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アイドル声優の何が悪いのか? アイドル声優事務所の社長が「アイドル声優の何が悪い?」と言い出すなんて、「ナニゴト!?」と驚かれた方もいることでしょう。いまやアイドル化/タレント化した声優は当たり前の時代となりました。しかし声優の急速なアイドル化/タレント化に声優業界の体制が追いついておらず、大きな問題に直面しています。そこで本書では、小倉唯、石原夏織、伊藤美来、豊田萌絵ら、新世代のアイドル声優をプロデュース/マネジメントしてきた過程を振り返り、「声優業界への提案」であったそのテーマを語り、アイドル声優という観点からこれからの声優業界に必要なことに迫ります。声優志望の方、声優を支えたい方、目指すべき声優像と声優業界の姿を僕と一緒に探りましょう!
読者のみなさま 刊行直後より『「百合映画」完全ガイド』を多くの方に手にとっていただき、また、多くのご感想をお寄せいただき、まことにありがとうございます。 そのなかで、本書第1刷の104ページに掲載の『バウンド』レビューに対するご指摘をいただきました。 当該レビューは下記のとおりとなっております。 ある空間にいる限りその隣室の様子を見ることはできない。隣室からセックスや拷問の声が聞こえても、見えるのは自室の壁紙とその模様だけ。だが映画にはカット割りが可能だ。次のカットが別の空間を写せば、見たかったものも可視化される。一方それは、前後のカットが「異空間」であることを確実に意識させる。近いようで遠い異空間である隣室。この距離感は本作のヒロインらの心理関係を表象しているように思える。たった数晩肉体関係を持っただけの二人は、マフィアから大金を奪い取るなどという重大な共謀をするに足る信頼関係なのだろう
「百合映画」300本以上を紹介する前代未聞の一冊、『「百合映画」完全ガイド』(星海社新書)。 本日6月27日、いよいよ発売日を迎えました。 そこで今回は、『「百合映画」完全ガイド』の序文を全文公開します。執筆陣が本書に託した思いは、この序文に詰まっていると言っても過言ではありません。序文を読んで、なにか響くものがあったなら、どこか思うところがあったなら、ぜひこの本を手にとってみてほしいと願います。 この本は女性同士の関係性を描いた映画作品を取り上げ、その魅力について語ろうとしている。取り上げる作品は、必ずしも明確にそれとわかる女性たちを描いているものばかりではない。女性たちの関係性はサブプロットというべきなのではないかという作品もあるかもしれない。しかしそうした作品についても、あたかも最初から女性たちの関係性がメインプロットであったかのように、彼女たちの存在を誇張して観ていく。 なぜそんな
思考を階層的に整理することによって、「書くこと」と「考えること」の強力な武器となるツール、「アウトライナー」。普段からアウトライナーを利用して執筆をおこなっている、哲学者・千葉雅也さん、美学者・山内朋樹さん、読書家・読書猿さん、編集者/ディレクター・瀬下翔太さんの4名に集まっていただき、執筆論や思考術などなど、縦横無尽に議論を交わしていただきました。(全3回) この対談が書籍化されました! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論』 著/千葉雅也、山内朋樹、読書猿、瀬下翔太 カバー装画/あらゐけいいち 定価:1100円(税別) レーベル:星海社新書 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー そもそもなにを書けばいい? 千葉 「どうしてギリギリになると書けるのか」という問いに対しては、有限化が起こるから書けるという答えは
思考を階層的に整理することによって、「書くこと」と「考えること」の強力な武器となるツール、「アウトライナー」。普段からアウトライナーを利用して執筆をおこなっている、哲学者・千葉雅也さん、美学者・山内朋樹さん、読書家・読書猿さん、編集者/ディレクター・瀬下翔太さんの4名に集まっていただき、執筆論や思考術などなど、縦横無尽に議論を交わしていただきました。(全3回) この対談が書籍化されました! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論』 著/千葉雅也、山内朋樹、読書猿、瀬下翔太 カバー装画/あらゐけいいち 定価:1100円(税別) レーベル:星海社新書 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 文章は飛躍していい! 千葉 Twitterの140字って、本当にちょうどいいですよね。絶妙な長さだと思います。 瀬下 連投もおもし
