Zen 5アーキテクチャーをベースに第2世代3D V-Cacheを搭載した「Ryzen 7 9800X3D」が発売され2週間近くが経過した。どのショップも入荷するそばから売り切れてしまい、入手困難な状況が続いているようだ。 物理8コアCPUに8万6800円は高いか安いかという議論はあるが、今のところPCゲームにおいて最高のパフォーマンスが得られ、かつ消費電力や設定においても扱いやすいというメリットを考えると、実力相応の価格設定でないかと筆者は評価している。 前回の記事ではゲーム56本を用いてRyzen 7 9800X3Dが既存のCPUに対しどの程度優れているかを検証した。ゲーム側の画質設定を下げたレイテンシー重視の設定では、Ryzen 7 9800X3Dは7800X3DやCore i9-14900Kに対し圧倒的な強みを発揮した。今回は高画質設定におけるパフォーマンス比較を試みる。 検証環境