今回の高山植物は「ジムカデ」(地百足) じゃ。 Webで検索すると動物のムカデのものも多く出てくるんじゃ。 高山植物の「ジムカデ」は、地をはう茎がムカデ(百足)に似るためじゃな。 ツツジ科の高山植物で北海道の一部と本州の中部地方以北で見られる小低木じゃ。 枝は直径約1 mmの細い針金状で、地をはって広がり枝先は斜めに起き上がるか直立する。 葉は鱗片状でほとんど柄がなく厚みがあり枝に密に互生する。 葉の上...
山歩き・ウォーキングで見た、野の花・山の花を紹介していきます。
北海道オホーツク圏で、週に1-2回の近郊山歩きとウォーキングで毎日7-8km歩きながら、季節の花々を切り撮って紹介するブログです。
今回の高山植物は「ジムカデ」(地百足) じゃ。 Webで検索すると動物のムカデのものも多く出てくるんじゃ。 高山植物の「ジムカデ」は、地をはう茎がムカデ(百足)に似るためじゃな。 ツツジ科の高山植物で北海道の一部と本州の中部地方以北で見られる小低木じゃ。 枝は直径約1 mmの細い針金状で、地をはって広がり枝先は斜めに起き上がるか直立する。 葉は鱗片状でほとんど柄がなく厚みがあり枝に密に互生する。 葉の上...
今日の高山植物は「チシマキンレイカ」(タカネオミナエシ) じゃ。 最新の分類では「スイカズラ科」じゃが「オミナエシ科」との表示もある花じゃ。 オミナエシの花で高山植物に属するのはこの花のみじゃ。 北海道の高山帯の砂礫地や岩地、礼文島の海岸近くの岩場に生える多年草。 茎の高さは7~15センチ。 根生葉はやや肉質へら形で羽状に裂け、不揃いの鋸歯や切れ込みがある。 茎の片側や花序に白い毛が生える。 ...
今日の高山植物は北海道の大雪山系と空知のみに分布する「キバナシオガマ」じゃ。 「シオガマ」の名がつく花の仲間はヨツバシオガマ・シオガマギク・タカネシオガマなど、 赤色系が多いが「キバナシオガマ」は珍しく黄色なんじゃよ。 北海道・大雪山まで来ないとこの花は見られないということじゃな。 キバナシオガマ(黄花塩竃)を含むシオガマギク属は「ハマウツボ科」に分類されるが、 資料によってはゴマノハグサ科...
今日の高山植物は「イワウメ」(岩梅)じゃ。 岩場に生え、花がウメに似ていることから名づいたものじゃ。 北海道から本州中部にかけての高山帯に分布するイワウメ科の可愛らしい花じゃな。 常緑の小低木の1種で別名は「フキヅメソウ」、「スケロクイチヤク」。 多数分枝しながらはうように細い枝を広げ、高さ3cmほどの密なマット状の群落をつくる。 葉はほぼ無柄で茎にらせん状に互生、厚い革質で光沢があり、倒卵形で全...
今日の高山植物は「イワヒゲ」(岩髭)じゃ。 ツツジ科イワヒゲ属に分類される草本状の常緑矮性小低木の一種。 本州中部地方以北~北海道に分布し、高山帯の風当たりの強い岩場の裂け目などに生える。 細いひものような茎葉を次々とふやし、横に広がってマットを形成しておる。 茎葉はヒノキの枝葉によく似ており厚く、無毛、菱形で茎に密着する。 茎の上部の鱗片状の葉腋から短枝を出し、先から長さ2-3cmの細長い花柄を...
今日の高山植物は「ミネズオウ」(峰蘇芳)じゃ。 ツツジ科の常緑小低木。ミネズオウ属は、本種1種のみからなる。 本州の関東・中部地方以北~北海道に分布し、亜高山帯~高山帯の日当たりの良い岩場に生える。 高い峰に生える蘇芳(スオウ)が和名の元じゃな。 雪解け間もない高山の岩場でイワウメとほぼ同時期に咲きだす小さな花。 茎は細く、地面を這うように広がり、枝が斜上し、高さは10-15cmになる。 葉は対生し革質...
今回の高山植物はツツジ科で常緑低木の「アオノツガザクラ」(青の栂桜)じゃ。 北海道~本州中部地方以北の高山帯の雪渓わきなど、湿り気のある岩場や草地に生育する。 大雪山などではしばしば広大な群生も目にするのぅ。 茎は地を這いよく分枝する。茎の上部が斜上し高さは10-30cmになる。 葉は密に互生し、線形で長さ8-14mm、幅1.5mmになり縁には微小な鋸歯がある。 茎頂に長い花柄を直立し、壺型の花を4~7個つける。 ...
今日の高山植物は「シラネニンジン」じゃ。(セリ科シラネニンジン属) 別名、チシマニンジンとも呼ばれる高山植物じゃな。 北海道、本州中部以北に分布し、高山の日当たりの良い草地、岩礫地、砂礫地などに生育する。 セリ科の花の多くはほぼ同様の花を付けるため、見分けは茎や葉などを見ることじゃ。 シラネジンジンもハクサンボウフウなどと見た目は変わらない花の姿。 茎は直立し、上部は分枝し高さは10-30cmになる...
今日の高山植物は「チシマヒョウタンボク」じゃ。 北海道、本州(中部地方以北)の亜高山帯~高山帯の草地などに生える落葉低木。 高山で見られる樹の花で、大雪山系でよく目にするが、平地でも見られる種類はあるんじゃ。 高さは50 cm~1 m程度で、よく分枝する。 葉は対生し,広卵形 - 楕円形,葉先は丸く,全縁。葉裏は粉白色を帯びる。 新しい枝の先端の葉腋に紅紫色の花を2個ずつつける。 花冠は上唇と下唇からなる...
2025年がスタートしたが、みなさんも良いお正月を過ごせたじゃろう。 今年も不定期更新ながら立ち寄っていただければありがたい。 アレコレ事情で開始が7日正月となってしもうたわい。 2025年初の記事は高山植物の「ホソバイワベンケイ」じゃ。 「ベンケイソウ科」の植物で北海道から東北地方の高山帯の礫地に分布する。 日本固有種の高山植物じゃ。 東北地方や北海道ではイワベンケイより本種のほうが多い。 根茎は...
2024年の掲載はこれを持って終わりじゃ。 様々な予定などが入ったことで、2025年の開始も7~10日頃になりそうじゃな。 たのしい年末年始を過ごしてくだされや。 お花畑を飾る「エゾコザクラ」の群生じゃ。 その一部のズームアップ。 こちらは「アオノツガザクラ」じゃ。 いずれも大雪山緑岳へ向かう途中の花畑の画像じゃ。 また来年も雪解けころまでは高山植物に特化した掲載となるじゃろう。 また来年もよろし...
今日の高山植物は「エゾヒメクワガタ」じゃ。 日本では北海道のみに分布し、亜高山帯から高山帯の砂礫地や草地に生える多年草。 オオバコ科のクワガタソウ属の花で、オオイヌノフグリをはじめ多くの仲間があるんじゃ。 茎の高さは5~20cmほどで、全体に細かい軟毛がある。 柄のない広卵形の葉が対生し、縁には細かい鋸歯がある。 茎先の総状花序に直径約1cmの青紫色の花を数個つける。 花冠は4深裂し、花柱が花の外...
今日の高山植物は「ヒメイワタデ(姫岩蓼)」についてじゃ。 タデ科オンタデ属の多年草で北海道の表大雪や雌阿寒などで見られる高山植物じゃ。 高山帯の砂礫地などに生え、茎は細く下部よりよく分枝し、高さは5-30cmほど。 葉は長さ2-7cmの卵状披針形から披針形、縁は全縁、先は尖る。 花は枝先に円錐状の偽総状花序となって集まり,多数つく。 花径約3mm、花弁に見えるのは萼片で、淡緑白色または淡紅紫色を帯び5深裂する...
今日の高山植物は「イソツツジ」じゃ。 ツツジ科イソツツジ属の常緑小低木で、広義のイソツツジは、カラフトイソツツジも含まれておる。 北海道に特に多く、平地湿原(泥炭地)、火山灰地、高山、海岸草地などどこにでも見られる。 常緑広葉樹の小低木で樹高は100cmほどになり、よく分枝して茂る。 葉は披針形で硬く厚みがあり、縁は裏側に巻き込む=巻き込みが強いと細い葉に見えるんじゃ。 葉裏は全体に白色の軟毛が密...
今日の高山植物はツツジ科スノキ属の常緑小低木「コケモモ」じゃ。 アイヌ語では「フレップ」、欧米では「リンゴンベリー」と呼ばれておる。 北海道~九州に分布する常緑低木、いわゆる高山植物であり、高山の岩場や雪国の湿原に見られる。 コケモモという可愛らしい名前は、地面を這うように育つコケに、果実をモモに例えたもの。 野生のものを採取するのが一般的だったが、近年は苗の販売もあるのぅ。 亜高山から高山の...
今回の高山植物はサクラソウの仲間の「エゾオオサクラソウ」じゃ。 北海道と朝鮮半島に分布し、北海道では日高山脈・道東・道北で局地的に分布する。 高山の林縁や谷沿いに生える多年草で、オオサクラソウの変種。 オオサクラソウより花や葉がが大きく、葉裏や花茎などに縮毛が生えるのが特徴じゃ。 多年草で高さ15~40㎝になる。 葉は20㎝ほどの長柄の先に1個つき、直径5~12㎝ほどで掌状に7~9中裂する。 花茎の先端に...
