幌とは、陽の光やほこりを避けるために乗り物の上部にかける覆いのことである。
概要
馬車などに使われ、現在でもオープンカーやトラックによく見られる。
現在、我々にとって身近な幌は電車の連結面を覆う「貫通幌」であろう。乗客が隣の車両へ安全に移動できるために用いられる他、新幹線では空気抵抗を弱めたり遮音性を高めるなどの機能をもたせた特殊な幌が使われていたりする。
幌で覆われているとはいえ、基本的に連結部は車両の外。落下したり身体を挟まれると危険であることは言うまでもないし、強い制動、衝突事故の際は大きく損傷を受ける場所である。混んでいるからと連結部に乗ってはいけない。というかそこはそもそも通路であり立ち止まる場所ではない。やめようね!
人名
日本の人名である。
漢字として
幌
- Unicode
- U+5E4C
- JIS X 0213
- 1-43-58
- 部首
- 巾部
- 画数
- 13画
- 意味
- とばり、窓につけるカーテン、酒屋の幟、という意味がある。日本語では、ほろ、という意味がある。
- 〔玉篇〕に「帷幔なり」とある。
- 字形
- 形声で、声符は晃。
- 音訓
- 音読みはコウ(漢音)、訓読みは、ほろ、とばり。
- 規格・区分
- 人名用漢字である。JIS X 0213第一水準。2004年に人名用漢字に採用された。
異体字
- 幌は櫎の異体字でもある。〔説文解字〕の段玉裁の注に、櫎の異体字の榥が変化したとある。