私の大学生活は、一言で言うと「地味」でした。 サークルにも入らず、文学部でクラスは女が7割。そんな状況でも別に恋とか芽生える人は芽生えるんでしょうが、私は無理でした。 そもそも大学入ったのにサークル入らないってなんなんだ? という感じですが、そこにはひとつのハードルがありました。それは「自分は田舎者」というハードルです。 上京し、入学し、私は東京に来て一度も方言を使ったことがありません。まるでセリフでも読んでいるかのような気分で標準語をしゃべってみると意外とデキたのでそれで通してました。 わりと流暢に標準語をしゃべりつつも、頭の中は「自分は田舎者」というコンプレックスでいっぱい。学校始まる前に渋谷に映画を観に行ったことがあるのですが、服を選ぶのに一晩中悩み「渋谷なんていうオシャレの最先端スポットに行くのに、こんな服でいいのか!?」と自問自答しまくり。今思えば別に渋谷なんてみんなオシャレする