今回の高山植物は...「ミヤマキンバイ」(深山金梅)じゃ。 バラ科の「キジムシロ属」で、他の属も含め似た花が多く判断に迷うこともあるんじゃ。 キジムシロ、ヘビイチゴ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、キンロバイ・・・まだまだあるのぅ。 本州中部以北・北海道の亜高山帯~高山帯の砂礫地、草地に生育する高山植物じゃ。 根茎は太く根生葉を多数出し、高さは7-20cmほどになる。 葉は3出複葉...
石川県の白山に基づく名前で「ハクサンイチゲ」じゃが、北海道で見られるのは... 「エゾノハクサンイチゲ」となり「エゾ」が付いておる。 分布は北海道に限らず東北でも見られる花じゃな。 基本の「ハクサンイチゲ」との違いは? 基本種は花の柄が短く4~8㎝、小葉に葉柄があり裂片は幅が広くて先が鈍い。 エゾノハクサンイチゲは葉の先は少し丸みを帯びておる。 北海道では一部は低山でも見られるが、基本は亜高...
いよいよ冬になってきたのぅ。 この先は2024年に周辺の山で見た未掲載の『高山植物』を掲載することにしたんじゃ。 更新は週に2-3回程度と思っておるが、暇つぶしに来て貰えればありがたいのぅ。 今回は初夏に見られる『ミツバオウレン』じゃ。 キンポウゲ科オウレン属の多年草で、別名「カタバミオウレン」とも呼ばれる。 北海道・中部地方以北の本州の、高山や深山の湿気のある草原に生育する。 花茎は緑色で、高さは5...
もう11月も終わりじゃな。カレンダーの残りは1枚。 そろそろ冬場の更新を再スタートしようかのぅ。 花のある風景は今回で一時ストップじゃ。 少し間を置いて、冬場は夏山で見た「高山植物」シリーズを進めるつもりじゃ。 冬の間ももう少しお付き合いいただければありがたいのぅ。 それでは、毎年同じ光景じゃが2024年の花の風景を掲載じゃ。 (いずれも撮影は2024.9.19) ※掲載写真はコンデジで撮影したも...
あと数回は「花のある風景」画像となりそうじゃな。 今回は春先の水芭蕉と、初夏のナデシコの咲く様子じゃ。 先ずは4月下旬に見た網走郊外の呼人にある水芭蕉群生地。 次は6月下旬に北見市郊外の仁頃山の麓の道路脇に群生していた「ムシトリナデシコ」。 水芭蕉群生地は毎年のように見に行っておるが、近年はかなり開花も早まっておる。 温暖化の影響とは思うが、雪や寒さの期間も縮まっておるでな。 ムシト...
あと数回は「花のある風景」画像となりそうじゃな。 今回は北の大地に広がる白い花...ジャガイモの花じゃ。 ジャガイモの花は城と淡い紅色、薄紫などがあるが、今回は白のみじゃ。 食用と加工用を合わせると、北海道で栽培されるジャガイモは15種ほどに及ぶんじゃ。 栽培地でのNO1は十勝地方じゃな。オホーツクはその次かな。 ※掲載写真はコンデジで撮影したものも多いんじゃ。(ピントが甘い) 素人じゃから花...
あと数回は「花のある風景」画像となりそうじゃな。 今回は春に群生が見られる妖精たちじゃ。 5月の連休後半や連休明けからみられる「ニリンソウ」などの群生の様子から・・・ 花爺が通う山の麓には「ニリンソウ」の群生地が何箇所も見られるんじゃよ。 手前の花は「オオバナノエンレイソウ」じゃな。時にはニリンソウとの共演もあるんじゃ。 そしてこちらは数年前に見つけた「ヤブイチゲ」の変異種と八重咲き種じ...
今後数回は「花のある風景」画像となりそうじゃな。 今回は初夏のキカラシが畑に広がる光景じゃ。 休耕田などで次の作付けに向けて肥料となるよう育てたものじゃ。 収穫が終わった畑でも翌年に向けてキカラシやヒマワリなどが植えられる。 ※掲載写真はコンデジで撮影したものも多いんじゃ。(ピントが甘い) 素人じゃから花の名前同定でミスがあるかもしれんが、違ったら勘弁な。m(_ _)m 今日も来てもらってあり...
今後数回は「花のある風景」画像となりそうじゃな。 今回は正式名称はアッケシソウじゃが、通称のサンゴ草が知られておるじゃろう 今年も綺麗に紅葉を見ることができたが、花は見ておらん。 (見ても花とは気づかないもので、開花時は撮影しておらんのじゃ) 全体の眺めじゃ。 間近で見た光景とマクロでのアップ画像。 ※掲載写真はコンデジで撮影したものも多いんじゃ。(ピントが甘い) 素人じゃから...
今回は「エゾヤマハギ」と「ヤブハギ」の記事じゃ。 「エゾヤマハギ」(蝦夷山萩)は北海道に自生するものを呼ぶが、近年は「ヤマハギ」と呼ぶ。 普通のヤマハギと区別が難しいこともあり、同種と判断されたようじゃな。 「ヤブハギ」(薮萩)は茎の基部はやや木質化するが、普通の萩と違い草本じゃな。 北海道~九州で見られ、低地~山地の林縁などに生えておる。 先ずは「(エゾ)ヤマハギ」(マメ科)についてじゃ。 マメ科...
今日は「カワミドリ」と「ゴボウ(ノラゴボウ)」の話じゃ。 「カワミドリ」(河碧・川緑)は北海道~九州で見られ、湿りがちな場所に生えている。 草全体に芳香があり、長い紫色の花穂をつける。茎葉や根が漢方薬に用いられている。 「ゴボウ」(牛蒡)は野菜としておなじみだが、花を見ることは普通は無いじゃろう。 栽培種のゴボウが逸出・野生化したものは「ノラゴボウ」の別名でも呼ばれる。 先ずは「カワミドリ」(シソ科)じ...
今回は晩夏にみられる「ヤナギタンポポ」と「ナガボノ(シロ)ワレモコウ」じゃ。 「ヤナギタンポポ」(柳蒲公英)は北海道・本州・四国で見られる多年草じゃ。 葉がヤナギに似てタンポポのような花をつけることで名づいたものじゃろう。 「ナガボノワレモコウ」(長穂の白吾亦紅)は白花と赤花があり、それぞれ別に呼ぶこともある。 コバナワレモコウ(白花)とワレモコウとの間にできた自然雑種と考えられている。 先ずは「ヤ...
今回は同時期に見られる「シラヤマギク」と「ツリガネニンジン」の花じゃ。 「シラヤマギク」(白山菊)は沖縄を除くほぼ全域で見られる秋の山地に咲く野菊の1種。 野山に自生するキクの仲間で、基本的には乾燥した場所を好むようじゃな。 「ツリガネニンジン」(釣鐘人参)は北海道~九州の山野、山麓、山地の草原、林縁、草刈など 管理された河川堤防、山道の脇、林縁などに自生しておる。 先ずは「シラヤマギク」(キク科)に...
今回は「サラシナショウマ」&「ホソバウンラン」についてじゃ。 「サラシナショウマ」(晒菜升麻)は北海道~九州の山地などで見られる多年草の植物。 山菜で利用され、さらに漢方薬でもあります。「ヤマショウマ、ヤサイショウマ」等とも呼ばれる。 「ホソバウンラン」(細葉海蘭)はヨーロッパからシベリア・中国の原産の植物じゃ。 大正時代に薬用や観賞用に導入されたものが、逸出して野生化しておる。 先ずは「サラシナシ...
今日は晩夏に多く見られる「ミゾソバ」&「ヤブマメ」の記事じゃ。 「ミゾソバ」(溝蕎麦)は北海道~九州の山地の小川沿いや沼沢地、湿地、水田、湖岸などに自生する。 その見た目が蕎麦に似ていることが和名の由来になっている。 「ヤブマメ」(藪豆)はほぼ全国で見られるツル性の一年生草本。林縁や草原などに生育する。 地上花に加え、地下にも閉鎖花をつけて結実する。 先ずは「ミゾソバ」(タデ科)についてじゃ。 花が...
今回は「ツリフネソウ」とその仲間の記事じゃ。 「ツリフネソウ」(釣船草)は北海道~九州の低山から山地のやや湿った薄暗い場所に自生する。 ツリフネソウは変化も多いようで、地域による種類もあるようじゃな。 基本は紅紫色の花の「ツリフネソウ」じゃが、色などで名前も変わるんじゃ。 ツリフネソウ科ツリフネソウ属に分類される一年草。 紅紫の花は「ムラサキツリフネ」との別名もある。 草丈は40-80 cmほどで、茎は...
今回は怖い「エゾトリカブト」&邪魔な「ミヤマニガウリ」の話じゃ。 「エゾトリカブト」(蝦夷鳥兜)は猛毒の植物で知られるのぅ。 トリカブトの中でも世界最強の毒を持つ種類で、北海道内に自生しておる。 「ミヤマニガウリ」(深山苦瓜)は北海道~九州で見られるつる性の1年草じゃ。 ツル性で他の植物に絡み延びるが、周辺の植物を覆い尽くすほど広がったりする。 先ずは「エゾトリカブト」(キンポウゲ科)についてじゃ。 ...
今回は「ノブキ」と「オオアワダチソウ」の話じゃ。 「ノブキ」(野蕗)は北海道から九州までに分布し、山地の木陰や谷間などに生える。 ノブキ属は世界に4種があるが、日本に産するのは本種のみと言われる。 「オオアワダチソウ」(大泡立草)は北アメリカ原産で、日本では帰化植物として全国に定着している。 要注意外来生物に指定され、日本の『侵略的外来種ワースト100』にも選定されている植物じゃ。 先ずは「ノブキ」(キ...
