ーーー生得の資質の不平等の故に、ある民族は知的に進歩した他の民族の支配下に置かれるのではありませんか。「左様である。知的に進んだ民族が、これを向上させるためにである。但し、これを隷属して更に獣に近付けるためではない。長期に渡り人間は、人間を腕と手を使って働く動物であるかのように、また、彼等を役獣のように売買する権利が自分達にあるかのように、信じてきた。人間は自分達を清浄な血を持つ者と思い込んでいる...
人間は自分達を清浄な血を持つ者と思い込んでいる。愚か者よ、清浄なるものは血ではない。霊、これであるぞ。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー生得の資質の不平等の故に、ある民族は知的に進歩した他の民族の支配下に置かれるのではありませんか。「左様である。知的に進んだ民族が、これを向上させるためにである。但し、これを隷属して更に獣に近付けるためではない。長期に渡り人間は、人間を腕と手を使って働く動物であるかのように、また、彼等を役獣のように売買する権利が自分達にあるかのように、信じてきた。人間は自分達を清浄な血を持つ者と思い込んでいる...
人が他人に絶対服従するなどは、神法に反する。奴隷制度は力の誤用である。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー人が人の財産となることが、本来あるのでしょうか。 「人が他人に絶対服従するなどは、神法に反する。奴隷制度は力の誤用である。それは漸次進歩と共に消えよう、その他の誤用がすべて消えて行くに連れて」 ーーー奴隷制度が既に人間の制度として成立している場合、この制度で利益を得る人達は、この制度を黙認していることで、非難に値いしますか。「悪いものはいつだって悪い。どんなにうまくこじつけても、悪行...
ーーー自分は完全に自由であると思えるような地位がありますか。「ない。ピンからキリまで、すべての人は相互の存在を必要とするから」 ーーー人間はどんな生活をすれば、完全な自由の状態に入りますか。「砂漠の中の隠者ならば。二人の人間があって、相手が目に入れば、その瞬間に相互の権利とか義務とかの関係が生まれて、もはや絶対の自由というものは存在しなくなる」 ーーー他者の権利を尊重する義務があれば、自分...
葬儀の盛大さについて、最後の高慢な行為だと言われています。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー葬儀に金をかけて個人の記憶を永く留めたいという望みは、どこから来るのですか。「最後の高慢な行為である」 ーーーしかし、そういう盛大さというのは、死者本人というより、死者の名誉を高めようとする、親戚の行為の場合が多いのではありませんか。「その場合は親戚達が自分達の名誉のためにやっているのである。その葬儀一切は、必ずしも死者のためではない。他者に印象づけて虚栄心を満足させたり、自分達の金持ち...
男女同権の立法は当然の事で、権利は平等だが、されど働きは平等ではない。と言われています。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー神法によれば人はすべて平等なのですから、人法によっても人はまた平等であるべきですか。「この平等こそ、正義の第一原理である。貴方が人からされたくない事は、人にしてはいけない」 ーーー完全な正義のためには、男女同権の立法は当然の事ですか。「左様、権利は平等、されど働きは平等ではない。各々の特性を生かすべきだ。男性は外の仕事に励み、女性は内の仕事を務め、性による資質の特性を生かせよ。正義のため...
ーーー神の視点からは、男女は平等なのですか、同じ権利を持つのですか。「神は男女共に、善悪の知を与えていないかね、それに進歩の能力も共にね」 ーーー婦人の軽視が国によってありますが、それはどこから来ていますか。「男性の一方的な不当な婦人に対する優越感から来ている。これは社会的慣習と弱者に対する誤った圧力の結果である。進歩していない男性達の間では、力が権利と誤解されている」 ーーー婦人の体力が...
貧富の体験は、それぞれの道で試練を受けるため。しかも、この試練を選んだのは霊自身である。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー神はなぜ、ある者には富と力を、ある者には貧困を与えられましたか。「それぞれの道で試練を受けるため。しかも、ご承知の通り、この試練を選んだのは霊自身である。その霊が負けてしまうことがよくあるのだが」 ーーー恐ろしいのはどちらなのですか、金持ちと貧乏と、二つの試練の中で。「どちららも同じように危険なもの。貧困は神の摂理を恨み託(かこ)つ。金持ちは万事に分を越えてしまう」託つは「嘆くこと、人のせ...
富の平等は可能ではない。能力や個性の相違のためにそれはそういかなくなる。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー富の平等は可能なことですか。これまでにそんな事がありましたか。「いや、可能ではない。能力や個性の相違のためにそれはそういかなくなる」 ーーーそうですが、中には、社会の病気は全部救済できると信じる人々がいますが、いかがですか。「そのような者は組織作りの職人、または野心や嫉妬心で動かされている者達である。彼等が夢想する平等はたちまちに打ち倒されるもの、それは物事の勢いである。彼等はこの事が分...
富の不平等についての質疑応答です。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー富の不平等とは能力の不平等ではありませんか。能力が違いますと、富を手に入れる能力の違いとなってきますから。「そうであり、そうではない。また、悪業であり、強奪でもあるか?貴方はこのことを何と考えなさるか」 ーーーしかし、遺産は悪意の成果ではありませんが。「どうしてそうだと言うのかね。その源を尋ねれば、それが必ずしも純なものかどうか、お分かりだろう。そもそも初め、それは奪ったもの、ないしは不...
社会状態の不平等は、自然法ではなく人間が作り出したもの、神の仕業ではない。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー社会状態に不平等があるのは、自然法によるのですか。「いや、これは人間が作り出したもの、神の仕業ではない」 ーーーこの不平等は最後には消滅しますか。「不滅なものは、神法の外にない。諸君は見ないのか。その不平等が少しずつ、日毎に消えていっているのを。諸君の現在の不平等は、高慢と利己の消滅と共に消えていこう。なお残る不平等は、長所の相違のみであろう。やがて次のような日が来よう。神の大家族の成員...
霊はすべて等しく神によって創られている。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー神はなぜ人に同じ資質を与えられなかったのですか。「霊はすべて等しく神によって創られている。しかし、ある霊は多くの生存を重ね、他の霊は少ない生存の経験しか持っていない。この結果、過去の生存で得た発展に差が出ている。これらの相違は経験の差であり、意志の鍛錬の差である。この意志の鍛錬いかんが本人の自由いかんとなり、霊によってはそのため迅速な進歩をする者もある。諸君の目にする資質の多様性とはこれであ...
神はその神法を、誰にとっても等しく良いものとして、創っておいでになる。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー神の目よりして、すべての人は平等なのですか。「その通り。すべての者は同じゴールに向かっている。神はその神法を、誰にとっても等しく良いものとして、創っておいでになる。諸君等はこう言う「太陽はすべての人に輝いている」と。この言葉の中には、真理が諸君等の考える以上に、広大で普遍的であるという意味が語られている」 [注解] 人はすべて、同じ自然法の働きに従っている。すべて人は同じ弱さを持っている、...
神は人々を奇才によって真理へ引き戻そうと望んではおられぬ。神は人々が理性を使って確信に至る道をとることを望んでおいでになる。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー心霊主義が人々の不注意とか物質への愛着に負ける、という恐れはありませんか。「何かの原因があれば、人類が魔法をかけたように変わると思うことは、人間性に関する随分と浅薄な知識を示すものだろう。観念というものは、個々の人間性の変化に応じて、徐々に変化するもので、古い習慣の根絶には数世代を要する。それ故、人類の変革は時間をかけて歩一歩、事実をもってする影響感化によってのみ進展する。一つ一つの世代を経...
人々が現在の生活さえしっかりやれば、未来の幸福は保証されるということが、よく分かるようになる。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー心霊主義は一般の信仰となりますか、それとも一部の者だけにとどまりますか。「心霊主義は間違いなく一般の信仰となり、人類史上に一新紀元を画すことになろう。と申すのは、心霊主義は大自然の秩序であって、それゆえに今、人類の知識の分野に格付けされる時が来ている、この故である。しかしながら、心霊主義は今後かなり多くの攻撃に耐えねばならないだろうーーそれは信念よりむしろ利害から出た攻撃、と言うのは、うぬぼ...
人間を変えることの出来るものは教育である。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー自然法は人間社会の準則として十分なものでしょうか。これは人間の法はないものとしてですが。「もし自然法の理解が行き届き、人間がこれを積極的に実践するなら、それはそれでよかろう。但し、社会には危急を要するものがあり、その点、別の法の協同が必要である」 ーーー人間の法に移り変わりが多い原因は何でしょう。「野蛮な時代にあっては、最大の強者が自分の都合のよいように法を定めた。それ故、人々が正義とい...
自らを「文明人」と呼べるのは、その社会から不名誉な悪徳を消した時、隣人愛を実践して皆が兄弟となった時である。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー人類の文明は、進歩していますか、それとも一部の哲学者の言うように退歩をしていますか。 「進歩しておる。但し不完全ではあるが。人間は唐突に、幼児から熟年にはならぬ」 ーーー文明の罪ということは、当を得ていますか。「神の御業をあげつらうより、文明を誤用する者達の罪をあげつらうべきである」 ーーー文明は最後には浄化されましょうか。文明ゆえに生まれた悪が消滅していくほどに。「そのようにな...
