大津市で一昨年10月に自殺した男子生徒(当時13)が通っていた市立中学校で12日、生徒と同学年だった294人が卒業した。卒業式には、男子生徒の父親(47)も出席。式典後、校長室で男子生徒の名前が入った卒業証書を受け取った。 卒業式は午前9時半に始まり、冒頭に男子生徒のために黙祷(もくとう)が捧げられた。卒業生の代表があいさつで、「2年生になった10月に大切な仲間の一人を失った。みな素直に受け入れられず、色々悩んだが、つながって生きていくことの大切さを感じた」「仲間の存在は宝物です」と述べた。男子生徒と幼なじみだった3年の女子生徒(15)は「一緒に卒業したかった。これで終わりではない。これからもずっと心の中にあり続ける出来事だと思う」と話した。 式典前、3年生の各教室では、担任が父親から預かった手紙を読み上げた。「最後に息子の友人に思いを伝えたい」と学校に託したもので、いじめに関する滋賀