今日は「ヤブカンゾウ」と「トゲチシャ」の掲載じゃ。 「ヤブカンゾウ」(藪萱草)は「ワスレグサ」とも呼ばれ、どちらが正式名称か不明じゃな。 ワスレグサ属の多年草の一種で北海道~九州に自生する植物じゃ。 「トゲチシャ」(刺萵苣)はヨーロッパ産の植物で「トゲヂシャ」とも呼ばれる。 葉裏の中央脈に1列に刺が並ぶのが特徴で、葉の形も変化が多いようじゃな。 先ずは「ヤブカンゾウ」(ツルボラン科)についてじゃ。 ...
今日は「ウシタキソウ」と「ミミコウモリ」についてじゃ。 「ウシタキソウ」(牛滝草)は北海道~九州に分布し、山地の湿り気のある林内に生育しておる。 発見された山の名の「牛滝山」に由来するが、大阪府と富山県に同名の山があり、どちらの山かは不明じゃ。 「ミミコウモリ」(耳蝙蝠)は低地から山地の林縁や渓流沿いに生育する多年草で、 北海道と東北に見られ、葉の基部が耳状で、葉の形が蝙蝠に似るところから名づいたよう...
今日は「エゾノキツネアザミ」と「アメリカ(セイヨウ)オニアザミ」についてじゃ。 「エゾノキツネアザミ」(蝦夷狐薊)はエゾと名づいておるが、本州北部でもみられる。 平地の河川敷や海岸の草地、林縁、畑の縁などに生えておる。 「アメリカオニアザミ」はヨーロッパ原産のアザミであり「セイヨウオニアザミ」とも呼ばれる。 日本には、北海道、本州、四国に移入分布しておる。北海道ではブルーリストにも指定されておるのぅ...
今日は「ホザキナナカマド」と「(エゾ)ゴマナ」の花についてじゃ。 「ホザキナナカマド」(穂咲七竈)は北海道、下北半島及び本州中北部の山地に分布しておる。 低地~山地の林縁などに生え、幹の高さが2~3メートルになる落葉低木じゃな。 「エゾゴマナ」(蝦夷胡麻菜)は北海道、本州(東北地方北部)に分布と言われるが、 本州の「ゴマナ」との差はほぼ無く、近年は同一植物と判断されて「エゾ」が付かないようじゃな。 先...
郊外の野原や低山で見かける「ヨブスマソウ」と「ヤブジラミ」についてじゃ。 「ヨブスマソウ」(夜衾草)は北関東以北~北海道に自生し、背丈は3mにも達する大きな植物じゃ。 春の若いときには食用にもなり、花爺は天ぷらで食べるのが大好きなんじゃよ。 「ヤブジラミ」(藪虱)は日本全土の野原や道ばたにふつうに生える植物じゃ。 果実の形がシラミに似ること、果実がシラミのように人に付着して離れなくなることで名づいたも...
今回は名前が親戚みたいな植物「ミズヒキ」&「キンミズヒキ」じゃ。 「ミズヒキ」(水引)は日本全国で見られる可愛らしい花じゃが、種は「引っ付き虫」。 種も多いので放置すると一気に群生となり広がってしまう花じゃ。 「キンミズヒキ」(金水引)はミズヒキと分類も見た目も異なっておるのぅ。 分布は北海道~九州に分布し、花後の種はミズヒキより「引っ付き虫」感が強いんじゃ。 先ずは「ミズヒキ」(タデ科)についてじ...
今日は花爺が普段通う山で見る「チシマオドリコソウ」と「ヤマハハコ」の記事じゃ。 「チシマオドリコソウ」(千島踊子草)は北海道、本州(中部以北)に自生する帰化植物じゃが・・・ 一部の節では北海道、本州(中部以北)のものは在来種ともいわれておる。 「ヤマハハコ」(山母子)は本州北部~北海道で見られる多年草じゃ。 山地に生え「ハハコグサ」に似ることでヤマハハコと名づいたようじゃな。 先ずは「チシマオドリコソウ...
今日は「オオウバユリ」と「ハエドクソウ」についてじゃ。 「オオウバユリ」(大姥百合)は本州の中部以北、北海道に分布しておる。 「ウバユリ」の変種とも言われるが、北海道ではアイヌの食料でもあった。 「ハエドクソウ」(蠅毒草)は植物全体に有毒成分があり、根を煮詰めハエ取り紙に使われていた。 北海道から九州に分布し、別名はハエトリソウ、ハエノドク、ハイドクソウなど。 先ずは「オオウバユリ」(ユリ科)について...
野山の花としてはドクダミの1種じゃが、広大なジャガイモ畑の光景をプラスじゃ。 「ドクダミ」(蕺)は別名が多すぎるので、特に記載はしないことにした。 名前に毒が付くが有毒の植物ではないのも不思議じゃな。 「ジャガイモ」は作物の一種なので、改めて花として取り上げることもない。 北海道は日本一の生産地でもあるため、初夏の広大な花は魅力があるのぅ。 「ドクダミ」(ドクダミ科)はほぼ全国に分布しており、...
今日は花の色が似た2種で「ベニバナツメクサ」と「エゾミソハギ」じゃ。 「ベニバナツメクサ」(紅花詰草)の原産地はヨーロッパから西アジアで、明治時代に牧草として移入された。 クリムソンクローバーの名で牧草として導入されたが、あまり普及せず野山に移出したんじゃ。 「エゾミソハギ」(蝦夷禊萩)は北海道〜九州の畑や路傍の水辺の湿地に自生しておる。 ほぼ全国に自生する植物ながら「蝦夷」が付いたのも珍しいじゃろ...
今日は「ホザキシモツケ」と「クルマユリ」の記事じゃ。 「ホザキシモツケ」(穂咲下野)は一時期「絶滅危惧II類」に指定されていたが解除されておる。 北海道及び本州中北部の一部地域に分布する落葉樹で、庭園に多いシモツケの仲間じゃ。 「クルマユリ」(車百合)は北海道や本州の中部以北や四国の剣山などに分布の(亜)高山性多年草じゃ。 花爺も好きな可愛らしいユリの花じゃが、北海道では平地の草原などでも見られるのぅ。...
今回は「ヨツバヒヨドリ」&「ミソガワソウ」についてじゃ。 「ヨツバヒヨドリ」(四葉鵯)は四国、近畿地方以北~北海道の低地~亜高山帯に生えておる。 ヒヨドリバナやサワヒヨドリに似るが、葉が3~4個輪生することで見分けられる。 「ミソガワソウ」(味噌川草)は北海道、本州の中部地方以北・奈良県、四国の石鎚山に分布しておる。 日本固有種で亜高山帯の草地や深山の渓流沿いなどに生育し、群生することが多い。 先ず...
今回は低木の「ハマナス」と山野で見る「ミヤマタニタデ」じゃ。 「ハマナス」(浜茄子)は北海道に多く、本州の太平洋側は茨城県、日本海側は鳥取県が南限じゃな。 別名「ハマナシ」とも呼ばれ、海岸の砂地に生えて、群落を作ることもある。 「ミヤマタニタデ」(深山谷蓼)は北海道~九州の深山や高山の湿った林床、高地の湿地などに自生。 姿がタデに似ていて、深山の湿り気の多い所に生えていることから名付けられた。 先ず...
今日は「ヤナギラン」と「メマツヨイグサ」の出番じゃ。 「ヤナギラン」(柳蘭)は北海道&本州の亜高山帯から山地に分布しておる。 冬はスキー場となっている草原に、ヤナギランの赤紫色の花が群落となって咲くのも見られる。 「メマツヨイグサ」(雌待宵草)は道端や荒れ地などに生える雑草。 北アメリカ原産で日本では帰化植物の一つじゃが、北海道では「ブルーリスト」なんじゃ。 まずは「ヤナギラン」(アカバナ科)について...
今日は「エゾノキリンソウ」と「ウラジロタデ」についてじゃ。 「エゾノキリンソウ」(蝦夷麒麟草)は北海道に分布と言われるが・・・ 本州・四国の一部でも見つかっておるとの記載もあるんじゃが...? 「ウラジロタデ」(裏白蓼)は名前から想像できそうな植物じゃな。 北海道、本州中北部に分布し、亜高山帯から高山帯で見られる。 まずは「エゾノキリンソウ」(ベンケイソウ科)の簡易説明じゃ。 低山から高山帯の岩礫地、...
今回は「エゾスズラン」と「クモキリソウ」という少し珍しい花じゃな。 「エゾスズラン」(蝦夷鈴蘭)は普通に知られる白い「スズラン」とは全く異なる花じゃ。 北海道~九州で見られるラン科カキラン属の多年草で、別名「アオスズラン」。 「クモキリソウ」(蜘蛛切草)は花全体が緑系なので見逃しやすいかもしれんのぅ。 これも北海道~九州で見られるが、平地ではあまり見られないじゃろう。 まず「エゾスズラン」(ラン科)に...
今日は樹木の花で「イタチハギ」&「ウリノキ」の2種じゃ。 「イタチハギ」(鼬萩)は北米原産のマメ亜科の落葉低木の一種。 別名「クロバナエンジュ」で、道路法面に植えられたりするが、河原などに野生化も進んでおる。 「ウリノキ」(瓜の木)は北海道~九州の山地の林内に生える。 和名は、葉の形態がウリに似ていることに由来するそうじゃな。 まずは「イタチハギ」(マメ科)についてじゃ。 樹木の高さは1-5mほどで、樹...