善は悪からすら生まれるものである。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー進歩の最大の障害とは何でしょうか。「うぬぼれと利己主義。これは精神の進歩の場合である。と申すのは、知的進歩は日々進んでおり、これは一寸見には、野心と金銭欲でうぬぼれと利己主義を倍加するように見えるが、しかし、これら悪徳はかえって精神を開明する探究心をそそるものでもある。とにかく、すべてのものは一つにつながっている、物理的世界だけでなく、精神の世界においても。そして善は悪からすら生まれるもので...
生存の目的は、完全な進歩を遂げることにある。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー人間の内部には、進歩の更新をそそる力があるのですか。それとも、教育の成果が進歩となって現れているのですか。「人間は自然にひとりでに進歩するもの。しかし、すべての人間が同じ歩調で進歩するのでなく、また進歩の方法も同じではない。このことはまた、進歩をすれば、社会的接触を通じて、他者の進歩に役立つ、そういう具合になっている」 ーーー精神の進歩は、知的進歩に従って起こるのですか。「精神の進歩は知...
自然状態と自然法についての質疑応答です。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー自然状態と自然法とは同じものですか。「いや、自然状態とは原始の状態である。文明と自然状態とは相矛盾したもの、これに対し、自然法は人類の進歩に寄与するものである」 ーーー自然状態の人間は、それほどの不足もなく、文明が進歩すれば生まれる嫌な事もありません。原始状態は地上にあり得る最も恵まれた状態だと、こういう意見がありますが、いかがですか。「そのような幸福はけだものの幸福である。ところがそう...
人間には物質への欲求以上の何かがある。即ち、進歩への渇望、これである。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー動物の中には、子供が親の保護を必要としなくなると、親子が互いに忘れてしまうものがあります。これは何故ですか。「動物の生活とは物質的な生活であって、精神的生活ではない。母親の子に対する愛は、自分から生まれたものへの自己保存の本能、これの為せる技である。子が一人立ちできるようになると、母親の仕事は終わる。自然もそれ以上の事を要求しない。そこで母は子を捨て去り、自分の次の仕事に没頭する」 ーー...
静穏を求めて隠退をする人達の動機は利己的ではない。但し、何かしらの労働が一般の善に役立つ限りにおいて。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー不幸な人々の救済に献身するため、世を捨てる人達をどうお考えですか。「彼等は進んで身を卑しくすることで、自己を高めている。彼等には二重の価値がある、一つは物的享楽から超然とすること、他は労働の法を守って善行を積んでいること」 ーーー何か労働はするとしても、静穏を求めて隠退をする人達、これはいかがですか。「そのような動機から隠退する者は利己的ではない。彼等は社会から遊離してはいない、彼等の労...
最もよい罪滅ぼしとは、過去に犯した悪に勝って、出来る限りの善を行うこと、これである。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー社会生活上の趣味嗜好は、自然を基盤としたものでなければなりません。これはどんな趣味や好みの場合もそうですが、独居生活は、本人は満足でも、そのような趣味は避難されますが何故ですか。「そのような満足は利己的な満足にすぎない。飲酒に満足して浸りきっている者達がいるが、諸君はこれを是認するかな。誰の役にも立たぬ生活の仕方は、神を喜ばせることは出来ないのではないか」 ーーー世俗の害毒を逃れ、隠とん...
神は人間を社会生活を営む者として創られた。神は人間に言葉の能力と、相互関係に必要な諸能力を与えられた。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー社会生活は自然を基盤としていますか。「まさにそうである。神は人間を社会生活を営む者として創られた。神は人間に言葉の能力と、相互関係に必要な諸能力を与えられた。この事に目的がないわけではない」 ーーー絶対孤独の生活は、自然の法に反しますか。「左様、人間が本能的に社会を求める限り、人間が相互に助け合って進歩して行こうと思う限り」 ーーー人間は社会を求めますが、それは個人の気持ちが求めるの...
永遠なるものは神法のみ。人間の作った法は時代の進歩と共に変化する。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー斬首される数を抑制することは、文明進歩のしるしでしょうか。「そんな事おかしいと思われぬか。正義の名の下に、また神の栄光のためとか称して、これまで行われた人間虐殺の文書を読むにつけ、諸君は反感を覚えぬか。罪人にまた被疑者に、ありもせぬ罪を告白させるために、さんざん痛めつけた、そんな苦しみの記録を読んで、怒りを覚えませぬかな。諸君もその時代に住んでいたら、当たり前と思ったかも知れぬ。また、諸君が...
人類が更に進歩すれば、死刑は地上から完全に姿を消す。人間が人間を裁くという事は無くなろう。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー斬首刑が人間の法律から消える日がありますか。「斬首刑、これは間違いなく、やがてなくなる。またこれの禁止こそ、人類進歩のしるしである。人類が更に進歩すれば、死刑は地上から完全に姿を消す。人間が人間を裁くという事は無くなろう。私が申している事は、大分先の方まで見て申しておる」 ーーー自己保存の法によって、人間は自分の生命を守る権利をもっています。社会から危険人物を排除する場合、この権利が適用...
決闘は殺人である。野蛮と申すべき愚行である。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー決闘は最も合法的な自己防衛と考えてよろしいですか。「いや、これは殺人である。野蛮と申すべき愚行である。文明が進み道義が進歩すれば、決闘がその昔、神の正義の判決と思われていた、あの馬鹿らしさと共に自明となろう」 ーーー弱いゆえに、殺されることが分かっている人にとって、決闘は殺人と考えられますか。「この場合は、自殺である」 ーーーどちらが死ぬか分からない場合は、殺人ですか、自殺ですか。「...
文明社会にも、未開人と同じ残虐性の人物がいるが、彼等は羊の群に迷い込んだ狼である。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー先端をいく文明社会にも、未開人と同じ残虐性の人物がいますが、何故ですか。「それは丁度、良くできた果実を一杯つけた木に、しなびた実があるようなものだ。そのような者達は、洋服の他には文明らしいものは何もない野蛮人と言われよう。彼等は羊の群に迷い込んだ狼である。低級霊が、それも随分と後ろ向きの霊が、進歩を願ってずっと進んだ人々の間に受肉することがある。だが、荷が重すぎる場合は、彼等は全くお手上げと...
ーーー残忍性は破壊本能と関係ありますか。 「残虐もその最悪のものは、破壊本能である。と申すのは、破壊は時には必要、しかし、残忍はこれを全く必要としないから。これは常に悪性の結果である」 ーーー未開人の特性が残虐性であるというのは、どういうことですか。「未開人においては、物質が霊よりも上位である。彼等は動物的本能に身を委せ、肉体生命の外は顧慮せず、自己保存の方にしか頭が向いていない、故に自ず...
親殺し嬰児殺しのその罪は共に大きい。何となれば、罪はどんな罪でも罪である。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー神の目より見て、殺人は罪ですか。「左様、大きな罪である。何となれば、人の生命を奪うものは、人がこの世で行っている罪亡ぼしと使命遂行を中断する者だから」 ーーー罪人はすべて等しく極悪ですか。「前に申した通り、神は正義である。神は行為よりも動機によって裁き給う」 ーーー自己防衛のため殺人を、神はお許しになりますか。「全く止むを得ない場合に限って、お許しになる。自分を攻撃する者を殺さねば、...
利得を目的とし戦争を引き起こす者達は、まことに罪深い者達である。この者は犯した殺人の罪すべてを償うために、幾多の地上再生の苦しみを耐えねばならぬだろう。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー人間を戦争に駆り立てる原因は何ですか。「霊性より獣性が勝っていること、及び、感情を満足させたい欲求。野蛮状態では、どの民族でも、強いことが何よりの力である。従って、戦争がその常態である。人間が進歩すると、戦争は少なくなる、それは戦争の原因を作らないようにするからだ。それでも避けられなくなると、やり方は人間的となる」 ーーー地球上で戦争はなくなりましょうか。「左様、人間は正義を重んじ、神法...
災厄は常に試練である。それは人間に知性の錬磨の機会を与える。それは忍従と神への服従を試す機会を与える。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー大災害は、一時的には害悪を生みますが、現実面で効果があるものですか。「左様、国家の状態に変化を起こすことがある。だが、その良い結果は、後の世代になってから分かることが多い」 ーーー災厄はまた、厳しい運命と闘わねばなりません。その事は人間に一つの試練を作ることになりませんか。「それは、災厄は常に試練である。それは人間に知性の錬磨の機会を与える。それは忍従と神への服従を試す機会を与える。それ...
人類を襲う災害は、人類の進歩を早めること。もしそれが起こらなかったら、その進歩のためには何世紀も要するという事がある。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー人類を襲う災害には、神のどんな目的があるのですか。「人類の進歩を早めること。前に申した通り、霊の新しい目覚めには破壊が必要。それでもって浄化の一歩が踏み出せるというもの。何事も正しい判断を下すには、その結果に目を向けねばならぬ。諸君は自分の立場からしか物を見ない。従って、たまたま自分に害を及ぼすものがあると、それをもって災害と見なす。しかし、その害が諸君の急速な進歩のためには、必要であること...
動物を殺戮する権利について、食用のため、人間の安全のため、これ以外は権利ではない。乱用は権利とは申せない。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー地上の人類にとって、破壊は常に必要なものですか。「人間の霊が物質の主となっていく割合に応じて、破壊の必要は減っていく。それ故、人間が知性や精神を外に発揮するという事は、破壊の怖れが付きまとうという事だ」 ーーー現況において、人間には、動物を無制限に殺戮する権利がありますか。「食用のため、人間の安全のため、これ以外は権利ではない。乱用は権利とは申せない」 ーーーその必要とか安全を超えた...