思考を階層的に整理することによって、「書くこと」と「考えること」の強力な武器となるツール、「アウトライナー」。普段からアウトライナーを利用して執筆をおこなっている、哲学者・千葉雅也さん、美学者・山内朋樹さん、読書家・読書猿さん、編集者/ディレクター・瀬下翔太さんの4名に集まっていただき、執筆論や思考術などなど、縦横無尽に議論を交わしていただきました。(全3回) この対談が書籍化されました! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 『ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論』 著/千葉雅也、山内朋樹、読書猿、瀬下翔太 カバー装画/あらゐけいいち 定価:1100円(税別) レーベル:星海社新書 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ――本日は「アウトライナー座談会」と題して、千葉雅也さん、山内朋樹さん、読書猿さん、瀬下翔太さんの4名にお集まりいただきました。こ
思想の〈ダーク〉な最前線、ニック・ランド 「新反動主義」あるいは「暗黒啓蒙」と呼ばれる、リベラルな価値観に否を突きつける暗く新たな思想潮流は、現代において陰に陽に存在感を示しつつある。本書では、その捉えがたい核心に三人の重要人物から迫っていく----ピーター・ティール、カーティス・ヤーヴィン、そしてニック・ランド。とりわけ哲学者ランドの思想に分け入ることが、本書のさらなる目論見である。ランドと、彼が率いた研究グループCCRUの影響圏は、「加速主義」「思弁的実在論」など近年の思想動向から、多様な領域における文化的プレイヤー、「ヴェイパーウェイヴ」のような文化現象にまで広範に及ぶ。〈ダーク〉な思想に目を向けて、初めて見えるものがある。
星海社新書より来春刊行予定の『住職という生き方』の公開打ち合わせがマチ★アソビvol.21にて開催された。 「著者と編集者はどのような打ち合わせを経て本を作るのか」という普段見られない工程を読者の前で行う公開打ち合わせは、vol.19の際に開催された納谷僚介氏『声優をプロデュース。』でも大好評を博した。 本イベントレポートは蝉丸P氏と担当編集者である平林緑萌が対談形式で行った公開打ち合わせの模様を再構成したものである。 『リア住』に至るまでの数奇な半生 平林 蝉丸さん、今日はよろしくお願いします。本の方向性はお配りしたレジュメの通りになると思いますが、さっそくはじめていきましょう。まず「はじめに」のところなのですが、どんなこと書きたいか考えてらっしゃることはありますか? 蝉丸 鉄板の自己紹介的なものというか、いかにして出家を目指して、お坊さんになって、というトピックを語りつつというところじ
今年7月末に刊行された、星海社新書『牟田口廉也 「愚将」はいかにして生み出されたのか』。 刊行後に73回目の終戦記念日を迎えたこと、また「2020年の東京オリンピックはインパール作戦を彷彿とさせる」という議論もあり、本書は発売一ヶ月を待たずに重版となった。 このイベントレポートは、8月30日に青山ブックセンター本店にて開催されたトークイベント「昭和陸軍と牟田口廉也 その「組織」と「愚将」像を再検討する」を再構成したものである。 登壇者は本書の著者であり、近現代史を専門とする愛知県大学非常勤講師の広中一成氏、広中氏の盟友であり、同じく近現代研究者である辻田真佐憲氏。また、司会として広中氏の担当編集者である平林緑萌が司会をつとめ、昭和陸軍の「組織」、そして牟田口廉也の「愚将」イメージ形成について再検討を行なった。 ・ 牟田口を通して見つめるべきもの 平林:本日司会を務めさせていただきます、星海