今日は低山などで見られる「オニシモツケ」と「ミゾホオズキ」の花じゃ。 「オニシモツケ」(鬼下野)は本州中部以北~北海道に分布する大形の多年生草本じゃ。 シモツケソウの仲間では最も大きく3m近くに達することで「鬼シモツケ」と名付けられたものじゃ。 「ミゾホオズキ」(溝酸漿)は北海道~九州に分布し、山野の水湿地・湧水のほとり・溝などに生育する。 そっくりな「オオバミゾホオズキ」もあるが、大きめな葉の縁は...
今回は街でも山でも見られる樹木の花で、「ハクサンシャクナゲ」と「ノイバラ」じゃ。 「ハクサンシャクナゲ」(白山石楠花)は北海道~本州、四国の一部で見られる。 平地から亜高山・高山で見られる低木の花じゃな。 「ノイバラ」(野茨)はノバラとも言わ、日本のノバラの代表的な種じゃな。 沖縄以外の日本各地の山野に多く自生しておる低木じゃ。 まずは「ハクサンシャクナゲ」(ツツジ科)からじゃ。 樹高は3mほどにもな...
今回は「エゾキヌタソウ」と「エゾタツナミソウ」で、どちらもエゾが付く名前じゃ。 「エゾキヌタソウ」(蝦夷砧草)は北海道の原野や山地の日当たりのよい草地に生育する多年草じゃ。 花爺の自宅近くで、普段通う山の山頂でも見られる白く小さな花じゃな。 「エゾタツナミソウ」(蝦夷立浪草)は北海道~本州(中部地方以北)で見られるタツナミソウ属の花じゃ。 同じ属では5種ほどあるようじゃが、ナミキソウにも似た明るい色の...
今日はナデシコ科の共演で「カラフトホソバハコベ」と「エゾオオヤマハコベ」じゃ。 「カラフトホソバハコベ」(樺太細葉繁縷)は本州の関東・中部地方以北~北海道で自生の多年草。 1960年代に北海道への帰化が報告され、今では北日本に広がっていると言われておる。 「エゾオオヤマハコベ」(蝦夷大山繁縷)は北海道~本州北部の低地や山地のやや湿った草原で見られる。 北海道では低地の草地などで普通に見られる花の一つじゃ...
今回は外来種である「ムラサキウマゴヤシ」と同じマメ科の「エニシダ」じゃ。 「ムラサキウマゴヤシ」(紫馬肥)は地中海沿岸から広がった牧草の一種じゃ。 「アルファルファ」とも言われ、人が飼料作物として用いた最も古い植物と言われておる。 「エニシダ」(金雀枝)は欧州原産で日本では園芸種扱いとなっておる。 江戸時代の延宝年間に中国を経由し、黄色い花の観賞用として日本へ渡来した。 まずは「ムラサキウマゴヤシ」...
今回は「エゾスカシユリ」&「セイヨウノコギリソウ」じゃ。 「エゾスカシユリ」(蝦夷透百合)は国内では北海道と青森など一部にのみ自生しておる。 軽い砂質の土地を好むようで、道内ではオホーツクの砂丘や草原に多くみられるユリじゃ。 「セイヨウノコギリソウ」(西洋鋸草)はヨーロッパ原産のキク科ノコギリソウ属の1種。 英名&牧草学ではヤロー(yarrow)と呼ばれ、ヒツジに好まれるとされておる。 まずは「エゾスカシユ...
「ギンリョウソウ」(銀竜草)も「シャクジョウソウ」(錫杖草)も変わった植物じゃが、 双方とも葉緑素を持たない「腐生植物」と言われる仲間じゃな。 山などでは見られるが平地では見ることは無いじゃろう。 まずは「ギンリョウソウ」(ツツジ科)についてじゃ。 別名「ユウレイタケ」と言われ名前はキノコみたいじゃな。 全国に分布しており、針葉樹林や広葉樹林の湿った腐植に生える。 ベニタケ属、チチタケ属の数多くの種...
今日は「バイケイソウ」と「チシマアザミ」についてじゃ。 「バイケイソウ」(梅蕙草)は北海道~九州の山地から亜高山帯にかけての林内や湿った草地に分布しておる。 高山でも多いが花爺が普段通う山の麓でも多く見られる植物じゃ。 「チシマアザミ」(千島薊)は北海道で最も多く見られるアザミの一種じゃ。(本州は自生せず) 葉などは変異もあり同じではないものを見かけるのぅ。 まずは「バイケイソウ」(シュロソウ科)から...
お盆休みをいただいたが、その間には台風やら地震やらで落ち着かなかったようじゃな。 花爺の地域はそれらの影響もなく、落ち着かない天気の中にあったのみじゃ。 今日から再開じゃが「コバンコナスビ」と「ジンヨウイチヤクソウ」の花じゃ。 「コバンコナスビ」(小判小茄子)はヨーロッパ原産で北海道と本州の一部に帰化し、 道端や荒れ地、やや湿った所などに生育する多年草じゃ。 水草の仲間でもあ「。ヨウシュコナスビ、...
地震だ台風だ猛暑だ・・・落ち着かないままお盆を迎えそうじゃな。 花爺は影響を感じない場所におるが、一応お盆休みとしてブログはお休みじゃ。 来週からまた始めようと思うておる。 皆さんのブログ訪問もお休みさせていただくので、よろしゅうお願いします。...
今回は「チョウジソウ」と「ムシトリナデシコ」の花じゃ。 「チョウジソウ」(丁字草)は北海道から宮崎県にかけて分布し、川岸や原野などの、やや湿った草地に自生する。 かつては全国的に分布しておったが、今では野生絶滅あるいは絶滅危惧種に指定されている地域が多いんじゃ 「ムシトリナデシコ」(虫取り撫子)はハエトリナデシコ、コマチソウ、ムシトリバナの別名もある。 茎の粘着部で小昆虫を捕らえたりするが、受粉...
今回は駆除対象な「コウリンタンポポ」の三種の花じゃ。 北海道ではブルーリスト入りしている「コウリンタンポポ」、「キバナコウリンタンポポ」、 そして「ハイコウリンタンポポ」の三種が野生化し、急速に広がっておる。 元々はヨーロッパ産じゃが、多くが牧草に種が紛れ込んだりで、北海道に入り野生化の道を辿ったんじゃ。 当初は北海道内で留まっていたようじゃが、今では全国に飛び火しているようじゃな。 「コウ...
今回は外来種が野生化している花で、「ヒレハリソウ」&「オオアマナ」の2種じゃ。 「ヒレハリソウ」(鰭玻璃草)は明治時代にコンフリーの名で野菜や薬草として導入され、帰化したものじゃ。 庭木や鉢植えでも見かける多年草で、垂れ下がって咲く淡紅色で「玻璃草(はりくさ)」とも呼ばれる。 「オオアマナ」(大甘菜)も明治に観賞用に輸入され、栽培品が逸出し野生化しておる。 名はアマナに似ていることに由来するが、アマナ...
今日はラン科の花で「コケイラン」と「サイハイラン」の2種じゃ。 どちらもよく目に付くラン科の花で比較的低山で見られる花じゃな。 「コケイラン」(小蕙蘭)は北海道~九州に分布し、山地の湿り気のある林内に生育しておる。 花期は5-7月で高さ30-40cmになる花茎が直立し、下から上に向けて花は開花してゆくんじゃ。 「サイハイラン」もピンク系なので目に付きやすい花じゃな。 こちらも北海道~九州で見られる花で山地の...
今日は「ベニバナイチヤクソウ」と、よく知られるスズランの花じゃ。 「ベニバナイチヤクソウ」(紅花一薬草)は本州中部地方以北~北海道に自生しておる。 山地帯から高山帯下部の草地、低木林、林縁などに生育し、同属の他種と異なり、群生することが多い。 花の部分だけみれば「スズラン」のような鈴の形にみえるのぅ。 「スズラン」(鈴蘭)が、別名「君影草」とか「谷間の姫百合」と呼ばれこともある。 北海道、本州、九州...
今日は「エゾレイジンソウ」と「ミヤマオダマキ」の花じゃ。 「エゾレイジンソウ」(蝦夷伶人草)は北海道、本州中部以北に分布する植物じゃ。 かつては「エゾノレイジンソウ」と「ノ」があったが、今は無いのが正式名。 烏帽子状の薄い黄緑色の花を多数つけるのが特徴じゃな。 「ミヤマオダマキ」(深山苧環)も北海道~中部地方以北に分布するが、園芸用も広がっておる。 山野で見るミヤマオダマキは、亜高山帯や高山帯の岩場...
今回は自生の減った「クロユリ」と、芝地で普通に見る「コテングクワガタ」じゃ。 「クロユリ」(黒百合)は北海道のほか、東北の一部・中部地方の白山で見られる。 石川県の「郷土の花」でもあるのぅ。 山での自生が減少しており、逆に市販の商品が増え続けておる花じゃ。 一方の「コテングクワガタ」(小天狗胡鍬形)はヨーロッパ産じゃが、北海道・本州に帰化しておる。 普通に芝地や道端で見られるが、小さいため気づかない...
今回は「エゾイブキトラノオ」(蝦夷伊吹虎の尾)と「オオヤマフスマ」(大山衾)の2種じゃ。 「エゾイブキトラノオ」は全国に分布する「イブキトラノオ」と亜種同士で兄弟ともいえる関係じゃが、 これを同じものとして扱う場合もあるようじゃな。 「オオヤマフスマ」は北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の夏緑樹林縁または草原に生育する。 地を這うように伸び小さな白い花をさかせるが、あまり目立たず素通りされること...
