珍しい雄の三毛猫「吾輩」による見聞録日記 「吾輩」を主人公にした短編のお話を日記形式で掲載。
吾輩は猫である。 名前はまだ無い。 どこで生れたかとんと見当けんとうがつかぬ。 何でも薄暗いじめじめした所で ニャーニャー泣いていた事だけは 記憶している。
これは吾輩の前世のお話。 西暦1400年頃、吾輩はジャンヌという少女暮らしていた。 少女は吾輩のことを「バステト」と呼んだ。 彼女が13歳の時、神からの天啓が降りた。 大天使ミカエル、アレクサンドリアのカタリナ、アンティオキアのマルガリタ
地域タグ:フランス
吾輩は伏せって座っている少年に声を掛けた。 吾輩「お主、何を落ち込んでおる?」 少年「ん?誰・・・?」 少年は辺りを見渡した。 少年「気のせいか・・・。」 吾輩「少年、気のせいではないぞ。お前の目の前におるではないか。」 少年「猫がしゃべっ
地域タグ:サウジアラビア
翌日、吾輩は願いを叶えるべく、街の中心を歩き回った。 願い事は何でもいいわけではない。 指輪が選んだ人物の願いでなければならない。 選ばれた人物が近づけば、指輪は輝きだす。 吾輩は街の中心部を隈なく歩き回った。 しかし、指輪はなんの反応もな
地域タグ:サウジアラビア
吾輩の救助活動は夜へと移っていた。 日中の救助活動が実績を評価してくれたのだろう。 人間が犬用の装備を吾輩に貸してくれたのだ。 これでも吾輩は猫なので夜目は効く。 だが、瓦礫の隙間を見通すには流石によく見えなかった。 吾輩「これで、多少救出
地域タグ:能登町
吾輩は瓦礫の中で、助けを求める声が無いか耳を澄ましていた。 「みぃー、みぃー」 聞こえてくる雑音や風の音の中に微かに、鳴き声が聞こえる。 聞こえる方向へ足を進めた。 徐々に、声は近くなる。 吾輩「通り過ぎた?」 吾輩は少し戻った当たりで注意
地域タグ:能登町
昨年の12月末頃の話。 吾輩は公園で散歩していた。 遠くの方で「にゃーにゃー」泣く猫の声が聞こえた。 吾輩「何やら、悲しげな鳴き声・・・。」 吾輩はその鳴き声の方へと歩みを進めた。 白猫「シク、シク、シク」 吾輩「そこの娘。何が悲しくて泣い
地域タグ:福岡市
2年前、吾輩は故郷の函館という街を旅立った。 夕暮れ時の港は、人はそれなりにいたが、 人に気づかれずに船に潜り込むには丁度いい 入車のタイミングで、人生最大の全速疾走 道中人間に見つからぬよう車の下に潜り込んだ。 乗ったはいいもののなかなか
地域タグ:青森県
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