ドラえもんに登場するキャラクターで、フルネームは「野比のび太」。野比のび助と玉子の間に生まれる。8月7日生まれ*1(鼻の日)。
『未来の国からはるばると』では、初めてドラえもんとセワシが登場するが、ここでドラえもんがいない時の未来が明らかとなった。彼らが持ってきたのび太の写真は、面長でお人よし丸出しそのものだった。
大学受験に失敗して、さらにジャイ子と結婚し、貧乏人の子沢山となった。会社を興したはいいが、花火の不始末で社屋を丸焼けにしてしまい廃業。借金取りがあばら家に大挙して押しかけるなどという悲惨な結末だった。
ゆえに、セワシのお年玉も50円と言う悲しい現実を突きつけられた。
幼馴染みの源静(しずかちゃん)が大好きで、恋敵の出来杉英才と彼女が親しげにしているのを見ると非常に嫉妬していまう。思わず、ドラえもんとしずかちゃんの入浴シーンをのぞいたりしてしまうなど、エロい一面もある。
何をやってもダメな小学生で、しばしばドラえもんを困らせてしまうが、あやとりと射撃は誰にも負けない。あやとりをしている理由として「金もかからず、疲れず、腹も減らないから」としている。
射撃が得意な割には眼鏡を着用しており、外すと何も見えない。視力いくらかは不明で、裸眼は数字の「3」になる。なお、本人が射撃の才能に気づいたのは、鼻くそを丸めて鉛筆に向けて飛ばしたらよく命中したのがきっかけである。
ドラえもんが、あるネコに恋して自分を責めている時に、「人間の値打ちは中身だぞ」と励ます一面もある。
昼寝の際は、0.93秒で眠りに就く特技を持つ。『苦手せいぞう機』で、ドラえもんがのび太を昼寝嫌いにしようとするも、気絶したまま寝てしまい昼寝くせを矯正できなかったエピソードもある。
しばしば自分の名前を「のび犬」と書き間違える。ちなみに学力は小学校2年生程度らしいが、「4二が6」発言や「6×7=67」と考えているところから、もっと低いものとも考えられる。しかし、算数のテストで100点を「実力」で取ったり、でたらめにやったテストが95点だったりしたこともある。以前はテストで5回に1回0点を取っていたが、最近は10回に1回になったらしい。
自転車に乗れないにもかかわらずクリスマスプレゼントに自転車をねだったり、スケボーやローラースケートを欲しがる。ちなみにモデルは原作者である藤子・F・不二雄の小学生時代。
『てんばつ帽』を被った状態でわざと嘘をつき、さらに傘をさして庭の水撒きの手間を省くと言う頭の良さも見せることもある。勉強は苦手でも、ドラえもんの道具をうまく使いこなす機転も描かれている。それ以外は以下のようなネガティブな特徴もあったりする。
『うそつきかがみ』で、「ぼくの顔はどうして漫画みたいなんだろう」と独り言を呟いたり、『消しゴムでノッペラボウ』では、顔が母の玉子にそっくりな事について「うんがわるかった。」などと述べており、自身の容貌をかなり気にしている。
「ドガジャーン」と表現されるほど、歌が下手である。『ちく電スーツ』では、スネ夫から「ジャイアンよりひどい」と酷評された。
『ライター芝居』では「血」を「皿」と書いたり、『音のない世界』では「今」の字を逆に書き、「日」を「目」と書いていた。
読書が苦手。特に、活字の本を読むと一ページも読まずに眠くなるらしい(『人間ブックカバー』より)。
『人生やりなおし機』で、5歳に戻って、周囲から神童扱いされたのはいいが、小学校2年生程度の学力はずっと変わらず、同じ人生を結局繰り返してしまった。
しずかちゃんがのび太のプロポーズを受け入れたのは、「あぶなっかしくて見てられないから」だった。のび太は彼女との結婚を喜んでいたが、彼女は正直電波でマリッジブルーになりかけた。彼女の父ののび太評に説得され、迷いを振り切った。
やがて、のび太の近眼も克服され、眼鏡をしなくなると、父ののび助に似て貫録のある大人に成長した。しずかちゃんとの間にノビスケをもうけるが、のび太とは正反対で、とにかくやんちゃで運動好き。おまけに、ノビスケがジャイアンとスネ夫の子供を日々いじめるという逆転振りだった。
*1:一番最初の設定では1964年生まれということになっていた