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2010/04/16

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  • 顔が見え肉声が聞こえるものを

    新聞は読んでいるが、地上波のテレビをほとんど見なくなりユーチューブで外国の自然や生活を見ている。そうしたドキュメンタリータッチのものの他にユーチューブには殆んど虚構と思われる言説をプロのナレーターがニュースのように放映しているものがある。何らかの意図があって流しているらしい。何処まで本当か判別つかないものをどう受け取るか難しい。新聞に載っていないのは恐らくデマなんだろうなと思うが、新聞に載らない事実もありそうだ。偏っているなと感じても顔が見え本人の肉声で語られるものは、そういう考え方もあるなと理解するようにしている。政治経済に関するものは異様と思えるほど対立した考え方が溢れているので、この頃はちょっとうんざり敬遠している。顔が見え肉声が聞こえるものを

  • 履歴から学ばなければ

    お隣の国で現在進行形で起きていること、どうなっているのか自滅するのではないかと危惧するが、近くて遠い難しい関係で物が言いにくい。しかし歴史というより大人なら憶えている昨日のことを思い出せばまたかと言いたくなる。歴史というより履歴に学ばない人達に見えてしまう。勿論、偉そうなことは言えず我が国も記憶にある履歴に学んで自重し賢明な道を選ばないと、愚かな付和雷同で間違える恐れがおおいにある。既に昨年大事とまでは行かなかったが、いくつか間違えた?。お隣を他山の石としたいが、大きな難問がある。それは他山が隣にあることで傍観はできないのだ。履歴から学ばなければ

  • 正月気分が抜けた

    松の内は地方によって異なり早いところは七日長くても十五日までとしたものだ。昔の人は偉い、二十一世紀でも十五日を過ぎると正月気分が抜け新年の感じがなくなる。もうすぐ大寒、一年で一番寒い時期だ。チョッキを着て手袋をして朝家を出る。子供の頃は氷を踏んで登校したが、この頃は温暖化の影響か氷は張っていない。子供は風の子で氷は楽しかったが、高齢者は滑るので氷は苦手になった。政治経済とひとまとめに扱われる。早稲田には政経学部がある。しかし最近は政治と経済は別物と感じるようになった。政治にはそれが争いの元になるのだが平和や倫理道徳といった価値観があり問答有用だが、経済では損得が最優先の基準で、弱肉強食問答無用になる。両者の関係では政治が経済を調整制御するのが難しくても穏当で経済が政治を左右するようになると混乱格差拡大に陥...正月気分が抜けた

  • 将棋王将戦始まる

    将棋王将戦で藤井王将が挑戦者永瀬九段に逆転勝ちした。非常に難解な終盤で奇跡の逆転と称賛されている。藤井七冠はしばしば解説のプロが私にはとても思いつかないという手を指さして逆転してしまう。第一日目の封じ手の局面では永瀬九段が作戦勝ちで勝てるのではないかと見ていたのだが、二日目昼頃から徐々に差が詰まり始めやはり無理かと逆転劇が目に見えた。永瀬九段ファンには申し訳ないが、永瀬九段の終盤力は藤井七冠に及ばず五分で終盤戦に入ったら勝てない気がする。藤井七冠は逆転勝ちはしても逆転負けすることは殆んどなく有利になると勝ち切ってしまう。唯、藤井七冠も人間なので調子の悪い時や苦手はあるようで今期の勝率は八割を切っている。永瀬九段には棒に負けることがないよう頑張ってほしい。将棋ファンは一番でも多く見たいのだ。爺同士の素人迷人...将棋王将戦始まる

  • いつまでもとはまいらぬ

    三十年前から縁あって異業種の友人たちとほぼ毎月一回近隣の山小屋でミーティングをしてきた。七人居たメンバーも今は四人に減り、大分寂しくなったが何とか続けてきた。しかし、昨日メンバーも年を取ったので今年一杯で山小屋でのミーティングはお開きにすることに決まった。一緒に何度も海外旅行に行った。もう難しそうだ。S氏は最後にもう一度と言うが、F氏もK氏も乗り気ではない。実際にはどうなるかは分からないが無理だろう。長く生きてきたので本当は知っているのだが、なかなか受け入れがたい。自分は例外のような気がしてしまうのだ。昨日は晴天で空気が澄み山小屋から富士が綺麗に見えた。いつまでもとはまいらぬ

  • コーヒーと紅茶

    子供の時から紅茶が好きで毎日何杯か飲んできた。あまり飲まない時期もあったように思うが、コーヒーの方を多く飲むことはなかったと記憶する。外食の時も家内がコーヒーで私が紅茶なので、持ってきてくれたウエイトレスがよく逆に間違える。紅茶派の男性は少ないようだ。世界の傾向としては、コーヒー派の方が多く徐々にその傾向は強くなっているようだ。紅茶の本場イギリスでもそうらしい。コーヒーと紅茶とどちらが淹れるのが難しいかというと同じくらい?、以外と紅茶を美味しく淹れるのは難しいと感じている。凝るというのでは圧倒的にコーヒーで色々手技やコツがあるらしい。紅茶の方は凝るといってもさほど特別なものはないようだが、いつもおいしく淹れるのは難しいと感じている。異論はあると思うが私はスターバックスよりもダンキンドーナッツのコーヒーの方...コーヒーと紅茶

  • 看板の効果は

    看板の効果はどれくらいのものか、詳しくは知らないが何らかの効果があるのは確かだ。今も昔も医療機関の看板は多い。同業者を揶揄するようでちょっと心苦しいが、狂ったように数多くの看板を出している医療機関がある。看板の料金は結構高額で、果たして費用対効果はどうなっているんだろうと他人事ながら気になる。大きな声では言いにくいがそうした医院が優良な医療を提供しているかと言えば少しく疑問と呟いておこう。過不足のないというと難しい表現だが、道案内程度の看板の医院が良いという印象がある。看板がないのにきちんと患者さんが通ってくる医院は良い口コミがあると推測する。看護師と医師が勧める、看護師と医師が受診する医療機関はまず間違いない。看板の効果は

  • マスクは隠す

    マスクは飛散するウイルスを含む微小粒子を吸い込むのを防いでくれるのだが、マスクというくらいだから多くの情報を覆い隠してしまう。先ずどういうご面相の人なのかよくわからない。微妙な表情が分からない。声がくぐもって活舌が悪くなる。まあ電車に乗り合わせた人ならそれでも良いが、仕事で初対面の人がマスクをしたままでは困ることがある。取り敢えずはマスクを外して会釈を交わしたい。話をする時にまたすればよい。我々の仕事は咽頭を見たりするので、一時マスクを外してもらう。そうすると予想と違う顔が現れてびっくりすることがある。マスクは大体女性を美しくする。人三化け七の人でも人七化け三くらいに見える。人間は、おそらく犬や猫も、マスクをしていても無意識に隠されている顔を適宜想像している。予想しているから違って驚くわけだ。勿論、想像し...マスクは隠す

  • 十五分の勉強

    勿論、十五分では足りない。三十分と言いたいところだが、だんだん勉強時間は減ってきている。現役のうちは毎日十五分は勉強しなければと努めている。その主な情報源は医事新報だ。学会誌もまだ二つ送ってくるが月刊誌だし、前線には週刊で臨床的な医事新報が有用なのだ。当然だが知った著者が減った。昔はあいつが教授になったかなどと同級生や知己の記事を時々楽しく懐かしく読んでいたが、今では著者は自分より若い人ばかりだ。正直に言えば、本からの新しい知見は成程と思っても中々身に付かないし新薬なども導入しにくい。やはり人から直に教えられた方が身に付くというか実行に移しやすい。コロナ前は講演会勉強会があったので、そこで新知見新薬を教えられ導入していた。コロナが一段落し講演会勉強会が少し復活し、時々開催されるようだが億劫で出かけなくなっ...十五分の勉強

  • グリーンランドは何処の国

    グリーンランドは何処の国というクイズがある。デンマークとは思いもよらず知らない人も多いからだ。北極圏の世界最大の島(日本の6倍)で居住に適さず住んでいる人は六万人足らずだ。その島をトランプが売ってくれと言い出した。買うと言っても、勿論あんまり高くは買わないだろう。売らないとデンマークに高い関税を掛けると言っている。場合によっては軍事力を使うかもしれないと恐ろしいことを嘯いている(脅し?)。どこか微かにプーチン習近平金正恩に親和性があると思っていたが、似たようなことをやりかねない。デンマークは本気に受け取っていないようだが、本気のようだ?。世界最強の軍備力で守ってやっている国は守り賃を払えと言い出している。安倍首相は旧式の戦闘機を高額で買わされたが、石破首相は現金を払えと言われるかもしれない。グリーンランドは何処の国

  • 四面楚歌?医療機関

    マイコプラズマ、新型コロナ、インフルエンザに今度はHMPV(HumanMetaPneumoVirus)なるものが加わりそうだ。又も中国発で観光買い物で押し寄せる中国人が運んでくる。既に東京あたりではチラホラ出ているらしい。重症化する率はさほど高くないようだが、医学情報がまだ不十分で対応が手間取りそうだ。新しいウイルスではなくパニックになる必要はない。こうした感染症の流行に太刀打ちする薬が品不足で、前線の医療機関は苦慮している。咳止めや去痰剤が足りないのだ。なぜもっと大きな社会問題にならないのか不思議なのだが、使い慣れない薬で対応しているのが現状だ。薬局も薬確保に、つまり取り合いに負けないように、苦労していると聞く。製剤メーカーも薬価が安くほとんど利益が出ない薬のせいか、増産が追い付かないらしい。皮肉なこと...四面楚歌?医療機関

