「コミュニティ活動」と「コミュニティ経済」 ここでは、「ローカルグット」のエンジンとなるコミュニティ活動の活性化の方向性を「コミュニティ経済」という視点から考えてみよう (1)コミュニティ活動から経済活動へ コミュニティ活動の定義 まず「コミュニティ活動」とは、そもそも何かということから定義してみよう。わが国において、最初にコミュニティ活動を行政との関りのなかで定義づけ、提唱したのは、1969年に発行された国民生活審議会の報告書「コミュニティ-生活の場における人間性の回復」であった。この報告書では、コミュニティを「生活の場において、市民としての自主性と責任を自覚した個人および家庭を構成主体として、地域性と各種の生活目標をもった、開放的でしかも構成員相互に信頼感のある集団」であるとし、続けて「従来の古い地域共同体とは異なり住民の自主性と責任性にもとづいて、多様化する各種の住民要求と創意を実現
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