想され、難しい判断を迫られています。 最高裁は政府に徴兵を命じる判決 イスラエルの最高裁判所は先月25日、これまで事実上、兵役が免除されてきた超正統派について、政府に徴兵を命じる判決を言い渡しました。 イスラエルメディアによりますと、最高裁判所は判決のなかで「厳しい戦争の中にあるいま、不平等による負担はこれまで以上に喫緊