  • トランプの印象

    あと十日ほどでトランプがアメリカ大統領に就任する。トランプの選挙運動中の印象は支持者には良いようにするからと美味しいことを言い対立候補を貶したあとは両腕をリズムに合わせて動かして支持を煽るポピュリストに見えた。実際にはどこまで喧伝していたことを本当に実行するのか分からず、世界は固唾を飲んで見守っている。政治もビジネスと考えており、儲かること得すること優先でその手法は相対の取引で良い条件を引き出すことが骨子で複数を相手にするのは苦手に見える。倫理感は乏しく、公正、公平はさほど重要とは考えていないようだ。旧き良き伝統を重んじる共和党の支持者というより民主党嫌いアメリカ利益優先の人を束ねている。生理的な嫌悪感からか血を見る戦争は嫌いなようで、戦火を抑えるように動きそうなのは支持していない私も好ましいと思う。儲か...トランプの印象

  • パンの耳

    子供の頃はパンの耳が嫌いだった。長じて嫌がらず食べるようになり、それなりに美味いと思うようになった。ピザの耳も残さず食べている。耳のおいしさは中身との対比から来ているところもあると思う。お互いを引き立てあっている気がする。何故耳というのだろう、面白い。たぶん端っこという意味合いからきていると想像する。果たして耳が端っこか足の指ではないかと異論もあろうが、パンの耳は言い得て妙と思う。パンの耳

  • 物価上昇深刻

    この一年外食する回数が週三四回と増えた。殆んどがチェーン店で比較的廉価な店なのだがそれでも価格の上昇を実感する。一部の大企業を除いて賃金の上昇は物価上昇に追いついていない、エンゲル係数は明らかに上昇している。実は物価上昇は世界各地で起きており、ユーチューブ情報によると日本よりもアメリカ、カナダ、オーストラリアの方が家賃外食の負担が大きいようだ。まさか欧米の物価高を見て国民が不満を押さえ我慢しているとは思えないのだが、物価高に対する不満の声は小さい。それだけ貯えがあるのだろうか。103万円の壁でこの不満が吸収されているとしたら、国民民主も敵対しているように見えて実は財務省政府の味方をしてしまっているかもしれない。物価上昇深刻

  • 長い休み

    今日も休みなので年末年始と長い休みになる。孫達も帰り、静かでこれといってすることがない。勿論、片付けなど探せばやることはあるのだが、本を読んだりユーチューブを見たりすることになるだろう。ユーチューブは玉石塵混淆で、随分偏った憎しみに満ちたものもあるので幅広くと言っても吟味して見ているが、外から見た日本が分かるチャンネルで教えられることは多い。経済成長が止まり、失われたなどと言われたこともある三十年に対する日本人の感覚はちょっと調子が悪いな程度のようだが、欧米人の評価は日本経済は凋落の一途だと手厳しい。どうも数字からは外国の評価の方が正確のようだ。日本人がさほど厳しく自覚していないのは政府マスコミの報道姿勢に加えて、日本人は大人しく事を荒立てるのを嫌うからだろうと推測する。1970年昭和45年くらいまでは、...長い休み

  • 歯車は回る

    世界を動かす歯車があるかどうか、それを回す力持ちが居るかどうか知らないが、そうしたものがあるような気がする。歯車が静かに回っている。見えざる手が歯車を回している。古老には知恵があるように言われてきた。あるとすれば、それは半世紀の記憶によるものだろう。世の中は変わる。四分の一くらいは予想したように、残りは思いもよらぬように。それは多分個人の人生にも言えるだろう。唯、個人では世の中と違い、思えば叶う部分はある。残り少ないけれども、思うこと望むことはある。先ずはより良い職業人でいたい。歯車は回る

  • 新年

    あけましておめでとうございます静かで穏やかな元旦です世界は穏やかではありませんが、より良い年であることを祈ります。半日の仕事を続け、あれこれ自由に楽しく生きたいと願っています。ブログの縁も有難く今年もどうぞよろしく。新年

  • 大晦日

    大晦日という言葉には何とも言えない特別な響きがある。外国語にはない訳せないのではないか。もう紅白もほとんど見なくなり年越しそばを食べるくらいだが、大晦日の何とも言えない静けさが好きだ。知らないうちに過ぎた日を振り返る。一時自分探しの旅に出るなどということが流行ったようだが、旅に出て自分が見つかるだろうか、世界は見つかっても自分は見つからないような気がする。お父さんと呼ばれて父になりじいじと呼ばれて爺さんになった。先生と呼ばれてまさか自分のことと思いながら医師になった。自分というものはそうしてできてきたように感じる。保守的と言われるかもしれないが家族家庭の中に自分と大晦日があるように振り返る。大晦日

  • 寒波到来

    寒波到来と言っても高々2C3Cで真冬日の北海道に比べたら霞のような寒波だが、寒さに慣れていないので寒い。おまけに寒いと皮膚が痒くなって困る。蕎麦は冷たい方が旨いと思っているが、こう寒いと暖かい鰊蕎麦や天南蕎麦を頼んでしまう。残った暖かい汁をどんぶりを持っていただくのが何とも旨い。寒さには暖がご馳走だ。ところでいよいよ押し迫ってきたが、今年は貫く棒のごときものが感じられない。去年今年分断させる切り札トランプということか。寒波到来

  • 暴力を押さえるには

    人類誕生からの歴史に戦争は絶え間ない。これまでに非戦闘員の民間人を含めて一体どれほど多くの死者が出ているか想像を絶する。現在も中東ウクライナで戦火がありこの一瞬にも命が失われている。プーチン、金正恩、ネタニエフ・・は狂っていると思う。しかし彼らの暴走を止められない。とても承服はできないが彼らは彼らなりの自分達の方が正しいという理屈をひねり出している。暴力で片を付けるのをどうすれば止められるだろう。異論はあると思うが、暴力に物を言わせる人達が居るのだ。その背後にそれを容認する人達がいるのだ。彼らの力を削がねばならないと思うが、至難の業らしい。暴力を押さえるには

  • 必須の遊び

    車のハンドルやブレーキには必ず遊びがある。もし遊びがなければ、運転しづらくとても疲れるだろう。遊びがあるから、狭い道もぶつからずに通れるし、急ブレーキで酔うこともなく心地よく乗れる。誰がハンドルやブレーキのゆとりを考えそれに遊びと名付けたのか知らないが、人間の動作を深く理解した素晴らしい設計だと思う。車のハンドルやブレーキに限らず、社会生活にも遊びは欠かせない。盆暮れを遊びと言うのは不適切かもしれないが、特に日本社会ではという気がする。外国ではどうなんだろう。必須の遊び

  • インフルエンザ流行

    インフルエンザA型が流行し始めた、毎日十人くらい受診される。困るというか難しいというか、発病して半日くらいで受診される方が結構おられるのだが、そういう症例ではインフルエンザの検査が陽性に出ないことがある。典型的な症状や所見と周りの状況から臨床的に診断できる場合はよいのだが、他のウイルスの風邪と区別がつかない症例もある。インフルエンザと一般の風邪では薬が違うし、インフルエンザと診断すれば自宅待機になるので難しい。診断キットも特効薬もない時代は、さほど悩まず臨床的に診断し、患者さんもそれを受け入れていた。妙な感想かも知れないが、世の中の変化は複合的で、便利一辺倒ではないな。インフルエンザ流行

  • 職種の個性

    職種によって人になにがしか固有の特徴というか気質があるように感じる。例えば同じ飲食業でも寿司と中華では何処がどうと一言では言えないが明らかに違う。いつもの理容店の予約が取れず、ネットで見つけた近くの理容店に出かけた。この繁忙期に直ぐ予約が取れたので人気店ではないようでちょっと冒険だったが新しい店も一興だ。五十歳前後と思しき店主が所在なげに待っていた。どんなふうにと聞かれたのでこちらの希望を伝えると、前回の散髪からの期間を聞かれた。五週間と答えるとおもむろに観察してからカットが始まった。仕事は丁寧できめ細かく、いつもの理容店に負けない満足な仕上がりになった。いつも大体一時間弱なのだが初めてのせいか一時間十分ほどかかり、お値段が僅かに安かったのに驚いた。今までにおそらく二十軒ほどの理容店に行っていると思うが、...職種の個性

  • 曲がる空間

    重力で光が曲がると聞いて驚くことはない、事実が思惑で曲がることに気付けば成程と合点が行く?。難解な理論物理は決して万人のものではないが、どんなに難解でも人の思惑から逃れることはできない。EV(電気自動車)が寒冷地で故障を起こし、急速なEVシフトにブレーキがかかった。突然、EVダメダメという声が溢れたのでEVは本当に駄目で衰退するのかという印象を持たされたのだが、ダメダメと囃し立てたのはEV普及が不都合な関連産業の一部と読まれることが一番の報道記者に何かを叩くのが快感な人達らしく、実際にはEVは改良は必要だが廃れてはおらず、シフトダウンされただけでやはりこれから伸びてゆく自動車産業のようだ。とにかく内実を理解せずに好き嫌いだけで叩く人達が多く、事実が修飾され実際のところが分からなくなってしまう。曲がる空間

