兼とは、かねる、という意味の漢字である。
漢字として
- 意味
- あわせて、かねる、一緒にする、という意味がある。
- 〔説文解字・巻三〕には「械なり」とあり、武器のこととある。
- 字形
- 秝+又の会意。手に2つの禾を持ってあわせる意。〔説文〕に「又の秝を持するに从ふ。兼、二禾を持す。秉、一禾を持す」とある。
- 音訓
- 音読みはケン(漢音、呉音)、訓読みは、かねる、かねて。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 兼を声符とする漢字には、傔、嗛、嫌、廉、㡘、尲、慊、溓、㺌、蒹、隒、槏、歉、熑、磏、稴、縑、螊、鎌、謙、䭑、䫡、鰜、鬑、𪙊、鼸などがある。
- 語彙
- 兼官・兼任・兼備・兼務