北越急行とは、新潟県の鉄道路線とそれを経営する第三セクターである。
概要
元々は国鉄が建設を進めていた北越北線は鍋立山トンネルの工事の難航と、国鉄の経営難によって建設が中断されたのだが、1984年に新潟県・十日町市などが出資する形で北越急行が設立され、この会社が路線完成後に運営にあたると表明して北越北線の工事が再開された。
当初は各地で見られるローカル線と同じ形になる筈だったが、昭和60年代に高規格化のうえ首都圏と北陸の輸送に寄与できないか国からの打診があったため、高規格路線へ変更。高規格化の為追加で費用を調達した、この事や681系の自前調達も影響して会社の資本金が大きい。
北越北線(=ほくほく線)の開業後は「はくたか」が好評な事もあって第三セクターでは珍しく黒字経営を行っているが、北陸新幹線が金沢まで延伸されると首都圏と北陸の輸送は北陸新幹線が担う為、新幹線開業後は利用者が減少する事が予想されている。
そのため、新幹線開業の2014年までに、内部留保を100億円以上確保(2012年度決算にて内部留保100億円を超える事に成功したと発表)しその後の経営に備えるとしている。
なお、所有車両はHK100形・HK100形100番台である。かつては681系2000番台・683系8000番台も所有していたが、2015年3月13日の在来線特急「はくたか」廃止後にJR西日本へ売却された。北越急行所有時代の681系・683系には「スノーラビット」の愛称が付いていた。
北陸新幹線開業後は「はくたか」の代わりに越後湯沢直江津間を1時間弱で結ぶ超快速(超怪速)「スノーラビット」を一日一往復運行していた。
2023年3月のダイヤ改正時に、超快速を含めた快速が廃止となった。全列車が普通列車となるのに加え、保守費用の軽減のため営業最高速度が100km/hから95km/hに引き下げられた。
2017年4月18日、ほくほく線を使った宅配便の輸送を始めた。佐川急便が最大200キロまで荷物を積み込める専用ボックスを使用して貨客混載をしている。