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米国オライリー・メディアといえば、技術書籍を発行している出版社で、日本でも翻訳版などを発行している技術者に人気の高い出版社である。創業者であり、社長であるティム・オライリー氏はシリコンバレーのビジョナリストとして、最新技術や技術コミュニティーと深い関係を持っていて、オープンソースカルチャーの普及をはじめ、2000年代はじめにはウェブ2.0という単語を広め、いち早くウェブ上のコンテンツやサービスのあり方の変化を捉えてきた人物だ。また、数年前までは電子書籍に関するコンファレンス「Tools of Change for Publishing」を主宰していて、本業である出版とデジタル技術についても造詣が深い。また、在庫を減らすプリントオンデマンド、データのポータビリティを高めるDRMフリーなどへの取り組みも早期から行ってきている。 そのような米国オライリー・メディア社が自社の電子書籍販売サイトを閉
この1〜2週間のテック系ウェブメディアでの大きな話題といえば「マストドン」で間違いないだろう。マストドンの概要については本誌でもすでに紹介したが、あらためてひとことでいうならば、サーバー分散型のSNS(ソーシャルネットワークシステム)だといってよい。そして、マストドンに関する話題だけでも、つぎのニュースソースに挙げたような多量の記事がポストされている(もちろん、これがすべてというわけではない)。いまのところ、テック系メディア以外には波及をしていないようだが、これから1〜2週間遅れくらいでは扱われることになると思われる。 では、なぜこれほどまでにマストドンが話題になるのだろうか?筆者もユーザーが多そうなサーバーにサインナップをしてみたが、いつもの“アーリーアダプター”の知人たちが参加して、まだその機能を試しているだけのように思える。別に2ちゃんねるのような、ここでなけれな流れていないようなア
2017年3月12日はワールドワイドウェブ(WWW)の28回目の生誕記念日だ。この節目となる日に、WWWのコンセプトを発明したティム・バーナーズ=リー氏が「3つの課題」と題する文章を発表し、昨今のウェブでのコンテンツ流通にまつわる懸念を指摘している。 この文書で述べている3つの懸念はつぎのとおりだ。 われわれは自らの個人データの制御を失ってしまった あまりにも安易に誤報を流せてしまえるようになってしまった 政治的な広告には透明性と理解が必要だ まず、すでに多くの人が気付いているとおり、インターネットでは読者が自らの個人データと引き換えることで、無料でコンテンツを閲覧しているが、外部に蓄積された自分の個人データを自らの意思で制御できなくなっていると指摘している。それだけでなく、これらのデータは権力者によっても監視されている可能性もあわせて指摘している。その結果、私たちは言論の自由が脅かされた
『スマホ白書』(一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム編、インプレスR&D発行)は、スマホを起点にしたコンテンツビジネスの現状を統計データと専門家の寄稿によって解説する業界定番の資料である。2016年版では、2014年のスマホのコンテンツ市場規模の内訳を掲載し、その7割をゲーム・ソーシャルゲームが占めていると解説している。 スマートフォン市場内訳(出典:モバイル・コンテンツ・フォーラム) 翌2015年はミクシィの『モンスターストライク』を筆頭にヒット作に恵まれ、アプリマーケットの売り上げの8割をゲーム・ソーシャルゲームが占めていることも言及している。 米国や英国でも売り上げはゲーム依存 2016年版の第1部には、日米英のアプリマーケットの統計データを掲載しているが、アプリマーケットにおけるゲームカテゴリーの強さは日本だけでなく米国や英国も同じである。App Storeの配信アプリ(タ
日本では金融庁が登録した仮想通貨交換業者を11社公開した。この登録制度は2017年4月の改正資金決済法により制定され、仮想通貨に関する詐欺案件も増加傾向を背景に、登録された事業者のみが、国内で仮想通貨取引サービスを展開できるとする制度である…[もっと読む]
