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駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

心の命ずるままに

2009年12月28日 | 診療
 年末年始のような長い休みの前には、いろいろな準備が必要となる。難病患者の休み中の指導、往診患者の休暇中の対応、重症患者の往診計画など。今年は末期癌の患者さんが居るので休みといっても身動きが取れない。東京へ一泊で出かけるくらいで、家でのんびりの合間に往診しなければならない。これはなかなか辛いことなのだが、長く診ている患者さんなのでさほど苦もなく対応できる。
 しかしながら、飛び込みで年末年始だけ診て呉れという患者さんには対応しかねる。最近は減ったのだが、夜間時間外の往診要請には、結局普段その患者さんとどういうお付き合いがあるかで諾否が決まってしまう。患者を区別するなど医者の本分に違えるという声もあろうが、それは正論のようでそうではないように思っている。ちゃんと救急当番医や病院がある、お宅は夜間でも電話に出るからなどという理由で頼まれても、言下にお断りしている。電話はかかりつけの患者の為に開通してあるのだから。
 ただ単に親切にしていると、そこに過剰な負荷が掛かるように社会は出来ている。情けは人の為ならずと云うのには節度と限度がある。勿論、その節度や限度は時代や社会状況で変わるだろう。それでも医療というような生活や人生に立ち入る関係は基本的に気心が知れている人との間に成り立つ仕事と思う。
 何処がどう違うかは説明しがたいが電話の声を聞いて自然に着替えて出かけられる患者さんと「当番医へ」。といつの間にか断っている患者に仕分けられている。
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2009年12月28日 | 町医者診言
 亀井「しずか」から亀井「賑やか」、いや亀井「やかましか」。鳩ぽっぽ氏は亀井「だまらんか」と思っているだろう。
コメント (2)
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