物質的にも精妙で、精神的にも浄化した世界では、破壊はなくなる。地上より進化した世界では、情況はすっかり違うのである。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー死によって私共は一層良い生活に入れます。死によって私共は現世の苦から解放されます、従って死は恐るべきものでなく願わしいものです。しかるに何故、人は身震いする死の恐怖の本能を持っているのですか。「前に申したことがあるが、人間は長生きして、仕事の達成を求めるべきである。この目的のために、神は人間に自己保存の本能を与え給うた。この本能があるから、人間は試練に耐えている。だが、そのために随分と、心が...
生き物達は食物のためにお互いを滅ぼし合う。それがなければ殖え過ぎてしまうだろう。こうして再生産の均衡がこれで守られている。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー破壊は自然法ですか。「すべてのものは破壊されること、これが必要である。その再生と更新のために。諸君の言う破壊とは形の変化にすぎない、その目的は生命体の刷新改善にある」 ーーーでは、破壊本能は神慮によって、すべての生き物に与えられた、このように思われますが。「神の創造物は、神がその目的を遂げられるための道具である。生き物達は食物のためにお互いを滅ぼし合う。それがなければ殖え過ぎてしまうだろ...
人を進歩させる苦とは、自然に自分に振りかかってきたものだけである。それは神が本人に課せられたものであるから。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー人間や動物の身体を切断することについて、どのようにお考えですか。「何のためにこのような質問をするのか、ほどほどにされたい。その事が役に立つのか立たぬのか、自分に問いなさい。有用でないものは神の喜ばれる筈がない。有害なものは神はこれを嫌い給う。神は、人の魂を神へと高めるもの、この事のみを喜び給うこと、しかと肝に銘じられよ」 ーーーこの世の苦を、私共が耐えさえすれば、進歩出来るものなら、自分...
肉食は自然の法に反するかという質疑応答です。シルバー・バーチ霊のお答えとは反対なお言葉にびっくりでした。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー幾つかの民族で実施されていることですが、ある種の食物の禁止、あれには尤もな根拠がございますか。「健康に有害でない限り、何を食べようと、これは許される事である。立法者は有用な目的のためにその禁止をしたかも知れぬ。また、その禁令に重みをつけるために、神の御意志のように申したかも知れぬ」 ーーー肉食は自然の法に反しますか。「人間の体質から申して、肉は肉体を養うに役立つ。これがないと、人間の体力...
価値のある耐乏生活とは、困っている人に与えるため、必要なものまでも切り詰める、とのこと。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー自己保存の法によると、自分の肉体の要求に応えることは義務ですか。「左様、健康と体力がなければ、労働をすることが出来ないから」 ーーー地上生活の喜びや享楽を追求することは、良くないことですか。「物質的幸福を望むことは、人間の自然である。神の禁じられるのは度を過ごすことである。過度は自己保存には有害だからである。人間が享楽を求めても、神はこれを罪とは為されぬ。もしその享楽が他者を犠牲にして得ら...
必要な物の限度は、賢者は直感で、そうでない人達は経験で、それもひどい経験で知るようです。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー必要な物の限度は、どうすれば分かりますか。「賢者は直感でそれが分かる。それ以外の者達は経験で知る。それも、ひどい目にあって知る」 ーーー身体的要求の限度は、自然が示してくれるようになっていないのですか。「左様、そうなっている。だが、人間は飽くことを知らない。身体は限度を教えてくれたのだが、悪徳によって体質が悪化しており、本来は必要としないものまでも欲しがらせる」 ーーー自分の欲得のた...
人にはすべて大地の産物を使用する権利がある。神は生きるよう命じておられるから、生きるための手段を与えておいでになる。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー人にはすべて大地の産物を使用する権利がありますか。「生きねばならないのだから、権利がある。神は生きるよう命じておられるから、生きるための手段を与えておいでになる」 ーーー神はなぜ、人間の心に、物質享楽の魅力を植えつけられたのですか。「先ず、人間の心をそそり、神の使命を果たす者となるよう。第二に、人間を試みに合わせるため」 ーーーこの試みの目的は何ですか。「理性の開発、彼が度を過ごさぬ...
求めよ、さらば与えられん、これぞ人の忍耐と信念と節操の試金石である。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー生産の資を欠いている人達が常に存在します。豊かさが満ちている中においてもです。これは誰のせいですか。「場合によっては、人が他者に対して公正でなくなる利己主義のせい。またある場合には、この方がもっと多いことがあるが、自己自身のせいである。キリストは申された<求めよ、さらば与えられん>と。この言葉は、欲しい物を見つけるために、目をべったりと土に向けておけという意味ではない。人は望むものを追求せよ...
神は大地に生きるに必要な物が、すべての生き物を充たすに足るだけの、再生産力を与えておいでになる。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー神は生の意欲を人間に与えておられますが、生きていく手段も常に与えておられたのですか。 「そうである。人間にそれがいつも見えていないとしたら、人間が周囲の資源を利用する方法を知らないからである。人間に神が生命の愛を植え付けられたのは、生きていく手段を人間に与えておいでになるからである。従って、神は大地に、生きるに必要な物が、すべての生き物を充たすに足るだけの、再生産力を与えておいでになる。...
生物はすべて、神の計画の遂行に不可欠なものである。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー自己保存の本能は大自然の法ですか。「まさしくその通り。知的段階は違っても、すべての生物に自己保存の本能がある。あるものは純粋に機械的に、あるものの場合は理性と結び付いて存在する」 ーーー神が生きとし生けるものすべてに、自己保存の本能を与えられたのは、いかなる目的によるのですか。「生物はすべて、神の計画の遂行に不可欠なものである。従って、神はこれらすべてが生きることを願って、これを与え給う...
一夫多妻制については人間の作った制度であり、真の愛情は存在しない。肉欲があるのみである。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー一夫多妻制あるいは一夫一婦制、これは自然法に従っていますか。「一夫多妻制は人間の作った制度であって、社会が進歩するとこれは廃止される。神のご意図によると、婚姻は愛情の上に成立すべきものである。一夫多妻に真の愛情は存在しない。肉欲があるのみである」 ーーー男女の人口比は殆ど同じですが、この事が結婚の釣合いを教えているわけですか。「その通り。自然の姿はどの一つをとっても、ちゃんとした目的があ...
結婚は人類の到達した進歩だと言われ、結婚を廃止すれば、野獣生活への回帰だと言われています。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー結婚、つまり二つの生命の永遠の結合、これは自然法に反しますか。「これは人類の到達した進歩である」 ーーー結婚を廃止すれば、人類社会にどんな結果が生じますか。「野獣生活への回帰である」 ーーー婚姻を絶対に解消せぬことは、天地の法ですか。それとも人間の法が勝手に定めたことですか。「それは人間の法であり、自然の法とは一致せぬ。しかし、人間の法は代わるもの、大自然の法は不変であるが」 ー...
再生産の障害について、更には性的享楽のための避妊についての質疑応答です。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー人間の法や慣習には、再生産を阻害する目的をもったものがあります。これは自然の法に反するものですね。「大自然の働きを妨げるものは何なりと、全体の法に反する」 ーーーしかし、動物にも植物にも、これを野放しに殖やしては他種に有害なもの、ひいては人類にも害を与えるものが多数あります。これらの増殖に歯止めをかけることは間違いですか。「神は人間に、地球上のすべての生き物に勝る力を与え給うた。この力を...
人間は神の目的達成のための手足として、神によって使われている。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー身体上から申しますと、原始種族の特色・特徴は何でしょうか。「それは、知力に反し、野蛮性が強い点である。現代はこれと丸反対の現象が起こっている。即ち、現代人は体力よりも知力をより多く使っている。そのため、現代人は動物には不可能な自然力の利用を学び知っており、原始人に比し各段の進歩を遂げている」 ーーー科学を用いて、動植物の改良を図ることは、自然の法に反しますか。自然のままにしておいた方が、...
減少に向かっている人間の種族は、他の種族がこれにとって代わる。諸君の種族もいつの日かは、他の種族と入れ代わるだろう。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー地上のこの時点で、はっきり減少に向かっている人間の種族がいますか。これは絶滅するのですか。「ある。それは他の種族がこれにとって代わる、その故である。諸君の種族もいつの日かは、他の種族と入れ代わるだろう」 ーーー現人類は新種ですか。それとも、原始人類が進化したものですか。「これらは同じ霊である。同じ霊が新しい肉体に戻って来て自己改善を図ろうとしているのである。ただその道は遠いが。こうして増...
今回は地球の人口についての内容です。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー生物の生殖・再生産は自然の法ですか。「まさにその通り。生殖なしでは地上は滅びてしまおう」 ーーー地球の人口は従来通り殖え続けたら、やがては溢れてしまいましょうか。「そんなことはない。神の力は常に平衡を生み、均衡を維持している。人間の目は宇宙のパノラマのほんの一点を見ているにすぎないのであって、全視野に立った調和を見通す力を持たぬ」 今回は地球の人口についての内容です。地球の人口につい...
