もし日々の生活に汲々としているならこの話は忘れてほしい。しかし少しでも心とお金と時間に余裕があり、自分や子供の将来を不安視するなら聞いてほしい。その不安を解消する最良の方法は社会を良くすることにコミットすることだ。この国は幸いにも島国だ。出ていくことは言語の面でも地理的にも難しい。ということはこの国と社会が良くなる結果は、すなわち自分にダイレクトに返ってくるということなのだ。世界を見渡してもそのような先進国は少ない。特に地続きのヨーロッパや大国の米中なら社会にコミットするより自分の生活だけを考えたほうが有利かもしれない。では、もしこの島国とその未来を良くするならば、いま、もっともやることは「長期的な富を産み出す新しいエコシステムを創造すること」だ。いま、問題になっている社会保障でも地域活性化でもない。そのような「富の分配」は、結局のところイデオロギーによる奪いあいに終始する。そこには正義と