※この記事は『インターネットマガジン2006年5月号』(2006年3月29日発売)に掲載されたものです。文中に出てくる社名、サービス名、その他の情報は当時のものです。 [INTERVIEW] 世界の視点で日本を見つめてきたパソコン業界の牽引者 古川享 「(株)アスキーに勤務した8 年間のうち6 年間、そしてマイクロソフト(株)を設立してから19 年間、通算25 年間マイクロソフトに関わるビジネスをしてまいりました。1 年間で7 歳の年を取るというドッグイヤー換算で25 × 7 +当時25 歳=200 歳ということになります」。これは、古川氏のブログから抜粋した文章である。古川氏は、BASIC、CP/M、MSX、一太郎、MS-DOS、UNIX、マルチプラン、Windows、WMP など、マイクロソフトのみならず日本のパソコン史のほとんどの重要シーンの渦中にいた人である。マイクロソフト社の重責
編集部 日本のインターネット歴史年表 1997年 << 年表TOP >> 1999年 1月 業界動向 アスキーがインターネット接続サービス「AIX」を終了 郵政省が大宮でICカードを使った電子財布の実験を実施 市場 .com、.org、.net、.eduの4種類のドメイン名登録を扱う米Network Solutions社が’96年の登録数を前年約2倍の96万と発表 2月 業界動向 ITUが56kbpsモデムの標準仕様「V.90」を決定 W3Cが「XML 1.0」を勧告 米Netscape Communications社、3月公開予定の「Netscape Communicator 5.0」のソースコード開発を支援する「mozilla.org」を開設 製品・サービス・技術 NTTが「xDSL」技術のフィールド実験を関東(東京、神奈川、千葉、茨城)・関西(大阪)の一部地域で実施 社会・事件 警視
通信環境の向上やデバイスの進化により、日本国内でも注目が集まっている有料の動画配信サービス。映画やドラマ、アニメなど様々な動画コンテンツをレンタルビデオ店で借りに行かなくても、好きな時に好きな番組を見ることができる。パソコンはもちろん、スマートフォン、タブレット、ゲーム機、スマートTVなど視聴環境も広がってきた。近年は、Huluをはじめとして、月額500円~1000円程度の定額料金で好きなだけ見放題のサービスも登場している。 そこで、この有料での動画配信サービスに関して利用状況と今後の利用意向をインプレスR&Dとgooリサーチ(NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社が提供)が共同で調査を行った。 有料の動画配信サービスは消費者にかなり認知されている はじめに、有料の各動画配信サービスについて認知度を聞いたところ、回答者の84.5%はいずれかのサービスを認知しており、
大詰めを迎えたSEP 2(Smart Energy Profile 2)の動き SEP1.0は、無線通信規格を策定するZigBee Alliance で策定されたところから、「ZigBee Smart Energy Profile 1.0」(通称:SE1.0)と、頭にZigBeeが付けられたアプリケーションプロトコル(レイヤ7プロトコル)となっている。このSEP1.0は、2008年に、IEEE 802.15.4(物理層/MAC層)上で動作するZigBeeの独自プロトコル(レイヤ3以上のプロトコルスタック)に対応したスマートグリッド向けのアプリケーション仕様として、ZigBee Allianceから公開された。 しかし、実際にスマートハウスなどでシステムを構築する場合は、エネルギー機器をZigBeeだけでなくマルチベンダ環境で相互接続が可能となるようにという、北米の電力事業者からの要望を踏ま
インターネットメディア総合研究所 92016891.jpg スマートフォンでは、パソコンとほぼ同等にウェブサイトを閲覧することが可能であり、インターネット環境は大きく飛躍している。さらに、TwitterやFacebookなどのインターネットを前提としたソーシャルメディアが急速に拡大していることも、スマートフォンの利用を後押ししている。 スマートフォンでは、パソコンとほぼ同等にウェブサイトを閲覧することが可能であり、インターネット環境は大きく飛躍している。さらに、TwitterやFacebookなどのインターネットを前提としたソーシャルメディアが急速に拡大していることも、スマートフォンの利用を後押ししている。ユーザーのインターネット利用動向はフィーチャーフォン時代とは大きく異なっており、コンテンツ事業者、サービス事業者も、もはやフィーチャーフォンだけでなく、スマートフォンやタブレット端