強者は弱者のために働かねばならぬである。家族の救いの手がない場合は、社会がこれに代わって助けるべきである。これが愛の法である。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー働いた後には休息が必要です。この事は自然の法ではありませんか。「左様である。休息によって肉体は力を回復する。また、心にゆとりを与えるためにも休息は必要であり、これによって心は物資を超えるゆとりを持つ」 ーーー労働の限度とはどのようなものでしょう。「力の限度、これである。しかし、神はこの点を、自分で決めるように自由をお与えになっておる」 ーーー自分の権力を使って、目下の者に重労働を押し...
労働はどれだけの物が必要か、それに見合っている。従って、物を必要とすることが少なければ、それだけ労働も少ない。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー地球より進歩した世界でも、人間に労働はやはり必要ですか。「労働はどれだけの物が必要か、それに見合っている。従って、物を必要とすることが少なければ、それだけ労働も少ない。しかし、それらの世界では、働きもせずにぼんやりしていると思ってはいけない。怠惰は楽ではなく苦しみであるから」 ーーー生活に必要な物資に恵まれた人達は、労働の法から解放されますか。「多分、肉体労働からは。しかし、資力に応じて...
労働の必要性についての質疑応答です。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー労働の必要性、これは天地の法ですか。「労働は天地の法である。労働はなくてはならぬものであるから。文明と共に人間は一層働かねばならなくなる。益々享楽の度が進むから」 ーーー労働というと、物質的な仕事だけと、こう考えてよろしいですか。「そうではない。肉体労働と同じく精神的労働がある。何でも有用な仕事は労働である」 ーーーなぜ人間には労働というものがあるのですか。「人間は地の上で生きるもの、...
いずれの宗教も、いかなる人も、その呼び名は違っても、同じ神を崇拝しているのである。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー敬神の意図で捧げられた場合には、人間の犠牲を神が喜ばれたことがありましたか。「ない、あり得ない。しかし、神は常に物事を行う時の意図を重視し給う。未開の故に、人々は同胞を犠牲にして、褒め称えるべき事をしたと信じていたかも知れぬ。この場合、神は彼等の意図を受け入れ給う。しかしその行為ではない。このような供犠を続けた結果、人類はこの誤りを知るに至った。更に高級な精神には受け入れられようもない犠牲の...
人身御供(ひとみごくう)のような習慣、こんな極悪が神を喜ばせるという信仰に、人間はどのようにしてなったのでしょうか。との問いにびっくりするようなお答えでした。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー人身御供ひとみごくう、かような習慣が太古よりございます。こんな極悪が神を喜ばせるなどという信仰に、人間はどのようにしてなったのでしょうか。「まず第一点は、人間が神は一切の善の本源であることを知らなかったこと。原始民族の間では、物が霊よりも優れていること。未だ精神の発達が充分でないので、動物的本能のままに身を任せていること。第二点は、原始期の人間達はこう思った、生きているものは、神の目からすれ...
人間は神という言葉を、人間を超えるものの何にでも適用する。従って、霊は人間にとり多くの神々であった。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー多神教についてですが、これは間違いなのですが、しかし古来広く行き渡った信仰の一つとなっています。どう考えたらよろしいですか。「一神という観念は、人間の観念の発展の結果、初めて到達されたものである。未開の時代は、形なしでは、非物質的存在を知ることが出来ない。そこで人間は大自然界の諸徳性を、姿を持ち、顔を持つ「神」に結び付けた。かくして人間知性を超えるものは何でも神様、人間に理解できないものは何...
諸君が霊に祈った場合、神が受容なされるような祈りなら有効である。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー死者のために祈ることは、苦しむ霊のために祈ることは、効果がありますか。もしあるとすれば、どんな祈り方をすれば、その苦しみを和らげ小さくすることが出来ますか。祈りに、神の裁きを逸らす力があるのですか。 「祈りによって神の計画を動かすことは出来ない。しかし、祈る相手の霊は祈りによって慰められる。それは、この祈りによって、霊は自分に向けられている関心を知るから。それに、苦しむ者は自分の苦しみに...
「天は自ら助ける者を助ける」これは真実である。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー自分のために祈れば、試練を回避したり、試練の性格を変えたり出来ますか。「人の試練は神の御手の内にある。その中には最後まで耐え忍ばねばならぬものもある。しかし、神は常にその忍従を心に止めていて下さる。祈れば善霊が救いの手を差し伸べてくれて、勇気を与え力を与え、その苦しさを和らげてくれる。真摯な祈りに応えられぬものはない。何となれば、それに応える力は必ずや重要な結果をもたらしてくれるものだから。...
熱意と確信をもって祈る者は、悪の誘惑に耐える力を得、善霊の助力を受け取る力を更に増す。真剣に求める者は例外なくこの助力を受ける。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー神は祈りをきいて下さいますか。「心からの祈りなら、神は常にこれを聞き入れ給う。願うところのものはすべて神の御手の中にあるから。そして心よりの祈りなら読書に勝る、どんなに美しくそれを読もうと、頭の中だけでなく声を出してそれを読もうと、信と愛と誠意を込めて祈れば、神はこれを聞き届け給う。しかし、高慢で利己的で虚栄的な人間の祈りに、神は耳を傾け給わず。しかし、その者の祈りが悔恨とへりくだった気持ち...
善を為さぬとは、それ自体が悪なのである。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー悪を為さず、神にのみ思いを向け、瞑想の生活に沈潜している者は、神の目よりする時、格別の功があるものですか。「そうではない。彼は悪を為さない、ということは善を為さないという事である。更に付言すれば、善を為さぬとは、それ自体が悪なのである。神は、その子等が神を思うことを望み給う。しかし、神のみを思う事を望み給わず、神は人間が大地の事に関わるよう務めを与え給うているから。瞑想と観照にその人生を消費...
人に良く思われたいために、唯々神の前に平つくばって見せる手合いを、神が喜ばれよう筈がない。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー自分の信じていない宗教の儀式を行うのは良くないことですか。それは関係者の信仰は違ってもその人に敬意を表して行う場合ですが。「この場合は、何れの場合もそうだが、どんな意図で行うのか。その気持ちが問題である。その人の信仰に対する敬意で行うのなら、それは間違いではない。それを物笑いの種にするような者に比べれば、それは遙かに良い。後者は愛を欠いた罪である。しかし、単純に興味本位のためとか、見栄のため...
真実の崇拝は心にある。崇拝を行う時は常に、神の目が貴方に注がれていることを、心に止められよ。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー崇拝は形の上の実践が大切なのでしょうか。「真実の崇拝は心にある。崇拝を行う時は常に、神の目が貴方に注がれていることを、心に止められよ」 ーーー礼拝の行為は効果がありますか。「左様、それが形だけのものでないならば。その態度がよろしければ礼拝は常に有効である。しかし、虚飾や形だけの礼拝、尤もらしいばかりで心が伴わぬもの、これは悪い態度であって、本人は気付かぬが害のあるものである」 ーーー...
神への信などは、内心の声の所産である。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー人はなぜ崇拝するのですか。「神へ向かう思いの高まりによって。この崇拝を通じて、魂は歩一歩神に近づく」 ーーー崇拝は内心の声の発動なのですか、それとも教育の所産なのですか。「神への信などは、内心の声の所産である。人は弱さの自覚によって、自分を守ってくれる存在にすがる気持ちになる」 ーーー崇拝の感情を全く持たない人間がいるものでしょうか。「いない。今まで無神論の民族は一つもなかったから。...
隣人愛の教えの中に、人が人に為すべき義務の一切が包含されている。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーーイエスの隣人愛の教えの中に、神法の一切は含まれるのですか。「確かに、隣人愛の教えの中に、人が人に為すべき義務の一切が包含されている。しかし、これを具体的にどう実行するかを、人々に示さねばなるまい。でないと、今日これを実行するにしても、尻ぬけになってしまうのではないか。更に、天地の法とは、人生のすべての局面を包含しているものであって、諸君が指摘する法はその一部にすぎない。人には明確な指示が必要...
人は自分の為した悪のすべてに対してだけでなく、し損なった善すべてに対しても、その報いを受けなければならぬのである。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー悪をしようと思うことは、その悪をすることと同じですか。「それは場合による。悪への欲求を自分で抑えることは良いこと、特にそれがやれる状況にある時には。しかし、やりたくても機会がなくて、それをやらなかった場合は、その悪をしたのと同じ事である」 ーーー神の目から見てよしとされ、未来の幸福を確実にするには、悪を為さなかった、この事で充分でしょうか。「いや、そうではない。善を為すこと、自分に出来る...
人は自分の犯した悪の罰だけでなく、人をそこに誘い込んだことの罰をも受けねばならぬもの。なので罪は重い。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー社会的立場が違えば、人の抱く欲求もまた夫々それぞれ違ってきます。それ故、自然法は、万人に通用するとは思えませんが。「地位や状況の違いは自然であり、進歩の法に従っている。そのために、万有に働く自然の法の統一性が否定されるわけのものではない」 ーーー善悪は誰にとっても絶対的なものですか。「神法は誰にとっても同じ。しかし悪は悪を犯そうとする思いの中に住む。善は常に善であり、悪は常に悪である。人...