  • 光陰矢の如し

    今年もあと一週間とは思いもよらぬ。あまりにも月日の経つのが早く驚くばかりだ。少年老い易く・・・軽んずべからずと連想されるが、それにはさほど後悔はない。多少の後悔はあってもやれることをやってきたと振り返るからだ。思う通りには行かないもの、先のことはわからない。唯、月日の経つ速さに驚いている。光陰矢の如し

  • どうジャロ

    かなり前によくジャロにお電話をというラジオメッセージを耳にした。これは過大広告を規制しようという民間に生まれた日本広告審査機構のことで、成る程怪しい広告はここに連絡相談すればよいのだと安心に感じたものだった。今も活動しているかどうか知らないが、最近は広告も深層心理を考えた巧妙なものになりジャロに通報しにくくなったのではと感じる。宣伝は意図的なものこそ近世になってからかもしれないが、手法と思想は人類と共にあった。人類の遺伝子に組み込まれていると思われる情報連携システムだ。21世紀になり妄想盲信の喧伝がネット通信で容易に可能となった。審査なし、ことの当否よりも愉快が優先される、事実かどうかは二の次の情報拡散だ。ジャロもお手上げか?。どうジャロ

  • 師走よりも車走

    十二月は師走と呼ばれなんとなく気ぜわしいものだが、年を取ったせいか師走感がだんだん薄らいできた。確かに走り回る車が増え道は混むけれども、街の飾りつけはもう一つ大人しい感じがする。普段からある程度広告や飾りつけがあるので、特別感が出ないのかもしれない。もう一つ暖冬なことといつも気ぜわしい世の中の影響もあるかもしれない。今の子供の目に年末がどのように映っているのだろう。懐かしいものが薄れゆくと感じるのは六十年以上前を覚えている年齢になったせいかもしれない。師走よりも車走

  • どうも危うい

    民意を盾にするのは、ちゃんと熟慮した上でとお願いしたい。税金が下がるのに反対の人はまあ居ないだろうが、だから民意だは短絡していると思う。一つの突破口としても、波及を吟味しないで拙速に錦の御旗にすると大局を見失なう恐れが出てくる。Mけしからんと糾弾、民意だと席を蹴るのはどこか脅しのようにも見える。社会の構造動き政治も決して単純ではない。マスコミの自立力は不十分、猪突しやすい。公開した議論を尽くし複雑な内容を吟味して合意を目指すのが政治家の仕事では、民意は議席数に反映されている、それに従って政策を探るのが民主主義の本筋のように思う。どうも危うい

  • 今年も予約取れず

    もう十年以上今の床屋に通っている。予約制で、ちょっと不便なのだが慣れた。もう漫画や週刊誌を読みながら待つ時代ではなくなったようだ。しかし困ることもある。年末は混んで予約が取れなくなるのだ。もっと早く電話すればよいのだが、一週間前では遅すぎた。いつも二三日前に電話するので少し前倒しで電話したのだが駄目だった。確か去年も一昨年も年末予約が取れず、やむを得ず他のところへ行った記憶がある。どうも年末は一か月前から予約を取っておかないと駄目らしい。次回の予約を取って帰る客もあり、自分もそうすればよいのかもしれないが一か月先は予定が不定なのだ。未知の店も一興か?今年も予約取れず

  • 雪が嬉しいですと

    日本の国土は小さめなのだが列島を形成し南北には長いので地域によって気候の違いが大きい。それに同じ緯度でも日本海側と太平洋側では冬が随分違う。当地は冬に雪が降ることは珍しく積もるのは四、五年に一度くらいだ。「雪が降ると嬉しかった。授業を中止して裏山へ雪だるまを作りに行った」。「冬は教室が寒かった」などとゆう話をレストランのマダムがしたら、雪国育ちの友人が鼻白んで雪が嬉しいだって、小学校の教室が寒かったってと驚きあきれていた。それだけ同じ日本でも気候が違うのだ。この頃はズーズー弁などというと差別と注意されるので話題に上らないが、テレビラジオで平準化されてきてもなまりは残っているし、当然地方で気質も違う。地方なまりは今に残る歴史で、世界各地で認められる、人の育ちの証でもある。人間の情報源は多彩で広がったかもしれ...雪が嬉しいですと

  • これであるいはこれが、農業か

    ユーチューブでは一つの分野を登録者数を目安にランダムに二十選べば大きな偏りのない情報が得られると見積もっている。尤も、こうして表題だけで選ぶと何だか変というか個人的に視聴続けられないものも混じってきてしまい削ることもある。もう十年若ければ、見続けられるのかもしれないが後期高齢者になると堪え性がなくなる。残念ながら英語以外の外国語は理解できないので、日本語と英語のユーチューブから選んでいる。最近アメリカの農家ものを見て面白かったので、早速農家もの(主にアメリカ)を二十ばかり集めてみた。見ていると農業には違いないが、工場のように見えてしまう。日本の農業と規模が全く違い、使われているトラクター、収穫機械、収納倉庫など馬鹿でかく、知識としては知っていたが実際を見てみるとなんだこれはと驚いてしまう。何というか気の良...これであるいはこれが、農業か

  • 変わりゆく外食店

    半世紀前は街角にラーメン餃子レバニラ天津飯の中華の店があり、ところどころに寿司屋うなぎ屋があったものだ。ところが吉野家を嚆矢とする外食チェーン店が徐々に全国展開を始め、二十一世紀には個人外食店は淘汰され始めた。外食する人の数はむしろ増えていると観察するが、それを賄うのは圧倒的にチェーン店になった。チェーン店の価格を小規模の個人経営の店で提供するのは難しいようで、たとえ四、五軒二十キロ四方でも連携する店が増えた。勿論、全く自立した洋食屋や中華の店はあるが、特色がありやや高価な店が殆んどだ。庶民は中々厳しくチェーン店も味メニュー値段に熟慮工夫を怠らないようで、ちょっと売れ筋のカレーシリーズが直ぐ行き渡ったのはご同慶の至りだ。個人的にはカレーはすき家がお勧めだ。写真はこだわりシェフの洋食店のオムライス。変わりゆく外食店

  • 大切なこと

    生きていく上で大切なことは優れた判断だろう。おそらく良く生きるに一番大切なことと思う。大切なものを守り育むためには適切な判断がなくてはならない。韓国で起きていること、詳しくは承知しないが、またかと感じる。不実不正に対する怒りと行動力には感心するけれども、深謀に欠け短慮に見える。失礼ながら欠けているのは判断力ではないか、失敗に学んでいないように見える。他山の石にしたい。どんなに自立しても、社会国家の影響から逃れることはできない。社会国家を動かす両輪は政治と経済で、それに携わる人間に優れた判断力がないと間違う。優れた判断力のある人間を選ぶことが極めて重要で、国民の責務だ。口から出まかせの悪賢い人物に騙されて、他人の痛みを感じることのできないような人物を選んではならん。大切なこと

  • 後医は名医だろうか

    病気と言うのは最初は症状がそろわず診断が難しいものだ。有利という言い方は変かもしれないが後から見た医師の方が正しい診断が付けやすい。しかし世間の人は正しく診断できなった前医を藪医、後から正しい診断をした後医を名医と思いがちだ。だから我々の仲間内では前医を悪く言うなと言う暗黙の了解がある。しかしながら軽率な若い医者は時に、これがわからなかったなどと口走ることがあり、不要な誤解を生むことがある。初期に正しい診断を下せるのが優れた医師なのは間違いないが、イチローだって毎回ヒットが打てるわけではない。大切なのは確率と布石なのだ。優れた医師は居ても普遍的な名医というものは存在しないのでは、名医には出会いと相性があると思われる。後医は名医だろうか

  • ワインをお相伴

    アルコールはたしなむ程度で沢山は飲めない。しかしワインを楽しむ会に入れてもらい二、三カ月に一度出席している。大蘊蓄家が二人小蘊蓄家が一人、三人が聞き手だ。一晩に三本四本飲んで、あれこれ言うには六人くらいの員数が必要でお声が掛かったらしい。もう二十年近く、メンバーには多少の変化があった。蘊蓄家はコレクターでもあり、ソムリエ裸足のS氏が十数年前からワインの値段がべら棒に高くなったと嘆いていた。今は影を潜めた中国成金の仕業らしい。たしかに一本二十万円などというものは飲み物と言えない。これは誠に上品な味わいのイタリアワインだ。シャルドネとは思えない味わいの2018年、何度聞いても蘊蓄はよくわからないが、おいしさはしかと味わった。ワインをお相伴

  • 讃岐うどん新製品

    丸亀が讃岐うどんかどうか問題はさておき、美濃生まれの私には丸亀は旨い、さすが讃岐と時々食べに出かける。丸亀も右に倣えで値上がりしてしまったが、値上がり幅は小さい方だと思う。唯、値上がりのせいかどうか、最近はやや客足が落ち、待たずに座れる。感心なのは数か月ごとに新製品を出すことだ。昨夜はうどんカルボナーラを試してみた。これがなかなかの組み合わせで美味しくいただいた。世の中にはいろんな人が居て、斜め前のお兄さんも同じカルボナーラを食べていたのだが、何というかネギを山盛り掛けうどんが見えない状態で思わずご面相を拝見してしまった。いくらご自由にと置いてあると言っても二十人分も使うとはサラダのつもりかとお聞きしたくなる。きっと本社では新メニュー開発に余念がないに違いない。饂飩は蕎麦に比べ組み合わせの幅が広いから、開...讃岐うどん新製品