野々下 裕子 sxswmeetup2012_1.jpg 3月9日から18日にかけて米国テキサス州オースティンで開催された国際イベント、サウス・バイ・サウス・ウエスト(SXSW)。「頓智ドット」の創設者である井口尊仁氏が日本人の参加を呼びかけたことから、過去最大の200人を超える参加者が現地入り、展示会には昨年の倍以上となる18社が出展して日本人の存在感をアピールした。4月5日には現地報告会「SXSW2012 Look Back Meetup」がミクシィ本社で行われた。ここではその報告会の模様を紹介する。 3月9日から18日にかけて米国テキサス州オースティンで開催された国際イベント、サウス・バイ・サウス・ウエスト(SXSW)。「頓智ドット」の創設者である井口尊仁氏が日本人の参加を呼びかけたことから、過去最大の200人を超える参加者が現地入り、展示会には昨年の倍以上となる18社が出展して
有須 晶子 npoexpo_010.jpg 2012年3月3日、東京・赤坂の日本財団ビルで「第1回NPO × IT Expo ~ NPOが使えるIT・Webツールに出会える!~ 」が開催され、社会貢献活動に関心を寄せる総勢約180名が参加した。主催は、NPOなどで公益活動を行う人々のウェブサイトを使った情報提供やコミュニケーションをサポートする事業を行っているCANPANセンター。NPOのソーシャルメディア活用を支援するネットスクエアード東京、テントセンも企画に協力した。 2012年3月3日、東京・赤坂の日本財団ビルで「第1回NPO × IT Expo ~ NPOが使えるIT・Webツールに出会える!~ 」が開催され、社会貢献活動に関心を寄せる総勢約180名が参加した。主催は、NPOなどで公益活動を行う人々のウェブサイトを使った情報提供やコミュニケーションをサポートする事業を行っている
インターネットメディア総合研究所 92071564.jpg アマゾン社という世界でも有数のイノベーティブな企業が取り組んでいるマーケティングソリューションについて解説したい。 アマゾン社という世界でも有数のイノベーティブな企業が取り組んでいるマーケティングソリューションについて解説したい。 アマゾンプライムサービス アマゾン社の「買い物クラブ」ともいうべき仕組みがアマゾンプライムという会員制度だ。米国では年間79ドルを支払ってアマゾンプライム会員になるとつぎのような特典が得られる。 2日以内の配送が配送料無料(ほとんどの書籍と多数の他の商品が対象) 無料の特典を受けるための最低購入額の制限なし ストリーミングによる映画の視聴が無料(9000作品) アマゾンプライムの会員制度は顧客をアマゾン社に囲い込むための方法で、アマゾン社側には固定収入が約束されるとともに、会員側は送料を気にせずに
インターネットメディア総合研究所 121915090.jpg iPhoneやAndroidなどスマートフォンの普及を背景にして、ナビゲーションやゲーム、タウン情報、ARなど幅広い位置情報ビジネスが登場している。また、FacebookやTwitter、mixiなど大手ソーシャルメディアが位置情報を軸としたサービスや機能を強化しており、ユーザーによる位置情報を介したコミュニケーションが活発化している。 iPhoneやAndroidなどスマートフォンの普及を背景にして、ナビゲーションやゲーム、タウン情報、ARなど幅広い位置情報ビジネスが登場している。また、FacebookやTwitter、mixiなど大手ソーシャルメディアが位置情報を軸としたサービスや機能を強化しており、ユーザーによる位置情報を介したコミュニケーションが活発化している。 さらにEコマース市場においても位置情報を利用したリアル
※この記事は『インターネットマガジン2005年3月号』(2005年1月29日発売)に掲載されたものです。文中に出てくる社名、サービス名、その他の情報は当時のものです。 すべてはここから始まった いまから37 年前の1968 年、サンフランシスコで開催されたFall Joint ComputerConference(FJCC)で行われたDr.Douglas Engelbart(ダグラス・エンゲルバート)のデモ(写真1)は、コンピュータ関係者に衝撃を与えた。 いまでも、「The Demo」とも呼ばれるDr. Engelbart のデモは、マウスを使い、アウトライン構造のデータを扱い、他のファイルへのリンクを実現したハイパーテキストやウィンドウによる複数データの表示、カメラで撮影した映像とコンピュータ出力画面とのスーパーインポーズ、コンピュータ画面を共有した会議機能(写真2)や電子メールなどを実
