出張Shibuya.js24
土曜日に、出張 Shibuya.js 24に行ってきました。このところの仕事の状況的に、もやもやしていたところだったので、刺激になることが一杯でした。
以下、大雑把なメモと感想。
メイントーク
INSIDE Gecko (id:gyuqueさん)
- Firefoxで、実際の画面が描画されるまでのフローの説明。
- Firefox3.0からは、すべてDisplayListによる描画になるそう。
実際のツリーが作成されていく部分を視覚化しているところが、凄かった。実際に、自分でプログラムで描画させるようにして、動かして、視覚化しているそう。
AutoPagerize (id:swdyhさん)
- GreaseMonkeyスクリプトのAutoPagerizeの説明。
- GoogleAutoPager+SITEINFO
- 機械+集合知のパターン
- Wikiのほうで、SITEINFOを管理。
- WikiのSITEINFOは、1日でキャッシュする作りになっている。
セキュリティ面の質問があがっていたが、対策はする予定はないそう。基本的に、ユーザーの善意に任せる感じ。
新世代ブラウザのクロス開発まとめ (id:amachangさん)
- ContentEdditableの説明(GoogleのロゴをYahooに置き換えるのを実演)。
- オフラインの切り替えができる(セッションストレージとか、グローバルストレージに私用できるのではとのこと)。
- 要素の座標が取得しやすくなる。
- JavaScript1.8
なぜか、Mozilla24なのに、Safari3とIE8に期待とのこと。それはさておき、ブラウザ周りはやっぱり足並みが揃わないなあという感じ。
JSの JSによる JSのための マルチスレッド (D.Makiさん)
- マルチスレッドをトランポリンスタイルで実装
- コードは1万3千行ぐらい
- JavaScriptをセルフコンパイルして、トランポリンスタイルに書き換えることで、マルチスレッドを実現
コードが増えて、実行速度がかなり遅くなるが、基本的にAjaxは、通信のコストの方が高いので、あまり気にしていないとのこと。
詳細は、http://jsthread.sourceforge.net/で。
Lightning Talks
ECMAScript4 リファレンス実装 (Yu Kobayashiさん)
- Standard-MLでリファレンス実装
- ECMAScript3とActionScript3.0の上位互換
- リファレンス実装は80%ぐらいで、全然使えない。
- リファレンス策定メンバーに、Appleがいない。
リファレンス実装には、Standard-MLが使われているのに、驚き。あと、仕様策定でMicrosoft次第だったりするそう。
リファレンス実装は、http://www.ecmascript.org/から、ダウンロードできます。
5分でわかる Photoshop の正しい使いかた (id:cho45さん)
- JavaScriptで、Photoshop操作。
- コマンド操作で、位置調整とか、画像の複製とか。
JavaScriptで、PhotoShopを操作するという派手なものだったので、多分一番盛り上がっていた。
SHA-1の高速化tips (へるみさん)
- SHA-1の高速化から、Javascriptの高速化についてのお話。
- ループより、全部逐次コードを実行の方が速い。
- FirefoxとIEだと、ループの際のメモリ確保が違う。
JavaScript.GIF/USBミサイルランチャー (id:TAKESAKOさん)
- 画像のバイナリデータの中に、Javascriptを埋め込んで、実行。
- LiveConnectで、USBミサイルランチャーを制御。
- でも、LiveConnectは、Firefox2.0から削除される予定。