今回は「ホウチャクソウ」とそっくりさんの「キバナホウチャクソウ」じゃ。 「ホウチャクソウ」(宝鐸草)は全国の山地や丘陵地の雑木林などのひらけた場所に群生しておる。 チゴユリ属の花で、初夏に地味だが白から緑へのグラデーションが美しい花をつける。 そして色違いとも言えそうなのが「キバナホウチャクソウ」(黄花宝鐸草)なんじゃ。 ホウチャクソウに似ているが花被片が淡い黄色であることから区別されておる。 先ず...
今日は同じ仲間の「アケボノセンノウ」と「マツヨイセンノウ」の2種じゃ。 「アケボノセンノウ」(曙仙翁)は別名で「レッドキャンピオン」とも呼ばれる花じゃ。 以前は「ヒロハノマンテマ」と呼ばれ、ヨーロッパ原産で観賞用が自然界に流出したものじゃ。 同じ仲間で白花の種類じゃが、名前が異なり「マツヨイセンノウ」(待宵仙翁)という名じゃ。 明治時代に移入され、逸出したものが帰化植物として定着した。 日本での分布...
今回は「ノビネチドリ」(延根千鳥)と「オオヤマオダマキ」(大山苧環)の花じゃ。 「ノビネチドリ」はラン科の花で北海道、中部以北の本州、さらには四国に分布しておる。 低山帯~亜高山帯の草地や明るい林などに自生する多年草じゃな。 花は白とピンクの双方があるが、地域などで偏ったりすることもある。 「オオヤマオダマキ」はオダマキの一種で北海道~九州に自生しておる。 山地の林縁や道端の草地などに自生するが、...
今日は野山に自生する「ミヤマハンショウヅル」と「ユキザサ」じゃ。 「ミヤマハンショウヅル」(深山半鐘蔓)は亜高山帯~高山帯に生える高山植物の一つじゃ。 鐘形で紅紫色の花を咲かせる変わった形の花でもあるのぅ。 「ユキザサ」(雪笹)は現物を見れば「なるほど名前のとおりかも」と思うじゃろう。 雪のように白い花を咲かせ、花の後には実をつけるが熟すれば真っ赤になる。 先ずは「ミヤマハンショウヅル」(キンポウゲ...
今回は「オオアマドコロ」と「シャク」についてじゃ。 「オオアマドコロ」(大甘野老)はユリ科であったが、その後はキジカクシ科、今はクサギカズラ科じゃ。 現代は科学的な分析により分け方も変化しておるでのぅ。コロコロ変わるのはユリ科が多いんじゃ。 この仲間も見た目でそっくりさんが多くて、ポイントを把握しなきゃ難しいのぅ。 そして「シャク」(杓)はいかにもセリ科と言えそうな花を沢山付けるんじゃ。 別名も多く...
今日は「クリンソウ」(九輪草)と「オドリコソウ」(踊子草)についてじゃ。 クリンソウは北海道、本州、四国に生育し、せせらぎや渓谷の湿地などに時に群生する。 高さ30-90cmほどになり、日本に自生するサクラソウ科の植物では最も大型なんじゃ。 そしてオドリコソウは北海道から九州で見られるよく知られた花じゃな。 群生が多く見られシソにそっくりな大きめな葉の間に花を付ける。 先ずは「クリンソウ」(サクラソウ科)...
今回は双方とも白い魅力的な花をつける「シウリザクラ」と「ツバメオモト」じゃ。 シウリザクラ(シウリ桜)はアイヌ語由来なためシウリは漢字は使っておらん。 新しい枝の先に長さ12~20 cmの総状花序をつけ、ブラシ状に多数の花をつけるのぅ。 そして「ツバメオモト」(燕万年青)は花は白く、開花時にはやや下を向く。 花後の実は瑠璃色でとても特徴的じゃが、自然界にこの色の実は稀じゃな。 先ずは「シウリザクラ」(バラ科...
今日は「クルマバツクバネソウ」&「マイヅルソウ」の花で、どちらも北海道~九州で見られる。 「クルマバツクバネソウ」(車葉衝羽根草)はあまり知られていないとも思える花じゃな。 花というイメージから少しズレておる姿なので、納得はできるのぅ。 「マイヅルソウ」(舞鶴草)は白く可愛い花を付け、群生も見られるため知る人も多いじゃろう。 先ずは「クルマバツクバネソウ」(シュロソウ科)の画像からじゃ。 茎の...
今回はフデリンドウ(筆竜胆)とクルマバソウ(車葉草)の2種じゃ。 フデリンドウは開花時は2-3cmしか無いものも多く、見過ごしたり踏みつけたりしがちじゃな。 最終的には10cmほどになるものもあるが、色合いがとても気に入られる可愛い花じゃ。 そしてクルマバソウは茎が直立し高さは20-30cmになり群生もよく見られるのぅ。 断面は四角形で毛は無く、葉は6-10個が輪生するので名前の通りじゃな。 先ずはフデリンドウ(リ...
分布が限られる「クシロワチガイソウ」(釧路輪違草)はか細い感じの植物じゃ。 青森県・岩手県・栃木県の一部と北海道に分布する白く小さな花じゃな。 「ハルザキヤマガラシ」(春咲山芥子)はヨーロッパから入ってきた黄色の花で全国に帰化しておる。 ヤマガラシ、フユガラシとの別名のとおり、辛味があって食用となる「菜の花」じゃな。 先ずは「クシロワチガイソウ」(ナデシコ科)じゃ。 高さは25cmほどになるナデ...
レンプクソウは別名「ゴリンバナ」とも言われ、茎頂に微細な花を5つ付けておる変わった花じゃ。 長い地下茎に「福寿草」が続いて来たのを見た人が「連福草」と言い出したといわれておる。 ヤブニンジンは花と種の付き方が線香花火に見えたりするセリ科の花じゃ。 地域によって「ウマゼリ」とか「ナガジラミ」などとも呼ばれておる。 先ずは「レンプクソウ」(レンプクソウ科)じゃ。 細く長い地下茎があり、それを横に伸...
今日は「ズダヤクシュ」(喘息薬種) & 「オオバナノエンレイソウ」(大花延齢草)じゃ。 ズダヤクシュは漢字和名を見るとわかるが「喘息に効く薬草」から名づいたものじゃ。 森林内や山の麓などでもよく見かける花じゃな(北海道~九州で自生) エンレイソウの中でも大きく上向きの花をつけるのが「オオバナノエンレイソウ」じゃ。 エンレイソウ(アズキ色)やミヤマエンレイソウ(白)は花を横・下向きに付けておる。 先ず...
今回は樹木の「エゾノウワミズザクラ」(バラ科) & 小さな草花「コミヤマカタバミ」(カタバミ科)じゃ。 エゾノウワミズザクラ(蝦夷上溝桜)はバラ科樹木で高さ15mほどになる。 シウリザクラにも似た白い穂状に花をつけるタイプじゃな。 そして陽射しが無ければ閉じている「コミヤマカタバミ」は華奢な草本じゃ。 先ずは「エゾノウワミズザクラ」じゃ。 花は強い芳香を放ち、樹皮は染料に用いられるほか、鎮咳効果を...
今回は「センボンヤリ(千本槍)」 & 「ノハラムラサキ(野原紫)」じゃ。 「センボンヤリ」の頭花は春型と秋型の2型ある。(別名は「ムラサキタンポポ」) 「ノハラムラサキ」は似た花をよく見るため、区別に迷ってしまうんじゃ。 先ずは「センボンヤリ」(キク科)からじゃ。 花を見たら、いかにも「キク科」の花と思えるじゃろう。 春型の花茎は高さ10cmくらいになり、4-6月頃、径1.5cmの頭花をつける。 春型の頭...
今日は低木の「ツルシキミ」と春山に多い「コキンバイ」の花じゃ。 ツルシキミ(蔓樒)はミカン科の低木で雌雄異株で花も雄花と雌花は異なっておる。 コキンバイ(小金梅)は黄色いバラ科の花で、山地のブナ帯より高い森林の開いた土地で見られる。 まずはツルシキミの画像からじゃ。 雄花と雌花は見た目が違い、雄花は派手で雌花は控えめと見えるじゃろう。 茎の下部が地を這い、高さは30-100cmほどで枝はしなり、折れにく...
今回はセンリョウ科の「ヒトリシズカ」と、スグリ科の「トガスグリ」という花じゃ。 ヒトリシズカは名前では知られておる花じゃろうが、トガスグリの花はあまり意識しないと思われる。 花爺の地域ではどちらも4月末~5月末頃に見られる花じゃな。 先ずはヒトリシズカ(一人静)からじゃ。(縮小のサムネは拡大可能) 一般的には15-30cmの高さになる多年草じゃ。 根茎から何本もの茎を立て、葉は上の方に十字対生しておる...
今日は同じ仲間の「エンレイソウ」&「ミヤマエンレイソウ」(何れもシュロソウ科)じゃ。 エンレイソウは特に地域ごとの名前があって、見た目も少しずつ違っておる。 ミヤマエンレイソウは「シロバナエンレイソウ」とも呼ばれ花は少し小さめじゃな。 (オオバナノエンレイソウも仲間じゃが、今回は含まれておらん) 先ずは小豆色の萼片を見せる「エンレイソウ」(延齢草)じゃ。 高さは20-40cmほどじゃが変異が多い植...
