富士通は全額出資子会社のスキャナー大手、PFU(石川県かほく市)をリコーに売却する方針を固めた。富士通は保有する株式の8割を約800億円で売却し、縮小する事務機から企業向けソフト開発にシフトする。リコーはPFUの技術を取り込むことで、事務機と文書のデータ処理を組み合わせたサービスを構築する。在宅勤務による業務のデジタル化などに対応するため、電機大手は事業の選択と集中を再加速する。両社は月内の正
PFUのロングセラー商品である「Happy Hacking Keyboard」の最新モデル「Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S」 報道では、同社が保有するPFU株式の8割をリコーに約800億円で売却。縮小する事務機から企業向けソフト開発にシフトするとしている。 富士通広報部は、報道に対し「さまざまな経営戦略上の可能性を検討していることは事実ですが、現時点で当社として具体的に決定した事実はありません。今後、開示すべき事実が決定した際には速やかに公表します」とコメントしている。 関連記事 「Pepper事業は今後も強力に推進」 ソフトバンクロボティクスGが売却報道にコメント ソフトバンクロボティクスグループは、一部で報道された人型ロボット「Pepper」事業の売却について、「事実ではない」とするコメントを発表した。 ソフトバンクG
リコーは4月28日、富士通の子会社であるPFU(石川県かほく市)を子会社化すると発表した。富士通が保有するPFUの発行済株式のうち80%を、計842億円で取得する予定。株式取得予定日は7月1日。日本経済新聞は4月25日、富士通が保有するPFU株式の8割をリコーに約800億円で売却すると報じていた。 子会社化の理由についてリコーは、オフィスサービス事業拡大のためと説明。「PFUは、業務用スキャナーで世界ナンバーワンのシェアと顧客基盤を誇る」とし、オフィス領域の他、医療機関や公的機関の窓口業務、金融機関、企業のバックヤードの書類の処理業務など、今後デジタル化のニーズが見込まれる分野へのビジネス拡大を目指す。 PFUは1960年に創業。ドキュメントスキャナー「ScanSnap」や高性能キーボード「Happy Hacking Keyboard」を手掛けるメーカーとして知られており、2010年に富士
「あれっ!こんなところを間違えてるよ」―。パソコン画面上で何回も確認して間違いがなかったのに、紙に印刷すると原稿のミスが...。こんな経験をした人も多いはず。だが、その理由がよく分からない。もちろん、できる限り間違いを減らし、仕事はスムーズに進めたい。紙と画面の違い、その使い分けを考察してみた。 「反射光」と「透過光」 画面よりも紙のほうが、間違いに気がつきやすい。これは私が今まで何度となく経験してきた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、リモートワークを始めてからは、自宅などにプリンターが無かったり、あってもその能力不足で印刷に手間取ったり。だから、紙でのチェックを怠りがちになり、ミスが生じて後で大きなしっぺ返しを食らう。 情報処理学会の研究報告(注)が、紙と液晶ディスプレーにおける「反射光」と「透過光」の性質の違いなどに着目し、実験を行った。反射光はいったん紙に反射してから目に入る光、
今や携帯ゲーム機といえばSwitchになってしまった。 Switchは本当に素晴らしいゲーム機だと思う。ドックに挿してテレビ画面に出せば据え置き機のようにも使えるという点も抜群に素晴らしい。 DSもゲームボーイから続く頑丈で子供が扱いやすい良いゲーム機だと思う。でかくなったのはなんか微妙な気はしたけど、あれもSwitchへの布石だったと考えれば納得できる。 一方でSONY。が最後に出した携帯ゲーム機はVitaだ。個人的にVitaはスペックすごいなあと思ったけどあまり好きではなかった。 Vitaがそこまで普及しなかったせいか、それ以降携帯ゲーム機を出すのをやめてしまった。PS5のリモートプレイ機器が出てるのが現状。 俺の中で携帯ゲーム機として最も好きなのはPSPだ。 好きな理由は色々あって、PSPで出たゲームタイトルが豊富だったというのも大きな理由のひとつではある。 特にモンハン。ポータブル
