2020/7/25にtraPで実施したUIデザイン講習会の資料です
オブジェクト指向のハードコアは2019年5月25日にゼロベースサロンで行われたイベントです。「オブジェクト指向」というキーワードについて、プログラミング、デザイン、哲学などの分野を横断しつつ知的な議論ができました。記録映像は必見。 企画意図/招待状 この研究会の企画意図については、私が送った招待状を見ていただくのが早いでしょう: いくつか異なる分野で「オブジェクト指向」がキーワードとして注目されています。昨年からGUIデザインの分野では「オブジェクト指向ユーザーインターフェイス」(OOUI)の議論がホットです。ソフトウェア開発の分野では、数年前からオブジェクト指向の見直しとしての「ドメイン駆動設計」(DDD)が広まっています(※原著である英語版から日本語への翻訳は数年遅れています)。さらには「オブジェクト指向存在論」(OOO)も思想業界でブームになっています。 これはもうオブジェクト指向の
ヤフー株式会社は、2023年10月1日にLINEヤフー株式会社になりました。LINEヤフー株式会社の新しいブログはこちらです。LINEヤフー Tech Blog みなさまこんにちは。ヤフーでデータソリューション事業のUI/UXデザインを担当している、横内です。 2022年11月に弊社が運用するデータ可視化ソフトウェアのDS.INSIGHTで人流データを分析できるPlace機能を大幅アップデートしました。その際使用したOOUIという設計手法から得られた学びをプロジェクトの実例を交えながらご紹介します。 OOUIとは そもそもOOUIとは何者でしょうか。OOUIとは、Object Oriented User Interfaceの略語で、通称オブジェクト指向UIと呼ばれています。 オブジェクトとはその名の通り「役割を持ったモノ」を指す言葉です。例えばお店で買うクロワッサンや、ECサイトでカゴに入
『タスク偏重のデザインはなぜ生まれるのか?』の続きです。 簡単だから 画面を見て悩むデザイナーが「全体はよくわからないから別にしてこの中だけ作るか」と言いながらボタンの先に画面を連ねようとしている オブジェクト指向のUIにするには手順を解体し、オブジェクトを中心に構造化する必要があります。重複しているものはマージし、必要に応じて新しいオブジェクトを定義したり新しいイディオムを検討することもあります。 (例:「簡単に新規作成する」という機能に対して複製、テンプレート、マスターというイディオムを検討する) これらはそれまで作ってきたものとうまく整合するようにしなければいけませんし、整合しないならどこをやめたら全体としてひとつの形にできるのか考えることになります。これは大変です。 対してタスク指向のUIデザインは簡単です。 新しいタスク用に新しい入り口を作って、必要な入出力を線形に並べ、例えばウ
こんにちは!はのめぐみです。キッチハイクというサービスでプロダクトデザイナをしています。 2月にデザイン戦略部メンバーで社内勉強会を行い、アプリケーションのデザイン原則についてレクチャーをしました。この note ではその内容を紹介していきます🙌 勉強会のゴールは「足並みを揃える」ことキッチハイクのデザイン戦略部は、コアスキルや得意分野が違うメンバーが集まっています。バランスがとれたメンバー構成である一方、UI や Figma の知識、ルール感覚はチーム内でバラバラです。UI デザインをコアスキルとしているのは私1人というのもあり、みんなの足並みを揃えたいと思っていました。 知識がないと、どう調べればいいかすらわからないこともあります。自分が「当たり前だ」「常識だ」と思っているものも、専門外の人にとってはピンと来ないときも多いと思います。 そこで、デザインの当たり前をチームの当たり前にす
▼この記事では、前回の記事で紹介した自作アプリを題材にしています。 前回の記事を先に読んでもらえると、この記事の内容がより理解しやすくなると思います! 【初アプリ】未経験がFlutterで肉牛繁殖農家のためのアプリを作ってみた こんにちは、Takuです。 先日、Flutterで肉牛生育記録管理アプリ「Memow」をリリースしました。 このアプリのユーザーである自分のオカンオトンは、特にこちらからレクチャーせずとも問題なく使いこなしています。 基本的にオカンがデータを入力し、オトンは共有データを閲覧するという使い方をしているようです。 それまでアナログ管理をしていたオカンオトンがすんなりこのアプリを使用できていることについて、前回の記事を読んでいただいた方から「驚いた」という反応を多くいただきました。 ユーザー(オカンオトン)がこのアプリを使えている理由を自分なりに分析する