今回はケシ科の「エゾキケマン」&カヤツリグサ科「オクノカンスゲ」じゃ。 二つは何ら関係のない植物じゃが、カヤツリグサ科などは普段あまり意識することもないじゃろうなぁ。 先ずは仁頃山でも数か所で見られる「エゾキケマン」(蝦夷黄華鬘)からじゃ。 稀に7-80cmほどの株もみるが、通常は10-40cmほどの大きさじゃな。 陽当りの良い山地の傾斜地などでよく見られる花で、ケシ科の仲間でエゾエンゴサクと花の形は...
今回は「ショウジョウバカマ」(猩猩袴)と、誰もが知る「オオイヌノフグリ」(大犬陰嚢)じゃ。 ショウジョウバカマは「シュロソウ科(旧ユリ科)」の花で、湿った場所に生える。 一方のオオイヌノフグリは普通に草地などで見られ、似たような花も多いのぅ。 まずは「ショウジョウバカマ」じゃ。 北海道から九州の亜高山の湿った草地などで見られる花で「高山植物」でもある。 開花時は20cm足らずじゃが、花後に伸びて4-50...
今回はニリンソウ(二輪草)のみの掲載じゃ。(キンポウゲ科) 他の花でも様々な変異はあるが、ニリンソウも群生など見ていると発見はあるのぅ。 今回は普通のニリンソウと少し変わったもの、そしてミドリニリンソウについての記事じゃ。 ※サムネ画像はクリック拡大可能じゃ※ 図鑑にも「変異が多い」と記されておるが、花の姿や数、そして葉などに変異があるんじゃ。 花は通常は2-3個がメインじゃが、時に1個とか4個の個体...
桜の咲く頃に一緒に開花するのが「エゾムラサキツツジ」じゃが、 少し遅れて白い花も開花するが、同じ花の色違いではないんじゃ。 白い方は「シロバナトキワツツジ」で変異種として扱われておる。 先ずは多く見られる「エゾムラサキツツジ」(蝦夷紫躑躅)じゃ。 北海道で自生するツツジじゃが、東部や北部に多く見られる。 よく分枝し広がるが高さはせいぜい2mほどじゃな。 広大な群生が見られるのは、北見市留辺蘂町...
今回は「オクエゾサイシン」(ウマノスズクサ科) そして「シロイヌナズナ」(アブラナ科)じゃ。 何れも4月中旬から5月上旬ころに見られる春の花じゃな。 (下の小さな画像(サムネ)はクリックで拡大可) まずは少し変わった感じもする「オクエゾサイシン」(奥蝦夷細辛)からじゃ。 葉の下に花をつけるため、花として意識できず見逃されがちな花じゃな。 10-15cmになる柄に葉を二つだしている。 根本に見える花に花弁は無...
山の傾斜地や岩場、そして湿地で見る春の花じゃ。 先ずは花も小さく背丈も低く、春の傾斜地などで咲く「ヒメイチゲ」(姫一華)じゃ。 葉は線状披針形で三個輪生しておる。 花弁に見えるのは萼片で5個ある「キンポウゲ科」の花じゃ。 そっくりさんに「エゾイチゲ」があるが、葉の形が異なるのですぐわかるじゃろう。 写真は4月中旬~5月中旬頃のもので、高度や日の当たり方で開花も変わるんじゃ。 次は山の岩...
早春を彩る白い花と黄色の花のコラボじゃ。 黄色も白も春を待つ雪国の人間には元気を与えてくれているじゃろう。 この花たちは時に群落に混在することもある。 先ずは「キバナノアマナ」じゃが、花爺の地域では平地でも海辺でも山でも見られる。 ユリ科の花で漢字では「黄花甘菜」で、いかにもユリ科らしい葉が肉質で白っぽい漢字がするのぅ。 4月中旬~5月上旬頃がピークじゃな。 次は同時期にみられる「アズ...
春の花は一気に開花することも多く、撮影で漏らしてしまうこともあるんじゃ。 単に一時的に撮影して終わることもあれば、数回同じ花を撮ることも当然あるのぅ。 花の姿や色の変化、変異種があったりと自然界の面白さを味わえる。 先ずはフッキソウじゃな。 多くの場所で見られる花じゃが、ツゲ科の仲間で常緑樹低木なんじゃよ。 秋には既に花の準備ができており、そのまま雪の下で厳しい冬を過ごしておる。 春になれば開...
1週間ほど更新も休ませてもらったが、2024年版を開始しようかのぅ。 今年から少し表示する中身を変えてみたが、あまり代わり映えはせんようじゃな。 細かな説明は省き、花の種類を増やせるようにやってみたい。 一回の更新で3種程度の花の画像を掲載し、週に2~3回ほど更新するつもりじゃ。 時には見にきてもらえると、ありがたいのぅ。 今回は4月から開花の花を載せていくかのぅ。 ※サムネ画像は拡大可 かつては「...
前回告知したように、2024年春の花から少し内容を変えるつもりじゃ。 その前に5月第3週は旅行で不在になるでのぅ、20日頃からスタートの見込みじゃ。 詳細はまだ決まっておらんが、今年も花爺なりに更新を続ける。 休みの間の画像を掲載しておくでのぅ、第4週以降よろしくたのみますぞ。 今日も来てもらってありがたいことじゃ。 ランキングに参加しておるでのぉ、一押し! にほんブログ村...
途中の繋を休めた人は10連休だったのじゃろうな。 楽しめたのなら良かったのぅ。 さて、このブログじゃが、半年の花の無い時期もあってやり方を考えておったが、 とりあえず今年も続けるとして...花の咲く時期からあまりズレないよう掲載することにした。 来週いっぱい不在となるんで、5月第四週から2024年版スタートじゃ。 スタートが少し遅れるが、夏・秋へと花の撮影からあまり日にちの遅れが無いようにしたいんじゃよ。...
セリ科の大型植物の中でも軍を抜いて目を引く花の姿じゃな。 茎も葉も花も大きく、背丈は3メートルに達するものもある。 海岸~山地の草地や道端などに生える多年草で、北海道~本州中部地方以北に分布する。 太い赤みを帯びた茎が直立するが、太い茎は中空で直径10㎝にも及ぶものもある。 葉は大型の2~3回3出羽状複葉で、小葉はさらに羽状に裂ける。 葉柄の基部は大きくふくらんで袋状になるのも特徴じゃな。 7-8...
いよいよ5月になり、2024年の花も咲き始めているのぅ。 今年のブログをどうするか、アレコレ考えておる状況なんじゃ。 とりあえず今年も続けてみようとは思っておるが、そのやり方をどうしようかのぅ・・・ 毎年同じ植物を中途半端に掲載しておるでなぁ、そろそろ先も見ないと。 アレコレ予定も入っておるため、5月後半頃から動き出すつもりじゃ。 それまでは不定期に今までの続きを掲載していくので、よろしくたのみますぞ...
日本を含む東アジア原産で、畑の隅や道端で見かけることの多い雑草のひとつ。 古くから知られ、万葉集にも登場する。 早朝に咲き始め、強い日光に当たるとしおれてしまう短命な一日花。 ただ、つぼみが苞葉に2~3個包まれて次々に咲くため、2~3日咲いているように見える。 市街地の空き地や郊外の農耕地、道端、草地、土手で群生して姿がよく見られる。 よく分枝して、高さは50cm 前後になり、茎は地面を這うが、直立す...
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今回の高山植物は「ジムカデ」(地百足) じゃ。 Webで検索すると動物のムカデのものも多く出てくるんじゃ。 高山植物の「ジムカデ」は、地をはう茎がムカデ(百足)に似るためじゃな。 ツツジ科の高山植物で北海道の一部と本州の中部地方以北で見られる小低木じゃ。 枝は直径約1 mmの細い針金状で、地をはって広がり枝先は斜めに起き上がるか直立する。 葉は鱗片状でほとんど柄がなく厚みがあり枝に密に互生する。 葉の上...
今日の高山植物は「チシマキンレイカ」(タカネオミナエシ) じゃ。 最新の分類では「スイカズラ科」じゃが「オミナエシ科」との表示もある花じゃ。 オミナエシの花で高山植物に属するのはこの花のみじゃ。 北海道の高山帯の砂礫地や岩地、礼文島の海岸近くの岩場に生える多年草。 茎の高さは7~15センチ。 根生葉はやや肉質へら形で羽状に裂け、不揃いの鋸歯や切れ込みがある。 茎の片側や花序に白い毛が生える。 ...
今日の高山植物は北海道の大雪山系と空知のみに分布する「キバナシオガマ」じゃ。 「シオガマ」の名がつく花の仲間はヨツバシオガマ・シオガマギク・タカネシオガマなど、 赤色系が多いが「キバナシオガマ」は珍しく黄色なんじゃよ。 北海道・大雪山まで来ないとこの花は見られないということじゃな。 キバナシオガマ(黄花塩竃)を含むシオガマギク属は「ハマウツボ科」に分類されるが、 資料によってはゴマノハグサ科...
今日の高山植物は「イワウメ」(岩梅)じゃ。 岩場に生え、花がウメに似ていることから名づいたものじゃ。 北海道から本州中部にかけての高山帯に分布するイワウメ科の可愛らしい花じゃな。 常緑の小低木の1種で別名は「フキヅメソウ」、「スケロクイチヤク」。 多数分枝しながらはうように細い枝を広げ、高さ3cmほどの密なマット状の群落をつくる。 葉はほぼ無柄で茎にらせん状に互生、厚い革質で光沢があり、倒卵形で全...