リコーから独立するスタートアップ企業「Vecnos(ベクノス)」が開発中の「全天球カメラ」。ペンのように細く、小型だが、これで自分の周囲全体を撮影できる。 撮影:西田宗千佳 3月10日、あるベンチャーがペン型の全天球カメラを発表する。正式名称はまだない。詳細スペックも公開されず、発売時期も「年内」としかわからない。 開発したのは、2013年に元祖全天球カメラ、リコーの「THETA(シータ)」を作ったチーム。つまり元リコー社員たちだ。 彼らはリコーから独立し、新たに「Vecnos(ベクノス)」というスタートアップを起業した。この製品はいわば、全天球カメラというジャンルを作った人々からの「もうひとつの回答」だ。
4月28日、リコーによるPFU買収が正式に発表された。リコーは、富士通が持つPFUの株式の80%を842億円で取得。同社の傘下に納めることになる。子会社化の理由は、「オフィスサービス事業拡大のため」としており、「ScanSnap」を含む、PFUが世界トップシェアを持つ業務用スキャナーなどとのシナジーを見込む。 一方で、Twitterなどでは同社のコンシューマー向け製品である「Happy Hacking Keyboard」(HHKB)の今後を心配するユーザーの声が多く見られた。同日に開かれたリコーの会見において、同社コーポレート上席執行役員 リコーデジタルプロダクツビジネスユニット プレジデントの中田克典氏は、HHKBなどのキーボード事業について「大切にしたい」と発言した。 中田氏は、「PFUが持っているキーボード、非常にニッチで熱烈なファンが居ることを私も勉強しており、一台買って使ってみて
リコーイメージング株式会社(代表取締役社長:森 泰智)は、2022年12月にお知らせしたPENTAXブランドでフィルムカメラの開発検討をおこなう「フィルムカメラプロジェクト」が次のステップに移行し、製品化に向けた開発段階に入りましたことをお知らせいたします。 「フィルムカメラプロジェクト」は、近年若年層を中心に人気が再燃しているフィルムカメラを新たに創り出すチャレンジとして、これまで開発検討をおこなってまいりました。デジタルカメラが主流となっている現在、あらためてフィルムカメラづくりに必要となる専用の部材調達や技術の伝承、フィルムや現像所の国内外での状況確認など、多岐に渡る課題を一つひとつクリアした結果、今の時代にマッチしたフィルムカメラの提供が可能だと判断いたしました。 今後、開発検討中に寄せられた国内外の多くのフィルムカメラファンの方々からの声に応えるべく、正式発表に向けて製品開発を進
40周年のお祭りムードのなか、先日、NHKがファミコンに関する記事を掲載した。ちなみに冒頭で紹介されている大阪府阪南市のレトロゲームの展示会には私オロチも展示側として参加させてもらっているのだが(※参照記事)、今回はそんなレトロゲームの展示会の喧伝ではなくて。笑。古川社長へのインタビュー部分にフォーカスを当ててみたい。 といっても注目すべきは内容ではない。インタビューに入る前のこの一文だ↓ 「3年は他社に追随されないものを、お客さまが求めやすい価格で実現する」こうテーマを掲げ、開発が推進されたというこのゲーム。 出たー!!。 ファミコン開発秘話が語られるときに必ずと言っていいほど出てくるエピソード。いわゆる「3年独走しろ」伝説だ。これは当時の山内社長がファミコンの開発を上村氏へ命じるさいに放った言葉とされている。この記事では古川社長の発言というよりも地の文として登場していたのだった。 それ
~究極のモノクローム写真を目指して専用イメージセンサーを搭載~ リコーイメージング株式会社(代表取締役社長:赤羽昇)は、モノクローム写真の撮影に特化したデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-3 Mark III Monochrome」を発売いたします。 本製品は、2021年11月に開催したファンイベント「PENTAXミーティングオンライン2021」でユーザーの方々に企画提案し、多くの関心を寄せていただけたことから製品化に向けて検討を重ねてきました。 高い基本性能とこだわりの機能を小型堅牢ボディに凝縮したAPS-Cフラッグシップモデルの「PENTAX K-3 Mark III」をベースに、モノクローム専用イメージセンサーを新たに搭載しています。 人間の目ではカラーで見える世界を、あえてモノクロームで表現することにより見えてくる世界、五感を研ぎ澄まし、想像力を最大限に生かした撮影を楽しまれ
