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ブラックフライデー
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この7月12日、北海道白老町・ポロト湖畔にウポポイ(おおぜいで歌うこと、を意味するアイヌ語を冠した、国立アイヌ民族博物館・国立民族共生公園・慰霊施設からなる、アイヌ文化の復興・発展のための「民族共生象徴空間」)が開園しました。また、この動きにあわせるように、昨年から今年にかけては「アイヌの美しき手仕事」展が北海道・宮城・東京を巡回しています。 このところ、東京での本展開催のために発行する冊子の編集作業に携わっていたのですが、校正作業のさなかに、原稿を頼んでいたアイヌ民族文化財団の方から要望を受けました。「アイヌ」という言葉を文章に用いる際、行をまたいで「アイヌ」の言葉があるならば、「アイ/ヌ」であれば問題はないが、「ア/イヌ」との表記にならないようにしてもらえないだろうか、と。曰く、アイヌの人々がこれまで受けてきた差別の歴史において、「アイヌ」を「あ、犬」と侮蔑的に用いた事例があり、今なお
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救世主の誕生をこの世で初めて知ったのは、王でも大祭司でもなく、野山で夜を明かす羊飼いたちでした。天使は、火を囲んで野宿する彼らに近づき、宣言します。 恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。 ダビデの町とはベツレヘム、メシアとは救世主のこと。そして、お告げの天使(大天使ガブリエル)に「天の大軍」が加わり、讃美の歌を歌います。 いと高きところには栄光、神にあれ、 地には平和、御心に適う人にあれ。 ラテン語で〈Gloria in excelsis Deo〉とはじまるこの讃歌は、バッハのミサ曲「天のいと高きところに栄光あれ」や、ヴィヴァルディの合唱曲「グロリア」で御存じの方が多いか
イエスの誕生について、『新約聖書』は多くを語りません。四福音書のうち言及があるのは「ルカによる福音書」と「マタイによる福音書」。どちらの記述もシンプルです。ルカは七つの節で──①ローマ皇帝が命じた人口調査のため、ひとびとは出身地に戻って登録をしなければならなかったこと ②ダビデ王の家系につらなる(とされる)マリアの夫ヨセフも、ガリラヤ地方ナザレからダビデの町ベツレヘムへ、身重のマリアを連れて赴いたこと ③旅先で月満ちて子が生まれたこと ④出産の場所がなく、赤子は飼い葉桶に寝かせられたこと──を伝えています。 歴史的にみると、この記述には矛盾があるようです。シリア州総督クィリニウスがユダヤで戸口調査を行ったのは、ユダヤがローマの属州となった紀元後6年のこと。ルカは降誕前後の事件をヘロデ大王の治世と記していますが、大王は紀元前4年に没しています。こうしたルカの「編集」は、生まれた子がダビデの家
受胎告知図では、天使とマリアの会話も描かれます。例えば「Ave Maria(アヴェ・マリア)」。〈AVE〉は古典ラテン語で丁寧な挨拶語ですが、中世では人類の祖である「EVA(エヴァ)」の反対読みという解釈もありました。楽園追放の原因となったエヴァに対して、救い主を身籠るマリアは人間の楽園回帰を叶えてくれるありがたい存在。語呂合わせのような神学的議論がまじめに論じられていました。 宝石細工のように華やかなフラ・アンジェリコに絵の中央、天使とマリアの間に三列の金文字が並びます[図1]。そのうち上下の列が天使の言葉。省略記号を使って短縮していますが、「ルカによる福音書」第1章35節のセリフで、上が〈SPS S SVPVEIET I TE(聖霊があなたに降り)〉、下が〈VIRT ALTISI OBVBRABIT TIBI(いと高き方の力があなたを包む)〉。間の一列がマリアさまの返答ですが、読み取る
天使が舞い降りて、乙女に救い主の懐妊を告げる、いわゆる「受胎告知」「聖告」「生神女福音(しょうしんじょふくいん)」と呼ばれる場面は、キリスト教美術では「磔刑」の次に多く描かれる人気の主題です。なぜなら、神が神としての性質を保持しながら、ひとの肉体を纏って地上に降り立つ「受肉」という重要な教義を表すと同時に、「救世主の到来」という新しい時代の幕開けをも示しているからです。 しかし、この主題が重視されるようになったのは、胎となった聖母マリアへの崇敬の高まった5世紀以降のこと。新約聖書で「受胎告知」について記しているのは「ルカによる福音書」(紀元後90年代)のみです。マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネが伝える四つの福音書のなかで最も古い「マルコによる福音書」(紀元後60年代)は、イエス30歳の出来事である「洗礼」からはじまっていて、「受胎告知」を含む幼少期の記述はありません。長いけれど重要なので引用し
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