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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/king-biscuit (3)

  •  永沢光雄 死す - king-biscuit WORKS

    永沢光雄が亡くなりました。 それって誰? という向きには、『AV女優』の著者、とだけ言っておきましょう。いや、言っておきましょう、ったって、正味のハナシがほんとにそれだけ、としか言いようのないようなもの、なんですが。 『AV女優』というのは、『ビデオザワールド』誌その他に連載されていた、AV女優のインタヴューをまとめた一冊。版元の白夜書房も、それが単なるエロ出版社であり、そしてその「エロ」とは今みたいにお手軽なシロモノでもなく、それ自体がある種のサブカルチュア、言葉来の意味でのブンカ創造の触媒になり得た状況での、誇りあるろくでなしたちの梁山泊だったりもした時期の、象徴的な仕事ではありました。 『AV女優』は、今じゃ文春文庫だかにおさめられているバージョンしか入手できないようですが、もとはビレッジセンター出版局から単行として出したもの。 http://www.villagecenter.

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    urbansea 2014/08/15
  •  「オトナ」の消失 - king-biscuit WORKS

    若い衆が酒を呑まなくなった、と言われます。同じように、タバコを吸わなくなった、とも。 統計類をざっと眺めてみても、タバコは確かに喫煙者人口自体激減していて、特に若い世代にそれが顕著なのですが、酒はとなると、実は全体の消費量がそれほど減っているわけでもない。ただ、その中身は変わってきています。 かつてなら「酒」と言えばビールと日酒、洋酒くらいだったのが、今世紀に入るあたりから日酒も洋酒も軒並み後退、ビールも発泡酒含めて低調に推移して、代わりに焼酎やワインなど新しい酒類の比率が急に大きくなっている。酎ハイやカクテルの缶入り飲料、いわゆる「甘い酒」系が多数派になりつつある若い衆の呑み方を見ても、酒を「呑まなくなった」と言われるその内実には、単に量だけでなく、呑む酒の酒類や呑み方自体から変わってきて、かつての「呑む」との間にズレが生じてきている、という面もあるようです。 「酒」と「タバコ」、共

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    urbansea 2013/03/06
    デフレ云々以前に、87・88年頃の円高と89年の物品税廃止、これが舶来品信仰を壊し、嗜好品文化は消えたのだろう。>> 「酒」と「タバコ」、共にある時期までは「オトナ」を手っ取り早く象徴してくれていた嗜好品です
  •  横田増生『評伝ナンシー関』 - king-biscuit WORKS

    先に死んじまったんだから、何書かれてもしょうがないっすね――そんなことを言ってそうな気がする。いつものように、軽く憮然としたあの顔つきで。 急逝して10年、「評伝」と銘打ってはあるがさて、果たしてそう呼ぶべきか。手にとる読者、彼女と同時代を生きた者ならば、これを定着された完成形としてでなく、それぞれの見聞、体験を場面ごと、挿話ごとに補完しながらきっと読むはず。そして、おそらくそういう読まれ方が無数に介在することで、この一冊は初めて十全な評伝につむぎ直されてゆく。その意味で、これはいわゆる「評伝」ではない。ないから、いいのだ。 そうやって描き出されるだろうナンシー関は、ほどよい具合にこなれている。誤解を怖れずに言えば、うまく通俗化している。晩年、週刊誌メディアを軒並み制覇したかに見えた時期の、最も膨らんだ範囲での彼女のファン、読み手の最大公約数からしておそらく最も違和感のないナンシー関が紙の

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    urbansea 2012/08/05
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