  • 欲望と幻想

    認知症になると患者さんはしばしば幻想と言われる話をするようになる。自宅から医院まで家族の付き添いなしにはやって来れない患者さんが毎週田舎へ帰っているんですよと百キロ離れた生まれ育った町へ行ってきたような話をされる。「ああそうですか」と相槌を打つのだが家族は違う違うと合図される。勿論、私も事実ではないことは百も承知しているのだが、患者さんにはそれが幻想ではなく事実なのだ。有り得ないことと確認できるので幻想と却下して相手にしないご家族が多いのだが、有り得ないと簡単には確認できないので世の中には却下されず流布している陰謀論や中傷やあなただけという儲け話が数多い。これらも幻想の一種で願望怒り欲望で目が眩み事実のように思えてしまうのだ。人間はAIと異なり瞬間の事実だけを認識することが出来ず、常に経緯脈絡連想と軽重様...欲望と幻想

  • 恐がられなくなった

    新型コロナはかなり減って代わりにインフルエンザが増えてきた。不思議なことに今ではインフルエンザは勿論、新型コロナも怖がられなくなった。病名を告げても、ああそうですかという反応が返ってくる。インフルエンザは祖父母の代からの馴染みで様子が知れているし、新型コロナも軽症化し周りに俺も私もと罹患した人が居て、しかも入院せずに治っていることが大きいのだろう。どうも人は見知らぬ得体のしれない物を恐れるようだ。そして馴れると怖がらなくなる。恐怖も馴れも時に判断を誤らせるから気を付けたい。恐がられなくなった

  • 米の値段が下がらない

    新米が出て米の品不足は解決したのに、肝心の値段が下がらない。今食べている米は地域のコシヒカリで5kgで3400円もする。品不足が解決しても値段が下がらないというのはしばしば経験することだが、米価は高止まりが過ぎる。我慢して買わないとはいかず困る。どうしてもっと大きなニュースにならないのだろう。マスコミのニュースは視聴率最優先で、本当に問題なことがかき消されてしまう傾向がある。103万円の壁問題も、きちんと税の仕組みを理解している人は少ないと見る。心理的な壁があり確かに主婦や学生の就労を促す効果はあると思うが、醜聞玉木保全と他野党の賛意不十分の背景に支持率がある。科学技術が進み社会の仕組みが複雑になると、民衆の理解が追い付かず興味本位情報優先で民主主義が崩れてゆくようだ。米の値段が下がらない

  • 同病相理解

    元々やや乾燥肌なのに加え年を取ってきたので、冬になると手足や体幹が痒くなる。掻くまいと思っても、つい搔いてしまう。同年配の患者さんの背中を聴診していると掻き痕のある人が時々おられる。希望されれば保湿剤を処方している。範囲が広いので軟膏のように5g10gではなく100gとか150gとか結構な量のものになる。きちんと塗ればそれなりの効果があるようだ。地域によって四季の変化は様々だが、人は変化する気温や湿度に適応して生きてゆかねばならない。どうも寒さと乾燥は人体に負担が大きいようで、冬は体調を崩す方が増える。保温保湿は身を守る基本と申し上げたい。同病相理解

  • 忘年とは行かず

    忘年会に出ると思いがけず最年長で、歳を思い起こされあれあれという気持ちになった。まあ何とか話についてゆけたが、見知らぬ顔もあり歳は取らされる面もあると感じた。どうもちょっと感覚が違い相槌が打ちにくい話もあったが、年齢時代の違いというよりは元々自分の仲間意識が薄いせいかもしれない。終わり際、皆がウエッブ会合よりも、直接会って話をする方が楽しく有意義と言ったのには全く同感した。忘年とは行かず

  • 近くて遠い国の異常事態

    戒厳令はそれこそ不安定な未熟の国の出来事と思っていたが、そうでもない、否、やっぱりそうであるらしい。失礼ながら、一人当たりのGDPで日本と肩を並べる国の出来事にしては稚拙で危うい。そうは思っても、さて我が国は大丈夫とも言い切れない気もする。視野狭窄、短絡思考、贔屓の引き倒しには心したい。近くて遠い国の異常事態

  • 忘年会始まる

    今日は今年最初の忘年会だ。今年は四つとこの数年で一番多い。尤も働き盛りには時代も違うが十くらい顔を出していた。おそらく忘年会そのものが三十年前に比べれば半減は大袈裟かもしれないが、かなり減っているのではないか、社内旅行などというものもめっきり減ったと聞く。欧米には忘年会はないのではないか。アラブ、インドにもなさそうだ。東南アジアではどうなんだろう。忘年には日本民族の得意技、不都合なことは水に流し嫌なことは忘れるという意味合いがあるのだろう。そうした効果は確かにありそうだ。いずれにしても普段仕事のこと以外話さない人や会釈だけの人となにがしか話ができる良い機会なことは確かだ。今日は中華と聞いている。楽しみだ。忘年会始まる

  • もし立花隆さんが存命だったら

    存命だったら、立花隆さんは立花隆志氏を何と言うだろう。怪人三枚舌?。なんだか不思議な名前の政党が出てきたなと思ったら、立花隆志氏はけったいを通り越してきっかいな人物に見えてきた。何処までが嘘でどこまでが本当か分からない。何のために政治活動をしているのかよく分からない。違法性のあることもしているのではないかと報じられているが、取り締まる方も何が何だか分からないのではないか。希代の幻惑師なのは間違いなさそうだ。懸念するのは口先三寸で尾ひれを付けて話を拡散する人物の言葉に惑う人が数多く居ることだ。もし立花隆さんが存命だったら

  • チャーハンVSラーメン

    どの地方にもはんちゃんラーメンというものがあるのだろうか。否、あっただろうかと言った方がよいかもしれない。ラーメンだけでは腹一杯にならない、チャーハンと両方食べたいという人には誠にありがたい組み合わせで、以前よく食べている人を見かけた。炭水化物の組み合わせの上にどうも腹が膨れるような気がして自分は数回しか注文したことがない。気のせいだとは思うが単品より僅かに味が落ちるように感じる。時々無性にラーメンやチャーハンが食べたくなることがある。残念ながら街角中華の店は減ったのだが、ニ三か月に一度今も残る店に赴く。カウンターに座って、最後まで迷いながら結局チャーハンを頼むことの方がやや多い。三対二くらいの割合だ。周りを見渡した印象ではラーメン派の方が多いようだ。チャーハンVSラーメン

  • 高所嗜好症?

    ユーチューブを見ていると高所恐怖症ではなく高所嗜好症と言いたくなるほど、危険な崖を登ったり、何十メートルという高所から飛び込んだり、200mの高いビルの間に張った綱渡りをしたりする人達が居る。どれひとつとっても私にはできない。足がすくみその場に立つこともできないと思う。命知らずの男どもだけでなく女性でも二十メートル以上の崖から滝つぼに飛び込んだり、崖を命綱なしで登ったりする人が居る。どういう神経の持ち主なんだろう。勿論、できると思ってやっているのだと思うが、中には命を落とす人も居るのだ。別に高所に限らないが、世の中には常人にはできない至難の技を持っており、更に上に挑戦してしまう一群の人が居る。高所嗜好症?

  • 赤子の鳴き声

    子供が減ったせいか子供の泣き声に出くわすことは減った。先日、駅のコンコースで泣き叫ぶ赤ん坊に出会ったが、高齢者になると赤ん坊の泣き声に耐性ができてくるようで、さほどうっとおしく感じなかった。中年までは赤ん坊の泣き声は耐え難くうるさいと思ったものだ。多くの人がそう感じるようで、母親は慌てて泣き止むように抱っこしてあやし始める。高齢になると赤ん坊の泣き声に耐性ができるのは私の個人的な感覚というよりかなり一般的なもののように思うが、いかがなものか。赤子の鳴き声

  • 囲碁将棋観戦

    好きな囲碁棋士は何人もいるが、最近は虎丸を応援している。天元戦、負けてしまった。相手が一力じゃあ、しょうがないという気持ちもする。一力ファンと言うほどではないが、僭越な言い方だが囲碁ファンの一人として一力は非が打ちにくく応援している。将棋竜王戦は藤井が勝ち三勝二敗とした。全て先手の勝利、将棋ソフトによる判定では形勢も一方的で観戦するアマには少し物足りない(プロには面白かったらしい)。勇気には次回頑張りタイに持ち込んで欲しい。フルセットを見たい。囲碁将棋観戦

  • ユーチューブ レシーバー

    いつの頃からかテレビよりもユーチューブを見るようになった。発信はしていないが、受診するユーチューバーと言えると思う。勿論、玉石混淆で石以下の屑チャンネルもあるのだが、目を開かされる楽しいチャンネルも多い。外国で暮らす日本人、日本で暮らす外国人のチャンネルを登録してありよく見るのだが、日本で暮らす外国人に日本語が素晴らしい人が数多い。日本語は世界一難しいなどと悦に入っている御仁もおられるが、そんなことはない。高々数年、しかも二十歳くらいで日本に来た外国人が殆んど完璧な日本語を話す。女性が多いのは女性でユーチューブを開設してる人が多いからか、女性の方が語学の才能があるからか。顔を見ず話を聞いているだけだと外国人と気付かないこともある。例えば、あしや、JIN、SU、ティナ、さーちゃん、やんちゃん、クリス、アマン...ユーチューブレシーバー