同僚である@akira_motomuraにオススメされて、上野学(@manabuueno)さんのオブジェクト指向やOOUIに関する記事を読んでみたのですが、 個人的にサービスをつくる際の視点がガラリと変わったのでまとめてみたいと思います。 オブジェクトベースなUIとは?オブジェクトベースなUIとは、オブジェクト(ユーザの関心の対象物)を手がかりに操作設計されたユーザーインターフェースのことを言います。 (OOUIとも呼ばれている) 代表的な例としてApple製品が取り上げられることが多いのですが、例えばiPhoneの写真アプリだと、ある写真に対して何らかの処理を行いたい場合、ユーザーはまず対象のオブジェクト(写真)を選び、その後にアクション(編集、送信、お気に入り、削除)を選ぶ、という流れになります。 ソフトウェア(アプリ)は実態がないのでわかりにくいのですが、基本的には自分を拡張する道具
表紙 The Art of User Interface Design ジ・アート・オブ ユーザーインターフェースデザイン 藤井 幸多 少年と博士が並んでいる 扉絵 オブジェクト指向ユーザーインターフェース 健太が思考の中からオブジェクトを手で取り出し、アプリのデザインへ埋め込んでいる それを見守る博士と母親 橘 健太(以下 健太)「決めた!アプリを作る!!」 健太の母「え?アプリ?」 健太「うん!毎日いろんなものを見つけるんだけど図鑑に載ってないものが多くて」 健太「だから見つけたものを記録するアプリを作りたいんだ」 健太の母「それはいいアイデアね!!でも困ったわ。お母さんそういうこと全然詳しくないのよ。あ!イリュウ博士に聞いてみたらどうかしら?」 健太「手品師のジョンおじさん?」 健太の母「そうよ。確かコンピュータに詳しかったはずよ」 射留(いりゅう)研究所 ジョン・イリュウ博士(以下
こんにちは、スマートキャンプ デザイナーの柿澤です。 現在、新規サービスのローンチに向けてデザインをしているのですが、その際にOOUI(オブジェクト指向ユーザーインターフェース)を実践する機会がありました。 OOUIの概念自体は前から知っていたのですが、業務として使ったことはなく、実際に取り組んでみると本を読むだけでは理解することのできなかったこと、実践する中で躓いたことやその際の考え方などが勉強になったので、本記事ではそれらのことについて紹介していこうと思います。 そもそもOOUIとはOOUIとはユーザーの目当てとなるオブジェクト(もの、名詞)を中心にUIを設計することで、タスク(やること、動詞)をもとに設計するよりも使いやすく開発効率の高いUIを構築することができる設計手法になります。(ざっくりですみませんw) 今回の記事では手法論は割愛させていただきますので、ご興味ある方はぜひ専門書
はじめに UI デザイナーとして、スキルを伸ばす方向性を悩んだことがありますか? 去年、私はスキルを伸ばす方向性をすごく悩みました。世の中の流れとして、UIデザイナーはUXデザイナーを目指すのが多いのに対して、私はインターフェイスアーキテクチャやインタラクションデザイン、エンジニアリングについてすごく興味があるんです。しかし、どうやってそれらのスキルを伸ばすのかは分かりませんでした。 社内の有志のチームに参加 その時、OOUIをはじめUIデザインを研究する有志の集まりがあって、私はそのチームに参加しました。 【Today's Goodpatch✍️】有志で発足された、オブジェクトベースなUIデザインを研究するチームの様子をキャッチ👀上野学さんの記事をチームで読みながら、オブジェクトベースなUIデザインへの取り組み方などディスカッションが白熱していました! pic.twitter.com/
