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売上35億円の名刺アプリ「Eight」が語る、通期黒字化に到達するまでの成長の裏側。アプリの指標を改善した「2つの成功施策」 名刺アプリの「Eight」さんを取材しました。 Sansan株式会社 取締役 Eight事業部 事業部長 塩見 賢治さん、プロダクト部 マネージャー 中西 仁奈さん、プロダクト部 プロダクトマネージャー 越智 瑛甫さん⸺「Eight」について教えてください。塩見: 2012年にサービス開始した「名刺アプリ」です。紙の名刺を管理できたり、スマホをかざしてデジタル名刺交換ができたりします。 ユーザー数は約372万人、Eight事業の売上は約35億円、Eight事業としては2024年5月期にはじめて通期黒字化を達成できました。 売上の内訳としては、BtoBサービスが売上の約90%を占めていて、そのうち約半分がイベントサービスの売上になっています。 例えば、Eight主催で
関連動画が1億回再生。BeReal交換アプリの「BeMatch」に聞く、TikTokマーケを起点に急成長した方法。顕在化したニーズを軸に「伸びるプロダクト」を生み出すコツ。 BeMatchさんを取材しました。 ONE株式会社 代表取締役 CEO 畠中理弥さん、取締役 築山朋紀さん(共同創業者)⸺「BeMatch」について教えてください。畠中: BeRealの交換アプリです。2023年12月にリリースして、スワイプ数は6億回、マッチ数は900万回、メッセージ数は2,500万回に到達しています。 ユーザー層としては10代〜20前半が多く、異性だけではなくて同性のマッチ比率(全体の30%)もそれなりに多くなっています。 基本的には、オフラインも含めた「口コミとTikTokからの流入」をメインに成長している感じですね。 ONEは高校時代からの友達である2人が、2020年に創業したアプリの開発会社で
反対されても「ほしい機能」は実験すべき。キャリアSNSの「YOUTRUST」が語る3つの成長の転換点。社内の「モメンタム」を高めたら事業が急成長していった話。 YOUTRUSTさんを取材しました。 株式会社YOUTRUST 代表取締役 CEO 岩崎由夏さん、取締役 CSO 金子彰洋さん⸺「YOUTRUST」について教えてください。岩崎: YOUTRUSTは信頼でつながる「キャリアSNS」です。登録ユーザー数は25万人以上、利用企業数としては累計1,200社を超えています。 つながりのある人から「副業・転職のスカウト」が届いたり、カジュアルな仕事やビジネスの相談、社外とのつながりを作ることができます。 大事にしているのは「スカウト体験」です。YOUTRUSTでは、登録から7日以内に1通でもスカウトをもらった人は、翌月継続率が90%を超えます。 面白いのは「転職意欲」は関係ないんです。転職意欲
年間売上278億円に到達した「食べログ」が顧客の声を聴く「カスタマーフライデー」を続ける理由。ユーザーの声を「事業成長」につなげるコツと5つのアプリ成功施策。 食べログさんを取材しました。 株式会社カカクコム 食べログサービス本部 ユーザーサービス企画部 部長 香西 利彦さん「食べログ」について教えてください。香西: 食べログは「レストラン検索・予約サービス」です。掲載店舗数は86万店舗が掲載されていて、口コミ数は6,600万件を超えています。 Webは月間22億PV(UUは約9,350万人)、アプリの月間アクティブユーザー(MAU)は870万人に到達しています。年間売上は約278億円です。 業績が好調な理由としては「ネット予約サービスの成長」が大きいです。食べログでは、年間で延べ8,000万人以上がネット予約を行っています。 これは予約人数ごとの「従量料金モデル」になっていて(ランチ10
流通総額890億円の「CAMPFIRE」に聞く、クラウドファンディングのユーザー体験の磨き方。指標の「スパイク分析」で成長する方法と「共感度」が支援につながる話。 CAMPFIREさんを取材しました。 株式会社CAMPFIRE CPO 大橋 桃太郎さん、大塚 健太さん⸺CAMPFIREについて教えてください。大橋: CAMPFIREは、誰でも資金調達に挑戦できる、国内最大級の「クラウドファンディングサービス」です。2011年にサービスを開始しました。 会員数としては400万人。累計9.3万件のプロジェクトが立ち上がっていて、累計の支援額(GMV)は890億円を超えています。 支援者さんの体験としては、基本SNSを見ていたら「プロジェクトを知る」というケースが多いため、スマホのWeb流入が多くなっています。 支援者さん向けに重視する指標としては、「ユニークユーザーあたりのGMV(支援額)」な