リコーは9月12日、海外を含むグループ全体で計2000人の希望退職者を募集すると発表した。国内で1000人、海外で1000人を削減する。希望退職者募集の理由については「収益性の改善ため」などと説明している。 同社は、株主や投資家、アナリストとの対話や市場分析を重ねた結果「最大の課題は収益性の改善にある」と結論を出した。「デジタルサービスの会社として成長を実現するためには、各事業のビジネスモデルに適合した収益構造の実現が必要であることから、抜本的な収益構造変革を推し進める」(同社) 構造変革の具体案には「オフィスサービス利益成長の加速」と、それを支える「本社改革」「事業の『選択と集中』の加速」「オフィスプリンティング事業の構造改革」の4つを提示。各事業に当たる人員の適正化を図るとしている。 希望退職者の募集期間は10月1日から2025年2月28日までで、退職日は同年3月31日を予定している。
精密機器メーカーであるリコーがインドで女性用下着を売り始めた。なぜインドなのか、なぜ下着なのか。背景にあるのはリコーの創業精神を現代に甦らせようとしたアクセラレータープログラム、そしてそれに呼応してチャレンジした女性社員たちだった。 2019年10月、創業5年目の女性下着メーカーのXYにメールで問い合わせが舞い込んだ。XY取締役社長の織田愛美氏はその企業名を見て、目を疑った。時価総額7000億円を超えているリコーだったからだ。 だが、それから3カ月後の2020年1月、リコーはXYがデザインした女性用下着をインドで販売し始めた。これらの下着は少々ユニークだ。「インド柄」ともいえる伝統的な模様が施されており、一般的な下着とは一線を画したもの。トレンドに敏感なボリウッド女優が斬新なデザインに飛びつき、Instagramなどに投稿。それが注目を集めるなど一定の成果を挙げている。 なぜ、リコーはイン
この記事は RICOH THETA Advent Calendar 2020 の14日目の記事です。 このアドベントカレンダーはどなたでも参加できます(コミュニティに入る必要はありません) まだまだ隙間が開いています、THETAプラグインに限らずRICOH THETAにまつわる色々なことで参加して頂けると嬉しいです! はじめに リコーの @KA-2 です。 弊社ではRICOH THETAという全周囲360度撮れるカメラを出しています。 RICOH THETA VやRICOH THETA Z1は、OSにAndroidを採用しています。Androidアプリを作る感覚でTHETAをカスタマイズすることもでき、そのカスタマイズ機能を「プラグイン」と呼んでいます(詳細は本記事の末尾を参照)。 今回は、THETAプラグインなしでも使える「FLIRC USB」という便利道具の紹介です。 この道具をTHE
リコーは8月2日、360度カメラ「RICOH THETA」の新たな拡張機能として、星空の撮影が簡単にできる「Starry Sky Snap」プラグインを公開した。 RICOH THETA Z1、RICOH THETA Vに対応したプラグイン。星空が見える環境でシャッターボタンを押すだけで、カメラが星空の状態を分析し、最適な設定で撮影を行う。専門的な知識がなくても、簡単に星空が撮影できるという。 リコー公式ストアで公開したプラグインとして18個目になる。同ストアではこれまでに、THETAを無線LANアクセスポイントに接続し、PCを介さずにYouTube経由でライブ配信できるプラグインや、THETAに写り込んだ人を検知して人数をIFTTT投稿するプラグインなどを公開している。 関連記事 リコー、THETAで撮影した宇宙の360度映像を公開 リコーは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同開発し