人の善悪を見分ける手段は、神を信じ、善を為す望みを抱く時、それがある。神は善悪二つを見分けるようにと、知性を授け給うている。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー道徳法を定義すれば、何と言ったらよろしいですか。「道徳法とは間違いのない人生を送る法、換言すれば、善と悪を見分けるための法と申すべきか。それは神法の遵守を基本とする。人が善をその目的、その道として選ぶ時、人は正しく道を踏んでいる、これが神法の道である」 ーーー善と悪をどのようにして見分けたらよろしいですか。「善とは神法と一致するもの、悪とは神法から外れるもの、これが目安。従って、善行を為す...
真理とは光の如きもの。素晴らしい内容です。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー真理は、誰の手にも届く所に置かれていませんでした。これは何故ですか。「物事は何事も、その時が来なければ、近寄っては来ない。真理とは光の如きもの。人はこれに一歩一歩目が馴れていくもの。そうでなければ、人は目がくらんでしまうのである。今日まで、神はいま人が受け取っているような、深く示唆に富んだ真理の通信を受けることを許し給わなかった。しかし古い時代にあっても、それを真理なりと信じ、世俗から知識を...
神が選び給うたその典型は、それはイエスである。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー神が選び給うたその典型は誰ですか。「イエスである」 ーーー神法すなわち自然の法を、人類に伝えたのはイエス一人だったのですか。イエス以前には、人類に、自分等の直感以上の知識はもっていなかったのですか。「神法はどこにでも書かれている。このように申したことはなかったか。それ故に、知恵を求めて沈思した者達はすべて、太古よりこれを理解し教えることが出来た。彼等は完全だったとは申せぬが、その教えによ...
最もよく神法を理解する者は、善を追求する者達である。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー神はすべての人に、神法を知る手段を与えておられますか。「すべての者がこれを知るが、すべての者がこれを理解するわけではない。最もよく神法を理解する者は、善を追求する者達である。しかしながら、やがてすべての者が神法を理解するに至る。進歩の彼方に完成の時が来るからである」 ーーー霊は肉体に宿る以前の段階では、神法をよく心得ているものでしょうか。「その霊の発達程度に応じて、神法を心得ており、地上...
自然法とは神法のことである。これが人間に幸福をもたらす唯一の法である。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー自然法とは何でしょうか。 「自然法とは神法のことである。これが人間に幸福をもたらす唯一の法である。人が為すべきこと、してはならぬこと、これをこの法が教えてくれる。この法に背いた者は不幸となる」 ーーー神法は不変のものですか。「永遠であり、不滅である。神ご自身の如く」 ーーー神は一つの時代にこれを是として、他の時代にはこれを非となさることがありますか。「神は誤りを犯し給わず。人間は...
霊界通信を受け取られたアラン・カーデック氏の注釈です。確かなことは、死後、霊魂は存在する、個性は生きながらえるということ。霊の書スピリチュアルメッセージ
[注解] 輪廻思想は、この用語が、魂が低次から高次へと進歩し、その性質を変えて行くという意味で解されるなら真理だが、ある動物が人間に直接輪廻したり、また人間が動物に輪廻するという、退化や混合の観念の意味で捉えられるなら、それは誤りである。霊の教示によると、再生とは自然の上昇運動に立脚しており、また人間のその種としての進化である、ということである。従って、人間が退化することは、人間が神から与えられた進...
人体に生命を与えている霊が、動物に宿ることは出来ない。霊は決して退化しない。従って俗説で行われている輪廻の教義は、真実ではない。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー生物の知性が共通の起源をもつということは、輪廻の教義とつながりがある、ということではありませんか。「この両者は同一起源のものかも知れぬが、後世に至っては、似ても似つかぬものとなっている。発芽した種子の胚は形を失っているのに、誰がその葉や花や実を見て、その木を認め得ようか。知性が霊となるに必要な状況にまで発展し、人間の段階に入った時、その瞬間から、知性はもはや原初状態との接合点を失い、木が種子...
人間という種は、神が、神を知る者となるべき受肉者として、神が選び給うた生き物なのである。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー霊は死後に至って、自分の人間期以前の生活を思い出すことがありますか。「ない。本人の生命が、霊となり人間の生活を開始するのは、人間期に入ってからであるから。人間としての最初の段階も殆ど思い出せない。それは丁度、人が幼児期の一番初期をもはや覚えていないのと同じように。増して母の胎内の時期は一層覚えていないように。この故に、霊達は告げる、自分達はどのようにして始まったのかを知らないと」 ーーー...
地球は、人間受肉の最初の段階のスタート地点ではない。一般にこの地球よりもっと低い世界で人間時代は開始されている。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー動物はどこから知性を引き出して来るのですか。知性は動物の魂の特性をなしているようですが。「宇宙の知的要素から引き出してくる」 ーーーそれでは人間の知性も動物の知性も、一つの同じ本源から生まれて来るわけですか。「そうである。ただ人間の場合は、獣性を超えた上方を指向するよう、知性が上等につくられている」 ーーー既述の回答でこう言われました。人間の魂は初源において、赤ん坊のようなものだ、知...
人間には肉体がある。この肉体が人間を動物にしばしば引き下ろすのである。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー高級の世界では、動物は神についての知識を持ちますか。「いや、もたない。人間が動物にとっての神である。霊達が以前は人間にとっての神々であったように」 ーーー高級の世界の進歩した動物でも、動物は常に人間の劣位にあるということですが、これはいかにも神は永遠の劣等者に動物を始めからおとしめて創造しておられることで、神の御業にみられる計画と進歩の統一性とは一致していないように思われるのですが。「あ...
動物には罪の償いということは存在しない。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー動物の行動には自由意志が伴っているのですか。「動物も、諸君等が考えるような、単なる機械ではない。但し、その行動の自由と申しても、彼等の欲求に束縛されており、人間の場合の自由と比較するわけにはいかぬ。人間に比し、はるかに程度が低いわけだから、人間と同様の義務を持つわけではない。動物の自由とは、その物質生活の行動に制約されたものである」 ーーーある種の動物に備わる、人間の会話に似たあの適性は...
動物と人間について、地上の哲学者達はいろいろな意見が分かれており、人間は動物の一つだと言い、動物性が人間であると言う。これらはすべて間違っている。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー動物と人間を、知性の面で比較する時、この間に明確な境界線を引くことは難しいように思えます。動物の中には、一部の人間よりも優れた知性を持つものがあること、これは周知のことです。両者間の確然たる境界線は可能なのでしょうか。「地上の哲学者達はこの問題については、色々と意見が分かれているようだ。ある者は人間は動物の一つだと言い、ある者は動物性が人間であると言う。これらはすべて間違っている。人間とは別...
植物は考えることをしない。単なる有機的生命である。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー自然界を動物・植物・鉱物の三つに分ける分け方を、どう思われますか。これにもう一つ、人間、を加えて四つとする自然学者もいます。また二つに分ける分け方があります、即ち有機質・無機質です。これらの中、その分け方が好ましいでしょうか。「これらはすべてよろしい。どれが最善かは、諸君等の観点による。物質という観点からすれば無機物・有機物、精神的観点に立てば、結局のところ四等級に分けられる」 ーーー植...
ーーー使命遂行のために霊が肉体をとった時、試練として使命を身に引き受けさせられた霊と同じように、不安を覚えるのですか。「そんなことはない。彼は道を開くに足る経験の成果を身につけているから」 ーーーもって生まれた天才によって人類の道を切り開く人物は、間違いなく使命をもっています。ところが彼等の中にも誤りを犯す人がいます。大事な真理に関することでも、重大な間違いを拡げたりする者が沢山います。一体そ...
人が為すことは何事によらず、予め運命づけられた使命の結果ではない。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー日常の仕事は、私共には使命というよりも、義務と思われます。使命とは、現世的観念に従えば、自分のためでなく、普遍的な意味をもったものと思われます。この見地よりするとき、私共が地上に使命を担っていること、どうすれば確認できますか。「彼が成し遂げる結果の偉大さによって、彼の力で人々が成し遂げる進歩によって」 ーーー重要な使命を受けている者達は、出生前からそのように運命づけられており、またそのこ...
受肉した霊の使命とは、人を導き、進歩を助けること。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー霊に使命が与えられる場合、彼等は霊としてこれを遂行するのですか、受肉をしてから遂行するのですか。「そのどちらかの状態で使命を遂行する。使命によっては、霊のままで、大きな仕事を担っている霊がいる」 ーーーそのような霊が担っている使命とは、一体何ですか。「それは色々あって、口で述べるのは難しい。諸君等には到底理解出来ないようなものもある。霊達は神の御意志を遂行しており、諸君等がその神のご計画...
善霊は何事によらず、他の魂を助けて神に向かわせることに関心を示す。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー霊は私共の学術や芸術の仕事に、関心をもち調べたりしますか。「霊は人間の進歩向上を示すものには、何なりとこれを調査する」 ーーー地上生活中、画家とか建築家とか専門職についていた霊は、そのような自己の好む方面の仕事に、依然として強い関心をもっていますか。「すべての道はローマに通じる。善霊は何事によらず、他の魂を助けて神に向かわせることに関心を示す。地上生活の中に特定の仕事に献身してきた霊は、...