AIが分析した「成約可能性スコア」で年間約5,000万円のコスト最適化に成功。ナイル「定額カルモくん」のAI活用事例。車種や色が「真剣度のシグナル」になったワケ。 ナイルさんにAIの活用事例について聞きました。 ナイル株式会社 代表取締役社長 高橋飛翔さん、中村紘子さん、石原翔太郎さん、大浜毅美さん、工藤択斗さん、伊藤真ニさん⸺ナイルさんでの「AIを活用した取り組み」について教えてください。高橋: ナイルでは、2023年3月に「GAI活用部」という社内Slackをスタートして、生成AIで業務プロセスを改善する様々な取り組みを行なってきました。 生成AIなどを活用した「社内向けAIアプリ」も数十個ほどあって、年間で4,000万円以上のコスト削減にも成功しています。 例えば、WebコンテンツのリライトにAIを活用したり、社内ルールの質問に回答するAIボットで社員の対応コストを下げたりしています
年間売上は約800億円。月間で約1億人がつかう語学アプリの「Duolingo」が語るマーケティング戦略。コンテンツに投資する理由、継続率など改善した3つの施策。 語学アプリの「Duolingo」さんを取材しました。 Duolingo Global CMOのManu Orssaudさん。前職ではSpotifyやSIE(PlayStation)でマーケターとして勤務。⸺「Duolingo」について教えてください。Manu: 楽しく外国語が学べる「語学アプリ」です。月間のアクティブユーザー(MAU)は9,760万人に到達しています。世界中にユーザーがいます。 新しい市場に展開するときには、その市場における「ユーザー数の成長率」や「エンゲージメントの健康度」を見るようにしています。 DAUとMAUを確認すれば「ユーザーが毎日戻ってくるか?」がわかります。この指標の高さは「その市場でのPMFの強い兆
目標を数字で追わない「体験向上チーム」で目に見えない満足度を改善。会員120万人の「Qiita」が語る、プロダクトの成長サイクルを回した施策。 会員数が120万人を突破した「Qiita」さんを取材しました。 Qiita株式会社 代表取締役社長 柴田 健介さん──「Qiita」について教えてください。柴田: 「Qiita」は、エンジニアに関する知識を記録・共有するためのサービスで、日本最大級のエンジニアコミュニティにもなっています。 会員数としては120万人を超えていて、月間のPV数は4,500万、月間のUU数は650万人。アクセス数の70〜80%は「検索流入」です。 収益モデルとしては広告がメインで、詳しい業績は非公開ですが、売上や会員数は順調に伸びています。 サイトのアクセス数は「平日の朝8時〜19時」がピークで、逆に夜間や休日はめっちゃ落ち着きますね。年末年始やお盆も同様です。 これは
ニーズを捉える「ユーザーテスト」から世界2,000万人の利用者に成長。「家族アルバム みてね」に聞く、コミュニケーションサービスの丁寧なつくり方。 利用者が2,000万人を突破した「みてね」さんを取材しました。 株式会社MIXI 取締役ファウンダー 「家族アルバム みてね」事業責任者 笠原 健治さん「みてね」について教えてください。笠原: 「みてね」は、家族向けに写真や動画を共有できるアプリで、利用者数としては世界で2,000万人を突破しています。 日本国内では、2022年に生まれたお子さまのご家庭の「2家族に1家族以上」に利用されている(55%)というデータも出ています。 登録経路としては「先輩のママ・パパから聞きました」という口コミからが圧倒的に多いようです。 どのように「みてね」は生まれましたか?笠原: 「みてね」を開発したキッカケは、自分に子どもが生まれたときに「ここまでたくさん写