牟田口を貶める逸話 2018年7月、筆者は初の牟田口廉也の評伝である『牟田口廉也 「愚将」はいかにして生み出されたのか』(星海社新書)を刊行した。牟田口は、アジア太平洋戦争(大東亜戦争)下の1944年3月に始まったインパール作戦を計画実行した人物として知られる。 牟田口廉也。森千鶴氏提供。 インパール作戦は、わずか1ヶ月の期間内にビルマ(現ミャンマー)からいくつもの峻険な山々を踏破して、インド北東部の都市インパールに攻めこむというものであった。牟田口は、第十五軍司令官として作戦部隊と統括する立場にあった。その牟田口が立案した作戦計画は、後方からの補給を軽視したきわめて杜撰な計画だったことから、多くの日本軍将兵がインパールにたどり着く前に命を落とした。そのため、こんにち牟田口は、惨憺たる結果に終わったインパール作戦を指揮した「愚将」という不名誉なレッテルが貼られている。 しかし、インパール作
月一回の掲載と言いながら、しばらく滞っていたのは、何かを考えていたのではなく、そういうことが書いてあるとわかっていながら、泥沼であることはわかっているので遠ざけていた、戦時下の陸軍と東宝の映画資料にとうとう手を出して、案の定、深みにはまってしまったからだ。次から次へと調べることが出て来る。まあ、楽しいったらありゃしない。資料の落札で、100万近く久々に使ったし。 資料というのは、戦時下上海で東宝が陸軍の指示で行った文化工作の詳細を、お金の動きまで記録した東宝上層部への報告書を含む戦時下東宝の内部資料だ。それを補完する資料を手に入れて、「本体」を持っている持ち主とセットにして資料の全体像が復元できた。この映画会社が本当に国策工作機関だったのだと生々しく伝わってくる。 工作の内容はえげつないというか、上海に侵攻した陸軍が偽装中国映画を、東宝を介して制作させた記録だ。公開すると、中国映画として製
本書掲載の関連動画及びサイトURLまとめ P,11 Mikulus PV https://www.youtube.com/watch?v=fCRnpD8YcRY&feature=youtu.be P,13-1 3月1日(木)ハロハピ!東雲めぐちゃんのお部屋♪【初配信】 https://www.youtube.com/watch?v=-WyYkcJeMfQ&feature=youtu.be P,13-2 はぴふり! 東雲めぐちゃんのお部屋♪ https://www.showroom-live.com/megu P,71 Wii リモコンで頭の位置を認識する VR システム http://www.nicovideo.jp/watch/sm1851080 P,72 WiiでVRシステムをやってみた http://www.nicovideo.jp/watch/sm3506246 P,80 話題のO
本日(2018年4月27日)、東京・霞が関の日本記者クラブにて、前サッカー日本代表監督ヴァイッド・ハリルホジッチ氏が記者会見を開きました。解任後はじめて、日本の公の場で発言の機会を持ったことになります。 我々はこの会見をどう受け止め、今後何を追求していかなければならないのでしょうか。 コミュニケーション不足だったのはハリル氏ではなくJFA 記者会見に臨むハリルホジッチ氏(撮影:五百蔵容) 予定時間を大幅に延長しつつ語られたハリルホジッチの言葉から見えてきたのは、解任理由として日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長が挙げていた「コミュニケーション不足」の存在が、図らずも裏付けられたということでした。 ただしそれは、田嶋会長が言うような監督と選手のコミュニケーション不足などではなく、「監督とJFAのコミュニケーション不足」だったのですが。 会見中ハリルホジッチは、日本代表監督として初めてJF
柄谷行人があまり物を書かなくなった時期、韓流ドラマばかり観ているといっていたことに倣ったわけでもないが、僕も論壇誌や文芸誌で物を書かなくなって以降、義務的にそれらの雑誌を読む代わりに空いた時間でアメ・ドラばかり見るようになった。最初は律儀にDVDのBOXを買っていたりしたが、最近ではアマゾンプライムで、筆が進まぬ時などうっかり一日がかりでワンシーズン見てしまう、ということもしばしばある。 つい今し方見終わったのが「The Newsroom」というケーブルTVニュース局を舞台とするドラマだ。 かつてはそれなりにジャーナリストとして信念もあったが、いまは「ダメ」になっているニュース番組のアンカーマンの「カムバックもの」というハリウッド定番のストーリー仕立てである。しかし、この主人公が「ダメ」になっている理由が、酒浸りとか過去のトラウマといったお約束ではなく、視聴率を気にするあまり自分の意見を言