至高の域に到達した霊は、神より直接指令を受け、これを宇宙の各面に伝え、その遂行を監督するとのこと。このような素晴らしい偉大な仕事が出来るようになりたいです。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー霊は自己改善の仕事の外に、何かすることがあるのですか。「神の御意志を体し、宇宙の調和を生み出すために協同している。霊の仕事とは休む間のない仕事の連続である。しかし、地上の苦しい労働とは趣きが違っている。そこには肉体の疲労とか、肉体上の欲求からくる悩みなどはない」 ーーー低級未熟の霊も、宇宙のために役立つ仕事をしているのですか。「誰しも為すべき義務を負っている。最低の石工にしても、殿堂の建...
神は悪魔の呪いに耳を傾け給わず。人を呪う者は神の目よりすれば罪ある者である。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー祝福の祈りとか呪咀は、目的の人物に対して、善とか悪の結果をもたらすのですか。「神は悪魔の呪いに耳を傾け給わず。人を呪う者は神の目よりすれば罪ある者である。吾々は善と悪、二つの相反するものの影響を受ける。されば呪いは一時の行為である。しかし、この行為も神のご意志によらなければ決して起こるものではない、呪われた当人の大きな試練としてでなければ。しかも、呪いは通常悪人に向けられ、祝福の祈りは善人に...
ーーー悪人は、その支配下にある悪霊の力を借りて、人に害悪を加えることが出来ますか。「いや、神は左様なことを許し給わない」 ーーー他人に魔法をかける人物がいまして、その力が信じられていますが、これは何と考えたらよろしいですか。「中には、強力な磁力の所有者があって、その魂が良くないため、この磁力を悪用している者があるやも知れぬ。この場合には、本人は悪霊達の後援を受けているかも知れない。しかしながら...
悪事をしたいと望む者は、その思いだけで、邪悪霊の協力者をおびき寄せることになる。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー邪霊と契約を結ぶということが出来るという話ですが、これは本当ですか。「そんなことはない。契約などは存在しない。しかし、邪霊と邪悪な心との間には共感が存在する。例えば申してみよう。今ある人が隣人を苦しめたいと思いながら、どうしたらよいか方法が分からないでいるとしよう。このことは、その者と同じく悪をなしたいと思っている低級霊をおびき寄せることになる。この低級霊は、その者の悪巧みの実行を助ける代わ...
戦争中に倒れた人々の魂の一部は、死後も戦い続ける。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー戦争中に倒れた人々の魂はどうなるのですか 。死後引き続いて戦闘をやり続けるのですか。「一部の者は戦い続ける。また、そのまま止めてしまう者もいる」 [注解] 戦死した者の場合、これは事故死の場合と同様、最初の間は何が何だか分からない、丁度目を回したような状態である。自分の死を意識していない、生きていると思い込んでいる。徐々にではあるが、それから自分が一体どうなったのかが分かり始める。&nbs...
戦闘中の霊達は、やれやれ!と鼓吹し、援助している。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー戦闘中には、それぞれの個を援助している霊がいるのですか。「いる。やれやれ!と鼓吹こすいしている霊達がいる」※鼓吹・・意見や思想などを盛んに主張して、他人に吹き込んでいくこと [注解] 古人は一国に味方をする神々を考えていた。これら神々も結局は霊なのである。 ーーーどの戦争でも、正しいのは片方です。どうして霊が正しくない側の味方をするのですか。「ご承知の通り、争いや破壊を好む霊達がいる。...
今回の自然現象の創造における霊の作用の中の大自然については、心が震えるほど大感動でした。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー自然現象を司る霊達は、霊界でも特殊の部類をなすのでしょうか。別個に存在するとか、あるいは、私共のように肉体をとって生まれることのない霊であるとか。「彼等とても肉体をもつことがあるだろうし、ないしは、これまでに肉体をもったこともある霊である」 ーーー霊界での階層から申しますと、このような霊は高級ですか、それとも低級なのですか。「その仕事が物質的なものか、知的なものか、これ次第である。ある霊...
物事にはすべてことわりが存在する。何一つ神の御許しなくして生じるものはない。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー自然現象、それは元素の攪乱とでも申しますか。あれは偶然の因によるのですか、それとも神のご意図に基づくものですか。「物事にはすべてことわりが存在する。何一つ神の御許しなくして生じるものはない」 ーーー自然現象の生起は、人間と何らかの関わりがあるのですか。「人間と直接関わっていることもある。しかしながら、自然が物理的な力の平衡と調和を回復しようとする、その目的によって生起していることの方が多...
何か良いことが起こった時は、先ず、神に感謝申し上げよ。何一つ神の許しなくば起こるものではない。次に神の代理人である善霊達に感謝しなさい。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー霊は、甲の災難を乙に転ずることが出来ますか。「ある限られた範囲においてのみ可能である。何となれば、、天意によって諸君に降りかかる不運というものがあるから。しかし、霊は辛抱と忍従でそれを耐えるように諸君を導くことで、諸君の災難から学ぶところがあるのである。また、不幸を回避したり、小さくしたりするのは、諸君自身に依存することの方が多いこと、これを知って貰いたい。神は諸君に知性を与え給うておる、こ...
悩み事を作り出す霊達の動機は、個人的な恨みの場合と単純な悪の楽しみの両方がある。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー悪意の人物が、ある人に弾丸を発射します。それは間一髪、すれすれに通過します。この場合、その弾丸は善意の霊の作用で外されたのですか。「狙われた人物がいての弾丸に当たる運命になければ、善意の霊は弾道をよけるよう本人に暗示を与えるとか、または狙いが外れるよう、その敵の目を狂わすとかしたでしょう。何となれば、弾丸は発射されれば、必ず弾道とおりに進むのであるから」 ーーーある聖徒物語にあるように、...
人生の出来事に及ぼす霊の影響という内容ですが、自然の法を踏み出して、霊が作用するということはないとのことです。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー人生の出来事に霊は影響を及ぼしますか。「左様、間違いなく、霊は諸君等に助言を与えるものである」 ーーー私共の心に影響を及ぼす以外にも、何か影響を与えるのでしょうか。例えば、何か事件に直接作用を及ぼすとか。「それはある。しかし、自然の法を踏み出して、霊が作用するということはない」 [注解] 我々は霊の作用というと、とてつもない現象というふうに思いがちである。奇跡を起こして援助を与えるとか...
虫の知らせというのは、諸君の安全を願う霊魂から、諸君に伝えられる個人的な助言である。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー虫の知らせは、守護霊からの警告なのですか。「虫の知らせというのは、諸君の安全を願う霊魂から、諸君に伝えられる個人的な助言である。これはまた直感、本能の声と言えるかも知れぬ。と言うのは、霊は肉体をとって生まれる前に、自分の新しい人生の大様を知るーー即ち、彼がまさに経験することになる試練の種類などを知る。それが際立った性格を持っている時、彼は内心にその印象を刻み付ける。この印象である本能の声は、...
集団の守護霊は、個人の場合と同じく、集団の進歩程度に見合っている。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー善霊にしろ悪霊しろ、私共の日常生活で更に緊密に接触したい目的で、肉体をとって生まれるということがありますか。「しばしばそういうことがある。しかしそれよりも、目指す本人と共感する人間に、この使命を委託することの方が多い」 ーーー保護と助力の目的で、一家族の全員についている霊がありますか。「そのような霊も中にはいる。一緒に住んでいて愛情で結ばれた家族についている霊だが、その家族が仮に栄えても...
悪霊は、目指す犠牲者を一層うまく屈服させるために、悪人達を利用するのである。神はこのことを諸君等の試練のために許し給うている。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー<親しい霊達>とは、<共通する霊達>や<守ってくれる霊達>と同じものですか。「守ってくれる霊といい、共感する霊といい、その数は大変に多い。これらにどんな名を付けようとお好きなように。しかし<親しい霊>ということになると、家族の知人達とでもいうところである」 [注解] 人に接触をもつ霊について、上記の説明と霊の本質から観察する時、下記ように推論できる。守護霊とは、生涯を通じて本人の進歩向上を...
善霊と悪霊との間に闘いが起こった場合、いずれが勝つかは、人間の方で、どちらに従うかの自由意志によって決まる。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー恵まれた状況下で他界した霊は皆、生き残っている人の中、愛する者の守護者となるのですか。「必ずしも自由自在には活動できない現在の状況からして、彼等の力量は大なり小なり制約されている」 ーーー未開人<凶暴・残忍な人>や道義心の低い人達にも、守護霊はついているのですか。そうだとすれば、進歩した人々の守護霊と同じくらいに高いレベルの守護霊なのですか。「誰しも守護してくれる霊をもっている。しかし、...
霊界に入れば、自分の守護霊を認めることができる。それは多くの場合は、地上誕生以前に知っていた霊魂であるから。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー守護霊は、守護すべき者の指導がうまくいけば、それによって自ら得るものがあるのですか。「それはやり甲斐のある仕事である。守護霊本人の進歩と幸福に役立つ。彼は自分の労苦が、成功と勝利の栄冠で報いられているさまを見て歓喜する。丁度、生徒指導で成功を収めた教師のように」 ーーー成功しなければ、責任をとるのですか。「いや、左様なことはない。全力を奮ってそれをしている限り」 ーーー自分の守護して...
もし自己責任がなければ、人は神に至る道を前進することはない。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーもし霊がその守護すべき者を見捨てて、もはや導かなければ、いやしくも守護霊がこの者に害を与えようとするのですか。「善霊は何人も損なうことをしない。彼等はとって代わる霊どものするがままに委せるのである。その時、人は損なった自分の不幸の運命を責め立てる。実際には、そうなったのは自分の悪行の結果であるのに」 ーーー守護霊が、守護している者に害を及ぼす霊のなすがままに、委せておくなどということがある...
