垂とは、漢字の構成要素の場所の名前の一つである。上部から左側へ垂れているもののこと。
概要
その他の意味
- 垂(しで) - 注連縄に垂らす紙
- 垂(すが、たれ) - 具足の部位の一つ
人名
漢字として
- 意味
- たれる、たれさがる、たらす、しだれる、下位者に教えを示す、後世に伝える、今にも~しそう、ほとんど、軒下、(陲と通じて)辺境、ほとり、という意味がある。
- 〔説文解字・巻十三〕には「遠邊なり」とある。
- 字形
- 土+𠂹の会意、𠂹声の形声説がある。𠂹は草木の葉が垂れ下がるところの象形。
- 音訓
- 音読みは、スイ(漢音)、シ、ズイ(呉音)、訓読みは、たらす、たれる、しだれる、なんなんとす。
- 規格・区分
- 常用漢字で、小学校6年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 声符
- 垂を声符とする漢字には、娷、捶、郵、陲、腄、睡、硾、錘、𨿠、䮔などがある。
- 語彙
- 垂誡・垂泣・垂教・垂訓・垂死・垂示・垂象・垂涎・垂釣・垂直・垂堂・垂髪・垂範・垂文・垂綸・垂簾・垂老
異体字
埀
- Unicode
- U+57C0
- JIS X 0213
- 1-52-17
- 部首
- 土部
- 画数
- 10画
- 𠄒は、〔説文〕の我字の説明中に垂の古文か殺の古文とある字。
- 𠣔は、〔玉篇〕にある古文。
- 𡍮は、〔集韻〕にある古文。
- 𡷩は、〔字彙補〕にある異体字。漢碑に見られるという。
- 埀は、〔康熙字典〕にある垂の俗字。JIS X 0213第二水準。
- 𠃀は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。
- 𡸁は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。
- 𢛲は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。