サービス名を「カタカナ表記」主体にしたら指名検索と口コミ数が成長。累計100万人が注文した「レンティオ」が語るユーザーコミュニケーション施策。 家電のサブスク・レンタルサービスの「レンティオ」さんを取材しました。 レンティオ株式会社 高橋 瑞生さん新規注文件数が累計100万件・月間利用者13万人の「レンティオ」では、サービス名表記の「カタカナとアルファベット問題」に取り組んだと言います。なぜそれをやったのか、成果など聞きました。 なぜサービス名表記の「カタカナとアルファベット問題」に取り組んだのでしょうか?高橋: 当初は、何も考えずに「Rentio」と表記することも多かったため、お客様もアルファベットの「Rentio」で認識や入力をされていたと思います。 すると、一発で覚えにくかったり、指名検索で入力しづらかったり、口コミ投稿でタイプミスが起こっていたり、という問題が発生していました。 レ
メルカリで値段の「¥マーク」を小さくしたら購入率が伸びた理由、ペイディがサービス名を「カタカナ表記」にする理由など、プロダクトのマーケ施策まとめ30(2023) 2023年に取材した記事から、長く参考になりそうな施策をまとめました。※ 数値等はあくまで取材当時のものです。 1、商品ページの「¥マーク」を小さくしたら購入率アップ(メルカリ)メルカリでは、商品詳細ページの「値段の¥マーク」を小さくしたところ、購入率が大きく上昇した。 理由としては、¥マークを小さくしたほうが、心理的な「価格の圧迫感」が減って、心理的にすこし安く感じるためと考えられている。例えば、¥マークが大きいと桁数が多く感じたり、価格を高めに感じやすい。 この案があがったときには、社内でも懐疑的だったそうだが、テストすると小さな開発コストで大きなリターンを得られる施策になった。 元記事:https://markelabo.c
0から立ち上げて、サブスク会員計11万人。「GREEN SPOON」が語る、SNSやメディアで話題を呼ぶ「ブランドの体験設計」のコツ、1つの「言葉の発見」で売上が伸びた話 主菜やスープが冷凍で届く「GREEN SPOON」さんを取材しました。 株式会社Greenspoon 代表取締役社長 田邊 友則さんGREEN SPOONについて教えてください。田邊: GREEN SPOONは、野菜たっぷりの「冷凍デリ」が届く宅食サービスです。電子レンジにかけるだけで素材が料理になります。 2020年3月に開始して、会員数(サブスク)は累計11万人を超えています。単品販売もありますが、全体の85〜90%はサブスクになっています。 忙しく働く女性を中心に、「食で自分を大切にしたい。でも簡単にヘルシーに済ませたい」といった人に、多く利用されています。 GREEN SPOONはどのように立ち上げていったのでし
200万人が依頼する「くらしのマーケット」に聞く、0から地道にマーケットプレイスを10年間で成長させた方法。「ネットワーク効果」を強くするための3つのポイント。 くらしのマーケットさんを取材しました。 みんなのマーケット株式会社 代表取締役 浜野 勇介さん(とオフィス猫のシーちゃん)「くらしのマーケット」について浜野: くらしのマーケットは、ハウスクリーニングや引越しなど、300種類以上の出張訪問サービスをオンライン予約できる、インターネット商店街です。 2011年にサービスを開始してから、累計作業数は200万件以上、累計利用者も200万人以上となっています。累計の出店登録数は9万店です。 流通金額は非公開だが、2018年時点で「年間数十億円後半」の流通金額に到達している。くらしのマーケットの「立ち上げ期」にやったことをぜひ教えてください。浜野: 2011年にサービスを開始した当初は、1件
ARR30億円を突破した「チャネルトーク」の成長に貢献した3つの戦略。その業界の「3社の満足」が成長を加速させる理由。 15万社が利用する「チャネルトーク」さんの日本展開を取材しました。 株式会社Channel Corporation CEO in Japan 玉川 葉さん 「チャネルトーク」について教えてください。玉川: 世界22ヶ国で15万社のブランドに導入されている、顧客コミュニケーションツールです。本社は韓国にあり、東京とニューヨークにもオフィスがあります。 2018年に正式リリースして、ARRとしては30億円を超えています。継続率は約98%となっていて、日本は売上全体の約20%を占めています。 ARRは30億円以上(ARR3,000万ドル)チャネルトークができたのは「顧客の声」を聞く課題に気付いたからです。もともと弊社は「店舗向けの分析ツール」の会社でした。売上は伸びていたものの