本人を捨てるのは守護霊ではなく、守護霊の言葉に耳を閉ざす人間の方である。霊の書スピリチュアルメッセージ
ーーー守護される当人が指導にどうしても従わぬ時は、守護霊がその守護を放棄するということがよくありますか。「助言の効果がないと見てとった時、また低級霊の言うなりになってどうしようもない時、守護霊は手を引く。しかし、本人を全く見捨てるわけでなく、言うことを聞くよう努力を続ける。本人を捨てるのは守護霊ではなく、守護霊の言葉に耳を閉ざす人間の方である。人間の方で守護霊に心を向ければ、守護霊は直ぐ戻って来る...
「ブログリーダー」を活用して、Mikiさんをフォローしませんか?
ーーー生得の資質の不平等の故に、ある民族は知的に進歩した他の民族の支配下に置かれるのではありませんか。「左様である。知的に進んだ民族が、これを向上させるためにである。但し、これを隷属して更に獣に近付けるためではない。長期に渡り人間は、人間を腕と手を使って働く動物であるかのように、また、彼等を役獣のように売買する権利が自分達にあるかのように、信じてきた。人間は自分達を清浄な血を持つ者と思い込んでいる...
ーーー人が人の財産となることが、本来あるのでしょうか。 「人が他人に絶対服従するなどは、神法に反する。奴隷制度は力の誤用である。それは漸次進歩と共に消えよう、その他の誤用がすべて消えて行くに連れて」 ーーー奴隷制度が既に人間の制度として成立している場合、この制度で利益を得る人達は、この制度を黙認していることで、非難に値いしますか。「悪いものはいつだって悪い。どんなにうまくこじつけても、悪行...
ーーー自分は完全に自由であると思えるような地位がありますか。「ない。ピンからキリまで、すべての人は相互の存在を必要とするから」 ーーー人間はどんな生活をすれば、完全な自由の状態に入りますか。「砂漠の中の隠者ならば。二人の人間があって、相手が目に入れば、その瞬間に相互の権利とか義務とかの関係が生まれて、もはや絶対の自由というものは存在しなくなる」 ーーー他者の権利を尊重する義務があれば、自分...
ーーー葬儀に金をかけて個人の記憶を永く留めたいという望みは、どこから来るのですか。「最後の高慢な行為である」 ーーーしかし、そういう盛大さというのは、死者本人というより、死者の名誉を高めようとする、親戚の行為の場合が多いのではありませんか。「その場合は親戚達が自分達の名誉のためにやっているのである。その葬儀一切は、必ずしも死者のためではない。他者に印象づけて虚栄心を満足させたり、自分達の金持ち...
ーーー神法によれば人はすべて平等なのですから、人法によっても人はまた平等であるべきですか。「この平等こそ、正義の第一原理である。貴方が人からされたくない事は、人にしてはいけない」 ーーー完全な正義のためには、男女同権の立法は当然の事ですか。「左様、権利は平等、されど働きは平等ではない。各々の特性を生かすべきだ。男性は外の仕事に励み、女性は内の仕事を務め、性による資質の特性を生かせよ。正義のため...
ーーー神の視点からは、男女は平等なのですか、同じ権利を持つのですか。「神は男女共に、善悪の知を与えていないかね、それに進歩の能力も共にね」 ーーー婦人の軽視が国によってありますが、それはどこから来ていますか。「男性の一方的な不当な婦人に対する優越感から来ている。これは社会的慣習と弱者に対する誤った圧力の結果である。進歩していない男性達の間では、力が権利と誤解されている」 ーーー婦人の体力が...
ーーー神はなぜ、ある者には富と力を、ある者には貧困を与えられましたか。「それぞれの道で試練を受けるため。しかも、ご承知の通り、この試練を選んだのは霊自身である。その霊が負けてしまうことがよくあるのだが」 ーーー恐ろしいのはどちらなのですか、金持ちと貧乏と、二つの試練の中で。「どちららも同じように危険なもの。貧困は神の摂理を恨み託(かこ)つ。金持ちは万事に分を越えてしまう」託つは「嘆くこと、人のせ...
ーーー富の平等は可能なことですか。これまでにそんな事がありましたか。「いや、可能ではない。能力や個性の相違のためにそれはそういかなくなる」 ーーーそうですが、中には、社会の病気は全部救済できると信じる人々がいますが、いかがですか。「そのような者は組織作りの職人、または野心や嫉妬心で動かされている者達である。彼等が夢想する平等はたちまちに打ち倒されるもの、それは物事の勢いである。彼等はこの事が分...
ーーー富の不平等とは能力の不平等ではありませんか。能力が違いますと、富を手に入れる能力の違いとなってきますから。「そうであり、そうではない。また、悪業であり、強奪でもあるか?貴方はこのことを何と考えなさるか」 ーーーしかし、遺産は悪意の成果ではありませんが。「どうしてそうだと言うのかね。その源を尋ねれば、それが必ずしも純なものかどうか、お分かりだろう。そもそも初め、それは奪ったもの、ないしは不...
ーーー社会状態に不平等があるのは、自然法によるのですか。「いや、これは人間が作り出したもの、神の仕業ではない」 ーーーこの不平等は最後には消滅しますか。「不滅なものは、神法の外にない。諸君は見ないのか。その不平等が少しずつ、日毎に消えていっているのを。諸君の現在の不平等は、高慢と利己の消滅と共に消えていこう。なお残る不平等は、長所の相違のみであろう。やがて次のような日が来よう。神の大家族の成員...
ーーー神はなぜ人に同じ資質を与えられなかったのですか。「霊はすべて等しく神によって創られている。しかし、ある霊は多くの生存を重ね、他の霊は少ない生存の経験しか持っていない。この結果、過去の生存で得た発展に差が出ている。これらの相違は経験の差であり、意志の鍛錬の差である。この意志の鍛錬いかんが本人の自由いかんとなり、霊によってはそのため迅速な進歩をする者もある。諸君の目にする資質の多様性とはこれであ...
ーーー神の目よりして、すべての人は平等なのですか。「その通り。すべての者は同じゴールに向かっている。神はその神法を、誰にとっても等しく良いものとして、創っておいでになる。諸君等はこう言う「太陽はすべての人に輝いている」と。この言葉の中には、真理が諸君等の考える以上に、広大で普遍的であるという意味が語られている」 [注解] 人はすべて、同じ自然法の働きに従っている。すべて人は同じ弱さを持っている、...
ーーー心霊主義が人々の不注意とか物質への愛着に負ける、という恐れはありませんか。「何かの原因があれば、人類が魔法をかけたように変わると思うことは、人間性に関する随分と浅薄な知識を示すものだろう。観念というものは、個々の人間性の変化に応じて、徐々に変化するもので、古い習慣の根絶には数世代を要する。それ故、人類の変革は時間をかけて歩一歩、事実をもってする影響感化によってのみ進展する。一つ一つの世代を経...
ーーー心霊主義は一般の信仰となりますか、それとも一部の者だけにとどまりますか。「心霊主義は間違いなく一般の信仰となり、人類史上に一新紀元を画すことになろう。と申すのは、心霊主義は大自然の秩序であって、それゆえに今、人類の知識の分野に格付けされる時が来ている、この故である。しかしながら、心霊主義は今後かなり多くの攻撃に耐えねばならないだろうーーそれは信念よりむしろ利害から出た攻撃、と言うのは、うぬぼ...
ーーー自然法は人間社会の準則として十分なものでしょうか。これは人間の法はないものとしてですが。「もし自然法の理解が行き届き、人間がこれを積極的に実践するなら、それはそれでよかろう。但し、社会には危急を要するものがあり、その点、別の法の協同が必要である」 ーーー人間の法に移り変わりが多い原因は何でしょう。「野蛮な時代にあっては、最大の強者が自分の都合のよいように法を定めた。それ故、人々が正義とい...
ーーー人類の文明は、進歩していますか、それとも一部の哲学者の言うように退歩をしていますか。 「進歩しておる。但し不完全ではあるが。人間は唐突に、幼児から熟年にはならぬ」 ーーー文明の罪ということは、当を得ていますか。「神の御業をあげつらうより、文明を誤用する者達の罪をあげつらうべきである」 ーーー文明は最後には浄化されましょうか。文明ゆえに生まれた悪が消滅していくほどに。「そのようにな...
ーーー進歩の最大の障害とは何でしょうか。「うぬぼれと利己主義。これは精神の進歩の場合である。と申すのは、知的進歩は日々進んでおり、これは一寸見には、野心と金銭欲でうぬぼれと利己主義を倍加するように見えるが、しかし、これら悪徳はかえって精神を開明する探究心をそそるものでもある。とにかく、すべてのものは一つにつながっている、物理的世界だけでなく、精神の世界においても。そして善は悪からすら生まれるもので...
ーーー人間の内部には、進歩の更新をそそる力があるのですか。それとも、教育の成果が進歩となって現れているのですか。「人間は自然にひとりでに進歩するもの。しかし、すべての人間が同じ歩調で進歩するのでなく、また進歩の方法も同じではない。このことはまた、進歩をすれば、社会的接触を通じて、他者の進歩に役立つ、そういう具合になっている」 ーーー精神の進歩は、知的進歩に従って起こるのですか。「精神の進歩は知...