  • 内科というのは、しない科

    遠い昔、O先生は言われた。「内科というのは、しない科、なんだよ」と。余計なことはしないという意味だ。その時はそうかなあと拝聴したのだが、五十年の臨床の中で時々思い出しながら仕事をしてきた。なかなかできないことだが、実にその通りなのだ。H教授は解熱剤を使うと「こら」と烈火のごとく怒った。熱型が分からなくなるからだ。これは成程と思っても現在では中々難しい。今では数多くの検査が手軽にできるようになったし、辛い発熱は放って置きにくい。患者さんには分かってもらえないことも多いのだが、病気の初期は症状が揃わず的が絞りにくい。後医は名医と言われるように、後から見た医師の方が診断は付けやすい。最初はじっと我慢で余計なことはしない方が良いことも多いのだ。内科というのは、しない科

  • 株は投機か

    森永卓郎さんと朝倉慶氏の二人が株投資について激論を交わしている動画を見た。朝倉慶という人はよく知らないのだが三年後に日経平均株価が10万円になる、株を買いなさいと熱心に勧めている人物だ。この二人は意見が正反対でお互いにあなたは間違っていると言い合った。森永さんは朝倉氏をあなたは経済学を知らないと批判し、朝倉氏は森永さんを現実の流れを知らないと批判し、嚙み合わない討論会だった。私は経済の専門家でもなく、株も大儲けも大損もしていない素人の零細株主に過ぎない。それでもお二人に不足している視点を感じた。森永さんは株は投機だ、株価上昇はバブルで良からぬことと言われるが、大多数の人は欲で動くのでそれは当然の帰結。欲は世の中を動かすエネルギーで一概にそれは駄目とは言い切れない。朝倉氏は経済の流れお金の価値の動きを読んで...株は投機か

  • 赤信号みんなで渡ると

    赤信号みんなで渡れば怖くない。確かビートたけしときよしの漫才コンビ、ツービートが流行らせたギャクと記憶するが、これがそうではないのだ。みんな笑っていたが、集団になると気持ちは大きくなって恐怖心は減っても、赤信号を渡れば事故は避けられず多くの犠牲者が出る。赤信号みんなで渡っても危険が一杯とご注意申し上げたい。赤信号みんなで渡ると

  • 要る時要らない物

    時の流れに身を任せとテレサテンは歌った。もう四半世紀どころか四十年も昔のことだ。確かに歌われている内容は二十一世紀のものではない感じがする。時の流れに身を任せがどんな意味合いで使われたか、恋愛感情に従いと言った意味かと解するが、身を任せても抗っても時は流れてゆく。それに気が付いて要らない物は整理したいと思うようになったが、遅々として進まない。時間がない体力がない踏ん切りがつかない。本が多いのだが、本には表題があるので困る。どうしても手に取って眺めてしまう。そうするともう一生読まないだろうと思っても、なかなか捨てられない。もう一生と言っても多分十年くらいしかないのだ。否、鬼が笑っているかもしれない。要る時要らない物

  • 大谷に三回目MVP

    大谷が三回目のMVPを満票で受賞した。五十八年振り両リーグをまたいで、しかもDHでの受賞だ。勿論、前人未到の素晴らしい偉業だが、受賞させるアメリカも凄い。今回は駄目無理と言っていた日本人解説者は、何処を見ていたのか。分断が進み崩壊寸前と言われるアメリカだが、大谷のMVP受賞の報に接すると否まだ底力を残していると感じる。経済的な格差拡大に歯止めが掛かれば復活してくる国に思える。大谷に三回目MVP

  • 虚実骨肉

    ひろゆきとかいう人が論戦で「それはあなたの感想でしょ」と相手の気勢を削いだことがあったらしい。詳しくフォロウしているわけではないが、何十人もの人がユーチューブであれこれ自らの主張を展開しておられる。色々根拠を持ち出し俺が私が正しいと論陣を張っておられるようだが、殆んどが自分の考えに沿った観測データを持ち出したものでとても万人を納得させるものではなく、反駁を承知で評すれば手の込んだ感想のオンパレードに見える。歴史を学んで人間は歴史から学ばないことを学んだとよく言われる。まあ、全く学ばないというのはちょっと空しく僅かしか学ばないという方がしっくりするが、事実というものは非力で思惑や虚構の方が人を動かす力が強いことを歴史は教えてくれる。近松門左衛門は芸術を虚実皮膜と看破したそうだが、政治は皮膜どころではなく虚実...虚実骨肉

  • 絶滅危惧人

    昔はレディズアンドジェントルメンと呼びかけてレディズアンドジェントルメンが耳を傾けたものだが、今では皆無とは言わないけど聴衆にレディズアンドジェントルメンは減った感じがする。あの人はレディだからジェントルマンだから、という人は一体どこへ行ってしまったのだろう。絶滅危惧人

  • ドア付近に立ち止まる中年男

    今朝は冷たい雨がしとしと降っている。駅までの歩きが楽しくなかった。毎朝電車に乗るのだが、ドア付近に立ち止まり、空いてる中程に進もうとする新たな乗客をブロックする人達が居る。車掌が中程にお進み下さいとアナウンスしても微動だにしない、中年で男が多い。次の駅で降りるわけでもなく、もう少し他の乗客のことも考えてほしい。中程は空いており身体を接しないでも立っていられるのだ。運が良ければ座れることもある。感心するのは席が空いていても若い人、特に学生、は争って座らず高齢者に譲ってくれることだ。ありがたい。世の中の歪を拡大しているのはドア付近に居座る中年男共かもという考えが頭をかすめた。ドア付近に立ち止まる中年男

  • 粘り強い蜘蛛

    虫の声はほとんど聞かれなくなったが、庭では蜘蛛が盛んに巣を張っている。朝、新聞を取りに庭に出て蜘蛛の巣を引っ掛けてしまうことがある。できるだけ折角張った巣を壊したくないのだが、通りに道に張られては敵わない。申し訳ないが払ってしまう。蜘蛛が餌を捕まえるところはほとんど見ないが、どの程度の釣果があるものなのだろう。一週間以上経つ巣には枯れ葉ばかりが引っかかって、主は憮然?としながらも中央に陣取っている。餌となる虫には申し訳ないが、何か引っかからないかと応援したくなる。粘り強い蜘蛛

  • 異常気候

    昨日は暑く、日中は冷房したくなるほどだった。車では軽く冷房をかけた。今年エアコンを付けない日は一体何日あっただろう?。春秋合わせて四週間もあっただろうか。アメリカではインディアンサマーがあるが、日本にも二十一世紀夏といったものが出るようになったらしい。当たり前だと鬼は笑っているかもしれないが、思いもよらぬことが起きる。合成の誤謬とは違うが思いもよらぬ分散の収束と言いたくなるような現象が起きている。ちょっと飛躍するが、関西の人の中に東北を夷狄のように言う人が居るが、関西こそ日本の特異地域のように感じることがある。異常気候

  • 高齢者は相見互い

    高齢になると長い時間眠むることができなくなる。長くても八時間、大抵は六時間で目が覚める。おまけに明け方四時半頃トイレに起きる。小一時間眠ることもあるがそのまま起きてしまうこともある。尤も小一時間昼寝をすることが多いので、合計七時間近く眠ってはいると思う。同年配の友人も同じような状況らしく、メイルの返事が午前五時台のことがよくある。ははあ奴さんも、朝早く目覚めてしまうのだと思いながら読んでいる。高齢者は相見互い

  • 何故こうなるのか

    党首でなければプライベートなことなので当事者の問題で済むと思うが、政党の党首となれば過去の言動との矛盾、緊張感を忘れた行動に資質が問われてしまう。どうも指導者として信頼信用し難い。ブームに水を差された熱狂支持者から、この時機に陰謀だと逆捩じ怒りの声が上がっているようだが事実は消せない消えない。不安のせいか不満のせいか損得が絡むせいか・・・ネットでは事実が軽んじられ好悪が先走り、冷静な事実と論理を重ねた議論評価がかき消されてしまう。色々言われても、新聞はまだまともだと感じる。103万円の壁が党の政策主張であるなら党首が休養しても滞りなく続行可能なのでは。頭を冷やした方が良い。何故こうなるのか

  • 店の駐車場が混んでいる理由

    コンビニやファーストフード店の駐車場は結構混んでいる。単純にお客さんが多いのだと思っていたのだが、どうもそれだけではないのに最近気づいた。駐車している車の四台に一台くらい運転手が座席に座っている。長時間ではないが用事が済んだ後も駐車して、おそらくは休息を取っているらしい。だから余計に駐車場が混むのだ。十五分程度であれば、店の人も気にしない様子だ。何処までこの私の気付きが混雑の原因かは知らない。店の駐車場が混んでいる理由

  • 毎日の食事、献立が億劫

    外食する人は結構多そうだが、個人経営の外食店は減少している。特に手軽に毎日でも食べに行ける店は減った。街角中華が減った。寿司屋も減った。洋食屋も減った。以前ほどではないが、この半年ほど外食の機会が増えた。家内が食事作りに疲れたらしい。週三四回ほどで特別不満はないが、外食すると太るので困る。すき屋などは小盛メニューがあり良いのだが、いつも同じでは飽きる。ちなみにすき屋のカレーは中々美味しい。患者さんの中に、晩御飯は自分で作るという高齢者の人が居られる。とてもまめな人でこの人ならやりそうと感じる。中々美味しく家族の評判も良いらしい。週一回くらいなら私でもやれないこともないのだが、できていない。正直、献立を考えたり材料をそろえるのを億劫に感じるのだ。意外に献立を考えるのが手間で、同感の奥様方も多いだろう。毎日の食事、献立が億劫

