flex-shrink
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This feature is well established and works across many devices and browser versions. It’s been available across browsers since September 2015.
flex-shrink
は CSS のプロパティで、フレックスアイテムのフレックス縮小係数を設定します。すべてのフレックスアイテムの寸法がフレックスコンテナーより大きい場合、フレックスアイテムは flex-shrink
値に従って収縮します。それぞれのフレックス行の負の余白は、その行の flex-shrink
値が 0
より大きいフレックスアイテム間で分配されます。
メモ: flex
一括指定を使用する方が、個別に flex-shrink
、flex-grow
、flex-basis
の宣言を使用するよりも推奨されます。この文書では、一括指定成分の一つである flex-shrink
プロパティについて説明していますので、ここではこれらを別個のものとしています。
試してみましょう
構文
/* <number> 値 */
flex-shrink: 2;
flex-shrink: 0.6;
/* グローバル値 */
flex-shrink: inherit;
flex-shrink: initial;
flex-shrink: revert;
flex-shrink: revert-layer;
flex-shrink: unset;
解説
flex-shrink
プロパティはフレックス縮小係数を指定します。これは、フレックスコンテナー内でフレックスアイテムに負の余白が配分されたときに、そのフレックスアイテムが他のフレックスアイテムに対して相対的にどれだけ縮小するかを決定します。
このプロパティは、ブラウザーがフレックスアイテムの flex-basis 値を計算し、フレックスコンテナー内で収まらない大きさであることを見つけた場合に対処します。flex-shrink が正の値を持つ限り、アイテムはコンテナー内であふれないように縮小されます。
flex-grow
プロパティは、各アイテムのフレックス伸長係数に比例して、利用できる正の余白を指定するプロパティで、 flex-grow
プロパティの値のみを考慮します。 flex-shrink
プロパティは、ボックスがあふれることなくコンテナー内で収まるように、負の余白を除去することを管理します。余白の除去は余白を追加するよりも少し複雑です。フレックス縮小係数はフレックス基本サイズに掛け合わされ、アイテムがどれだけ縮小できるかに比例して負の空間を分配します。これにより、大きなアイテムが顕著に縮小する前に、小さなアイテムが 0px
まで縮小してしまうことを防ぎます。
一般的に、 flex-shrink
は flex-grow
や flex-basis
プロパティと一緒に使用します。 flex
一括指定では、フレックス縮小係数は常に 2 つ目の <number>
になります。一括指定に 1 つの数値しか記載されていない場合、その値は flex-grow
値であると想定されます。
値
公式定義
初期値 | 1 |
---|---|
適用対象 | フロー内の擬似要素を含むフレックスアイテム |
継承 | なし |
計算値 | 指定通り |
アニメーションの種類 | 数値 |
形式文法
flex-shrink =
<number [0,∞]>
例
フレックスアイテムの縮小係数の設定
この例は、アイテムの縮小係数に基づいて負の余白がどのように分配されるかを示しています。この例には、 flex-shrink
値が 0 より大きい 5 つのフレックスアイテムが含まれており、これらのアイテムの組み合わせ幅は、親フレックスコンテナーの幅よりも大きくなっています。
HTML
<div id="content">
<div class="box" style="background-color:red;">A</div>
<div class="box" style="background-color:lightblue;">B</div>
<div class="box" style="background-color:yellow;">C</div>
<div class="box4" style="background-color:lightsalmon;">D</div>
<div class="box5" style="background-color:lightgreen;">E</div>
</div>
CSS
各フレックスアイテムの width
は 200px
です。 flex-basis
プロパティは既定で auto
なので、各アイテムの flex-basis は 200px
になります。これにより、フレックスアイテムの合計幅は 1000px
となり、コンテナー内で使用するサイズの 2 倍になります。すべてのフレックスアイテムは縮小可能で、 flex-shrink
値が 0
より大きく設定しています。 最後の 2 つのアイテムはより縮小されるように flex-shrink
値が大きく設定されています。
#content {
display: flex;
width: 500px;
}
#content div {
width: 200px;
}
.box {
flex-shrink: 1;
}
.box4 {
flex-shrink: 1.5;
}
.box5 {
flex-shrink: 2;
}
結果
フレックスアイテムは縮小できるので、コンテナー内であふれることはありません。 500px
の負の余白は、 flex-shrink
の値に基づいて 5 つのアイテムに分配されます。最初の 3 つのアイテムには flex-shrink: 1
が設定されています。 D は flex-shrink: 1.5
、 E は flex-shrink: 2
を設定しています。 D と E の最終的な幅は他よりも小さくなり、 E は D より小さくなります。
仕様書
Specification |
---|
CSS Flexible Box Layout Module Level 1 # flex-shrink-property |
ブラウザーの互換性
BCD tables only load in the browser