最近は本が読めるのが嬉しくて嬉しくって
毎日毎日本を読んでる。今は『フランス 新・男と女
幸福探し これからのかたち』を読んでいて
これは2001年に出た本だけど この本を読むと
なーんだフランスの女性達も悩んでるんだと
気づかされる。 仕事をするのが当たり前という
社会でも そう簡単に「家庭と仕事の両立」
だなんてできないようで 女たちはもがいてる。
それだけじゃなく この本ですごく共感したのは
「結婚」に対する恐れのようなところで
フランスでは「結婚」しないカップルがますます
増えてるそうだけど それはなんでかというと
明確な理性的な理由というよりは「結婚」というものに
対する恐れから というのがどうやら一番大きいらしい。
特に今の若い世代は両親が離婚した人たちが多く
「離婚のトラウマ世代」と呼ばれ 離婚するのが
こわいから 結婚するのもやめておこう、、、と
思う人が多いみたい。これ、以前にも読んだけど
今となってはよくわかる。たぶん日本よりもっと
「結婚の弊害」が社会的に認知されている国だからこそ
そういう視点になるのだろう。
「結婚」ってイメージはちょっといいけど
現実的にはいいものなのか?先日テレビで
結婚したくない独身タレントが結婚したばかりの
タレント達の話を聞いて説得させられる番組をやっていたけど
結局の処日本の芸能界も離婚ばっかりつづいてて
「どうせあんたもそのうちなんでしょー」
そんな空気も流れてる。
なんであんなにラブラブそうで すぐに離婚してしまうのかって
一度ブログでかいてみたけど それは女性が自由になったから。
自由に生きてきた女達 を結婚はがしっと縛って
結婚式をすぎてみると ボーヴォワールが描いたように
そこにはかつて自分の母がやってきたことの繰り返し
単調な日常が繰り返される。彼女は『第2の性』だけでなく
自伝の中でもこう語ってた。
大人達は人生は楽しくない 人生は小説のようではないと
繰り返し言うのであった そんな大人達をみて
私は気の毒に思った。毎日毎日 料理 洗濯 皿洗い
これらのことは無限に繰り返され どこにも到達しない
私の人生も同じようになってしまうのだろうか
そんなのは嫌だ!と私は自分に言った、、、
人生は楽しくない 人生は小説のようではない?
子供達は毎日笑顔で楽しく発見をして生きているのに
「大人」になるって楽しそう!と大人のマネして生きているのに
憧れの「大人」になったら 人生はそんなものに
なってしまうのだろうか 彼女がみていた
かつてのフランス女性はそんな人生を送っていたけど
実は今でも「結婚」という段階を踏んでしまうと
そんな人生に悩みをかかえ 「自分」を失い
鬱になってしまっているという そんな女性も多いらしい
彼女たちは どんなことを思って生きていたのか
そういう本もフランスではけっこう出ているらしいから
がんばって読んでみたいなあ
結局の処 女がそうして自己に目覚めて
「私の人生こんなんじゃない!!」と思っても
それを旦那にいってみたって 「ただの文句」と
思われるだけで「うるさいなー あいつ また言ってるよ」
くらいにしか思われないものなのだろう。
女達 は 声を持ってる 一応言葉を持っている。
結婚という 経験しないとわからない ちょっと
おそろしい経験や 子育てという 経験しないと
イメージできない これまたすさまじい経験をして
文句や愚痴を言えるくらいの声はもってるわけだけど
それは愚痴 で終わってしまって 夫に押さえ込まれてしまって
社会からは 封印されてて 他の人には届かない。
私も子供を産んだとき はじめて「女の世界」をしって
あー自由に生きてきたけど 自由な女性と思ってたけど
女達は 嘘をついてた 本当はみんな知っていた
隠蔽された 女の世界が 産んだとたんに「ほらあんたもね!」と
「あんたも私たちと同じ道よ いままでのは 全部幻想」と
そんな感じの 恐ろしい 隠された女の世界に出会ってしまった。
そして女達は口を開いた 電車の中で バスの中で
見知らぬ女が口をひらいた 「あんたも同じ女なの、、、」
サバルタンは語りうるのか?女達は語りうるのか?
女は声を出している 女はおしゃべりは大好きだ
カフェなんて 女達の打ち明け話で満ちているけど
けれど声はどこにも届かない。 もっと違う声が必要なんだ
女としての経験や 女としての苦悩をきちんと 伝えて
変えていくように。 女たちはだまってた。
少なくとも 私は子供を産んでみるまで「女の声」を
聞けないでいた。 どんなに苦しみもがいていても
黙っていたら 伝わらないし 夫にいっても
聞く耳をもってもらえないなら きいてもらっても
そこで止まってしまうだけなら 女はもっと
せっかく受けた教育を きちんと活かして語るべきだろう。
女でなければ 女の境遇は変えられない
言葉にならない経験を 伝えにくい経験を
なんとか言葉で語ること そして女が変えてゆくこと
フランスでは ボーヴォワールががんばって
その後も沢山の人が続いていった どこにいっても
素晴らしくなんかないようだけど どこにいっても
結婚は悩みの種のままらしいけど
「女の幸せ」なんて決めつけないでほしいけど
少しでも状況がよくなるように もっと自由に
心から笑って生きられるように 女達を応援したい。