インターネットメディア総合研究所 121268511.jpg 東日本大震災が起こってから、被災地の人々はどんな情報をたよりに行動したのか。その詳細が、情報支援プロボノ・プラットフォーム(iSPP)が9月30日に発行した『東日本大震災 情報行動調査報告書』(インプレスR&D発売)によって明らかになった。 東日本大震災が起こってから、被災地の人々はどんな情報をたよりに行動したのか。その詳細が、情報支援プロボノ・プラットフォーム(iSPP)が9月30日に発行した『東日本大震災 情報行動調査報告書』(インプレスR&D発売)によって明らかになった。これは岩手、宮城、福島県の居住者約3000人を対象に、地震発生から3か月後までに利用した情報機器や、役立った情報源、インターネットサービスなどを調査したもので、今年の7月にウェブアンケートと現地面談を組み合わせて実施されている。災害時の情報メディアの
インターネットメディア総合研究所 98074555.jpg 出版社が電子書籍化に伴って求められたのは異なるオンライン書店/販売サイトやデバイスにコンテンツをうまく届けることである。現在、オンライン書店は多数存在し、またコンテンツのプラットフォームもデバイスも多様化している。 出版社が電子書籍化に伴って求められたのは異なるオンライン書店/販売サイトやデバイスにコンテンツをうまく届けることである。現在、オンライン書店は多数存在し、またコンテンツのプラットフォームもデバイスも多様化している。 出版社としてはできるだけ多様なプラットフォームやデバイスにコンテンツを押し出し、多くの読者の目に触れるようにするのが目標だ。最初はアマゾン社のキンドルに対応をするくらいですんでいたが、同じコンテンツをさまざまなファイル形式に変換し、それぞれの売上を管理し、コンテンツを効率的に再利用することが必要になっ
西田光毅 20110511gio_robots.jpg グーグル、マイクロソフト、インテルなど、IT業界の巨人達が次々に投資を始めているロボット事業。ITとロボットの融合によって、情報が情報としてバーチャルな世界で終わることなく、リアルなアクションに転換され、実生活を支えるサービスとして提供される日はもうすぐそこに来ている。この連載では、そうした現状について、「IT×ロボット」革命の夜明けと題してレポートしていく。 グーグル、マイクロソフト、インテルなど、IT業界の巨人達が次々に投資を始めているロボット事業。ITとロボットの融合によって、情報が情報としてバーチャルな世界で終わることなく、リアルなアクションに転換され、実生活を支えるサービスとして提供される日はもうすぐそこに来ている。この連載では、そうした現状について、「IT×ロボット」革命の夜明けと題してレポートしていく。 「Clou
西田光毅 sany0034-2.jpg グーグル、マイクロソフト、インテルなど、IT業界の巨人達が次々に投資を始めているロボット事業。ITとロボットの融合によって、情報が情報としてバーチャルな世界で終わることなく、リアルなアクションに転換され、実生活を支えるサービスとして提供される日はもうすぐそこに来ている。この連載では、そうした現状について、「IT×ロボット」革命の夜明けと題してレポートしていく。 グーグル、マイクロソフト、インテルなど、IT業界の巨人達が次々に投資を始めているロボット事業。ITとロボットの融合によって、情報が情報としてバー チャルな世界で終わることなく、リアルなアクションに転換され、実生活を支えるサービスとして提供される日はもうすぐそこに来ている。この連載では、そう した現状について、「IT×ロボット」革命の夜明けと題してレポートしていく。 Google I/Oの
インターネットメディア総合研究所 114290977.jpg 2010年6月にiPadが発売されたときのセールストークの1つはiPad仕様の電子新聞や電子雑誌が発売されることだった。 電子新聞ではウォールストリートジャーナル、ニューヨークタイムズ、ファイナンシャルタイムズなど、大手新聞社の多くがすでにiPad版を出しており、その新聞社の課金モデルによって料金を徴収している 2010年6月にiPadが発売されたときのセールストークの1つはiPad仕様の電子新聞や電子雑誌が発売されることだった。 電子新聞ではウォールストリートジャーナル、ニューヨークタイムズ、ファイナンシャルタイムズなど、大手新聞社の多くがすでにiPad版を出しており、その新聞社の課金モデルによって料金を徴収している。たとえばニューヨークタイムズの場合、ウェブとタブレット機での購読料がひと月20ドル、ウェブとスマートフォ