こんにちは、ちょこです! 2020/6/5に発売された、 「オブジェクト指向UIデザイン──使いやすいソフトウェアの原理」 買いました!読みました!感想書きます!紹介します! リンク:オブジェクト指向UIデザイン ▲こちらの書籍です こんな方に読んで欲しい! 書籍の内容について 1:はじめに 2:オブジェクト指向UIについて 3:オブジェクト指向UIの練習問題 4:モードレスについて 5:参考文献 さいごに こんな方に読んで欲しい! UIの中でも設計中心の話なので「グラフィックに興味あります!」という方よりは「設計や広義のデザインに興味あります!」という方にオススメしたいです。 使っている単語や言い回しが独特なので、一見して難解に見えるかもしれません。 しかし、主張自体はシンプルなものなので、理解できそうな部分だけマークしておけば良い気もします。 分からなかったら時間をおいて読み直すくらい
はじめに UIを設計するときにオブジェクト指向UIは大きな効果を発揮することがあります。一方で、オブジェクト指向UIの考えをそのまま適用できないけれども、タスク指向UIと呼ぶのも微妙な画面があります。 例えば、ECサイトの購入プロセスです。よくあるECサイトの購入プロセスは以下の図のような構成です。これだけだと簡単そうですが、実際のECサイトの購入プロセスはある画面をスキップしたりしなかったりという制御があり、なかなかに複雑なものです。 今回の記事は画面遷移に順序があるがタスク指向UIと呼ぶのも微妙な、複雑な画面遷移を持つ画面にオブジェクト指向UIの考えを導入することで画面遷移制御を簡単にする手法を提案します。 対象読者 画面遷移の制御の保守性を向上させたいITエンジニア この記事の概要 複雑な画面遷移を持つUIに対して、オブジェクト指向UIの考え方を導入することで、制御フローをシンプルに
この記事は 弁護士ドットコム Advent Calendar 2020 19日目の記事です。12月19日の午前2時を過ぎて苛立ちがドアを叩くころです。 今年は上野学さんの単著『オブジェクト指向UIデザイン 使いやすいソフトウェアの原理』が発売され、OOUIという言葉が盛り上がっていますね。昨日のアドベントカレンダーの記事を書いた @shirauix さんともOOUIの話で盛り上がり、彼が主催で社内読書会も行われました。 さて、世間的にも社内的にもOOUIが盛り上がって読書会も開催されるなか、わたしは社内でひっそりと「タスクベースUI」の勉強会をやったのでした。 タスクベースUI? 「タスクベースUI」という言葉は、先程の上野さんが盛んに言及することで最近有名になった言葉な気がします。 『オブジェクト指向UIデザイン』から引用します。 GUIのようにオブジェクトを起点として設計された操作モデ
多くの方からご要望をいただいておりました OOUI メソッドの解説書『オブジェクト指向UIデザイン ― 使いやすいソフトウェアの原理』が、2020年6月5日、技術評論社より遂に出版されます。 オブジェクト指向ユーザーインターフェース(OOUI)とは、オブジェクト(もの、名詞)を起点としてUIを設計すること。タスク(やること、動詞)を起点としたUIに比べて劇的に使いやすくなり、開発効率も向上します。 ブログや雑誌記事などで大きな反響を得たこの設計手法について、前半部では理論やプロセスを詳説。そして後半部の「ワークアウト(実践演習)」では18の課題に読者がチャレンジ。 実際に考え、手を動かし、試行錯誤をすることにより、Sociomedia の OOUI 設計メソッドを体得していただけるようになっています。この一冊でオブジェクト指向ユーザーインターフェースの全てがわかる。是非ご一読ください。 オ
この記事は、スターフェスティバル Advent Calendar 2022の 10 日目の記事です。 はじめに スターフェスティバル株式会社 エンジニアの@nano72mkn です! 先日、社内でオブジェクト指向UIについて考える機会があったので 「オブジェクト指向 UI デザイン -使いやすいソフトウェアの原理-」 という本を読みました。 みなさんは、オブジェクト指向 UI というものを知っていますでしょうか? 検索などをしているとオブジェクト指向UIというよりも、 Object Oriented User Interfaceの頭文字を取ってOOUIと表記しているところが多いですね 実は、GUI が誕生した時から存在していた言葉らしいですが、 GUI の方が浸透してしまいOOUIのほうはそこまで普及しなかったようです。 そんなOOUIについて、今回は図解しながら解説していきたいと思います
