最高裁での判決後、記者会見する原告の河原井純子さん(左)と根津公子さん(右端)(16日、東京・霞が関の司法記者クラブで)=清水健司撮影 入学・卒業式での国歌斉唱で起立しなかった教員の処分について、「停職・減給は重すぎる」とした16日の最高裁判決。 東京都教委の幹部は懲戒処分の運用見直しに言及した。一方、3回の違反で原則、分限免職とするさらに厳しい条例案を大阪府議会に提案している地域政党「大阪維新の会」。代表の橋下徹・大阪市長は、条例案を修正する考えがないことを強調した。 「減給以上にならないのなら、また不起立を繰り返す教員が出てくる可能性がある」。都教委幹部は、判決を厳しい表情で受け止めた。都教委はこれまで、違反が累積すると、戒告から減給、停職と処分が重くなる運用をしてきた。しかし、最高裁は減給以上の処分は「昇給にも影響が及ぶ」として慎重な姿勢を求めた。 こうした運用には、処分が恣意(しい