インターネットメディア総合研究所 93477514.jpg 昨年Twitterのブレイクで再成長を見せたソーシャルメディアだが、その傾向は今年も続いている。Twitterに代表され短いフレーズで情報発信するマイクロブログの利用率は16.2%となり、昨年から6.5ポイントの大幅な上昇となっている。特に、タブレット端末派では36.2%、スマートフォン派では31.4%と高い利用率である。 Twitterなどのマイクロブログの利用率が16.2%に上昇 昨年Twitterのブレイクで再成長を見せたソーシャルメディアだが、その傾向は今年も続いている。Twitterに代表され短いフレーズで情報発信するマイクロブログの利用率は16.2%となり、昨年から6.5ポイントの大幅な上昇となっている。特に、タブレット端末派では36.2%、スマートフォン派では31.4%と高い利用率である。 SNS利用者の4人に
インターネットメディア総合研究所 117911965.jpg 米国出版協会(AAP)が2011年2月半ばに発表した市場規模によると、教科書や各種業界専門書、大学出版書籍、宗教関連書籍、オーディオブックなどを含む全出版物による2010年度の出版社総売上は116億7,000万ドルで、この数字は前年度から3.6%の伸びとなった。そのうち一般消費者向けの書籍出版物における出版社総売上は48億6400万ドルで、前年度からは6%強縮小している。 出版産業全体の規模 米国出版協会(AAP)が2011年2月半ばに発表した市場規模によると、教科書や各種業界専門書、大学出版書籍、宗教関連書籍、オーディオブックなどを含む全出版物による2010年度の出版社総売上は116億7,000万ドルで、この数字は前年度から3.6%の伸びとなった。そのうち一般消費者向けの書籍出版物における出版社総売上は48億6400万ド
インターネットメディア総合研究所 114258667.jpg ちょうど1年前、米国では、キンドルのシェア拡大を狙って、電子書籍の戦略的な価格づけをしたいアマゾン社と既存のプリント版書籍の市場を守りつつ、電子メディアへの布石を打ちたい米国大手出版グループとの間では電子書籍の販売における取引条件をホールセールモデルとするのか、エージェンシーモデルとするのかという将来の商慣習をも決定するビジネスモデルの交渉が激しく行われていた。 ちょうど1年前、米国では、キンドルのシェア拡大を狙って、電子書籍の戦略的な価格づけをしたいアマゾン社と既存のプリント版書籍の市場を守りつつ、電子メディアへの布石を打ちたい米国大手出版グループとの間では電子書籍の販売における取引条件をホールセールモデルとするのか、エージェンシーモデルとするのかという将来の商慣習をも決定するビジネスモデルの交渉が激しく行われていた。ま
2010年は、iPhoneをはじめとしたスマートフォンが一般層にも浸透しはじめ、iPadなどの新しいタブレット型デバイスが市場に投入され大きな話題を呼ぶなど、モバイルにおけるマルチスクリーン・マルチデバイス化が加速していることを示唆する年となった。クラウドの台頭もあり、モバイルコンテンツ事業者、サービス事業者も、もはや携帯電話(フィーチャーフォン)だけでなく、マルチスクリーン・マルチデバイスを横断的に見ながら戦略を考えていく必要に迫られている。 インプレスR&Dインターネットメディア総合研究所では、最新のモバイル利用状況を把握するため、3000人の個人携帯電話利用者と1600人の企業担当者向けに独自調査を実施。携帯電話やスマートフォンはもちろん、iPadやノートPC、携帯ゲーム機など幅広いモバイル機器でのインターネット・コンテンツ利用動向を分析した。 調査結果の一部は、『ケータイ白書201