  • 歩み寄ろうとしない政治

    首相の決戦投票で白票が84票、どういうこと?。依怙地の議員達、独自性を守ったと唯唯諾諾?。空回りに見えるが、支持者もそれで良しとしているのかだろうか。漸進を捨てれば混迷か独裁が待っている。一億人の人の意見が一つに収束するわけがない。民主政治は譲歩と妥協の連続と見付けないのだろうか。獲得した議員数とは別の評価をする評論家が居る。次の選挙対策のためならまだしも、それで現在の政治を動かそうとするのは間違い。今回獲得した議員数で決める、それはイロハのイ。歩み寄ろうとしない政治

  • 色々言われているが

    トランプが大統領に選ばれた。あとから色々その理由を言う人が居る。殆んどが感想なので一枚加われば、分断がありとにかく現状に不満で変化を選ぶ人が多かったと観測する。勿論、トランプの天才的な口車と女性大統領への不信もあったろう。しかし、トランプで驚くこともないし騒ぐこともない。可能性は十分あったし、すでに経験のあることだ。注意することがあるとすれば年齢で、私と同い年では人の名前が覚えられず新しいことがなかなか頭に入るまい。どう誤魔化すか見ものだ。色々言われているが

  • 大切なもの、大切なこと

    トランプと同い年で終活は早いかもしれないが、落ち着いて考えれば特別ではなくむしろ当然と思う。頭を巡らせばもう一度読むことはない本、手を通すことのない洋服、使うことのない器具など何となく勿体ないような気がして思い出の縁のような気がして置いてきたが、足手纏いに感じるようになった。少しずつ処分してゆきたい。身軽が良い。好きに生きやすくなる。長く生きれば大切なもの大切なことを見極められるようになる。我執老醜は御免、何気ない平生を大切に感じる。大切なもの、大切なこと

  • 社会に生きる

    何一つ自分一人ではできない。絶海の孤島でも亜熱帯なら生き延びられるかも知れないが、全く道具がなければ難しそうだ。それに今の年齢では一ヶ月持たないだろう。自分には専門的な知識や技術があるけれども、社会がなければそれを生かして生業とすることができない。今やそれなしに生活が難しい携帯電話は科学技術の塊りだが、誰もそれを一人で作ることはできない。現代社会は分業の集積の結果生まれたものなのだ。後進国はあるが自動車のない国携帯電話のない国はなさそうだ。2000年に生まれればこの環境で生きてゆくしかない。科学技術は進んだが人間を動かす感情心情は二千年前とほとんど変わらない。そうした社会をやりくりするのが政治と政治家なのだが、科学技術のような進歩はない。退歩しているかもしれない。社会に生きる

  • たかだか数度Cの違いだが

    朝方が寒くなった。今朝少し風があったせいか、11度Cでも寒く感じた。風のない15度Cだと気持ちよい涼しさと感じただろう。勿論、人によって時期によって感じ方は違うのだが、以外と人の心地よい領域は狭いようだ。風呂の温度など40度Cでややぬるく43度Cでは熱いと感じる人が殆どだろう。心地よい範囲は狭くても、耐えられる範囲はかなり幅広くなる。そうでないと地球で社会で生きてゆけない。人間が地球で生きてゆくために必要なことの第一は寛容の精神と思われる。たかだか数度Cの違いだが

  • ほんトラ

    もしトラほぼトラがほんトラになった。自分と自分を支持してくれる人の利益を最優先する人物の登場だ。アメリカ国民はそういう人物を大統領に選んだ。損得で動き自分の非を認めず平気で嘘をついても、支持者には恩恵をもたらすと期待されている。世界に変化が起きる。最初は良くても、四年間自分達だけ方式がうまく続くとは思えない。いづれにしてもこれからこの人が大統領のアメリカと付き合ってゆかねばならない。世界のすべての国がどう対応するか戦略を考え作戦を練っているだろう。石破首相には荷が重い相手になりそうだ。もし玉ならその方が上手くやれるかもしれない。ほんトラ

  • 壁の向こうにでこぼこ道

    国民民主の玉木代表が103万円の壁を壊すと言っているが、壁の向こう側に何があるか何が起きるか、きちんと議論をしなければキャッチフレーズの暴走になると何人かの専門家が指摘している。要するに税収を減らすわけだから、その穴埋めをする財源はどうするのかということだ。私は専門家ではないので詳しいことは分からないが、税を徴収する収入額を上げれば税収が減るのはよく分かる。税収が減れば例えば学費の無償化の財源も覚束なくなる。確かに心理的な壁を取り除く効果はあり、働き方を変える呼び水になる可能性は大きそうだが、壁を150万?と後ろに下げて税収が減ればその副作用があるわけで、その分物価が上がれば元の木阿弥になりかねない。そうしたことまできちんと見通した議論をしなければ朝三暮四で大衆の支持を取り付けているだけという批判を免れな...壁の向こうにでこぼこ道

  • ハリスVSトランプ、果たしてどうなるか

    人はどのような原理で行動しているのだろうか?。根源には欲と欲望があるのは確かそうだが、快不快、掟や法律、毀誉褒貶に氏育ちもあって個々の価値観が形成され、とても一律ではなく人さまざまと思われる。中で生まれ育った国による差も存在する。アメリカの大統領選挙がある。ハリスとトランプ、どちらに投票するか日本人の感覚とは違う原理が働くようで、ものすごい接戦で直前というか当日でもいまだにどちらが勝つか予想できない。アメリカ現代史が専門という学者や選挙の専門家にも分からない様子だ。トランプは負ければ素直に負けを認めず必ずいちゃもんを付けることだけは確かだ。もうひとつ確かなのはトランプは勿論ハリスだって日本のことは二の次なことだ。個人的には52対48でハリスが勝つと希望的に予想する。トランプが勝っても驚かない。トランプの唯...ハリスVSトランプ、果たしてどうなるか

  • 世の中変わった

    久しぶりに一泊小旅行に行ってきた。高々一年数か月ぶりだが、世の中変わったと感じた。とにかく色々値段が上がっている。まずタクシー代が上がった。あれこれ二割から五割上がっている。カードで支払うと気付きにくいが、現金で支払うと高いなあと実感する。多くの外国人を見かけたが、彼らの国は日本以上に値上がりしているので、日本の物価上昇を感じないらしい?。いつも世の中は曲がり角と聞きながら生きてきた。確かに少しづつだが世の中は変わってきたが、ただ今ほど不安定で下降への予兆はなかったように思う。一見静かで落ち着いて見えるのだが、格差が拡大している。運良くあるいは実力で上部に位置している人や会社はしれっとしているようで微かな不安を抱いているように感じた。不安定を選んだわけではないが結果として政治が不安定になった。今更ながら、...世の中変わった

  • 絶妙のキャスティング?

    自公が半数割れで国民民主党がキャスティングボートを握った。ネットにはどういうものか弁の立つ玉木党首と強面の榛葉幹事長贔屓の情報伝達が増えているようだ。不運な者や弱者への理非を越えた肩入れ同情を判官贔屓と言うようだが、現代にも判官贔屓の心情は生きているのだろうか。但し、玉木榛葉贔屓は判官贔屓とは違うようだ。真逆の心情が働いているように見える。キャステイングボートを握るに格好のコンビでまさにはまり役、自民党も他の野党も手強いあるいは厄介な相手と対峙することになった。難解な事態だが、キャスティングボートを握った5%が動かすこのやり方は民意とちょっとずれているのでは、と感じる。絶妙のキャスティング?

  • 百円ショップで間に合う

    時々百円ショップ(百均)に行く。女房は安かろう悪かろうという感覚が抜けないようで嫌うが、百円ショップは有効利用できる。余計なものを買ってしまうことがしばしばあるが、値段以上の価値がある商品が多い。先日も小さいハサミを買いに行ったのだが良いものがあった。今ではこうしたものを他の店で見つけることは難しい。あっても高級品で結構な値段になる。百均の店内を回るとよくこのお値段でこれほど多くの種類の商品があるなあと驚いてしまう。一時中国の不況で、百均も危ういと言われたのだが何とか生き延びているようで本当に助かる。コンビニはやや割高なので、百均をうまく使いこなすと生活の小物で随分倹約できる。百円ショップで間に合う

  • 目は口以上に

    表情というのは人類共通の表現方法で重要なコミュニケーション手段だ。表現と書いたが表出と書いた方がよい場合もある。表現は自然でも意識的な部分があり、表出には無意識で知られたくない内面の気持ちも顔に現れてしまう場合も含まれる。装われた無表情の背後に見巧者は心の動きを読むことができる?。よくあの人には注意よ、顔は笑っていても目は笑っていないわなどと聞くことがある。石破首相は表情豊かというわけではないが心境が顔に出てくる。言っていることと思っていることがずれている時がある。岸田首相は表情の読みにくい人だった。野田代表も読みにくい。玉木代表は口の達者な人だが、よーく見ていると本音が表情に出る。勿論、これは個人的な見解で違う観測をされる方もおられるだろう。目は口以上に

