ろう者、難聴者、中途失聴者
ろう/聾 =「聾」とは(補聴器を使用しているいないにかわらず)聴覚を通しては音や音声の情報をうまく取り込むことのできない状態にある。
難聴= (補聴器を使用しているしていないに関わらず)聴覚を通して音や音声の情報を取り込み理解に手がかりとしていること=聴能を働かせること のできる状態
ろうと聴覚というカテゴリーは、病理学的障害の程度だけでは決まらない。
周波数(ヘルツ)でどの程度の大きさ(デシベル)まで聞こえるかを検査することによって聴力レベルを測定し、正常値と呼ばれる聴力レベルよりどの程度数値が高くなるかによって難聴(軽度から重度まで幅あり)や全ろうと診断するのであるが、このような病理学的視点ではカテゴリー分けが決まらない、聴能の発達や社会的不利の程度も関係する。
『教師と親のための補聴器活用ガイド』大沼直紀 コレール社(1997)
『中途失聴者と難聴者の世界』 山口利勝 を参考