酒のおいしさを科学的に分析すれば、よりおいしく飲む方法が分かるのではないか。酒ジャーナリストの葉石かおりさんが、食品の味を科学的に分析するユーロフィンQKENのマネージャーである肥田崇氏に、酒の種類ごとの適温や、料理と合わせる際の考え方について話を聞きました。 酒は種類ごとに適温が決まっている。なぜビールは冷やすとおいしいと感じるのに対し、赤ワインは常温で飲むとよいのだろうか(写真:Sławomir Fajer/stock.adobe.com) 前々回 酒はなぜうまいのか? 数値化で見えてきた「おいしさの科学」 、人が酒を飲んで「おいしい」と思うのには科学的な根拠があることがよく分かった。これまでは深く考えることなく、感覚的にただ「おいしい」と思っていた。 心身のコンディションによって、味の感じ方が変わったり、欲する酒が変わったりするのも実に興味深い。例えばストレスがあると体は苦味を欲する
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