  • 素顔のアメリカ人

    アメリカは強大国で軍備だけでなく科学技術、経済力に於いても他の国を圧倒している。そのせいかアメリカ人は優れて立派な人が多いような錯覚が生まれている。実際のアメリカ人の大半はcrude(粗野洗練されていない生のまま・・)というのが私の理解で、アメリカが強大国なのは恵まれた国土と優れた人が認められ力のあるが者がのし上れるという風土のためと観察している。たかだか5%ほどの有能で野心のある人達が力を持って引っ張っている国なのだ。唯、今ではそれが行き過ぎて、格差が拡大し弱者が見捨てられる歪な国になってきている。全てとは言わないが大半のアメリカ人は世界の地理や歴史を知らず自分の周りのアメリカ社会だけの狭い理解の中で生きている。アメリカ大統領選挙が奇妙なのはそのせいだと観測している。こうした見方は理解しがたいかもしれな...素顔のアメリカ人

  • 秋晴れはどこに

    今日も肌寒く風があるせいか駅まで歩いても汗ばむことはなかった。少し雨が降ったようで道路が濡れていた。電車はいつもより少し空いておりすぐ座れた。男は黒っぽい服装多く女性も暖色がなく全体に暗い感じがして、いつもの通勤電車ではなくどこか違うところに向かっているように感じた。それでも何事もなく無事に医院にたどり着き診察室に座ると市内の総合病院から私のところに通院しているN子さん84歳が転倒し大腿骨を折って入院されましたという報告が届いていた。やれやれと小さいため息が出た、年に一人二人こうしたことがある。若い時には転ぶなどということは少ないし転んでも素早く手をついたり体をひねったりして大怪我をすることはないのだが、後期高齢になるとわずか二センチに躓き骨折をすることがある。ほとんどが女性で、N子さんは明るく楽しい人な...秋晴れはどこに

  • 福となさねば

    今朝は小雨が降っている。変化が起きた。民意は自公の退場を促したが、次の一手は読みにくい。野田代表の真価が問われる。変化は災いではないが、福としなければ意味がない。小雨で冷え込んだかというと、そうでもなく駅まで歩いて汗がにじんだ。内科医にはこれからが繁忙期、昔のように立って待つ患者さんが出ることは少ないと思うが、忙しいとミスが出やすい。経験を生かしいつも平常心で訴えを聞き、手早くも見逃さない診察をしたい。それが老医の私にできる全てだ。福となさねば

  • 静かなテンツーセブン

    今朝は薄曇り、僅かに青空も見える。鳥の鳴き声も聞こえている。なんの変哲もない穏やかな秋の日に感じられるのだが、変化が起きようとしている。変わりない日々が続いても、明日のことはわからない。どこかに先を見通す力を持っている人物が居るかもしれないが、現実には私を含めて多くの人は目先にとらわれ愚かから逃れられない。唯、いつも愚かで良いわけがない。流星光底長蛇を逸してはなるまい。静かなテンツーセブン

  • インフルエンザが出てきた

    前門の虎、後門の狼。新型コロナが少し下火になってきたかと思ったらインフルエンザ(A型)が流行し始めた。幸い新型コロナで重症化する症例は減ってきているしインフルエンザには慣れているが、どちらも感染すれば一定期間の自宅療養が必須で社会の動き教育勉学に大きな支障をきたす。中国経済は崩壊寸前、ロシアと北朝鮮が手を結び、アメリカはパレスチナ殲滅を目指すネタニエフを止めることができない。我が国には内外の危機に沈着冷静に適切な対応のできる首相と政府が求められている。非公認候補に血税からしれっと2000万渡し、バレて狡い誤魔化しと追及されると党勢拡大のためで選挙には使わないなどと、理解できない言い訳をする政党にはその能力はなさそうだ。野党にその能力があるか大いに疑問だが、それでも今は変えることに意味があるように思う。マス...インフルエンザが出てきた

  • 配役の妙

    イギリステレビ映画が好きでよく見る。ミステリー警察物好きでモース、フォイル、ニュートリックスなど枚挙にいとまがないほどシリーズがある。物語とミステリーは勿論面白いのだが、配役が絶妙で上司、同僚、部下、監察医・・に確かにこういう人が居るなという人物が出てくる。私の個人的な感覚かもしれないが、アメリカドイツフランスイタリアものとは微妙に違いしっくり納得する。フォイルを見始めたのだが、運転手を演じる女性警官よくこんな俳優を見つけてきたなというほど美人ではないのに魅力的な人が抜擢されている。小野寺健先生なら何と言われただろうと思ったりする。配役の妙

  • 空気がある

    以前KYという言葉をよく耳にした。空気が読めないという意味らしく、あいつはKYだからなどと使われたらしい。まあ、今でも使われることがあるようだ。何となく昔、陰でKYと言われていたような気配を記憶する。空気を読み行動するのは日本社会の特性のように言われるが、実際には日本ほどではなくてもその場の空気というか組織の空気と言ったものはどの国にもあるのではと思う。世の中に漂う雰囲気というか動きという空気のようなものが確かにあって、空気なのに強い重い影響力を発揮する。一体どこから空気は醸し出されるのだろう。衆議院選、最終盤になり自公苦戦半数割れ?という空気が出てきた。何処からどうやって生まれた空気なのだろう。空気がある

  • 本当に困る

    老老介護問題としばしば取り上げられるが、実際にそれに直面している現場は本当に苦労している。奥さんが呆けて旦那が比較的しっかりの組み合わせが意外に多い。奥さんは身体は比較的元気だが認知が進み妄想が出て、旦那は頭の方は割としっかりしているのだが身体の方は筋肉が落ちて動作が鈍くなっている。子供が居てもいつも頼れるわけではない。残念ながら起死回生の名案はなく介護保険を使ってケアマネ訪問介護の助けを受けながら施設利用次いで入所とだんだん終わりに近づいてゆく。その途中で終止符が打たれることも多い。こうした医療介護に携わる人が数多くいる。医師看護師は比較的経済的にも社会的にも恵まれているが、介護で働く人達は十分な理解や収入が得られているとは言い難い。政治家は生産性を挙げて給与を増やそうと言うが、介護施設で一か月働いてみ...本当に困る

  • 柿に赤い花咲く

    遥かな昔、確かにもう六十年以上昔のことだ。電車で小一時間の祖母の家まで駅を降りて歩く道すがら赤い柿の実が一杯成っているのを見た。それを赤い花と表現したのを知ってああなるほどと思った。それが遥かな昔と続く感性は百年経っても(私の世代までは?)変わらないように感じる。懐かしい心象風景である。柿に赤い花咲く

  • 急転直下が分かると思わない

    一昨日は二十五度を越え歩くと汗ばんだ。昨日は半袖では寒く長袖でもじっとしていると寒かった。今朝も涼しいというより寒い。今までの経験では理解できないし、気象庁も予想できても根本原因まではわからない様子なので、この急転直下の理屈を理解するのは無理と感じている。無理なことには抗わないのが賢明。考えても分からないことを考えていると妄想が浮かび、人によっては陰謀だなどと言い出す。下手な考え休むに似たりではなく、下手な考え間違いを誘導するとこの頃気が付いた。メダカが居なくなった。雀が減った。鰻が減ってうな丼が高騰して久しい。これには色々な原因が考えられ、理解できる説明が与えられている。ただ、残念ながら原因が分かっても、解決するのは余りにも多くのことが関わっており至難な業だ。新型コロナワクチンには一部の人達が危険だ打つ...急転直下が分かると思わない

  • 予想を当てる

    衆議院選挙まで10日を切った。各党の当選議員数予想が色々出ているが、随分幅がある。本当に地道なデータを分析した予想は少ないように観測する。贔屓の引き倒しと嫌悪の排除で、応援している方に有利な予想が展開されている。忘れるのが得意というかわざと振り返らないようにしているようにも見えるが、選挙後、外れた自分の予想の反省は稀だ。自分のはずれを棚に上げ、結果の分析をだからこうなったと後付けで得々と書いたり話したりするマスコミ評論家が多い。予想が当たった評論家は、ほれ見ろ俺の言ったとおりだと得意満面でまくし立てそうだが、5%以内のずれで当てるのは至難の業でそうした評論家は出ないだろう。予想を当てる

  • たまには酔っぱらいたい

    二か月に一度友人達とワインを楽しむ会を開いている。アルコールはさほど強くなく、仲間の半量だが酔うほうは半端なく酔う。飲み過ぎると頭が痛くなるので、ちょうど良い加減している。五感が不思議に変容し、いつもと違う世界に入って行ける。酔いが醒めると忘れてしまうのだが、誠に貴重な時間だ。昨日は前回体調悪くて欠席し久しぶりのせいか、大袈裟かもしれないがこれは人生に欠かせない一時と思ったことだ。日々の気遣いから解放され明らかにストレス解消に繋がると感じた。たまには酔っぱらいたい

  • 使わなくなったデジカメ

    七、八年前を最後にデジカメを使わなくなった。出始めにさっそく買い、進歩の宣伝につられ五台ほど買った。今も手元に三台残っており、まだ使える?と思うがもう何年も使っていない。全て携帯写真で済ましている。画質も上がったし携帯しやすい。なんと言ってもいつでも持っておりすぐ使えるのが大きい。デジカメはフィルム現像写真を過去のものにしたが、自らの天下は意外に短くたかだか二十年だった。技術力を持った理工系の人は、技能は優れていても時代を読む力はさほどではなく小さくなった市場に臍を噛んだだろう。どうも人間というものは易さというか手軽さを優先する生き物のようだ。古から易きにつくなという戒めの言葉が残っているが、それは易きにつく人が圧倒的だからだ。倍優れている程度では面倒高価は生き残れない。十倍優れていなければならないと読む...使わなくなったデジカメ

