丁とは、以下のことを表す。
- 丁(ちょう) - サイコロ賭博でサイコロが偶数の目のこと
- 丁(ひのと) - 十干の4番目。五行は火で、陰陽では陰。灯火を象徴し、孤独・反骨・芸術を意味する。
- 丁(ちょう) - 豆腐などの助数詞
- 丁(ちょう) - 丁目のこと
人名
- 丁原(? - 189年) - 後漢末の政治家。呂布に殺された
- 丁奉(? - 271年) - 三国時代の武将
- 丁儀(? - 220年) - 後漢末期から三国時代にかけての官僚
- 丁謂(966年 - 1037年) - 北宋初の政治家、文人
- 丁日昌 - 清末の軍人
- 丁汝昌 - 清末の軍人
- サミュエル・ティン(丁肇中) - アメリカの物理学者。ノーベル物理学賞受賞
- 丁部領 - ベトナム丁朝の建国者
- 冲方丁(うぶかた とう) - 日本の作家
漢字として
- 意味
- 釘、立方体、十干の一つ、盛ん、強壮、若者、成人の、男子、従事する人、人口、当たる。
- 日本語だとサイコロの偶数の目という意味がある。
- 字形
- 釘の頭の象形。釘の初文。
- 〔説文解字・巻十四〕は「夏時には萬物みな丁實あり。丁は丙を承く。人心に象る」と、五行説に基づいて解説している。ほかに蠆という虫の尾の象形とする説などがあるが、甲骨文・金文は四角の形をしていて、釘の頭の象形である。
- 音訓
- 音読みはテイ、トウ(漢音)、チョウ(呉音)、訓読みは、ひのと、あたる、くぎ。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校3年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 〔説文解字〕では部首丁部を作るが、収めるのは丁のみである。
- 声符
- 丁を声符とする漢字には、仃、庁、叮、艼、汀、䦺、灯、玎、町、亭、頂、釘、訂、靪、酊などがある。
- 語彙
- 丁役・丁幾・丁字・丁女・丁壮・丁男・丁稚・丁当・丁寧・丁年・丁夜
異体字
- 𠆤は、〔集韻〕に「丁、――古、𠆤と作(な)す」とある異体字。