リコーは4月20日、同社の厚木事業所でフェイスシールド(飛沫防護マスク)を生産し、新型コロナウイルス感染症に対応する医療現場を支援すると発表した。5月末までに8000個(4月中に1000個、5月中に7000個)を製造し、厚生労働省が指定する57カ所の感染症指定医療機関に無償提供する予定。 フェイスシールドは、プラスチック板などで顔面を覆い、飛沫によるウイルス感染を防ぐ防護用品。リコーのフェイスシールドは、額にバンドで装着し、プラスチック板で顔全体と胸元を保護する仕様になるとみられる。製造に当たっては、同社の3Dプリンターや金型を活用するという。 同社は既に、英国の開発拠点でフェイスシールドを製造し、公的医療機関「National Health Service」(NHS)に提供し始めている。今後は英国で週に4万個の提供を目指す他、日本を始め同様の取り組みを世界各国に広げるとしている。 関連記
リコーは10月27日、360度カメラ「RICOH THETA」用のスマートフォン向け編集アプリ「THETA+」について、2023年1月末にサポートを終了すると発表した。終了後も当面の間、アプリのダウンロードは可能としている。 これにより、THETA+の機能と保守開発も終了する。すでにアプリをダウンロードしたユーザーは、2月1日以降も利用可能だ。なお、THETA+のダウンロード終了時期、およびそれに代わる新サービスのリリース時期については未定としている。 サポート終了の理由として同社は「お客様のワークフローのDXに貢献することを目的とし、『RICOH360』プラットフォーム事業を強化いたします。その一環として、より使い易いアプリ、サービスの開発にリソースを集中して参ります」と説明している。 関連記事 「THETA」で360度星空撮影を簡単に 公式プラグイン公開 「RICOH THETA」に、
もともと「プレイステーション」という名称が、スーパーファミコンにくっつく拡張用CD-ROMオプションにつけられた名前だった、ということは、私のnoteを読みにくる方でしたら、だいたい知っていることだと思います。 それとは別に任天堂がフィリップスと提携して独自にCD-ROM機器を出すと発表し、プレイステーションの計画(このCD-ROM機器を後のPS1と区別するためプレイステーション0と呼称します)は破綻し、ソニーは独自路線を歩むことになります。そして任天堂はいつのまにかこのフィリップス系独自CD-ROM(これには正式名称がないのですが死ぬほどわかりづらいので、フィリップスシステムと呼称します)計画をぽしゃってしまい、スーパーファミコンはパワーアップせずそのままニンテンドウ64へと向かうこととなりました。 大雑把にこんな歴史を歩んでいたのですが、皆さん、このプレイステーション0とフィリップスシ
カメラが売れない、もうスマホで十分と言われるようになって早何年が経過したでしょうか。その状況を反映してコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)の新製品はすっかり減り、カメラメーカーもミラーレス一眼に注力するようになりました。 ところが7月のある日、GRの限定モデルである「RICOH GR IIIx Urban Edition」のお知らせを見て、びっくりしました。「2022年7月22日に発売を予定しております『RICOH GR IIIx Urban Edition』につきまして、当初の想定を大幅に上回るご予約をいただいており、製品のお届けにお時間をいただく場合がございます」。私が見た範囲では2カ月待ちとなっていたところもありました。 デジタルGRだけでも、コンセプト発表からだと約20年の歴史があるGR。現在、販売されているのは「GR III」(35mm判換算で約28mm相当)と「GR IIIx」
この記事は RICOH THETA Advent Calendar 2020 の初日記事です。 このアドベントカレンダーはどなたでも参加できます(コミュニティに入る必要はありません) まだまだ隙間が開いています、THETAプラグインに限らずRICOH THETAにまつわる色々なことで参加して頂けると嬉しいです! はじめに リコーの @KA-2 です。 弊社ではRICOH THETAという全周囲360度撮れるカメラを出しています。 RICOH THETA VやRICOH THETA Z1は、OSにAndroidを採用しています。Androidアプリを作る感覚でTHETAをカスタマイズすることもでき、そのカスタマイズ機能を「プラグイン」と呼んでいます(詳細は本記事の末尾を参照)。 今回は、カメラ本体の姿勢を利用してRICOH THETA Z1の操作系を拡張します。RICOH THETA Vでも
