患者が途切れた時、看護師のTが「先生、お身体の調子が悪いんですか?」。と聞いてきた。
「いや、どうして」。
「何だか、先生この頃元気がないと、みんなで話していたんです」。
「いや、ちょっと。疲れているだけだよ」。と答えながら、嬉しく有り難く思った。優しさは骨身に滲みる。
この頃は診療の後、疲れるようになって、夜は書斎でぼーっと音楽を聴いていることが多い。昨日はネットで「花は咲く」。を見付けて何度も何度も聞いた。
この歌は共に仙台出身の岩井俊二が作詞し菅野よう子が作曲した。菅野が「100年経って、なんのために、あるいはどんなきっかけで出来た曲か忘れられて、詠み人知らずで残る曲になるといいなあと願っています」と語っている。
そうなるといいなあ。