妻を戦闘機の後部座席に乗せ、ソ連軍の戦車軍に向け特攻出撃した特攻兵がいました。(終戦4日後)特攻隊というと戦闘機に爆弾を詰め、そのまま1人で敵艦に体当たりをするというイメージがあると思います。しかし、終戦から4日後の8月19日、 満州の飛行場を飛び立った11機の九七式戦闘機を改造した特攻機のなかには、後部座席に女性を乗せて出撃した戦闘機が2機ありました。 ひと組は、谷藤徹夫・朝子夫妻。もうひと組は、大蔵巌少尉と親戚で幼なじみのスミ子さんで、この2人は未婚でしたが恋愛関係にあったそうです。こうして女性を乗せた特攻機は、ソ連軍の戦車に体当たりをするために満洲北部へと飛び立っていきました。 (谷藤徹…