【1】「工作員」はAIにとって代わられる職業リストにあるか 2月に起きた、あるいは、この原稿を書いている3月7日の時点で、進行中の出来事を思い出してみる。 2月11日には、三浦瑠麗がTVのワイドショーで以下のような「テロリスト分子」発言を行ったという。 「実際に戦争が始まったら、テロリストが仮に金正恩さんが殺されても、スリーパーセルと言われて、もう指導者が死んだっていうのがわかったら、もう一切外部との連絡を断って都市で動き始める、スリーパーセルっていうのが活動すると言われているんですよ」「テロリスト分子がいるわけですよ。それがソウルでも、東京でも、もちろん大阪でも。今ちょっと大阪ヤバいって言われていて」 (大山 くまお「"工作員妄想"と批判された三浦瑠麗氏『大阪やばい』発言の情報源」 http://bunshun.jp/articles/-/6259) 「スリーパーセル」というのは、ラノベ
「平成」の最後の一年を記録しておくエッセイを考えていた矢先、西部邁が自死した。去年、ぼくのほうが論壇を遠く離れて久しいが、彼の主宰する雑誌の座談会に突然呼ばれ、久しぶりに少しだけ話した。「こんな身体になってしまった」と手袋をはめた手を差し出す姿は弱々しかったが、それでも座談会では冗舌だった。「近代」というものをどこまでも懐疑する西部と、「近代」を断念するべきではないと考えるぼくの立場は一致するはずもないが、互いの話はおだやかにすれ違った。 それから少しして西部から新著『保守の真髄』が送られてきて、あとがきに自死を考えていたとしか思えないくだりがあったので、あわてて、「自死など考えずにだらだらと書き続けるべきだ」という一文を含む書評を書いた。掲載は先だというので、ひどくのんびり出て来たゲラを昔の教え子に運営してもらっている事務所のツイッターに載せておいたのが1月11日だ。世間の人のそれより2
当連載ももう12回目となり、季節がきれいに一回りした。 「日帰りできる範囲で、初心者でも容易に確保できる食材を栄養バランスよく集め、調理して食べる」という厳しいルールの中で行われてきたにもかかわらず、当初想定していたよりもはるかに沢山の食材を紹介できたと思う。 絶えず新たな気付きを与えてくれたゲストの皆様方や、担当編集・平林氏にあらためて感謝したい。 ただ、まだ大物ネタでやっていないものが1つある。 食材としての知名度もそこそこあり、誰もが一度ならずその姿を目にしたことがあり、そして貴重な“肉系”食材であるものが…… ニョロニョロのあいつを捕まえよう というわけであくる朝、そのターゲットを探しに郊外の谷津林に向かった。 真夏ではあるが長袖長ズボン、軍手をはめて茂みに入っていく。 狙うポイントは水場が近くにある森林で、適度にアップダウンのあるような場所。こういうところには彼らの餌となる小動物
日本の防災行政を舵取りするのはどこ? 日本は多くの災害に見舞われる国だ。この認識は多くの方が共有しているだろう。実際、地震だけを例にとっても、全世界の0.25%の国土面積に対して、全世界で起こるマグニチュード6.0以上の地震の18.5%は日本で発生している。我々日本人にとり、災害はごく身近な存在だ。 しかし、災害慣れしている日本人であっても、「国家としての日本の防災を舵取りしているのはどこか?」と聞かれて、即答できる人は少ないだろう。災害の際にテレビに映し出されるのは、被災地で活動する自衛隊や救急・消防といった、災害が「起きた後」に目立っている組織が大半だ。多くの人にとって、国と災害・防災と言ったら、そちらのイメージが強いかもしれない。 そこで、防災週間の今を迎えた今、常日頃から日本の防災行政の舵取りを担う「中の人」に、日本の防災行政について話を伺い、知られざる防災の一端を見ていきたいと思
通州事件は、日中戦争勃発直後の1937年7月29日、中国・北京近郊の小都市、通州(現北京市通州区)で起きた冀東(きとう)防共自治政府保安隊による反乱事件である。冀東政府とは、中国を侵略した日本軍が樹立した傀儡政権で、保安隊は冀東政府を防衛する中国人部隊であった。通州事件では、通州に住んでいた日本居留民225人(諸説あり。死亡者の約半数は朝鮮人)が保安隊により殺害された。 戦後の日本では、通州事件は戦争責任をめぐる右派と左派の論争のなかで取り上げられた。このとき、両派はともに都合よく通州事件の事実を切り取って独自の解釈を展開した。その一方で、通州事件の歴史的意義を探る実証研究はなおざりにされた。 冀東政府について研究していた筆者は、以上のような通州事件の研究状況を問題視し、事件発生から80年目を前にした2016年12月、日中両国に残された史料や証言をもとに、星海社から新書『通州事件―日中戦争
