本日の日記は音声の話である。ようやく一歩研究が前進したかしていないかというところである。分野としては、計算音声学ということになるのだと思う。文系の音声学について工学的にアプローチしてみたということである。 私は今、/p/と/t/と/k/がどのように違うのかという謎にとり組んでいる(ここ三年間くらいずっととり組んでいる課題である)。広くいわれているのは第二フォルマントの周波数の時間変化で見分けがつくというものだが、「第二フォルマントの周波数の時間変化」そのものが探せない音声があったり、フォルマントを様々に変化させて音声を合成してもうまく/p/,/t/,/k/に聞こえなかったりしていたので(ほかの研究者からもちらほらそういう声が聞こえる)、おそらく広くいわれているこの仮説にはどこかに穴があるのだろうと思っている。そして、自分で地味に見分け方を探してみようとしている。 研究のアプローチとしては、