この記事は SmartHR Advent Calendar 2019 21日目の記事です。こんにちは。デザイナーの@tyoys00です。 初めてAdvent Calendarに参加します。これで私も立派なIT人材です。 UIデザインってなんだろう?突然ですが、デザイナーのみなさんUIデザインしてますか? してます? では、UIデザインってなにをデザインすることなのでしょうか? UIデザインってなんなのでしょう? 私は何もわかりません。デザイン、何もわからない… 私はこの1年上記のような「UIデザインとはなにを作っていることなのか?」ということばかり考えていた気がします。(そして、気づいたら年末になっていました…)。 結論から言うと、UIデザインとはデータベースやサーバーサイドで実装された構造とフロント側での視覚的な情報構造との対称性を設計することであるという考えに至っています。 この実装の
自己紹介 こんばんは。 Qiita株式会社でデザイナーをしている綿貫佳祐と言います。 現在はCX向上グループという「売上とか利益じゃなくて、ユーザーの皆さんの体験向上だけを考えよう」と掲げる部署のマネージャーをしています。 TwitterやInstagramなど、こちらのidでやっていますので、良かったらフォローしてください。 Qiita株式会社ではQiita、Qiita Team、Qiita Jobsという3つのサービスを展開しています。 今日はQiitaとQiita Jobsをまたいで提供している機能を例に出してお話をします。 本題に入る前に 現場から学ぶモデル駆動の設計というconnpassグループにおいて、デザイナーから発表するのは結構プレッシャーもあります。 今日の私の話は、エンジニアからすれば当たり前過ぎるとか、モデリングのお作法としてはあまり正確ではないとか、そういう内容も多
UIデザインをする際、見やすさや美しさなど表面的な部分にばかり目がいきがちではありませんか? 実は、UIデザインではUIの構造設計が使いやすさを大きく左右します。 今回はオブジェクト指向UI(OOUI:Object-Oriented User Interfaces)とタスク指向UIについて説明し、構造設計の視点から使いやすいアプリケーションについて考えていきます。 オブジェクト指向UIの前にUIデザインについて知りたい方へは以下の記事がおすすめです。ぜひ併せてお読みください。 オブジェクト指向UIってどんなもの? ではそもそもオブジェクトとは何でしょうか? ここで言うオブジェクトは、ユーザーが使おうとしている目当てのものです。 例えば不動産アプリであれば、探したいと思っている物件がオブジェクトになります。 このオブジェクトと対になる言葉がタスクです。タスクは、ユーザーが行いたい事を表します
LegalForceに所属のプロダクトデザイナーは2022年7月から8月にかけ、ソシオメディア様より藤井幸多さんをお招きして「OOUIデザイン研修」を開催しました。 研修を実施したきっかけOOUIといえばソシオメディア株式会社の上野学さん、藤井幸多さんが2020年6月に第1刷を出版した「オブジェクト指向UIデザイン 使いやすいソフトウエアの原理」を思い起こす人は少なく無いでしょう。帯に書いてあった「銀の弾丸、OOUI。」の文字に「ウヒョー」となって即買いしたものです。 書籍は私に「タスクベースのUIとオブジェクトベースのUIの相違点」をはじめ、タスクフローから「オブジェクト」をアハ体験のごとく発見する方法について理路整然と教えてくれました。私は書籍を読んで「なるほど!」と思いました。ところがその気持ちをもってメソッドを実践活用することができませんでした。 そんな中、実行力の化身である鈴木課
