モダンな洋画に近い手法を邦画で通用させた 監督:岸善幸、脚本:宮藤官九郎、主演:菅田将暉という布陣で作られた1月公開の映画『サンセット・サンライズ』。三陸の町で繰り広げられる群像劇に音楽を付けたのが、作曲家の網守将平だ。打ち込みと生演奏の使い分けや、洋画のサントラをヒントに輸入した手法など、網守流の“映像音楽の作り方”を探る。 Text:Kanako Iida 映画『サンセット・サンライズ』 サントラ制作で心がけた“緩さ” ──制作工程はどのような流れでしたか? 網守 撮影前に話をいただき、ほぼ全曲フィルムスコアリングで映像に当てて作りましたが、一部劇中で演者が歌うために必要な曲があり先に提出…