日常のとっておきを撮るのにぴったりな40mm・リコー「GR IIIx」2021.09.08 13:3030,602 武者良太 えっ。うそ。ほしい。 高級コンデジのGRファミリーに新たな仲間が登場します。「GR IIIx」です。スナップシューターとして高い評価を得ているGR IIIのバリエーションモデルで、違いはレンズの焦点距離。フルサイズ換算28mmのGRレンズを採用したGR IIIとは異なり、GR IIIxにはフルサイズ換算40mmのGRレンズが組み込まれています。 Image: リコーイメージング50mmでも35mmでもない、その中間の焦点距離は微妙だって? そんなわけないじゃないですか!既存のフレームに囚われてどうするんですか! てか使いやすいんですよ40mmって。一歩前に出れば50mmっぽく、後ろに下がれば35mmっぽくも撮れる絶妙なライン。フィルムカメラ全盛期には薄型高性能なパン
退職金に1人当たり1600万円程度上乗せリコーは10月1日から本社とグループ会社の一部において、年齢や勤続年数などの条件を満たす社員の早期退職者を募集する。 早期割増退職金として、今期に160億円を一括計上する予定だ。規定の退職金に1人当たり1600万円程度上乗せされる計算である。 この大規模な人員削減で、来期は90億円程度の固定費削減が見込めるというが、リコーが負担している社会保険料や経費などを勘案すると、年収600~700万円クラスの人員が1000人程度抜けることになる。 この人員削減策はリコーが推し進める企業価値向上プロジェクトの一環だ。研究開発や事業の選択と集中、販売・サービス体制の見直しなどを進め、600億円超の固定費削減を目指すというものである。 しかし、PBRを見ると、リコーに対する市場の評価の低さが際立つ。 9月末時点でPBRは0.85倍。競合のキヤノンが1.25倍、富士フ
リコーとサイボウズは4月27日、デジタルサービス事業で業務提携すると発表した。サイボウズのローコード・ノーコード開発ツール「kintone」をベースに「リコーブランド版kintone」(仮称)を共同開発。10月に国内で提供を開始する。北米、欧州にも順次展開し、2026年3月までに100億円規模の売り上げを目指す。 kintoneはプラグインによるノーコードでの機能拡充やプログラミングによるカスタマイズといった拡張性を特徴とするツール。4月27日時点で2万4000社が導入しており、非IT部門が導入を担う案件が9割を超えているという。 リコーブランド版kintoneでは、リコーの複合機や、同社がクラウドサービスとして提供するワークフローのデジタル化基盤「RICOH Smart Integration」(RSI)との連携を実現する。リコーの顧客からフィードバックされた課題を基に独自のプラグインも
リコーからカーブアウトしたスタートアップのベクノスは年内にも、ペン型の全天球カメラを世界で初めて売り出す。同社の生方秀直CEO(最高経営責任者)はリコーの全天球カメラ「THETA(シータ)」の生みの親。あえてリコー本体から離れて、新製品の開発に挑む理由はどこにあるのか。そこには、複合機に代わる新たな収益源の確立を模索するリコーの思惑も見え隠れする。 チームAKB――。ベクノスの源流は、リコーが2018年4月に社内で立ち上げた「AKB」と呼ばれる3つのプロジェクトにある。3つのプロジェクトのうちの1つが、生方氏が提案した新規事業だった。 当時、リコーは山下良則社長が指揮を執り、構造改革から再成長へ軸足を移し始めた頃。リコーは複合機が中心のオフィスプリンティング事業が連結売上高の半分程度を占める。ペーパーレスの流れが加速するなか、複合機に代わる新たな収益源の確立を模索していた。チームAKBはそ
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