——— 上野さんが出版された本『オブジェクト指向UIデザイン※1』は、体裁が実用書という形で、副題には「使いやすいソフトウェアの原理」とあって、そしてユーザーインターフェース(UI)の「操作性と開発効率の劇的な向上」と書かれています。なので、基本的にはUIデザイナーの人たちに向けた実用マニュアルみたいなもので、そこをメインターゲットとして想定しているんでしょうか。 上野: これは技術評論社という出版社の一連のシリーズなんです。もともとコンピューター関係の技術本を出してるので、想定読者としてはコンピューター技術者ですね。たぶんこのシリーズで初めてのデザインに関する本なんですが、技術者向けの枠組みでデザインについて書いています。担当編集者の方には、前から雑誌記事でお世話になっていて、僕がどういうことを書くのかよくわかっていたので、かなり好きなことを書かせてもらいました。 § ——— ただこの「
こんにちは、freeeのUXチームの id:ymrl です。去年まではエンジニアだった ので、ブログの書き出しで「デザイナーです」って書いていいのか未だにドキドキしています。 以前の記事でデザイニングWebアクセシビリティの輪読会の紹介をしました。 developers.freee.co.jp 最近では「銀の弾丸本」こと「オブジェクト指向UIデザイン——使いやすいソフトウェアの原理」の輪読会をやっているので、その紹介をします。 gihyo.jp オブジェクト指向UIデザイン──使いやすいソフトウェアの原理 WEB+DB PRESS plus 作者:ソシオメディア株式会社,上野 学,藤井 幸多技術評論社Amazon 輪読会の様子 「デザイニングWebアクセシビリティ」のときはランチタイムに集っていましたが、リモートワーク継続中の毎週金曜の今は朝10時からGoogle Meetで集まっています
プレイドのデザイン・エンジニアリングチームにて、ソシオメディア上野さん、藤井さんを講師に招き、オブジェクトベースUIデザインのワークショップを実施いただきました。 内容について詳しくは触れられませんが、参加する前の課題意識と参加後の気付きを残しておきたいと思います。 なぜやったのかプレイドが提供している「KARTE」では、機能として提供していることが多岐にわたり、いわゆる「タスクベース」になっているのではと感じることが増えていました。 具体的には、画面名や操作手順、操作の起点となるナビゲーションやボタンのラベリングなどで、タスクベースとオブジェクトベースが混在しているように感じていました。 オブジェクトベースUIは、そうした状況に対し一定の秩序を与えながらも、道具としての自由度、ユーザーが学んでいくことによる創造性を発揮できる環境を設計できる可能性があるように思いました。 また、プレイドは
新卒でUIデザイナーという職をいたただいてから、来年で9年目になります。今までさまざまな種類のアプリケーションやWebサービスのデザインをやってきましたが、わたしの「UIデザイン」との出会いは、幼い頃より遊んでいた「ゲーム」からでした。 ゲームにはUIデザインに欠かせないたくさんの設計パターンや表現のアイディアが詰め込まれています。わたしはゲームのデザイナーではありませんが、今までプレイしてきた多くの作品たちからUIデザインに欠かせない発想や考え方を学びました。設計パターンやアイディアというものは、たとえ表現媒体が変わったとしても、応用することができます。パターンを熟知していれば、少なくとも設計を間違えることはおそらくないし、適切なパターンの組み合わせを設計できれば、UIをより良い形に仕立てることができます。 そんなわたしのUIデザイナーとしての原体験となったゲームたちを、少しだけご紹介し
Object-Oriented Conference はオブジェクト指向をテーマに、アイデアを共有し、議論を深めることで、みなさんの知見を深めるためのイベントです。 オブジェクト指向といっても、分析設計から、現場で活かすためのプラクティスなどさまざまなテーマがあります。ソフトウェアの設計やプログラミングパラダイムの歴史について語るもよし、既存の設計手法に問題定義するのも、ネタに全振りするのもなんでもOK!です。参加者の皆様がそれぞれの新たな発見に出会えるようなイベントを目指しています。 オブジェクト指向についてまったく知らない方やオブジェクト指向を完全に理解した方、そして普段オブジェクト指向以外のパラダイムを利用している方もお気軽にご参加ください!
