古とは、古い、昔の、という意味である。
漢字として
古
- Unicode
- U+53E4
- JIS X 0213
- 1-24-37
- 部首
- 口部
- 画数
- 5画
- 意味
- いにしえの、古代の事物、過去の、年をとった、故人、使い古した、趣きのある、という意味がある。〔説文解字・巻三〕には「故なり」「前言を識る者なり」とある。
- 字形
- 諸説ある。
- 〔説文解字〕は、十+口による会意としている。その解釈について徐鉉は、注でたくさんの口によって前言を伝えていくとし、徐鍇は、注で古代には文字がなく口伝であることを示すとしている。ほかに十は年月のこと、世代のこととする説がある。
- 〔部首訂〕は、口声の形声で、十が過去という意味を持つとしている。
- 金文の字形は十と異なり、干や毌の形をとることから、形声で毌声、魯の転注とする説がある。
- 白川静は、口は祝器で、十は干(たて)であり、祝器を兵器で封緘するという字で、そこから前例や旧慣という意味があるとする。
- 音訓
- 音読みはコ(漢音、呉音)、訓読みは、ふるい、いにしえ。名のりに、たか・ひさ、がある。
- 規格・区分
- 常用漢字で、小学校2年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 部首
- 古は、〔説文解字〕や〔玉篇〕で部首である。〔説文〕はほかに嘏を収める。
- 声符
- 古を声符とする漢字には、㕆、姑、岵、苦、固、怙、㱠、故、枯、胡、㽽、罟、祜、蛄、詁、𠭖(敢)、酤、䀇、鴣、𪏻、𩱍などがある。