MAUが600万人を突破した「調整さん」が語る成長の裏側。リクルートからスピンアウト創業した経緯、日程調整サービスで見るべき指標。 日程調整ツールの「調整さん」を取材しました。 ミクステンド株式会社 代表取締役 北野 智大さん「調整さん」について教えてください。北野: 国内最大級の「日程調整ツール」です。月間アクティブユーザー数としては600万人、出欠登録数としては累計で1.6億回を超えています。 最もよく使われるのは「飲み会や旅行」などの日程調整で、全体の60~70%程を占めています。プライベートでの日程調整がメインです。 プライベートの日程調整が多いので、出勤・退勤・昼休みの時間帯などは、アクセス数がめちゃくちゃ伸びる傾向がありますね。 運営の指標は「幹事転換率」や「つかいやすさ」を追求することで成長した。北野: 日程調整サービスの「調整さん」は、2006年に株式会社リクルートホールデ
プッシュ通知で「習慣化を促進」したら継続率が5%カイゼン、気持ちが高まる瞬間に「おめでとう」などで再訪率1.4倍、Reproが語るプッシュ通知とアプリ内メッセージ。 Reproのカスタマーサクセスの方に「プッシュ通知とアプリ内メッセージ」の効果を高める工夫を聞きました。 ※ 本記事はRepro株式会社より、依頼を受けて執筆したPR記事です。記事の最後に「プッシュ通知のチェックシート」等の無料DLの告知もあります。 Repro株式会社 Customer Success Division Team Manager 岸裕之さんプッシュ通知とアプリ内メッセージ。プッシュ通知とアプリ内メッセージは、特徴に合わせて使い分けることで、アプリの指標を高めることができます。 即効性が高いのは、課金や購入などの「コンバージョンに近いところ」と、離脱などの「落ち幅の大きいところ」を見つけて、施策を打つことです。
売上が「ほぼ0円」のピンチから800万人が利用するまでに成長。モバイルオーダーの「ダイニー」が語る、最速で仮説を検証する「開発をしてはいけない」検証のコツ。 モバイルオーダーPOSの「ダイニー」さんを取材しました。 株式会社 dinii 代表取締役 山田 真央 さん「ダイニー」について教えてください。山田: 飲食店向けの「モバイルオーダーPOS」です。2019年に現在のサービスの形でリリースしていて、累計ユーザー数は800万人を突破しています。 消費者側の体験としては、飲食店の卓上にあるQRコードを読み取ることで、自分のスマホからメニューを注文できるようになります。 飲食店側の体験としては、売上を上げるツールとして、CRM(例:クーポンの配信)や様々な分析ができるようになっています。 モバイルオーダーやPOSがやりたいというよりは、僕らが解決したい課題は「飲食店の売上をどう上げていくか」な
埋め込み型の登録フォームでCVRが2倍。ウェビナーは「2つ以上の日程」で集客力が高まる。ホントに効果のあった「WEBサイトのCVR」9つのカイゼン施策を才流に聞く。 BtoBマーケティングの才流さんを取材しました。 株式会社才流 代表取締役社長 栗原 康太 さん「才流」さんについて教えてください。もともと、僕の前職はガイアックスという会社で、そこでやっていた事業を譲渡してもらってできたのが、株式会社才流という会社でした。 ただその事業は1年半ほどでやめてしまって。それでBtoBのコンサルビジネスにピボットして今に至る、というのが沿革です。 昔のガイアックスはゴリゴリの営業会社でしたが、2006年くらいに経営判断として、インバウンドマーケティングに舵を切ったんですよね。 その頃に僕はガイアックスに入社して、マーケター兼コンサルとして5年ほど働いて、その経験をもとに才流でもコンサルビジネスをは
世界5,000万ユーザーを突破「TimeTree」が語る「ユーザーの課題」を軸にプロダクトを運営する方法。サブスク課金率2.5倍など3つのアプリ成功施策。 TimeTreeさんを取材しました。 株式会社TimeTree CPO 吉本 安寿さん、マーケティング/PdM 小川 秀星さん、データアナリスト/PdM 古賀 旺人さん「TimeTree」について教えてください。吉本: 予定の共有や相談ができる、カレンダーシェアアプリです。登録ユーザー数は、世界では5,000万人、日本では2,300万人に到達しています。 基本は家族や恋人といった「親密な間柄」で利用されることが多くて、家族は60%ほど、恋人は10%ほどが占めています。 1番課題として深いのは「家族の利用」で、とくにお子さんのいる家庭では子どもの予定を共有するため、予定作成数がとても多くなりますね。 78億件の予定データが登録されている