「OOUI(オブジェクト指向ユーザーインターフェース)」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか? 従来からあるユーザーインターフェースの設計論ですが、2020年にソシオメディア様が『オブジェクト指向UIデザイン ― 使いやすいソフトウェアの原理』を発刊されてから多くのデザイナーの注目を集めています。本書籍には18回分の演習課題が収録されており、コンセントでも有志のデザイナーで勉強会を定期開催しています。 オンライン上で開催された有志での勉強会の様子。PC画面を共有し、オンラインデザインツール「Figma」を用いて実際に手を動かしながら演習課題に取り組みました。 ご紹介した書籍を読めばOOUIとは何か、どのように実践するのかということがすべて書いてあるので、詳しく知りたい方はぜひご購入いただければと思います。 本記事では「OOUIの何が良いのか?」について設計実務者以外の方にマンガでお伝え
こんにちは、プロダクトデザイナーのmunazoです。 私の所属するリクルートの「Air ビジネスツールズ」で、OOUIを実践したいデザイナー・エンジニアを有志で集め、半年間にわたり実践に取り組みました。 この記事では、現場でやってみたからこそ気付くことができた、OOUIを実践するにあたって大切なことをご紹介します。 この記事に書かれていること ・練習問題を解くだけでは、わからなかったこと ・「これは先に知っておきたかった」と今になって思うこと ・現場で実践して躓いたこと、気をつけたいことはじめに まず、OOUI(オブジェクト指向ユーザーインターフェイス)について簡単にご紹介します。OOUIは、1980年代からあるUIデザインにおける基本的な考え方です。 OOUIではオブジェクトを関心の中心として扱うことで、ユーザーが直感的に操作を行えるようになります。また、相対するタスクベースと比較すると
OOUI本とは OOUI、すなわち、オブジェクト指向ユーザーインターフェース(Object-Oriented User Interface)。 この技術は昨年のWEB+DB PRESS Vol.107でも取り上げられましたが、単著となってオブジェクト指向UIデザイン ― 使いやすいソフトウェアの原理という本として出版されました。図やイラストも多く、大変読みやすい本です。 3行でまとめる 業務用アプリケーションに関わる人は読んだほうがいい タスク指向とオブジェクト指向でUIを分類し、業務アプリケーションでは特に後者のアプローチが有効 ワークアウトが充実しているので、実践的なOOUI設計の手順を知れる 書かれていること オブジェクト指向の、What(そもそも何か)、How(どのように設計・実装するのか)、Why(なぜ使うのか)が書かれています。業務アプリケーションに限らず、ゲームなどのソフトウ
色々とHCDやデザインにまつわるお話が聞けた中、ソシオメディア取締役 上野さんのディスカッション、「これからのUIデザイン ~オブジェクトベースUIへの招待~」がとても印象的だったのでレポートしたいと思います。 UI設計は、「何をどこにどういう状態で置けば良いのか」という事を考えるわけですが、実はデザイナーの経験則や一般論で行われていることが多く、これまで明確なルールやロジックは特にありませんでした。
この記事は、2020年9月7日に開催された HCD-Net 関西フォーラム 2020 における講演「オブジェクト指向UI入門」をもとにしています。 これはソフトウェアデザインの話ですが、近年、ソフトウェアをデザインするということの意味が変化してきていると思います。今や私たちは一日の多くの時間をソフトウェア世界の中で過ごしています。UIはバーチャル(仮想的)なものからリアル(実在的)なものになっているのです。 OOUI が興味深いのはそれが、ユーザーに関する認知科学的なテーマと、プログラマーにとってのソフトウェア工学的なテーマと、デザイナーにとっての存在論的なテーマの、接続点だからです。現代の道具論を考える上で重要な示唆がそこにあるのです。 これはケニアでの発掘プロジェクトで発見された330万年前の石器の写真で、これまで見つかっている中で最も古いものと言われています。330万年前というと、ホ