今日の高山植物は「イワヒゲ」(岩髭)じゃ。 ツツジ科イワヒゲ属に分類される草本状の常緑矮性小低木の一種。 本州中部地方以北~北海道に分布し、高山帯の風当たりの強い岩場の裂け目などに生える。 細いひものような茎葉を次々とふやし、横に広がってマットを形成しておる。 茎葉はヒノキの枝葉によく似ており厚く、無毛、菱形で茎に密着する。 茎の上部の鱗片状の葉腋から短枝を出し、先から長さ2-3cmの細長い花柄を...
今日の高山植物は「ミネズオウ」(峰蘇芳)じゃ。 ツツジ科の常緑小低木。ミネズオウ属は、本種1種のみからなる。 本州の関東・中部地方以北~北海道に分布し、亜高山帯~高山帯の日当たりの良い岩場に生える。 高い峰に生える蘇芳(スオウ)が和名の元じゃな。 雪解け間もない高山の岩場でイワウメとほぼ同時期に咲きだす小さな花。 茎は細く、地面を這うように広がり、枝が斜上し、高さは10-15cmになる。 葉は対生し革質...
今回の高山植物はツツジ科で常緑低木の「アオノツガザクラ」(青の栂桜)じゃ。 北海道~本州中部地方以北の高山帯の雪渓わきなど、湿り気のある岩場や草地に生育する。 大雪山などではしばしば広大な群生も目にするのぅ。 茎は地を這いよく分枝する。茎の上部が斜上し高さは10-30cmになる。 葉は密に互生し、線形で長さ8-14mm、幅1.5mmになり縁には微小な鋸歯がある。 茎頂に長い花柄を直立し、壺型の花を4~7個つける。 ...
今日の高山植物は「シラネニンジン」じゃ。(セリ科シラネニンジン属) 別名、チシマニンジンとも呼ばれる高山植物じゃな。 北海道、本州中部以北に分布し、高山の日当たりの良い草地、岩礫地、砂礫地などに生育する。 セリ科の花の多くはほぼ同様の花を付けるため、見分けは茎や葉などを見ることじゃ。 シラネジンジンもハクサンボウフウなどと見た目は変わらない花の姿。 茎は直立し、上部は分枝し高さは10-30cmになる...
今日の高山植物は「チシマヒョウタンボク」じゃ。 北海道、本州(中部地方以北)の亜高山帯~高山帯の草地などに生える落葉低木。 高山で見られる樹の花で、大雪山系でよく目にするが、平地でも見られる種類はあるんじゃ。 高さは50 cm~1 m程度で、よく分枝する。 葉は対生し,広卵形 - 楕円形,葉先は丸く,全縁。葉裏は粉白色を帯びる。 新しい枝の先端の葉腋に紅紫色の花を2個ずつつける。 花冠は上唇と下唇からなる...
2025年がスタートしたが、みなさんも良いお正月を過ごせたじゃろう。 今年も不定期更新ながら立ち寄っていただければありがたい。 アレコレ事情で開始が7日正月となってしもうたわい。 2025年初の記事は高山植物の「ホソバイワベンケイ」じゃ。 「ベンケイソウ科」の植物で北海道から東北地方の高山帯の礫地に分布する。 日本固有種の高山植物じゃ。 東北地方や北海道ではイワベンケイより本種のほうが多い。 根茎は...
2024年の掲載はこれを持って終わりじゃ。 様々な予定などが入ったことで、2025年の開始も7~10日頃になりそうじゃな。 たのしい年末年始を過ごしてくだされや。 お花畑を飾る「エゾコザクラ」の群生じゃ。 その一部のズームアップ。 こちらは「アオノツガザクラ」じゃ。 いずれも大雪山緑岳へ向かう途中の花畑の画像じゃ。 また来年も雪解けころまでは高山植物に特化した掲載となるじゃろう。 また来年もよろし...
今日の高山植物は「エゾヒメクワガタ」じゃ。 日本では北海道のみに分布し、亜高山帯から高山帯の砂礫地や草地に生える多年草。 オオバコ科のクワガタソウ属の花で、オオイヌノフグリをはじめ多くの仲間があるんじゃ。 茎の高さは5~20cmほどで、全体に細かい軟毛がある。 柄のない広卵形の葉が対生し、縁には細かい鋸歯がある。 茎先の総状花序に直径約1cmの青紫色の花を数個つける。 花冠は4深裂し、花柱が花の外...
今日の高山植物は「ヒメイワタデ(姫岩蓼)」についてじゃ。 タデ科オンタデ属の多年草で北海道の表大雪や雌阿寒などで見られる高山植物じゃ。 高山帯の砂礫地などに生え、茎は細く下部よりよく分枝し、高さは5-30cmほど。 葉は長さ2-7cmの卵状披針形から披針形、縁は全縁、先は尖る。 花は枝先に円錐状の偽総状花序となって集まり,多数つく。 花径約3mm、花弁に見えるのは萼片で、淡緑白色または淡紅紫色を帯び5深裂する...
今日の高山植物は「イソツツジ」じゃ。 ツツジ科イソツツジ属の常緑小低木で、広義のイソツツジは、カラフトイソツツジも含まれておる。 北海道に特に多く、平地湿原(泥炭地)、火山灰地、高山、海岸草地などどこにでも見られる。 常緑広葉樹の小低木で樹高は100cmほどになり、よく分枝して茂る。 葉は披針形で硬く厚みがあり、縁は裏側に巻き込む=巻き込みが強いと細い葉に見えるんじゃ。 葉裏は全体に白色の軟毛が密...
今日の高山植物はツツジ科スノキ属の常緑小低木「コケモモ」じゃ。 アイヌ語では「フレップ」、欧米では「リンゴンベリー」と呼ばれておる。 北海道~九州に分布する常緑低木、いわゆる高山植物であり、高山の岩場や雪国の湿原に見られる。 コケモモという可愛らしい名前は、地面を這うように育つコケに、果実をモモに例えたもの。 野生のものを採取するのが一般的だったが、近年は苗の販売もあるのぅ。 亜高山から高山の...
今回の高山植物はサクラソウの仲間の「エゾオオサクラソウ」じゃ。 北海道と朝鮮半島に分布し、北海道では日高山脈・道東・道北で局地的に分布する。 高山の林縁や谷沿いに生える多年草で、オオサクラソウの変種。 オオサクラソウより花や葉がが大きく、葉裏や花茎などに縮毛が生えるのが特徴じゃ。 多年草で高さ15~40㎝になる。 葉は20㎝ほどの長柄の先に1個つき、直径5~12㎝ほどで掌状に7~9中裂する。 花茎の先端に...
今回の高山植物は...「ミヤマキンバイ」(深山金梅)じゃ。 バラ科の「キジムシロ属」で、他の属も含め似た花が多く判断に迷うこともあるんじゃ。 キジムシロ、ヘビイチゴ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイ、キンロバイ・・・まだまだあるのぅ。 本州中部以北・北海道の亜高山帯~高山帯の砂礫地、草地に生育する高山植物じゃ。 根茎は太く根生葉を多数出し、高さは7-20cmほどになる。 葉は3出複葉...
石川県の白山に基づく名前で「ハクサンイチゲ」じゃが、北海道で見られるのは... 「エゾノハクサンイチゲ」となり「エゾ」が付いておる。 分布は北海道に限らず東北でも見られる花じゃな。 基本の「ハクサンイチゲ」との違いは? 基本種は花の柄が短く4~8㎝、小葉に葉柄があり裂片は幅が広くて先が鈍い。 エゾノハクサンイチゲは葉の先は少し丸みを帯びておる。 北海道では一部は低山でも見られるが、基本は亜高...
いよいよ冬になってきたのぅ。 この先は2024年に周辺の山で見た未掲載の『高山植物』を掲載することにしたんじゃ。 更新は週に2-3回程度と思っておるが、暇つぶしに来て貰えればありがたいのぅ。 今回は初夏に見られる『ミツバオウレン』じゃ。 キンポウゲ科オウレン属の多年草で、別名「カタバミオウレン」とも呼ばれる。 北海道・中部地方以北の本州の、高山や深山の湿気のある草原に生育する。 花茎は緑色で、高さは5...
もう11月も終わりじゃな。カレンダーの残りは1枚。 そろそろ冬場の更新を再スタートしようかのぅ。 花のある風景は今回で一時ストップじゃ。 少し間を置いて、冬場は夏山で見た「高山植物」シリーズを進めるつもりじゃ。 冬の間ももう少しお付き合いいただければありがたいのぅ。 それでは、毎年同じ光景じゃが2024年の花の風景を掲載じゃ。 (いずれも撮影は2024.9.19) ※掲載写真はコンデジで撮影したも...
北海道、本州、四国及び九州に分布するマメ科の多年草。 雑木林の縁や山野の草地、川の土手などで普通に見掛ける野草の一つ。 マメ科ソラマメ属の多年草で、別名「アズキナ」「フタバハギ」「タニワタシ」とも呼ばれる。 地下にある木質の太い根茎から茎を株立ち状に直立し、斜上して高さ40cm-1mになる多年草。 茎に稜があり、初め少し軟毛がある。 花期は初夏から秋で、葉のつけ根から出た花序に、紅紫色から青紫色...
キョウチクトウ科イケマ属のつる性の多年草で、「ヤマコガメ」「コサ」ともよばれる。 北海道~九州の低地~山地の林縁や笹薮などに生える。 つる性で他の木に巻き付いて伸び、高さは2~5メートルになる。 つるの巻き方向は、左から右巻き(S巻き)が通常。 葉は長さ10cm前後の長い葉柄をもっており、茎に対生する。 葉身は心形で先端は尾状に鋭く尖り、裏面は淡緑色で葉脈が浮きだち、葉縁は全縁。 花期は7~8月で、...