年間プランに「月あたりの金額」を併記したら選択率が1.5倍に。カイゼンは「入口とCV直前」の数値が動きやすい。「NewsPicks」に聞くABテスト5つの成功施策。 経済ニュースアプリの「NewsPicks」さんを取材しました。 株式会社ユーザベース NewsPicks事業 執行役員 CTO/CPO 文字 拓郎さん、エンジニア 桐畑 数寿さん「NewsPicks」について教えてください。文字: NewsPicksは、「新しい視点を集めて、経済の未来をひらく」というミッションを掲げている、ソーシャル経済メディアです。 2013年からサービスを開始。会員数は約870万人、有料会員数(サブスク)は約19万人に到達しています。 運営の指標としては、週間のアクティブユーザー(WAU)、1ユーザーあたりの収益性(LTV)、売上(MRR+広告)の3つを主に追っています。 アクティブユーザーを週毎に見るの
300万ユーザー突破の「パラレル」に聞く、「共通の話題」が少ないZ世代にプロダクトを広めるポイント、招待率が8倍になった学校対抗型のコミュニティ施策。 たまり場アプリの「パラレル」さんを取材しました。 株式会社パラレル 代表取締役 青木穣さん、道下 江里花さん「パラレル」について教えてください。青木: パラレルは「友達と遊べるたまり場アプリ」です。友達とゲームや動画などエンタメコンテンツを通じて、コミュニケーションができます。 登録ユーザー数は、300万人を突破しました。アクティブユーザーの国内比率は75%になっていて、現在は国内にフォーカスしています。 特徴は「継続率と熱量の高さ」です。1人あたりの利用時間は平均1日約200分、週5以上でアプリを立ち上げる国内ユーザーは約65%を占めます。 継続率が非常に高いため、毎月アクティブユーザー数も伸び続けています。 ユーザーの80%がZ世代、累
値段の「¥マーク」を小さくしたら購入率が大きく改善された。機能は「体験」で成果が激変する。10周年の「メルカリ」に聞く新機能の開発の裏側。3つの成功施策。 10周年を迎えた「メルカリ」さんを取材しました。 株式会社メルカリ Product Manager 塚本 佳実さん、UX Design Manager 宮本 麻子さん「メルカリ」について教えてください。塚本: 「メルカリ」は、国内最大手のフリマアプリです。2023年の7月にサービス開始からちょうど10周年を迎えました。 直近のアクティブユーザー(MAU)は2,200万人以上に、四半期のGMV(流通金額)は2,500億円以上に到達しています。 累計だと30億品以上が出品されていて、販売の速度でいうと「1秒間に7.9個の商品が売れている」というデータもあります。 この10年間でのトレンドの変化としては、取引されている「ブランド」にも変化が出
サブスクモデルに転換したら2年で売上が約3倍に。オーディオストックのサブスク戦略の成功の裏側。30日の「無料トライアル」をつけたら顧客が急増した話。 株式会社オーディオストック 代表取締役社長 西尾 周一郎さん「オーディオストック」について教えてください。西尾: 2013年に開始した、ストックミュージックサービスです。音楽クリエイターの方が創った「94万点以上」の音楽作品を、販売・配信しています。 ユーザー登録数は約15万アカウント、音楽クリエイターの登録数は3万組、クリエイターの方への収益分配額は年間で2億円を突破しました。 オーディオストックからのお支払い金額が、年間1,000万円を超えるクリエイターさんも登場するようになっています。 「オーディオストック」はどう生まれたのか。西尾: 僕自身もともと音楽家でした。小さい頃から音楽をやっていたり、作曲をしたりバンド活動をやったり、個人サイ
既存の習慣の活用や、過去のユーザー行動の可視化など、成長アプリの成功した施策とユーザーインタビューの工夫まとめ。 Reproさん主催のウェビナーでお話した、「アプリの成功事例(総集編)+インタビューのコツ」の内容を、+αを加筆しつつまとめました。 ① 多様なユースケースが成長にもつながる(TimeTree)共有カレンダーアプリの「TimeTree」さん( 世界 4,500万ユーザー )では、使い方(ユースケース)をページにまとめて、アプリ内で紹介したところ、それを見た人のカレンダーの作成率が2倍になったそうです。 これはユースケースを起点にして、ユーザーの増加にもつなげている施策にもなっているのかなと考えています。 例えば、学生の人が家族で予定を共有していたとして、そこに「友達と宿題やテストの日程を共有しても便利ですよ」というユースケースを伝えると、学校の友達を招待して新しい用途としてもつ