  • 初心忘するるべからずと云うが

    初心忘るるべからずと云うが、少し違う気もする。初心を忘れる人はむしろ少ないのでは、大切にしたいと思っている人の方が多いと思う。あの微かな不安、瑞々しさ、心震える思いを可能ならずっと維持したいと思う人の方が多いはず。ただ、残念ながら初々しい気持ちは保つのが難しく、忙しく働かねばならないと効率が重要になり慣れが時に惰性が生じてしまうのだ。初心忘するるべからずと云うが

  • 忙しかった連休

    珍しく連休が忙しかった。大した用事でもないのだが、半日活動するだけで草臥れた。昨日は日中外に居たのだが、28℃と暑く危うく熱中症になるところだった。気候を始め、ウクライナ侵略、パレスチナジェノサイドなど、これだけおかしなことが続くと人間の感覚は麻痺してしまう。おまけに後期高齢者になると、どうしてもこれからのことをさほど切実に感じない。感覚が鈍くなっているせいではないと思うが、どうも明日が明るく感じられない。高齢者の特権で半世紀前の記憶をたどると、そのころも明日は五里霧中だったがなんというか明るい未来希望があった。記憶は変容するので美化してるところはあるかもしれないが、瓢箪から駒の10月27日選挙は千載一遇大きな意味を持つと若い人に申し上げたくなる。二流三流の評論家よりもじじばばの言葉。忙しかった連休

  • 指導者は必要

    足掛け二十年絵の教室に通い、三年前から誘われて絵の同好会に入っている。気軽な会と説明を受けたのだが、入ってみると色々行事がありちょっと負担になり少しだけ後悔している。それでも新しい知人友人ができたことは良いことと思いなしている。この会は長老の意向?か指導者が居らず、好きなように描けばよいということで皆さん好きに描いておられる。そうすると大変失礼だが十年描いておられるにしてはちょっと拙いと感じられる絵を描かれる方も居られる。六十の手習いだからそれで良いというのが雰囲気であるが、やはりプロに短時間で良いから指導を受けた方が良いと感じる。同じように感じておられる方が居られ、長老の意に沿わないかもしれないがそうした方向に変わっていきそうだ。勿論、才能というものはある。しかし才能に恵まれていなくても指導を受ければ伸...指導者は必要

  • AIとゲームの天才

    今年のノーベル物理学も化学賞もAI関連のものだった。中でノーベル化学賞を受賞したデミスハサビスは将棋の藤井聡太と同じようにチェスの神童だったのだが、コンピューターゲームの開発に転じシミュレーションゲームでヒット作を生み出した後、ケンブリッジ大学でコンピューターサイエンスの学位を取得しAIプログラマーとして働いた。次いで神経科学分野に興味を持ち認知神経科学を研究し記憶関連で優れた業績を上げている。同時にデープマインドテクノロジー社を共同で立ち上げ囲碁のAIソフトAlpha碁を作り出し、人間の世界チャンピオンを打ち負かした。そしてタンパク質構造解析のAI、Alphafoldを立ち上げ今回のノーベル化学賞受賞となった。ハサビスは象牙の塔の学者とはちょっと違った感じの天才で、研究者であると同時にチェス、ポーカーな...AIとゲームの天才

  • 同方小異

    人さまざまである。事実、人にはそれぞれ異なった氏と育ちがあり、違った感覚価値観を持っている。それでも人は一人で生きてゆくことはできないから、何百人何万人何百万人が集団となり、伝承規範を守り規則法律を作り社会と国を構成してきた。千万を越える大きな員数になると、意見をまとめるのが困難になってくる。どうしても大まかな共通点に集約せざるを得ない。辿り着いた民主主義の一人一票をどのようにまとめて多数を得るかは、民主主義の根幹に関わっている。俺が正しい私が正しいは声は大きいかもしれないが裏にはお前は間違っているあなたは悪いと異論を排除する主張を含んでいる、こっちの水は甘いという裏には、そっちには分けてやらないという絡繰りがある。方向が大体同じなら小異を捨てたい、塵も積もれば山となる。同方小異

  • ナダルが引退

    ラファエル・ナダルが引退する。十一月のデビス杯ファイナルが最後になる。ビッグフォーはジョコビッチだけになった。四人の中ではフェデラーとナダルが好きでアンディーマリーも応援していた。フェデラーは紳士でナタルは外連味がなく育ちの良さを感じた。マリーはイギリス人でひたむきなところが良かった。最後まで現役で残っているジョコビッチはどうも虫が好かず、大抵相手を応援している。単に新しい選手を知らないだけかもしれないが、テニスはビッグフォーのような個性的で魅力ある選手が減ったような気がする。スポーツは種目で多少違うが四十歳前後で引退する選手が多い。囲碁将棋のような頭脳種目も六十過ぎまで現役で頑張る人が多いが、実力は四十前後で少し落ちるようだ。どんな仕事も一人前になるのに何年か掛かり、脂の乗った時期が二十年ほど続き徐々に...ナダルが引退

  • 万歳揃わぬ解散

    衆議院が解散した。日本の政治が変わる見通しだ?。異例づくめのこの一か月半、それなりに注意して見聞きしていたのだが思わぬ展開になった。何十年も自分の投票行動は決まっているので私的な変化はないのだが、どうも今回は有権者の投票先に動きがありそうだ。各党の当選者数を10%以下のずれで当てる人が居たら凄い。政治評論家は自分の読みを公表する義務がある。なぜならそれは仕事の一部でどれくらい当てられるかで実力が知れるからだ。自民党が過半数割れで分裂とか言われているが、分裂すれば小さくなるわけで力を失う。群衆割拠で収拾がつかなくなりそうだ。変化を嫌う日本人が今回ばかりは動きそうだが?。万歳揃わぬ解散

  • 恐ろしいこと

    袴田巌さんの無罪判決に検察が控訴を断念、無罪が確定した。無罪と言われても失われたものはあまりにも大きい、五十八年と言えば人生のすべてと言っても過言ではない。踏み込んだ無罪判決で、検察の捏造としている。果たして捏造があったか、触れない方がよいと感じられる話題でコメントする人は少ないが、限りなく黒に近いと観測している。日本人には触らぬ神に祟りなしという感覚の人が多く、それが実は祟っている。時間厳守、行き届いた接遇、安くて美味しい外食店、少ないホームレス・・・など暮らしやすいと言われる日本社会には事勿れ感覚で避けて見過ごされている基本的根本的な問題が数多いと申し上げねばなるまい。恐ろしいこと

  • ぶれないことは良いことか?

    いつからぶれないことがこれほど高く評価されるようになったのか。単に分かりやすい、一見筋が通っているように見えるだけのことで、ぶれないことがいつも正しく良いとは限らない。状況は変化するものだし情報は新たに入手され理解が深まるものだ。石破首相は党内基盤が弱く、党をまとめるには妥協が必要なのは当然の成り行き戦略だ。大体、二十人の推薦者が必要な候補者が九人も居て、党内基盤の強い人など居るわけがない。高市氏にしたところで支持者の声が大きいだけで党内基盤が強いわけではない、推薦人を集めるのに苦労したではないか。石破首相が世論調査での国民の意向を背景に裏金議員に強く出てきたのは変節ではなく、自然な動きだと思う。ブレブレと批判するのは皮相安易でどこか意図的な印象もある。ぶれを柔軟、ぶれないを硬直と言い換えてみると印象が変...ぶれないことは良いことか?

  • 人間離れしているようでも

    藤井竜王が防衛戦第一局を危なげなく勝ち切った。ドジャースのプレイオフ第一戦大谷がスリーランホームランを放ち大活躍で逆転勝ちした。大谷と藤井は実力が飛び抜けている。松井より凄い、羽生より強い。上には上があるものだ。藤井があんまり強いので、たまには負けないかなと思ってしまう。大谷は50-50を達成直前から破竹の勢いで、投手もする来年は一体どうなるんだろう、活躍し過ぎではと心配になるくらいだ。人間離れして神のように見える二人も実は人間で今年の春は一時不調に陥った。それを忘れないで普通人も生きたい。普通でも何かできる時が巡ってくる。人間離れしているようでも

  • やはり日本人?

    この十日間ほど、昼食にサンドイッチやマクドナルドなどパン食が多かった。朝などはトーストのことも多く、むしろパン系統の方がコーヒー紅茶に合うのでご飯味噌汁でなくても全く構わないのだが、一日二食がパンとなると飽きるというかあまり食事をした気がせず米飯が恋しくなる。昼は麺類(蕎麦うどんスパゲッティ)のこともあるが、どうも一食は米飯でないと腹の落ち着きが悪く食事をした気がしない。妙な話だがパンや麺だと満腹になっても、頭の方がきちんと食事をしたと感じないらしい。昔は米と炊飯器を持って外国旅行に出かける人が居た。今は多分そうした人は居なくなったと思うが、米飯にこだわる人が減ったのか外国でもきちんとした日本食(高価)が食べられるせいか理由はよく分からない。自分は和食一辺倒ではなく友人や家内に比べれば何処の国の食事でもお...やはり日本人?

  • 秋雨が続く

    秋雨で暑さがいくらか和らいだのは良いが青空が恋しい。秋雨は降り出すと何日も続いてしまう。見出しを見るだけだが、石破政権は滑り出しからもたついているらしい。多少は期待したのだが、石破さんあんたも駄目かという雰囲気が伝わってくる。どうも世の中に明るさが不足している印象だが、こうなると腰の重い日本社会も変化を求めて動くのではないか。泥鰌にチャンス巡る?。秋雨が続く

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