並とは、普通ということである。
料理屋で、ご飯の量が普通であることを表すのに使われたり(並<大<特)、等級が一番低いことを表すのに使われる(並<上<特上)。
漢字として
竝
- Unicode
- U+7ADD
- JIS X 0213
- 1-67-77
- 部首
- 立部
- 画数
- 10画
- 意味
-
- ならぶ、となりあう、一緒に、同時に、皆、ならびに、一切
- 近寄る
- 旧字体は竝。
- 竝は〔説文解字・巻十〕に「倂(なら)ぶなり」とある。
- 字形
- 立+立の会意。立は人の立っている姿を正面から見た字である。立を横に二つ合わせて、並び立つという意味である。幷、从も似たような字形である。並は〔干禄字書〕に竝の通用の字として載っている。また〔集韻〕に竝の隷書とある。
- 音訓
- 音読みは、1.の場合、ヘイ(漢音)、ビョウ(呉音)、2.の場合、ホウ(漢音)。
- 訓読みは、ならぶ、なみ、ならびに、みな。名のりに、なめ・み・みつ、がある。
- 規格・区分
- 並は常用漢字で、小学校3年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 部首
- 竝は、〔説文解字〕では部首である。ほかに𤾕を収める。
- 意符
- 並を意符に持つ会意字に、普などがある。
- 声符
- 並(竝)を声符とする漢字には、傡、碰、𩮗などがある。
- 語彙
- 並行・並称・並立・並列
異体字
- 竝は、旧字体。常用漢字表に参考字体として載っている。JIS X 0213第二水準。
- 𠀤は、〔正字通〕にある異体字。
- 簡体字は并。