話題の新刊書「オブジェクト指向UIデザイン」を読んだ。使いやすいUIについては昔から興味があって手に取ったのだが、読みながら既視感につきまとわれた。かつてAS/400使いであった筆者は、90年代初頭に「アクション→オブジェクト vs オブジェクト→アクション」という話題で仲間と盛り上がっていたことがある。その内容がまさにこの本で書かれていたことだった。 「アクション→オブジェクト」とは古いタイプのUIで見られるパターンである。ワープロソフトが普及する以前、「ワープロ専用マシン」というものがあった。それを起動して最初に現れるメニューには、以下のようなメニューオプションが並んでいたものだ。 ・ドキュメントの追加 ・ドキュメントの複写 ・ドキュメントの編集 ・ドキュメントの削除 ・ドキュメントの印刷 たとえば「ドキュメントの編集」を選ぶと、ドキュメント名を入力・選択するためのダイアログが現れる。
Sociomedia はこれまで様々なシステム開発プロジェクトを通じて OOUI(オブジェクト指向ユーザーインターフェース)の設計メソッドを研究してきました。そのメソッドを御社のエンジニアリング/デザインチームが習得し開発プロジェクトの中で実践していけるよう、Sociomedia のデザインコンサルタントが講師となって、ワークアウト方式(手を動かしながら練習課題に取り組む)のトレーニングを行います。 Sociomedia の OOUI 設計トレーニングは、書籍やブログで話題になった Sociomedia 独自のデザインメソッドをより詳しく体系化し、UI設計の経験があまりないデザイナーやプログラマーの方でも段階的にその技術を体得していけるよう、難易度レベル別に用意された課題にワークアウト方式でチャレンジしていくものです。基本的にインハウスのエンジニア/デザイナー向けの内容となっています。So
先日、GoodpatchはSmartHRさんのオフィスでワークショップを開催しました! OOUIの基礎知識をインプットできる座学、オブジェクトモデリングワークショップをUIデザイナー、PMの皆さんに体験していただきました。本記事では開催の背景から当日の様子をご紹介します。 今回ワークショップを実施したSmartHRさんが提供するクラウド人事労務ソフト「SmartHR」のUIデザインは、2018年9月まで1人のデザイナーによって作られていました。デザイナーやプロダクトの機能が増えるにつれて、様々な課題が出てきたそうです。その一つとしてUIデザイナー佐々木さんのnoteにはこのように綴られています。 現在のSmartHRでは情報の見せ方がタスクベースであることに引っ張られてしまったことで、同じオブジェクトであるはずのものが画面によって名称が別のものになってしまったり、正しく定義できていないなど
OOUI=オブジェクト指向UIとは、UI設計の考え方のひとつです。 その目的とするところは「ユーザーにとっての使いやすさ」で、OOUIはプロダクト改善に有効なメソッドといえます。 そんなOOUIの基礎やメリット、設計方法を解説します。 みなさんが関わるプロダクトがOOUIで設計されているかを考えながら、読み進めてみてください。 OOUIとは? まずは、「OOUIとは何か?」を理解するために、その意味をはじめ基本的な内容について解説します。 OOUI=オブジェクト指向UIのこと OOUIとは、Object Oriented User Interfaceの頭文字をとって表した略語で、一般的にはオブジェクト指向UIと呼ばれます。 オブジェクトとは「対象」「目的」あるいは「目当てのもの」を指す言葉です。 例えばみなさんがコンビニでお菓子を買うとき、棚に陳列されているお菓子がオブジェクトです。 ある
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