北勢線とは、三岐鉄道が保有する鉄道路線である。三重県桑名市と、同県いなべ市を結ぶ。
概要
北勢線は、四日市あすなろう鉄道内部・八王子線、黒部峡谷鉄道と共に日本では数少ない762mm軌間のナローゲージを採用している路線である。
1914年、北勢鉄道の手により開通。1940年には国家の介入により三重交通に吸収合併される。1964年、三重交通100%出資の子会社である三重電気鉄道を経て1965年、近畿日本鉄道の路線になる。しかし、2000年、近鉄は累積赤字が膨らんでいることを理由に廃止を表明しバス転換しようとしたところ、沿線住民が猛反発。そこで沿線自治体が出資をしたうえで三岐鉄道に運営を依頼。2003年、近鉄は北勢線を無償で身売りしたうえで現在に至る。なおこれは10年間限定の約束であったが、期間満了後も3年ごとに継続が決定されている。
車両
車両は全車近鉄時代のものを引き続き使用している。
内部・八王子線同様、名古屋線等のドル箱路線で使い古した車両を使い回すことができないためである。
- 270系
いわばクモハ的な存在の車両。一番全長が長く(といっても、15mほどしかない)、パンタグラフが付いたヤツがこれ。 - 140形
とにかく小さい、サハ的な車両。かつてはクハ仕様もあったが現在は運転台が撤去されサハ仕様しかない。 - 200系
かつてはクモハ的な車両で、270系と違い吊り掛け駆動ではなく垂直カルダン方式を採用していたが、
メンテナンスの手間がかかりすぎたことから全車クハ化されてしまった。 - 130形
クハバージョンとサハバージョンの2種類がある。
駅・信号場
近鉄から三岐鉄道に経営引き継ぎ後、高速化事業により駅の廃止や統合が行われた。
廃止駅は灰色表示しています。
駅・信号場名 | 接続鉄道路線・備考 | 所在地 |
西桑名駅 | JR関西本線・近鉄名古屋線・養老鉄道(桑名駅) | 桑名市 |
馬道駅 | ||
西別所駅 | ||
蓮花寺駅 | ||
在良駅 | ||
坂井橋駅 | 2005年廃止 | |
星川駅 | 2005年開業 | |
七和駅 | ||
穴太駅 | 員弁郡東員町 | |
六把野駅 | 2005年廃止 | |
東員駅 | 2005年開業 | |
北大社駅 北大社信号場 |
2005年信号場に格下げ | |
大泉東駅 | 2004年廃止 | いなべ市 |
大泉駅 | ||
長宮駅 | 2004年廃止 | |
楚原駅 | ||
上笠田駅 | 2006年廃止 | |
麻生田駅 | ||
六石駅 | 2004年廃止 | |
阿下喜駅 | 駅前に軽便鉄道博物館あり |