はいこんにちわ。 何となくですがこれで最終回にするからな馬鹿野郎と申し渡されましたので、何かこう、纏める感じにしなきゃならないかなってなってるんですけど、纏めきれなくて、どうしたもんかな、そもそもあの作品を纏めるとか、何か上から目線になってないかなって不安がございまして。 「語る」と「評価する」って似ているようで全然違う訳でして。当方、評価とかしたくないし一ファンとしてただただ語りたいな〜って気持ちでこの企画持ちかけたんですけど。そういうのも無責任かなって考えたりするんですけど、まあ、おめえの悩みなんかどうでもいいし、そもそもお前、誰なんだよ何処の何様なんだよって感じっすよ。 どうやって終わりにしようかなって考えても浮かばないから、HiGH&LOW THE MOVIEをぼんやりと見直しているんですが、ともかく何回見ても面白いですね。脚本だの演出だの本気でどうでもいい感じですよ。 以前からこ
『HiGH&LOW』のキャッチコピーといえば「全員主役」。これを真っ向から受け取るなら、SWORD地区の各チームのリーダーやメインの構成員といった人たちだけではなく、一見脇役にしか見えない人物たちもまた主役であるということだ。今回は、メインのストーリーの中で大きく活躍することはないが各所で鮮烈な印象を与える二人の主役たちについて考えてみたい。 『HiGH&LOW』という物語の根幹の一つにあるのは「若者の成長譚」だ。若者同士が互いのプライド剥き出しでぶつかり合ったり、力を持った大人の汚い欲望から生まれた理不尽な圧力の前に共闘したりしていく中で、それぞれが人間的な成長を遂げていく。過去の悲しい現実に捕らわれて己の時間を止めてしまい、周りの人間が成長していく中で変わることを拒否して「取り残された先輩」になってしまった琥珀さんの物語や、家族という最小限の単位を信じ、社会から自由であろうとする雨宮兄
第40回日本アカデミー賞で最優秀作品賞含む7冠を達成した映画『シン・ゴジラ』。「ニッポン対ゴジラ。」というコピーが表しているように、現代の日本に怪獣が出現したら? という想定で作り込まれた同作は、怪獣災害に対する政府の対応を詳細に描写したことでも注目を浴びた。 作中、都心がゴジラに蹂躙され、官邸機能の移管を迫られる展開がある。移管が決まるや、政府要人や職員は官邸から退避し、立川市に設置された政府対策本部予備施設を目指す。そして、主人公である矢口官房副長官は渋滞に阻まれ、都心から徒歩で一晩かけて立川へ移動することになる。 実はこの立川への移動については、内閣府(防災担当)が同様のシミュレーションを行っている。災害等で官邸・都心での執務が不可能となった場合、少数の政府要人はヘリで立川まで移動し、職員はバスまたは徒歩で移動することが想定されている。映画では多少の違いがあるが、このシミュレーション
ついに春が来た! 冷たい北風に凍えながら魚を釣り上げたり、水の中に手を突っ込んで海藻を集めたり、そもそも全然採れない獲物に心を病んだりする季節が終わった! この喜びをどう表現しようか……近所に植え込みに生えていたノビルを引き抜きながら、週末の予定にいろいろと頭を巡らせる。 春の野食といえば何か。 多くの人はきっと「山菜」と答えるだろう。 確かに春が旬となる植物性食材は多い。種子や胞子から芽生え、生育し始める最も柔らかい時期だからだ。 最近では春になると、スーパーの店頭にもたくさんの山菜が並ぶようになっており、「春=山菜」という構図がより強固なものになった。 しかし、当連載ではこの考え方に敢えて反旗を翻したい。 「山菜」と聞いて多くの人が想像するもの、たとえばタラノキやワラビ、ゼンマイなどは有名であるため競争が激しく、都心近郊では狙って採取するのは難しい。 また、山菜が増えるということは同時
