名古屋大賞典とは、愛知県競馬組合が毎年12月に名古屋競馬場で施行する、3歳以上・ダート1900mの重賞競走(ダートグレード競走)である。格付けはJpnⅢ 。
概要
1977年創設。当初は12月の開催だった。施行条件は創設時からダート1900m。
1988年は開催されず、1989年から現在の3月開催に移行。1996年から中央との指定交流競走となり、翌年に統一GⅢ に格付け。2007年に格付け表記がJpnⅢ に変更され現在に至る。
2023年からは名古屋競馬場の移転に伴い、施行距離がダート2000mに変更された。また、2024年からは12月下旬(従来名古屋グランプリがあった時期よりちょっと遅いぐらい)に施行時期が移動した。これに伴い馬齢3歳以上の競走に変更され、負担重量もハンデキャップ競走となる。
負担重量は先述した通りハンデキャップ。別定だった時代は基準の54kg(牝馬52kg)に対してGⅠ・JpnⅠ勝利馬は+5kgが課されるなど、実績馬は負担重量がキツくなるため(上限は牡馬60kg、牝馬58kg)、同じダート中距離路線でも実績馬は同月に開催される定量戦のダイオライト記念(船橋)へ、まだ実績の少ない馬がこちらへ参戦するという形で棲み分けがなされていた。
歴代の勝ち馬では、スマートファルコン、ニホンピロアワーズ、ホッコータルマエ、アウォーディー、ケイティブレイブが本レースの後にGⅠ/JpnⅠ を制しており、本レースの前と後の両方でGⅠ/JpnⅠ を勝った馬にはトーホウエンペラー、エスポワールシチーがいる。格付け前の東京大賞典を含めればキョウトシチーも加わる。
複勝圏内では本レース前にGⅠ/JpnⅠ を勝っていた馬にテイエムメガトン、ブルーコンコルド、アジアエクスプレス。本レースの後にGⅠ/JpnⅠ を勝った馬にストロングブラッド、ワンダーアキュート、ミツバがいる。
3月開催時代は施行距離が同じで開催競馬場も近いためか、上位に入った馬には東海ステークス(GⅡ)を勝っている馬が多かったりもした。
歴代優勝馬
交流指定後
年齢表記は2000年以前も現在の年齢で表記。
赤太字は旧競馬場(土古)当時のレコードタイム、青字は新競馬場(弥富)での基準タイム