反応が悪くテンプレ変えておったが、かつてのテンプレに戻してみた...しばらく様子見じゃな。 北海道、本州(近畿地方以北)、四国に分布するキク科の多年草。 ヒヨドリバナやサワヒヨドリに似るが、葉が3~4個輪生することで見分けられる。 低地~亜高山帯の草地や林縁などに生え、茎の高さは1~2メートル。 葉はふつう3-4個が輪生し、葉柄はごく短いかまたはない。(多い時は6-7個輪生) 葉身は長さ10-15cm、幅3-4cm...
ハエドクソウ科ミゾホオズキ属の多年草(旧分類ではゴマノハグサ科)。 北海道~九州に分布し、山野の水湿地、湧水のほとり、溝などに生育する。 多年草で高さ10~30㎝。茎は4稜形、基部で多数分枝して地表に広がる。 茎や葉など全体に柔らかく無毛。葉は対生し、最上部を除いて明瞭な葉柄がある。 葉身は膜質、卵形~楕円形、長さ1~4㎝×幅0.5~2.5㎝、縁に少数の鋸歯があり先は鋭形。 花期は6-8月で上部の葉腋に単生す...
ヒルガオ科のつる性植物で、アサガオに似た花を咲かせ、昼も花がしぼまないことからこの名がある。 薬用植物であり、民間では利尿薬として利用した。 日本原産の在来種で北海道から九州までの日本全国に分布し、草たけ100cm~200cmになる。 名のとおり昼間咲くが早朝から開花し、午後は早めに萎んでしまう。 地下茎を伸ばして広がり、葉は互生し細長いほこ形~矢じり形、葉先が鈍頭、基部が下側方へ張り出す。 花期は初...
モクセイ科イボタノキ属の落葉低木で日本各地の山野に自生する。 別名、トスベリノキ、カワネズミモチなどと呼ばれる。 半落葉低木の広葉樹で、樹高は1.5~2m。(半落葉=温暖な地区では落葉しない) 葉は細長い楕円形で縁にギザギザはなく、両端は丸みを帯びる。(先が尖るものもある) 葉や萼などの毛の量は変化が多い。 5-6月枝先に長さ2~4㎝の総状花序をつけ、垂れ下がりぎみに白い花が多数つく。 花柄は長さ0~2...
ユリ科ウバユリ属の多年草で、ウバユリの変種として扱われる。 本州の中部以北、北海道に分布し、やや湿り気のある林内、林縁に自生する。 茎の高さは50cm~200cmほど。 葉が花期に枯れてなくなることから、「歯(葉)のない姥」の語呂合わせから名づいたもの。 春先に脈が赤い葉が出る。葉には長い柄があるが、花をつける頃に葉がないこともある。 花は茎の先に10-20個が総状に付き、長さ10-15cmであまり開かず、強い芳...
キキョウ科の多年草。 初夏に大きな釣り鐘状の花を咲かせる。 日本全国に分布そ。開けたやや乾燥した草原や道ばた、山野の林縁などによく見られる。 和名は子どもが本種の袋のような花にホタルを入れて遊んだことに由来する。 提灯の意味から、チョウチンバナの別名、他にツリガネソウ、アメフリバナなどがある。 多年生の草本で、茎は直立して高さは50-7cmになり、全体に密に毛が生えている。 匍匐枝を横に出して増殖す...
アカバナ科ヤナギラン属の多年草で、本州以北の亜高山帯から山地帯の草地や礫地に分布する。 ときに大群落をつくり、夏の高原の花として親しまれておるのぅ。 山火事の跡地・森林の伐採跡地・林道沿いの湿った草地などに群落をつくることが多い。 スキー場などの裸地にいち早く侵入するが、他の植物が生育することにより群落が絶えてしまうこともある。 0.5-1.5mまで成長する多年草であるが、時には3m近く成長するものもあ...
バラ科シモツケソウ属の多年草で、別名、ケナシオニシモツケ、ウスゲオニシモツケ。 北海道、本州の中部以北の山地から深山の沢沿いや、やや湿った場所に自生する。 高さは1.5-2.0mと言われるも、なかには3mに達する個体もある。 葉は茎に互生し、奇数羽状複葉で葉柄があり、頂小葉は大きく15-25cmになり、掌状に5裂する。 葉柄に付く側小葉は小さく目立たないが、葉柄の付け根にある托葉は茎を耳状に抱き目立つ。 花期...
バラ科ダイコンソウ属 の多年草で、北海道、本州中部地方以北に分布し、山地の草原などに生育する。 和名は、大型のダイコンソウを意味し、根生葉が大根の葉に似ていることに由来する。 茎は直立して上部で分枝し、高さ0.6-1mになる。 全体に粗く長い開出毛がある。 根生葉は奇数羽状複葉で、頂小葉は大きく、先がとがり、粗い鋸歯がある。 側小葉は3~4対あり、茎葉は3小葉、托葉は大きく鋸歯がある。 花は枝の先に1...
2024年..新年明けましておめでとうございます。 新たな年の始まりじゃが、残念な災害や事故での始まりとなったようじゃな。 起きたものは戻せない...それを乗り切って前に進むことしか道は無いじゃろう。 国をあげて復興に取り組むことを急いで欲しいものじゃのぅ。 さて、2024年ブログ開始じゃが、北海道の春はまだ遠い。 春までは昨年の花の紹介をそのまま続けるので、よろしく頼みます。 コケモモはツツジ科スノキ属...
あっという間の2023年であった。 歳を重ねると、どんどん月日の経つのが早くなる?そうも言われるのぅ。 2023年は旅行へも出かけず、感染症などを含めた病気にもならず、無事終わりそうじゃ。 旅行は想定しておったが、コロナが5類移行となったものの、収まってもおらず・・・ 更に諸物価値上がり、航空運賃も落ち着かず、結果として出かけることは無かった。 異常な気象状況が頻発し、動物・植物などへの影響も多かっ...
北海道の道東の山でしかお目にかかれない珍しい花。 フスマは和室にある「襖」ではなく「衾」の文字を使う(昔の寝具の一種)。 「衾」は夜具(かけぶとん)のことで、群生する姿を見立てたもの。 雌阿寒岳と知床山系の砂礫地に生える多年草。 草丈は5~15 cmでよく枝分かれして横に広がる。 体全体に短毛が生え、茎は直立せずに斜めに立つ傾向がある。 多肉質の葉は長卵形で先が尖る。 茎頂や上部の葉腋に、直径1センチ...
ツツジ科イソツツジ属の常緑小低木。高山植物でもあるのぅ。 北海道、東北の高山帯に自生し、主に岩礫地や湿地などに自生する。 名前に磯がつくが海岸に自生するわけではない=エゾツツジをイソツツジと誤って伝えたと言われておる。 高さ0.5-1mになる常緑小低木で、硫気が噴出しているようなところでも根茎を長く伸ばして群生している。 葉は短い柄をもって互生し、革質で形は長楕円形または狭長楕円形。 縁は裏面にまく...
サクラソウ科に分類される水草。 ヨウシュコナスビ、コバンバコナスビ、コインウォーターチェーンという別名もある。 ヨーロッパ原産で北海道と本州の一部に帰化し、道端や荒れ地、やや湿った所などに生育する多年草。 リシマキアと言う園芸品種名で栽培されていたものが逸出。 丈は5-10cmだが、地表を這って長さ10-60cmとなり、横に広がる。 葉は対生、長さは1.5-2cmの卵形~円形、普通両面に黒い小腺点がある。 茎の...
キク科ムカシヨモギ属の植物で、北海道から九州で普通に見られる。 ヒメジョオンは漢字では「姫女菀」となる。「姫」は「小さい」、「女菀」は「中国産の野草」を表す。 北アメリカから渡来した帰化植物で、北海道、本州、四国、九州の市街地から農地、亜高山まで広がっている。 茎は高さ0.3〜1.3mになり、粗い毛があり、内部には白い髄がつまっている。 根生葉は花のころには枯れる。下部の葉は卵形で長い柄があり、ふち...
ヨーロッパ原産で、北海道各地・東京都・神奈川県では溝端や湿地に帰化している。 普通に見かけるのは園芸種用の「斑入りセリ、エゴポディウム」かもしれんのぅ。 草丈は40-90cm。地下茎が伸びて群生する。 茎は直立し、上部で枝を互生しており無毛または軟毛がある。 葉は1-2回の3出複葉。小葉の大きさは左右不揃いで長楕円形、鋸歯縁で先が尖り、下部のものには長い柄がある。 花序は最大25の小花が付く散形花序が10...
ナデシコ科ハコベ属の植物でハコベの仲間では大型。 北海道と長野県に隔離分布し、山地のやや湿った草原、林縁に生える多年草。 草丈は40~60cmで、茎は四角で上部でよく分枝する。 全体に伏毛が密生してくすんだ緑色に見える。 葉は柄がなく、細長い楕円形で先が尖り、両面に絹毛がある。 夏の頃、茎の先に集散花序を出し白色の花をつける。 包は葉状で萼は5個、長楕円形で先端はやや鋭形、軟毛があり長さ7mm位...
バラ科シモツケ属の落葉低木で、一時期は絶滅危惧II類に指定されていた(現在は解除)。 北海道では普通に見られるが、本州では栃木県日光と長野県霧ヶ峰にしか自生していない。 高さ1~2mの落葉低木で、若枝は淡褐色で軟毛がある。 葉は互生し、披針形~広披針形で先は鋭くとがり、縁には鋭い鋸歯がある。 茎頂の円錐状花序に、直径5~8ミリの淡紅色の花を密につける。 花の色は淡紅色で直径5~8mm。花弁、萼片は...