気がつけば「中国専用物書き」として、かれこれ十数年もキャリアを積んできてしまった。政治・経済はもちろん、社会問題や文化まで、面白い話題にはなんでも首を突っ込み、調査と取材を続けてきた。 中国の検索サイト最大手「百度」でエゴサーチをかけると、私が日本語メディアで発表した記事がばらばらと出てくるが、そのテーマは日中関係、反日デモ、AKB、福原愛、大学受験、中国農村の戸籍問題……と、もう何をやっている人だからわからない状態である。 高まる中国の経済的プレゼンス、売れない中国本 「今、中国で一番面白い問題を追いかける」をモットーに悪食を続けてきたが、ここ数年は中国経済を主なテーマとしている。 昔から関心を持っていたのだが、世界経済に占める中国の重要性が高まったこと、重要かつユニークな中国企業が増えてきたこと、中国企業の日本進出が加速するという新たな局面に差しかかったことなど、「日本人にとって知るべ
ハイローという穴だらけの物語を補完していくのは、見た人それぞれが今まで背負ってきた個人的な物語であり、それは個人的文化史であるというのは、散々語ってきたので多くは語らないが、そういったものを構成していく中の一つに漫画というものは当然存在する。 ハイローという穴だらけの物語を補完していくのは、見た人それぞれが今まで背負ってきた個人的な物語であり、それは個人的文化史であるというのは、散々語ってきたので多くは語らないが、そういったものを構成していく中の一つに漫画というものは当然存在する。 自分がハイローを見た時に、自分の中に蓄積されていた漫画の群れの中の何が呼応したのか。そういう個人的な話を今からしようと思っているわけで、別に自分が今から話す漫画を「読むべき」とかは全然思わない。『俺とハイロー/漫画篇』に過ぎないわけで、俺はこう感じましたよっていうだけで、正解とかそんなもんじゃない。だから読むべ
これをご覧頂いている皆様におかれましては「HiGH&LOW」というコンテンツを耳にしておりますでしょうか? 何となく聞く機会があるけど、何なのかよく分からない、という方も幾らかの数は勿論いらっしゃいますでしょうし、当たり前だとも納得しております。 取りあえずもうディスク化もされておりますし、時間が取れたら何の気なしにご鑑賞ください。結局はそれで決まるだけの話です。むしろ誰それがハマっているからとか、そういう周囲に流される事なくご自分の感覚で是非を判断するのが最も正しいと思います。 「HiGH&LOW」というコンテンツは間違いなく面白いと断言しますが、当方の周囲にも何が面白いのか全く分からないという方もいますし、そもそも何それ? と存在すら認知していない方も多いです。 あの作品は言葉で紹介し誘導しようとするのがとても難しい作品です。俳優陣やそれぞれが演じる個々のキャラクターなども、ある程度断
煌びやかな男たち、野獣のようなバイク、観たこともないJAPANの景色と怒濤のアクションーー映画『HiGH & LOW THE MOVIE』に魅せられたロマン優光と江波光則の2人が語り尽くす、俺たちの『HiGH&LOW』論!!
前回の取材終了後、反省会と称する打ち上げを行いながら、次のネタをどうするかについて考えていた。 冬の間は野食材の種類があまり豊富ではなく、適当に採取に行くとこれまで同様撃沈してしまう可能性がある。 そのため「○○を作るから××を手に入れよう」といった形で、ある程度計画的に動くことが大事になる。 そのためには、メニューについてあらかじめしっかり決めておかなくてはならないのだ。 ここまでおせち、ラーメンと続けてきて、なにか「国民食」的なものを作らないといけないのではないかという思いが我々の脳裏には存在した。 カレーとかどうだろう? ......いや、何を使っても同じ味になっちゃうし、あまりネタとして面白くないな。 とここで、ゲストとして取材に協力してくれたNOBELさんから 「ハンバーガーはどうでしょう?」 とのご提案が。 うーむ、面白いけどハンバーガーはちょっと、難しいんじゃないかなぁ...
20年ぶりの大転換が、静かにはじまっている 製作委員会を立ち上げてお金を集め、深夜にTV放送し、DVD・ブルーレイを売って回収する―この20年の間、日本のアニメ業界を発展させてきたビジネスモデルが大きな転換点を迎えている。変化のきっかけをつくったのは、潤沢な資金を惜しみなく投入する中国、そして、Netflix・Amazonをはじめとした、定額映像配信サービス企業だ。彼らの登場によって戦局は大きく変化し、混迷している。本書は、15年にわたって日本のアニメを取材してきた現役のジャーナリストが、激変する日本のアニメをとりまく状況を分析し、未来を予測する1冊である。主役もいなければ正解もわからないこの時代をサバイブするのは誰だ......!?
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