ーーー自然状態と自然法とは同じものですか。「いや、自然状態とは原始の状態である。文明と自然状態とは相矛盾したもの、これに対し、自然法は人類の進歩に寄与するものである」 ーーー自然状態の人間は、それほどの不足もなく、文明が進歩すれば生まれる嫌な事もありません。原始状態は地上にあり得る最も恵まれた状態だと、こういう意見がありますが、いかがですか。「そのような幸福はけだものの幸福である。ところがそう...
ーーー動物の中には、子供が親の保護を必要としなくなると、親子が互いに忘れてしまうものがあります。これは何故ですか。「動物の生活とは物質的な生活であって、精神的生活ではない。母親の子に対する愛は、自分から生まれたものへの自己保存の本能、これの為せる技である。子が一人立ちできるようになると、母親の仕事は終わる。自然もそれ以上の事を要求しない。そこで母は子を捨て去り、自分の次の仕事に没頭する」 ーー...
ヨーロッパの戦乱が終結して間もないある日の交霊会でのことのようです。ーーー敗戦国の人々に対して霊的真理をどう説かれますか。(訳者注ーー第二次大戦で枢軸国すうじくこくと呼ばれた日・独・伊三国のうち、まず独伊が降服し、それから二ヶ月後に日本が降服したので、この交霊会はその間のつまり1945年6月から8月の間に開かれた計算になる)「真理は真理です。その本質は永遠に変わることはありませんが、そのバリエーション(...
難解な哲学的思考スペキュレーションの域まで議論が発展し、シルバー・バーチは一応それに対応したあと、こう述べた。「私は実用的志向のタイプです。今日こんにちの地上世界が置かれている窮状を救う上で何の役にも立たないと思われる方向へ議論が流れかけた時はいつもお断りしております。私は今地球が必要としているのは基本的な霊的知識であるとみています。人間社会の全組織を改め、そこに巣くっている汚毒、汚物、スラム、不...
ーーー善と悪は何を規準にして判断したらよいのでしょうか。人間一人ひとりの問題でしょうか、それとも霊的法則の中に細かく規定されているのでしょうか。 「一人ひとりの問題です。一人ひとりの霊的自我の中に絶対に誤ることのない判定装置モニターが組み込まれているのです。これまでに何度となくこの問題を持ち出されましたが、私には一貫して主張している見解があり、それをみじんも変更する必要を認めません。これまでに...
ーーーでも、生涯を何一つ他人のためになることをせずに終わる人が大勢います。 「若者はとかくせっかちに考えがちなものです。が、世の中は急激な革命によってではなく、ゆっくりとした進化によって改められていくーーそれが摂理なのです。私は若者特有の熱誠や情熱に水を差すつもりは毛頭ありません。私がこれまでに見てきたままを申し上げているのです。ご自分の経験から得られる叡智を道しるべとするーーこれが一番です。...
新しい年になりました。今年もどうぞ、よろしくお願いします。我が家は喪中ですので、新年のご挨拶はご遠慮させて頂きます。今年最初の内容は、若き軍人との質疑応答をしばらく記載しようと思います。この若き軍人はシルバー・バーチ霊と語ることが永年の夢だったようです。英国陸軍第八部隊所属の一軍人は、本来はフリート街の青年ジャーナリストなのだそうです。ーーー一人の人間のすることは多寡が知れているように思えるのです...
ーーーバイブルにはイエスは我々のために苦しみを受けたとあります。「バイブルには事実でないことが沢山述べられています。いかなる人間も自分以外の者のために代わって苦しみを受けることはできません。自分の成長を管理するのは自分一人しかないーー他人の成長は管理できないというのが摂理だからです。贖罪説は神学者が時代の要請に従ってでっち上げた教説の一つです。自分が過ちを犯したら、その荷は自分で背負ってそれ相当の...
ーーーあなたは先ほど他人の行為によって自分が災難に遭うこともあり得ることを認められましたが、他人の苦しみを知ることによって自分が苦しむという意味での苦しみもあるのではないでしょうか。それは無視してもよいのでしょうか。そしてそれは良いことなのでしょうか。「少しずつ深みに入ってきましたね。でも思い切って足を踏み入れてみましょう。円熟した魂とは人生の有為転変のすべてを体験しつくした魂のことです。苦しみの...
ーーー環境条件が自分の進化と無関係のものによってこしらえられることがありますか。「それは一体どういう意味でしょうか」 ーーーもしかしたら、私は明日誰かの行為によって災難に遭うかも知れません。「そうかも知れません。が、それによって苦しい思いをするか否かはあなたの進化の程度の問題です」 ーーーでも、その他人がそのような行為に出なかったら私は災難に遭わずに済みます。「あなたは永遠の霊的規範を物的...
サークルの二人のメンバーが身内や知人の死に遭遇すると無常感を禁じ得ないことを口にすると、シルバー・バーチはこう述べた。「霊に秘められた才覚の全てが開発されれば、そういう無常感は覚えなくなります。が、これは民族並びに個人の進化に関わる問題です。私にはそのすべての原理を明らかにすることはできません。私とて、すべてを知っているわけではないからです。あなた方より少しばかり多くのことを知っているだけです。そ...
ーーー死後どれくらい経ってから地上へ戻ってくるのでしょうか。「それは個々の事情によって異なります。こちらへ来て何世紀にもなるのに自分の身の上に何が起きたかが分からずにいる人もいます」 レギュラーメンバーの一人が「自分が死んだことに気がつかないのです」と口添えするとシルバー・バーチがーー「一方にはちゃんとした霊的知識を携えた人もいます。そういう人は、適当な霊媒さえ見つかれば、死んですぐにでもメッ...
ーーー夜空に見える星はただの物体でしょうか。それとも生命が存在するのでしょうか。「どうやら少し深みに入ってきたようですね。地上世界の知識もまだまだ限界に到達しておりませんが、私たちの世界にいたっては遙かに限界から程遠い状態です。宇宙には最高界の天使的存在から、意識がようやく明滅する程度の最低の魂にいたるまでの、さまざまな意識的段階にある生命が無数に存在します。意識的生命が地球だけに限られていると思...
ーーーこうした問題は限られた人間的理解力を超えているというのは本当でしょうか。私たちは宿命的に理解不能なのでしょうか。「無限の顕現をもつ宇宙を理解しようとするとき人間の肉体的構造が一つの限界となることは、一般的に言って事実です。(霊覚者は別ということーー訳者)決して知識欲に水を差すつもりで申し上げるのではありません。が、私たちはあくまでも現実を見失ってはなりません。幾十億と知れぬ人間が生活する地上...
ーーー若くして他界した場合はどうなるのでしょうか。「そうくると思ってました」 ーーーこれには二つのケースがあると思うのです。一つは、もしそれがその人の寿命であれば、それまでに霊的にはすでに他界する準備ができていた場合、もう一つは死後その埋め合わせのために物質界との接触を通じて進化を得る場合です。「あなたは親切な方ですね。質問をなさると同時に二つも答えを用意してくださいました。ご質問に対する答え...
ーーーここに二人の人間がいて、一人は元気盛りでもう一人は死期を迎えて肉体との関係が稀薄になっているとします。この場合、後者の方が霊的な影響を受けやすいのでしょうか。「必ずしもそうとは言い切れません。肉体から離れるということは必ずしも進化を決定づけるものではありません。私の世界にも地上の人間より進化の程度が低い霊がそれはそれは大勢います。確かに肉体はその本性そのもののために人間の精神の表現を制約して...
ーーー神はすべての界層において平等に顕現しているのでしょうか。それとも地上の人間だけがそれを悟れないでいる、あるいは捉え損ねているのでしょうか。それとも人間が死後の界層を進化していくにつれて神の顕現の分量が増していくのでしょうか。「それは要するに受容力の問題です。神は無限です。無限なるものには際限がありません。制限がありません。神の恵みは果てしなくて広がっています。知り尽くすということは絶対にでき...
ーーー死刑制度は正しいとお考えですか。 「いえ、私は正しいとは思いません。これは
ーーー憑依現象のことですが、憑依される人間はそれなりの弱点をもっているからではないかと思っています。つまり、土のないところにタネを蒔いても芽は出ないはずなのです。 「そうです。それは言えます。もともとその人間に潜在的な弱点がある、つまり霊によって身体と精神と霊の関係が調和を欠いているのです。邪霊を引きつける何らかの条件があるということです。アルコールの摂り過ぎである場合もありましょう。薬物中毒...
ーーー私たちはあまりにも霊的知識に近すぎて、かえってその大切さを見失いがちであるように思います。「私は常々二つの大切なことを申し上げております。一つは、知識の及ばない領域に踏み込む時は、その知識を基礎とした上での信仰心に頼りなさいということです。それからもう一つは、常に理性を忘れないようにということです。理性による合理的判断力は神からの授かりものです。あなたにとっての合理性の基準にそぐわないものは...
ーーー霊媒を通じて語りかけてくる霊はわれわれが受ける感じほどに実際に身近かな存在なのでしょうか。それとも霊媒の潜在意識も考慮にいれなければならないのでしょうか。そんなに簡単に話しかけられるものでしょうか。私の感じとしては、想像しているほど身近な存在ではないような気がしています。少し簡単すぎます。「何が簡単すぎるのでしょうか」 ーーー思っているほどわれわれにとって身近な存在であるとは思えないので...