3ヶ月で世界1,000万ダウンロードを突破、位置情報アプリ「whoo」が語る成長秘話。サーバーコストで倒産しかけた話、資金調達よりプロダクトを優先した理由。 位置情報の共有アプリ「whoo」さんを取材しました。 株式会社LinQ(リンキュー) 代表取締役 CEO 原田 豪介さん会社の紹介と「whoo」について教えてください。原田: LinQは2019年に創業して、これまでアプリを10ほどつくってきた会社です。匿名質問アプリのNinjarは、約300万ダウンロードされています。 whooは位置情報共有アプリです。2022年12月にリリースして、世界1,000万ダウンロードを突破しました。継続率も高い数値が出ています。 特徴としては、日本のユーザーが57%、海外のユーザーが43%と世界にも広まっていること。また中高生世代がユーザーの80%を占めることです。 whooに関しては、「Zenlyがサ
言葉で体験デザインする「UXライティング」の専門家に聞く3つのポイント。900万DL突破の「ペイディ」が言葉の流通でクチコミや認知度を伸ばした方法。 ペイディのUXライターに「UXライティング」について聞きました。 株式会社Paidy 宮崎 直人さん。楽天や広告代理店で働いた後にPaidyに入社。「ペイディ」について教えてください。宮崎: スマホだけで今すぐ買い物ができて、支払いは後から行える「あと払いサービス」です。海外では、Buy Now Pay Later(BNPL)とも呼ばれます。 アプリのダウンロード数としては、国内900万ダウンロードに到達。会社の社員数は約200名。39カ国の国籍を持つ社員がいます。 ペイディの思想は、あと払いサービスを通じて、お客さまのやりたいことや叶えたいことなど、夢の実現をサポートすることです。 UXにはとても力を入れていて、UX関連の専門チームをインハ
アプリやプロダクトの成功事例が学べるマガジンです。プロダクトの売上やユーザー数を伸ばしたい人にオススメです。成長プロダクトのインタビュー、効果のあったマーケティング施策、事例やデータなどが中心(月に7記事ほど)多くの過去記事も5年ほど遡って読めます。クレカ決済だと初月無料なのでお試しでもぜひ。
着電数500万件を突破した「IVRy」が語る、再現性マーケティング。新規事業づくりの「10打席1安打の法則」と、LPに導入ロゴと実績で反応率2倍になった話 電話の自動応答サービス「IVRy」さんを取材しました。 株式会社IVRy 代表取締役社長 奥西 亮賀さん、マーケティング責任者 今坂 良平さん。2人ともリクルート出身。IVRy(アイブリー)について教えてください。奥西: IVRyは電話の自動応答サービスです。月額3,000円から利用できて、自動応答の分岐も自由に設定できる機能などがあります。 2020年11月にリリースして、登録者数は累計で5,000アカウント、着電件数は累計で500万件を突破しています。 収益規模としては、少し前の数値ですが、2022年8月の時点(リリースから約1年9ヶ月)でARR1億円を突破しています。 特徴としては、導入業界の広さです。日本の業界って約100に分
270万人が登録、月間5億円が取引される「Skeb」のクリエイターファースト戦略。SNSで広まる仕組みと、「やらないこと」を決めるとユーザー体験が変わる話。 コミッションサービスの「Skeb」さんを取材しました。 株式会社スケブ 代表取締役 なるがみさん。DMMやドワンゴで働いた後に独立してSkebを開発。Skeb(スケブ)について教えてください。なるがみ: Skebはコミッションを行うサービスです。クライアントが有償でリクエスト(お題)を送って、イラストなどを製作すると報酬がもらえます。 2018年11月に公開して、総登録者数としては約270万人、クリエイター登録者数としては約14万人に到達しています。月間取引高は約5億円です。 クリエイター側は、ほぼ日本在住なのですが、クライアントは全体の約35%が海外の方になっています。(アメリカ、韓国、タイの順に多い) 個人開発としてはじめたサービ
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