Open Network Labは、伊藤穣一氏らが始めた、起業家指向のエンジニアを支援するプロジェクトである。そのインキュベーションプログラム「Seed Accelerator」の第1回最終選考会が、東京・恵比寿で開催されているインターネットビジネスのカンファレンス「THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2010」にて行われた。 Open Network Labは、世界を舞台に活躍したいエンジニアを対象とし、サーバーやオフィススペースの貸し出し、シリコンバレーの投資家・起業家、シンガポールファンドによるネットワークを提供するほか、Seed Acceleratorと呼ぶ3か月間の短期育成プログラムを通して起業家の成長を支援する。 今回は、一次・二次審査を通過し、そのプログラムを活用した7チームが、それぞれ5分間、最終プレゼンテーションを行った。7チームの顔ぶれ、サービス内容は
インターネットメディア総合研究所 86492970.jpg 位置情報ビジネスの将来に重要な事柄を技術の視点から紹介する。現在のGPSを利用した測位方法は、衛星を利用する性格上、屋内に入った場合には正確な位置情報を測位することができないが、将来は屋内でも位置情報が測位できるようになる可能性は高い。技術的にはいくつかの選択肢がある。今後現状有望な技術は、Wi-Fi測位とIMESである。 位置情報ビジネスの将来に重要な事柄を技術の視点から紹介する。 屋外と屋内測位のシームレス化 現在のGPSを利用した測位方法は、衛星を利用する性格上、屋内に入った場合には正確な位置情報を測位することができないが、将来は屋内でも位置情報が測位できるようになる可能性は高い。技術的にはいくつかの選択肢がある。今後現状有望な技術は、Wi-Fi測位とIMESである。 Wi-Fi測位は既にiPhoneやAndroidで
編集部 日本のインターネット歴史年表 2003年 << 年表TOP >> 2005年 1月 業界動向 エッジ、「株式会社ライブドア」に社名変更。全サービスをlivedoorへ統合 楽天、ローソンチケットに15億4,840万円出資しチケット事業で提携 製品・サービス・技術 アッカ、NTT西日本、Yahoo! BBが下り最大40Mbps/45MbpsのADSL接続サービスを開始 社会・事件 ソフトバンクBB、Yahoo! BBの個人情報が流出 総務省、迷惑メールの自衛を呼びかけ ベンダー各社、感染速度が過去最大級の新種ウイルス「Mydoom」を警告 市場 「はてなダイアリー」への家庭からのアクセスが200万人を超える【ネットレイティングス調べ】 2月 業界動向 総務省、「番号ポータビリティ制度は導入が適当」結論の報告書を提出 ライブドア、ネット広告配信のバリュークリックと日本グローバル証券を買
AR(Augmented Reality、拡張現実感)は、現実とバーチャルを組み合わせる技術だが、組み合わされる「バーチャル」は「空想のもの」でなければならない、などという制限はない。現実にも存在するものを、現実そっくりに提供することで、ユーザーに疑似体験を手軽に提供することができるだろう。下記では、さまざまな分野で進んでいるAR活用事例の中から、「シミュレーション」としてのARの活用法を見ていこう。 AR(Augmented Reality、拡張現実感)は、現実とバーチャルを組み合わせる技術だが、組み合わされる「バーチャル」は「空想のもの」でなければならない、などという制限はない。現実にも存在するものを、現実そっくりに提供することで、ユーザーに疑似体験を手軽に提供することができるだろう。下記では、さまざまな分野で進んでいるAR活用事例の中から、「シミュレーション」としてのARの活用法を
「日本のインターネット歴史年表」は、日本のインターネット史におけるエポックメイキングな出来事を中心に、当時の世の中の動きや海外の大きなトピックをまとめ、年表にしたものです。この十数年を振り返りながら、次世代のインターネット技術、ビジネスへとつながるヒントを見つけ出してください。 編集部 THE INTERNET HISTORY OF JAPAN~歴史の続きを創るのはあなたです~ この「日本のインターネット歴史年表」は、日本のインターネット史におけるエポックメイキングな出来事を中心に、当時の世の中の動きや海外の大きなトピックをまとめ、年表にしたものです。 長らくインターネット業界にかかわってきた方にとって、この年表はノスタルジーを感じるものであるかもしれません。 もちろんそれも結構ですが、この年表に込めた意図は、むしろこの十数年を知らない若い世代やこれからインターネットの分野に取り組もうとし
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